2018年7月10日(火)
ダウンロード用ゲームから佳作・良作を紹介する“おすすめDLゲーム”連載。今回は『YUMENIKKI -DREAM DIARY-(ゆめにっき ドリームダイアリー)』をお届けします。
『ゆめにっき ドリームダイアリー』は、RPGツクールで作られた人気作『ゆめにっき』を現代のスタイルで再構築したゲームです。2Dのアドベンチャーゲームだった『ゆめにっき』が3Dアクションとなって、より濃密な世界観が楽しめるようになっています。
また5月の大型アップデートにより、新たな世界とエフェクトの追加、既存のステージマップの調整などで、遊びやすさとやりこみ度がアップしています。
主人公の女の子が悪夢を観て飛び起きるところから、物語はスタートします。現実世界では、女の子は何らかの理由で部屋から出ることはできません。ベッドで寝て、夢の世界へと冒険しに行きましょう。
夢の世界の自分の部屋から出ると、6つの扉があります。この扉を通って、さまざまな夢の世界に行くことができます。ただし、最初行けない場所もあります。
暗くて怪しげな商店街のような世界を冒険できます。気味の悪い化け物が出てきますので、逃げながら奥に進みましょう。
遺跡がある荒野のような世界に行くことができます。電車を使って町や森など複数の場所への移動が可能。
鍵がかかっており、最初は入ることができませんので、他の世界を探索しましょう。
学校のような世界に繋がっています。最初は入口にいる女の子が邪魔をして先に進むことができませんので、他の世界に行きましょう。
デパートのような世界が広がっています。エスカレータがいくつもある広場や倉庫などが存在します。
水に囲まれた世界に行けます。水に落ちないよう桟橋の上を移動しましょう。序盤から襲ってくる敵がいるので注意が必要。
アップデートより追加された扉で、地下水路が広がる世界に行くことができます。マンホールを通じて、他の世界に移動することができ、アップデートで追加された新世界の壁画が描かれた世界に行くこともできます。
夢の世界から出たい場合は、頬をつねって目覚めましょう。キーボードならQキーを長押しすると起きられますが、時間がかかるため、安全な場所でやりましょう。
各世界では、エフェクトと呼ばれるアイテムが手に入ります。エフェクトには隠されたアイテムや道が見えるようになったり、2段ジャンプができるようになったりなど、冒険に役立つ効果があります。
冒険していて進めない場所は、エフェクトの効果で行けるようになることがあるので、エフェクトは優先して手に入れましょう。
夢の世界の冒険に疲れたら、自分の部屋で遊ぶのがオススメ! 部屋の机に向かうと、本作の設定資料を見ることができます。設定資料は夢の世界のあちこちに落ちているので、ゲットして充実させましょう。
テレビの前ではミニゲームを遊べます。最初は現実世界でのみ遊ぶことができますが、冒険している時にカートリッジを手に入れると夢の世界でも遊べます。
プレイしていて気になる点が2つありました。1つは操作性です。PCスペックにもよる可能性もあるのですが、ジャンプなどの反応が全体的に少し重い印象を受けました。アップデートによってかなり解消されたようですが、グラフィックが派手な場所ではやや重くなることがあるので、スペックがあまり高くないPCではグラフィック設定を変更して対応する必要があります。
もう1つ気になったのが、行動アニメーションや画面遷移にかかる時間です。寝る時のベッドでのアニメーション、夢の世界に入った時のベランダでの動き出しや夢から覚めるために頬をつねる時間など、少しずつ遅いと感じました。細かい要素ですが、プレイしていると何度も行う動作なのでもう少し短くてもよかったと思います。
ただこの不気味な世界観は、本作でしか味わえない独特のもの。夢の世界はどれも種類の違った不気味さがあり、毎回扉を開けて冒険に出るのが楽しみでした。気味の悪い敵やステージグラフィック、不安感を煽るBGMがうまく組み合わさって、直接的ではない、背中がぞわりとする怖さの演出は秀逸だと思います。
本作の主人公は喋ることがなく、テキストもほとんど表示されず、明確なストーリーは語られません。雰囲気や演出をもとに物語を自分なりに考察していくことが楽しい作品。ぜひ、この不気味な夢の世界を主人公と一緒に冒険して、物語の謎を見つけ出してみてはいかがでしょうか?
ちなみに原作の『ゆめにっき』は、Steamにて無料でダウンロードできるので、気になった方はこちらもプレイしてみてください。
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