2018年6月13日(水)
米国・ロサンゼルスにて開催されている“Electronic Entertainment Expo 2018(E3 2018)”にて、『チームソニックレーシング』のプレゼンテーションが実施された。
『チームソニックレーシング』は、『ソニック』シリーズ初のチームレーシングタイトル。シリーズならではの超ハイスピードなレースを楽しめる他、特徴の異なるキャラクターを選択したり、操作するレーシングカーをさまざまなパーツで自由にカスタマイズしたりできる。
会場ではタイトルを手掛ける飯塚隆シリーズプロデューサーが、ゲームの特徴を説明。“チームでのレーシング”とはどのようなことを意味するのか、シリーズファンは確認してほしい。
操作可能なキャラクターはそれぞれスピード、テクニック、パワーに分類される。各タイプごとに役割が異なり、スピードは他のキャラを弾けるために先頭に立ちやすく、テクニックは、他のタイプだとスピードが下がるオフロードでも変わらず走れるために専用のショートカットができ、パワーはアイテムを手に入れた瞬間から強い状態になっているという。
手に入れたアイテムは、チームメイトに与えることが可能。チームメイトからもらったアイテムは、レベルが上がった強力なものになるため、チーム内でうまく渡しあうことがポイントになるようだ。
▲アイテムを味方からもらった場合、背後につくアイテムが3つになっている。 |
また、パワータイプは先述の通り、アイテムを入手した時点で強力なものになっているため、自分が使わないと判断したらすぐに譲ることもも重要なようだ。画面の隅にはチームの他メンバーの情報が記載されているので、状況を見つつ決めていきたい。
操作方法についてはおおむね『ソニック&オールスターレーシング』と同じだが、アイテム付与のボタンが加わっている。PS4版では〇ボタンがそれに相当するという。
また、本作にはチームで協力することで発動するさまざまな要素が存在。スリップしている味方の近くを通ると発動させられるタッチダッシュ、先頭を走る味方の黄色いライン上を走行すると発動するラインブースト、アイテムを交換するアイテムトランスファー、赤いフレームが出たライバルチームに体当たりすることで報酬をもらえるライバルテイクダウンだ。
これらを駆使していくことで、車の後方にある“アルティメイトメーター”がたまっていく。最大までなると、最強のブースト“チームアルティメイト”が使用可能に。発動中は無敵というとにかく強力なブーストだ。このゲージはチーム共有なので皆で使えるのもポイントだと飯塚さんは説明した。もちろん発動タイミングは任意だが、あわせて使うとより強力になるようなので、あわせて使っていきたい。
また、右スティック押し込みでスタントが発動。空中でスタントを使うと、着地時にブーストがかかる。本作のブーストは5段階あり、ブースト中にさらに発動アクションを行うと段階がアップするようだ。
例えばドリフト中に黄色いラインに乗り、ラインブーストを発動させると2段階に、さらにスタントを組み合わせれば3段階といったイメージだ。上級者はテクニックを重ねていくことでより爽快なゲームを楽しるとのこと。
また、スタート時のカウントダウンにあわせてアクセルをタイミングよく押していくと最大3段階ブーストでスタート可能。ただし、最後のタイミングで失敗してしまうとブーストがリセットされてしまうため、2段階でボタンを押しっぱなしにしてスタートするなどといった判断も重要になる。
試しに3段階ブーストを見せてもらったところ、ファーストコーナーでトップになっていたことからも、強力な要素であることは間違いなさそうだ。
キャラは15キャラいて、パラメータはすべて異なるという。レース後に入るポイントを使用して、車のカスタマイズが可能。ただし、カスタマイズして何かのパラメータを上げると、別の何かが下がるため、デメリットもあるようだ。
ストーリーを楽しむチームアドベンチャーモードでは、操作方法を学べるだけでなく、キャラのアンロックが可能。他にもオンライン上で最大12人のユーザーで対決したり、オフラインで分割画面での4人プレイを楽しめたりする予定。ローカルメンバー3人でチームを組み、オンライン対戦することもできるようだ。
オンラインでは一緒に組んだ人とチームの順位を競うため、「チーム全体の状況を見てプレイしていくのがポイント」と飯塚さんは説明。なお、オンラインでプレイする場合は、キャラタイプのバランスを見てマッチングするようになることを想定しているという。
そもそも本作は、1位になった人だけが喜ぶゲームではなく、「一緒にプレイしたメンバーと勝利をハイタッチで喜び合えるようなゲームを作りたい!」という願いから開発が始まったとのこと。オフラインだけではなく、オンラインメンバーと協力していい成績を収めた時はかなりの爽快感だろう。
なお、12キャラを相手にする個人戦や、リングを集める、敵を倒すなど12人以下でプレイするサブゲームの収録も想定しているとのことだ。なお、人数や遊びについては現在検討中。
コースはいろいろなものを開発中で、シリーズをモチーフにしたステージがあればブランニューのステージもあるという。今回プレイしたE3バージョンはテキストが英字であったが、すでに日本語収録は終わっていると飯塚さんは明かした。なお、キャラの関係によってセリフが異なるため、かなりのワードを録っているようなので期待しておこう。
本作のテーマソングは、ハードロックバンド“Crush 40(クラッシュフォーティー)”がひさびさに担当。さらにステージBGMは“Crush 40”にも参加している瀬上さんが手掛ける。瀬上さんはレースゲームに精通しているため、本作のサウンドについて飯塚さんは太鼓判を押した。
6月23日には、ソニック・ザ・ヘッジホッグの生誕を祝して東京ジョイポリスにて“ソニックバースデー2018”が開催される。こちらではE3では見せていない情報を一部を出すというので、気になる人は足を運んでみては?
(C)SEGA
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