2018年7月3日(火)

『マリオテニス エース』はエナジーゲージの駆け引きがアツい! 新感覚のテニスゲームのポイントを紹介

文:る~ぱ

 任天堂から発売中のNintendo Switch用ソフト『マリオテニス エース』のプレイレポートをお届けします。

『マリオテニス エース』

 本作は、『マリオ』シリーズのキャラクターがテニスで戦う『マリオテニス』シリーズ最新作。本作から“エナジーゲージ”を使った新アクションが追加されています。

 レポートでは、エナジーゲージを踏まえた戦略性の高さを中心に紹介していきます。

エナジーゲージとは

 エナジーゲージは画面上部に円形で表示されたゲージ。ラリーを続ける他、チャージショットやテクニカルショット、“ブロック”などを決めることで増加します。

『マリオテニス エース』

 また、エナジーゲージを消費することで“ねらいうち”や“スペシャルショット”、“加速”といった新アクションが使用可能になります。

ねらいうち

 エナジーゲージを消費して放つ強力なショットで、文字通りコート上のあらゆる場所に狙い打つことが可能。特筆すべきは相手ラケットにダメージを与えられることで、後述する“ブロック”に相手が失敗すると、ラケットの耐久力を減らすことができます。

『マリオテニス エース』 『マリオテニス エース』
『マリオテニス エース』

 非常に強力なねらいうちですが、後述する“加速”の存在もあり、使えば必ずポイントを取れるというモノでもありません。エナジーゲージがたまったからといってすぐに放つのではなく、打てる状況を作って相手にプレッシャーを与えつつエナジーゲージ量で有利を取るといった戦略も重要になります。

『マリオテニス エース』 『マリオテニス エース』
『マリオテニス エース』
▲エナジーゲージが最大の時は、より強力な“スペシャルショット”を使うことができます。

加速

 ねらいうちが攻めのアクションだとすると、“加速”は守りのアクション。発動させるとボールの動きがスローになり、本来ならば届かないようなボールでも返すことができます。

『マリオテニス エース』

 発動させれば前述の“ねらいうち”も安定して返すことができますが、使用中はエナジーゲージを消費してしまいます。そのため、リターンさせるピンポイントで発動させて、エナジーゲージを無駄遣いしないようにしましょう。

ブロック

 “ブロック”は“ねらいうち”によるラケットへのダメージを無効化するアクション。ボールをギリギリまで引きつけてからショットすると“ブロック”が成功となり、ラケットへのダメージを受けずにリターンすることができます。ただし“ねらいうち”の弾速は非常に早いため、“加速”を併用するのがいいかと。

『マリオテニス エース』 『マリオテニス エース』
『マリオテニス エース』
▲“加速”を使って“ねらいうち”をブロック。

 なお、“ねらいうち”は3回、“スペシャルショット”は1回ブロックに失敗するとラケットが壊されてKO負けとなってしまいます。そのため、“ブロック”のタイミングを覚えることはもちろん、ポイント有利時は無理にリターンを狙わずにスルーすることも選択の1つとなります。

テクニカルショット

 前後左右に飛びつきながら打ち返すショット。飛びつく距離がとても長く、逆を突かれた場合や不意のロブ&ドロップショットにも対応することができます。

『マリオテニス エース』 『マリオテニス エース』
『マリオテニス エース』
▲通常では拾えないような距離でもリターンすることが可能。
『マリオテニス エース』 『マリオテニス エース』
『マリオテニス エース』
▲前に飛び出して強引にボレーを決めるという使い方も。

 さらに、適切なタイミングで使うことでエナジーゲージを増やすことが可能。最初は守備範囲の広さに目がいきがちですが、テクニカルショットの本質はこちらだと思います。いかにテクニカルショットを決めつつ、どれだけエナジーゲージを増やせるかが勝負のカギとなります。

『マリオテニス エース』
▲適切な距離とタイミングで使うとエナジーゲージ横にアクション名が出現し、ゲージが増加します。

エナジーゲージを意識した駆け引き

 以上のアクションを踏まえつつ、エナジーゲージを考慮にした試合運びが本作の注目ポイント。相手に“加速”用のエナジーゲージがないタイミングで“ねらいうち”を使ってポイントを稼ぐ、ポイント有利時は相手の“ねらいうち”をあえて見逃してエナジーゲージを温存するなど、普通のテニスとは違った駆け引きが本作のだいご味です。

 “ブロック”のタイミングがシビアなため、最初はラケットが壊されてKOされることも多いかと思いますが、そこは要練習。慣れてくると加速とテクニカルショットを併用しつつ、コートの端から端まで移動してブロックしながらリターンという芸当も可能に。こういった『マリオテニス』らしいラリーも見どころの1つ。

『マリオテニス エース』 『マリオテニス エース』

 また、ダブルス時はエナジーゲージを共用するため、味方プレイヤーとの連係が重要になります。どちらがどのようにエナジーゲージを使うか息を合わせる必要がありますが、うまくポイントを取れた時の爽快感はダブルスならではでしょう。

奥深くもわかりやすくも楽しめるタイトル

 今回はエナジーゲージを使ったアクションを中心に解説してきましたが、エナジーゲージを使わないシンプルなルールでの対戦も可能。従来のテニスらしい攻防を楽しみたい人はこちらのモードで遊んでみてください。

 対戦モード以外にもストーリーモードが搭載されています。ストーリーモードは主にエナジーゲージ関連のチュートリアルとなっていて、ストーリーを進めていくことで自然と各アクションが使いこなせるようになります。

 その他に、Joy-Conによる“おすそわけプレイ”や、実際にラケットを振るように操作を行う“スイングモード”を実装。いろいろな遊び方ができるため、『マリオテニス』ファンはもちろん、テニス好きにもオススメです。

データ

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