2018年6月18日(月)
『デモンエクスマキナ』はビジュアルや音楽でも個性を出したい。続報は近日公開!?【E3 2018】
米国・ロサンゼルスにて開催された“Electronic Entertainment Expo 2018(E3 2018)”にて、Nintendo Switch用ソフト『DAEMON X MACHINA(デモンエクスマキナ)』のインタビューが実施された。
本作は、メカ同士が迫力のバトルを繰り広げる完全新作のメカアクションゲーム。メカのスタイリッシュな動きや、美麗なグラフィックが特徴だ。プロデューサーは、『アーマード・コア』シリーズを手がけた佃健一郎さんで、制作スタッフとして同じく『アーマード・コア』シリーズや『マクロス』シリーズでおなじみの河森正治さんや、イラストレーターのコザキユースケさんらが名を連ねている。
今回、佃プロデューサーに本作の開発経緯やゲームシステム、制作スタッフなどについてうかがった。
――発表後の反響はいかがですか?
インタビューで来てくださっている記者の方や皆さんの反応を見ると、国内、海外ともにいいようです。ありがとうございます。
――『デモンエクスマキナ』のようなメカアクションを作ろうと思ったきっかけは?
Nintendo Switchのハードとしての魅力に対して、できることはなんだろうと思い、そこで出てきたのが『デモンエクスマキナ』です。
技術の進歩によって、ゲームの表現や絵は、どうしても似た方向のものが増えてきているので、違う形でチャレンジできる場所を模索していました。メカものであれば、フォトリアルでいくのが王道の時代に、あえて違うビジュアルでいくのはおもしろいだろうと。
スタッフもそれに賛同してくれたので、開発を決意しました。おもしろくできていると思います。
――実際に発表された際にもグラフィックや色使いについて好意的な反応が多かったですね。
色使いは思い切ってやっています。ゲームを遊んでいる時のプレイヤーの気持ちがあるじゃないですか。この場面だとこういう気持ちを持ってほしいとか、こういう気持ちで遊んでいるだろうなということを考えながら、それを後押ししたいと思いながらアートを作っています。
――どのような遊びのスタイルを目指しているんでしょうか?
マルチプレイは前提としつつ、1人でもしっかり遊べるものを作っています。いろいろな機能があるので、今後の続報でお伝えしたいと思います。
――本作でのメカアクション独自の特徴は?
一番の特徴はまだお伝えできませんが、ユニークなところはまだまだいろいろと用意しています。
――武器を奪えるというのはユニークな要素ですね。
敵が装備しているものはそのまま奪うことができるので、敵を見て「あの装備が欲しい!」と思ったら、敵を倒して入手することができます。
複数敵がいたら、そこにいる別の敵に対抗するために、装備を奪って戦うというようなこともできるので、考えながら戦う楽しさがあります。
――武器だけでなく、パーツも可能ということですが、ほしい武器やパーツを持っている敵を倒したら、必ず装備を奪えるという形になるのでしょうか?
必ずではありません。倒し方によっては失うこともあります。例えばすごい大爆発を起こしたら消し飛んでしまいます。どう倒せばいいのかを考える楽しさがありますし、どういう倒し方をしていくかを選択することになります。
――拾ったアイテムが武器になるというのもおもしろいと思いました。
プレイヤーがマップの中で何ができるかを探った時に、ただ戦うだけではなく、さらに楽しめる要素を持たせたいと考えました。いろいろなものが拾えるので、自由に使ってほしいです。
――映像の最後にスタッフの名前が出ていて、河森正治さんがいることに驚きました。どういった経緯でお願いしたんでしょうか。
河森さんはメカをキャラクターとして描ける方で、素晴らしい方です。今回「新しいものを作りませんか?」と相談させていただき、実現しました。
この世界のメカ全般における基本の骨子となるコンセプトデザインを作っていただき、いくつかの機体のデザインも担当していただいています。
――コザキユースケさんも参加されているようですが、映像の中ではキャラクターが出てこなかったのですが、キャラやサブキャラを担当されているのでしょうか?
今回はまだキャラクターというキャラクターは発表していませんが、今後お見せしていきたいと思います。
――音楽はバンダイナムコスタジオの中鶴潤一さん、濱本理央さんが行うということですが、こちらについて詳しくお話いただけますか?
実は2人とは前から一緒に仕事をしたいと思っていました。今回新しいタイトルを作るにあたりお願いしたところ、引き受けていただけました。素晴らしい曲がいくつもできていて、今回公開したトレイラーの曲も作っていただいた曲です。
――佃さんから音楽についてオーダーしたことはあるんでしょうか?
今回はメタルで行きたいと僕のほうで考えていたので、そちらの方向で進めていただきました。他にもいろいろな曲がありますが、バトルはメタルになっています。
――なぜメタルがいいと考えたのですか?
ゲームのBGMについて、王道の曲があるのかもしれませんが、別にそうである必然はありません。
個人的に好きなジャンルということもあるのですが、バトルを激しく表現できて、自分がカッコよく戦っている感じを出すには、メタルの曲があってもいいのではないかと。このタイトルは、先ほどのアートを含めて、個性をちゃんと持ちたいと思っているので、そのような形にしています。
――映像で巨大なボスに立ち向かっているシーンがありましたが、そこらへんも遊びとして随所に入ってくるのでしょうか。
はい、入ってきます。いろいろなボスが出てくるのですが、今回お見せしたのはその中の1種類です。
――あの巨大なメカを1人で倒したり、協力して倒したりする?
1人用のモードではNPCの仲間たちと倒すことができます。マルチプレイについては、続報をお待ちいただければと思います。
――ユーザーはどのようなターゲットを想定していますか?
ゲームが好きな方に遊んでほしいです。特に、メカアクションだからといってメカが好きな人だけに向けたタイトルということではなくて、ゲームとして楽しいものになると思うので、ゲームが好きな人に届けたいです。
――現状の進捗具合はどれくらいなのでしょうか。
20%くらいでしょうか。基本の部分はだいたい固まってきたので、ここからはまだ言えない部分を決めていく段階です。
――本作で一番アピールしたいところはどこでしょうか。
我々“1stSTUDIO”は、常にいいゲームを作っていきたいと強く考えています。続編ばかりではなく、世界中の人が楽しめる新しいゲームをどんどん作っていきたいと考え生まれたのが『デモンエクスマキナ』です。
――最後にユーザーに向けてコメントをお願いします。
スタッフも楽しんで作っていて、そういうタイトルは必ずいいものになると思っているので、ぜひ、皆さんも楽しみに待ってくれるとうれしいです。まだ、今回は言えなかった仕掛けがたくさんあって、そこについてどういう反応をされるか、個人的にも楽しみです。
――ちなみに、その言えなかった情報はいつごろ出てくるのでしょうか。
そんなに遠くないと思います。今準備中ですので、楽しみにしていてください。
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