2018年6月19日(火)
E3 2018で行われたPlayStationメディアブリーフィングでは特に発表もなかった『Days Gone』だったが、メディア向けに用意されたゾーンではゲームプレイすることができた。初めての実機プレイでの出展ということで注目度は高く、各国のメディアが常に並んで待っていた。
E3でプレイできたのは2つのミッションで、“CLEAR THE HORGE”は襲ってくる無数のフリーカー(ゾンビ)をすべて倒すもの、“FIND CRAZY WILLIE'S GARAGE”はフリーカーが徘徊する町のなかを探索して目的の場所にたどり着くのを目指すものだった。
筆者が今回プレイしたのは“CLEAR THE HORGE”モード。ゲームがスタートするとまず無数のフリーカーが窪地に固まってウーウー言っているのが確認できる。ここにあまり近づきすぎるとプレイヤーに気づいて襲いかかってくるので、見つからないように慎重に周囲を移動する。
何度か失敗して学んだのは、ただ銃で撃っているだけではキリがなく、フィールドに点在している爆発物の爆発に巻き込んで数を減らしたり、プレイヤーが所持しているグレネードや火炎瓶を使って複数のフリーカーを一気に攻撃したりと、多くのフリーカーを倒せる術を有効活用するのが重要なこと。フリーカーはいちどこちらを見つけると、全速力で大集団で向かってくるので、あらかじめ計画を練ってそれに伴った行動をしないとクリアの確率は低い。
■『Days Gone』実機プレイ。圧倒的多数のクリーチャーとバトル【E3 2018】
筆者がクリアできたときのプレイを振り返ると、まずフリーカーが溜まっている場所からのびる細い通路に感知式の爆弾を3カ所に設置。クラフトで火炎瓶をさらに強化してナパーム瓶に。これが最大所持数が5つなので、まずフリーカーの溜まり場に2つ投げ込み、多くを焼いた。気づいたフリーカーを通路に誘導し、爆弾で数を減らす。さらにそこをすり抜けてきたフリーカーをナパーム瓶を投げつけて減らすが、まだまだ数は多い状態。
反省点としては、感知式の爆弾はフリーカー1人でも感知して爆発してしまうので突出したフリーカーを作らずに、うまく集団を招くのが肝。爆弾とナパーム瓶を使い果たした後は、広いフィールドを逃げ回りながら、爆発物を見つけたらそこまで誘導して爆破、また逃げて集団から少し距離が空いたら撃って数を減らし、また逃げてといった感じだ。柵を回り込んだりすると柵を越えるのに少し時間がかかるのでそこを狙って撃ったりするのも有効だった。最後はアサルトライフルで撃ち尽くしてなんとかクリアした。
※上記の動画はクリアには至ってはいないものです。
プレイした感想としては、群れとなっているフリーカーと戦うのは基本的に避けたいということ(笑)。あの数で全速力で追いかけられる恐怖はやばい。このミッションは戦わざるを得ないものだったが、フリーカーの群れを見つけたら、必要がなければ放置、またはほかの何かにターゲットさせてプレイヤーが戦うのは回避する、といった判断も本編では迫られるかもしれない。
――E3で実機プレイ出展をしたのはどうしてですか?
シニアプロデューサー・DARREN YAGER氏:今回見せたかったのは2016年のE3のときの映像でたくさんのフリーカーが出てきて“これは本当にプレイヤブルなの?”と疑われたので、実際にハンズオンでメディアにプレイしてもらってこれはリアルタイムで動いているということを確かめてほしかったんです。
“CLEAR THE HORGE”は、ゲーム進行度的には序盤ではなく少し進んだものなので、難易度的にはちょっと高めになっています。群れとしては300体ぐらいのフリーカーたちが襲ってきます。
――自分もプレイしましたが、フリーカーをトラップにかけたり、ナパーム瓶で焼き殺したり、逃げながらアサルトライフルで撃ったりと、フィールドにあるものをうまく使いながら倒していくのが楽しかったです。とはいえ何度も失敗してプレイし直しました。このミッションをクリアできた人は何人ぐらいいたんですか?
3日間をとおして、我々のほうでアドバイスをさせていただきながらですが、 クリア率は5~10%ぐらいでしょうか。それを見てもっと難易度を上げようかなと考えていました。『Bloodborne』のように何度も死ぬような難易度にはしないつもりですが、このミッションは中盤以降に出てくるものですし、プレイヤーも慣れているはずだし、もっと挑戦できるミッションにしたいと思っています。
――フリーカーとは戦わないという選択肢もあるんですか?
このミッションではありません。基本的にはずっと逃げ回ることになりますが、最初にフリーカーたちをどこに向かわせるかといったプランニングをすることが重要になります。罠を仕掛けたり、爆発物があるところに誘導したり、です。
――武器を作ることもできるようですが、最初からいろいろな種類の武器を作れますか?
旅を続けていると出会う商人から武器やアイテムを買うことができます。彼らと長く付き合うことでトラストレベル、信頼度が上がっていきます。信頼度が上がると、もっといい武器が手に入ったりします。
――アイテムを組み合わせて新しいアイテムを作ることもできますか?
はい。このバージョンにはありませんが、バイクのエアフィルターをサプレッサーとして使うこともできます。近接攻撃の武器、バットとか板とかもいずれ壊れますが、壊れたらパーツとして利用してほかの何かを修理したりできます。
――ゲームの流れについてですが、主人公が逃げのびていくロードムービーのようなお話なのでしょうか?
逃げ回るだけではなく、バイカーの仲間が序盤から登場してきますが、この過酷な場所から逃げたい、もっと平和な場所で暮らしたいという目的のために北へ向かって行きます。その途中にいろいろな個性的なキャラクターが出てきて、新たな冒険がどんどん広がっていきます。
――主人公が乗る乗り物はバイクになりますか?
そうです。バイクもいろいろと、例えばスピードを上げたりといった改造をすることができます。
――オープンワールドゲームですが、メインのシナリオを進めていくだけでなくサイドミッションのようなものもあるのですか?
はい、サイドミッションもあります。
――ありがとうございました。
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