2018年6月23日(土)
ダウンロード用ゲームから佳作・良作を紹介する“おすすめDLゲーム”連載。今回は『Raft』をお届けします。
本作は、無料配布で人気を博した漂流サバイバルゲームです。新要素を大幅に追加した早期アクセス版が5月24日にSteamから発売されました。
『Raft』は日本語に対応済みなので、英語が苦手な人でも問題なくプレイできます。
気がつくと、主人公は小さなイカダの上にいます。一面の大海原にはつねにサメが泳ぎ回っています。手元には水も食料もなく、持っているのはプラスチックフックのみ。ここから主人公のサバイバル生活がスタートします。
主人公には喉の渇き、空腹、体力のゲージがあり、体力ゲージが0になるとゲームオーバーとなります。喉の渇きと空腹ゲージが0になってもすぐにゲームオーバーになることはありませんが、体力ゲージが徐々に減っていき、やがて死んでしまいます。生き抜くためには、まず水や食料を確保することが必須となってきます。
漂流していくうちに時間や天候は刻々と変化していきます。暗くて活動しづらい夜は寝られるようにベッドを設置したり、嵐で投げ出されないようにイカダを大きくしたりするなど、環境への対策も必要です。
そして、最大の敵はサメです。サメは定期的にイカダを攻撃して破壊していきます。すべてのイカダが壊されると、主人公は海に投げ出され、サメの餌食になってしまいます。イカダを拡張したり、武器を作って撃退しなければなりません。
本作の序盤は難易度が高く、水と食料が確保できて生活が安定するまで幾度となくゲームオーバーになります。ノーマルモードでプレイしていると、死んでリスタートした時にイカダの状態は死ぬ前と同じですが、アイテムをすべて失った状態からスタートするので、なかなかイカダ作りが前へ進んでいきません。筆者はそれで心が折れかけました。
なので、サバイバルに慣れるまでは死んでもアイテムがなくならないイージーモードでサバイバルの基礎をしっかり覚えてから、ノーマルにチャレンジすることをオススメします。もちろん、最初から歯応えのあるプレイを望む人はノーマルでどうぞ!
6月17日現在配信中のVer.1.02にはチュートリアルがなく、いきなりイカダの上からスタートします。何をしていいかわからないままゲームオーバーになることも多いので、序盤のサバイバル術を紹介します。プレイをする際の参考にしてみてください。
イカダの周りには、木の板やプラスチック容器などさまざまな漂流物があります。最初から持っているプラスチックフックを投げて、漂流物を引っ掛けて手に入れましょう。特にタルは、中にたくさんのアイテムが入っており、時には食べ物も入手できるので、優先して取りましょう。
フックは左クリックを押すと投げることができ、長押しすることで遠くへと投げられます。投げた後、もう一度左クリックを長押しすれば漂流物を引っ張りながら手元に戻ってきます。もし、何もない場所に投げてしまった場合は、右クリックでリセットすることができます。
プラスチックフックなどのアイテムには耐久ゲージがあります。0になると壊れてなくなってしまうので、アイテムの下にあるゲージを確認しつつ、必要ならスペアを作っておきましょう。アイテムはIキーで開くインベントリ画面で作成することができます。
先ほどあったように、イカダは定期的にサメに壊されてしまうので、早いうちからイカダを拡張しておきましょう。拡張するには建築用ハンマーが必要です。インベントリから作りましょう。
建築用ハンマーを使うと、拡張場所を指定して拡張できます。作成には厚板とプラスチックが必要ですので、たくさん集めておきましょう。
食料はタルからたまに入手できますが、飲料水は手に入りません。そのために、先に飲料水を確保しましょう。飲料水を入手するには、空のカップと簡素な清浄機が必要です。洗浄機はイカダに設置しましょう。
カップで海水を汲み、清浄機に入れましょう。燃料として漂流物の厚板をくべて蒸留します。ただし、できあがるまで少し時間がかかります。
清浄機の横にある赤色のカップに水が溜まったらできあがり。手持ちのカップに移し替えて飲むことができます。
食料を確保するのに1番簡単な方法は釣りです。まずは釣り竿を作って魚を釣りましょう。釣りは、魚がかかったら左クリックするだけなので簡単です。
魚は生でも食べられますが、空腹ゲージが満たされる代わりに、喉の渇きゲージが減ってしまいますので、できれば簡易なグリルを作って焼き魚にしましょう。
ある程度材料が集まってきたら、畑を作ってじゃがいもやビーツを育てて、安定した食料確保を目指しましょう。野菜を育てるには蒸留水が必要になるので、畑を作ると同時に洗浄機を増やしておくのがオススメです。
ときどき作物を狙ってカモメがやってくるので、鳴き声がしたらすぐ畑に行って追っ払いましょう。
サメをそのまま放っておくと、どんどんイカダが破壊されてしまうので、木の槍を作って攻撃しましょう。壊されずに撃退することができます。ただし、攻撃されたイカダにはダメージが残りますので、建築用ハンマーで直しておくといいかと。
サメは何度も攻撃することで倒すとことが可能。サメの肉をゲットすることができるうえに、一定時間出現しなくなりますので、積極的に攻撃して倒しましょう。
サバイバルにも慣れ、水や食料に余裕が出てきたら、漂流から冒険へと舵を切りましょう。まずは、リサーチテーブルを作ってアイテムを調査し、帆など冒険に必要なものを作れるようにします。
帆を作ったらイカダに設置。帆をつければ、風向きには左右されるものの、ある程度自由に移動できます。停泊できるように使い捨ての簡易版アンカーも作っておきましょう。
帆を張ったら海上を移動します。基本的に海ばかりですが、よく見ると島などが見つかることがあるので、上陸して探索してみましょう。レアなアイテムや木材などを見つけることができます。
また海中部分でもアイテムを発掘することが。そのまま潜るとサメに襲われてしまうので、事前にサメを倒しておいたり、サメのエサを投げて注意を引いてから潜りましょう。潜っている時は画面上に酸素ゲージが表示され、0になると徐々に体力が減っていくのでご注意を!
序盤は、生き残るためにやらなければならないことが多く、かなり忙しいです。自分の飲み水を確保しながら、壊されたイカダを直して、流れてきたタルを瞬時に拾いにいくなど、複数のことを同時に行っていくために息をつく暇がありません。少し難しめですが、生きるか死ぬかギリギリのゲームバランスが非常によくできていて、リアルなサバイバル感を味わえるのがいいと思いました。
そして食料が確保されて冒険できるようになると、サバイバルで必死だった時には見えなかった、この世界の謎が見えてきます。主人公はしゃべりませんし、具体的なストーリーはないのですが、あちこち探索しているうちに謎が少しずつ解けていく、この世界観が独特でとてもワクワクします。ついつい解明しようと長時間プレイしてしまう、時間泥棒な作品です。大海原でのサバイバルを生き抜いて、この世界の真相を確かめてみてください!
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