2018年7月11日(水)
『ポケモン GO』北米リベンジ激闘編。ケンタロスを狙うつもりがまさかの展開に!?
米国・ロサンゼルスで開催された“Electronic Entertainment Expo 2018(E3 2018)”。それに際して、『ポケモン GO』の企画が行われていました。
どうも、電撃オンラインのkbjです。6月に開催されていた“E3 2018”のために、今年もロサンゼルスに行ってきました。見出しからも分かるように、昨年捕まえられなかった北米限定のケンタロスを、取材の合間に狙うためです。
2017年の夏にはバリヤード、2018年春にはサニーゴのゲットに成功しています。来ている! これは波が来ている!!
……渡米する前から自分には油断、慢心。そう、心のどこかに甘えがあったのだと思います。ちなみに空港で食べた牛カツは肉の甘みがあっておいしかったです。
そんなわけで、渡米中の『ポケモン GO』の様子をお届けしていきます。なお、こちらの記事は『ポケモン GO』のケンタロスを入手する攻略記事ではありません。ゆるめの内容になっています。
また、今回は写真が多いうえに記事が長くなっているのでご了承ください。
現地時間6月9日の模様
日本時間の6月9日の夜に羽田空港を出立。今年は成田空港ではなく、羽田空港からの出国でした。飛行機の中では、映画やドラマを見つつ今回の目標を考えました。
まず1つ目の目標は北米限定で登場するポケモンの入手です。渡米時に現れていたのは、ケンタロス、イルミーゼ、ハブネーク、ソルロックの4種。
その中で、ハブネークは日本国内で入手していたため、残りは3種。ただ、個人的に手に入れたいのは……やはりケンタロスでした。なぜならイルミーゼはバルビート、ソルロックはルナトーンとの交換があるかもしれないためです。まあ、“たられば”を言い出したら、いつかケンタロスもイベントで登場するかもしれないのですが。
昨年のE3や“gamescom(ゲームズコム)”取材などで感じた難しさは、スケジュールや移動との兼ね合い。ポケモンを捕まえる旅行ではないので、当たり前ですが取材をしつつ、その合間に探してゲットを目指すことになります。今回のホテルは“E3 2018”会場から車で5分程度。近くて便利なのですが、移動時間が少ないことはポケモン遭遇の確率は下がるのでポケモン入手的には難しいところですね。
ロサンゼルス国際空港に着いて、まずすることは車の確保です。レンタカーショップに向かう送迎バスの中で、Wi-Fiに接続して、アプリを起動します。珍しいポケモンは見つからなかったのですが、ポケストップの名称が英語になっているのを見ると、「来たぞ!」という気持ちになり、テンションが上がりますね。
レンタカーで車を借りてホテルまで移動。道中ではカイオーガが出ていたのですが、やっている人は見えませんでした。そもそも部長や編集長が乗っている車で移動している時に「すみません、レイドがいるので止めてもらえますか」とは言い出せないですしね。
最初に捕まえたのは、言うことなしのゴニョニョでした。 バクオングまで進化させています。
ホテルに着いてやることといえば、あたりのポケモンの探索ですよね。うん、特にいませんね……そう、この時にはいなかったんですよ。
夕飯を食べに出る前にアプリを見てみると……
ソルロック! しかもわりと近くに!! ただここはUnited States of America(USA)。すでに暗くなっていますし、ホテルのすぐそばにあるコンビニまで買い物に行くような距離ではないので、諦めました。
そこまで遠くない位置にいるのに手が届かない……ただ初日から限定ポケモンの影をつかめたような気がしたので、悪い気はしませんでした。
夕飯の移動中にはイルミーゼのシルエットを見たり、ケンタロスの配置されているジムを見ました。……あ~~、早く捕まえたい!
シュラスコの店内に入ってからも、そんなことを考えていました。ただ、目の前に出てきたイチボがうますぎて、脳内まで肉汁に浸されたため、肉の味を思い出しながら眠りにつきました。
現地時間6月10日の模様
この日から本格的な取材が始まり、午前からスケジュールが入っていましたが、まずは近くのスターバックスに食事に向かうことに。そうスターバックスです。
今回、2つ目の目標は、昨年飲めなかった『ポケモンGO フラペチーノ』を飲むことです。フラペチーノを常日頃から飲んでいるわけではないのですが、せっかくなら飲んでみたいと去年後悔したので、今年は飲もうと決意していました。
店員さんに作れるかを聞いたところ、別のスタッフと確認して作ってくれました。
『ポケモン GO』をやりながら待っていると、出てきましたよ、『ポケモンGO フラペチーノ』が! ええ、想像していたとおり、紫色が強いです。こちらは“ズリのみ”をイメージしているためにラズベリーベースとのことで、決してベトベトンがモチーフではありません。
そしてフラペチーノを朝から飲むという、やや重めなことに気づきました。正直、カロリー的にはどうでもいいんですが、クリームが……ちょっと重いです。店員さんにはクリーム不要と伝えたんですけどね……。
とりあえず目標の1つを達成! やさしめの目標ですが、こちらでしか達成できないものなので地味に満足しています。全員の食事が終わって、移動しようと車に向かったところで変なオーラというか、違和感があったんですよ。
……あそこのガラス、さっき車を停めた時は割れていなかったよね?
食事しているわずかの時間に何があったのか、割った犯人は今も中にいるのか、震えつつ、車に乗り込んで取材場所に移動するのでした。
移動時には『ポケモン GO』です。アプリを立ち上げるや運転していた副編集長のRustyに伝えます。
「限定ポケモンがこの先にいるので、2つめの角を右に曲がってください!」
イルミーゼです! 限定ポケモンがいきなり登場です。あっ……もちろん、取材時間までに時間があったから進路を変更したんですよ? 当然ですよ?
右折して見つからなければ下車して探そうと思っていたのですが、曲がるやイルミーゼの姿を発見! そのままさくっと捕まえることができました!
うれしい~! そして幸先がいい! 「やはり『ポケモンGO フラペチーノ』を頼んだのがよかったんだなあ」とかつぶやいていたら、横に座っていた同僚のてけおんが携帯でその様子を撮影していました、ニヤニヤしながら。
これで目的の限定ポケモンは残り2種。今日をあわせて日程は5日。つまり2日に1種捕まえられればいいわけですよ。まあ、そううまくいかないことは百も承知ですが……。
会場のロサンゼルス・コンベンション・センターで取材をした後に、プレス用のIDパスを受け取ります。
近隣でポケモンをサーチしつつ、“Xbox E3 ブリーフィング”に向かいます。そしてここでハプニングが。これまでメディアや販売流通関係者のみが入場できたE3に、昨年から一般来場者が入れるようになりました。それに際して、入場時に荷物検査やID確認を求められるようになっているんですね。要するに入場に時間がかかるようになったのです。
“Xbox E3 ブリーフィング”では、メディアが入場していないのに開演時間が迫っていました。入場時間が迫っているのではなく、開演時間が迫っているわけです。ただ、なんとなく「これだけの人が入っていないんだから、開始時刻は遅れるだろう」と高をくくっていたんですね。
はい、甘かったです、フラペチーノくらいに。多くの人が炎天下で待っているにもかかわらず、タイムラインに発表会で公開された新作の情報が流れ始めます。現地の会場のすぐ前にいながら生中継を見ることになるとは思ってもみませんでした。ちなみに目の前にいた海外のメディアと思われる人は、外に並んで入れない様子をずっと生中継していました。
何も食べていなかったので、取材後にローストビーフサンドをムシャムシャ。この間も、ちょくちょくポケモンを探したのですが、めぼしいものは捕まえられませんでした。
ホテルに戻ると他のメンバーは夕食に出かけたのですが、サンドウィッチが多かったうえに、作業があったのでそのまま室内で作業し、この日は終わりました。
現地時間6月11日の模様
現地入りして3日目の朝は、マクドナルドで朝食。ホテルでサーチしてから向かいます。場所は先日のスターバックスのすぐ横です。
ハッシュポテトがついていないかと思って1つ頼んだところ、普通についていたため、2つ出てきました。朝から重い! そして朝マックなのに値段がわりと高いことに驚きました。
ちなみに、先日の割れたガラスは板で補強されていました。対応が早いですね!
この日は午後に会場取材があったのですが、予約時間に行ったら「もういっぱいだから1時間後にきてくれ」と言われました。海外の取材ではこういうことが普通にあるんですよ。スターバックスで時間をつぶしたのですが、ここでは普通にストロベリーフラペチーノを頼みました。クリーム抜きなのに、ここでも乗せられていたので、自分の頼み方が間違っているのかもしれませんね。
夜にもイベント取材があって車で移動したのですが、距離がなくポケモンとはあまり出会いませんでした。帰りにイルミーゼを見たのですが、逃げられてしまい、歯ぎしりしながらホテルに帰り作業しました。
ちなみに夜中もスキあればサーチはしています。
現地時間6月12日の模様
ホテルは他の建物より高いため、朝早くから日差しが入ってきます。朝が早く、夜も明るい印象ですね。この日からいよいよE3がスタート。会場付近でポケモンを探したのですが、正直、この時はどんなレアなポケモンがいても向かえませんでしたね。
取材の合間に、会場の中にあるさまざまな店でランチを購入。写真は“BIG DADDY’S BARBECUE(ビッグダディズ バーベキュー)”のチーズバーガーとレモネードです。ハンバーガーはうまいんですけど、ポテトがすごくて……2人で食べても十分な量です。あと、結構いい感じに揚がっています。
レモネードはおそらく1リットル近くあります。さんざん腹がタプタプになったのですが、飲みきれませんでした。
E3初日なのでなかなか時間がとれず……繰り返しになるのですが、取材で行っているので当然なのですが……そのまま初日が終わりそうな雰囲気。「まあ、初日だしね」と思っていました。
手が空いた取材陣で、会場の外にあってTシャツやグッズが並んでいる“Playstation Gear Store”に向かいました。人気のショップということで、多数の人が並んでいます。並びながら『ポケモン GO』を立ち上げたところ!
「ケンタロス!」
普通に声を出していました。さらに、その手前にはアンノーンがいて、自分を挟んで逆側には別のアンノーンもいます。
え? 何? どういうこと!?
軽くテンパりつつ、並んでいたメンバーには『ポケモン GO』のレアポケモンを取りに行くことを伝えます。思えばTシャツの購入をお願いしておけばよかったのですが、そんな余裕はまったくありませんでした。
とりあえず、アンノーンとケンタロスがいる方向に向かいます。ケンタロスの画像を撮っていなかったことからもわかるように、舞い上がっていました。調子に乗っていました。そう、慢心していたのです。
早歩きでアンノーンに近寄ります。アメリカの1ブロックは大きいのですが、おおよそわかっている場所で5分程度で着くかと。
アンノーンはホエルコの影にいました。
時間もないので、急いでゲット。さらっと書いていますが、内心はかなり喜んでいます。なぜならば、ケンタロスの姿を見られただけでなく、珍しいアンノーンまで手に入ったわけですから。
さて、近くにいるケンタロスのポケストップを選んだところ……
はっ!? めっちゃ遠くないか!? 「いやいや、さっき、すぐ近くだったじゃん!」と思って確認したらところ、気づいたんです。
舞い上がりすぎて、アンノーン1匹のほうに来ていたことに!
あわてて、逆側に向かいます。いつから出ていたのかわからないのですが、そんなに時間を無駄にしていないので間に合うはず。むしろ間に合ってくれ! 早歩きどころが走り出します。
その途端に携帯がブルっと震えます。「まさか、見失ったのか!?」と思ったら……。
ラルトスがアメを見つけたようです。「驚かせるなよ! でもサーナイトになるために必要だからね、ありがとうね」と思って再度歩いていたら、またブルっと震えます。なんだと思ったら……
「見つかりませんでした」
なんてこったい! 数分のロスでいなくなってしまうとは……あそこで間違えて逆側に行かなければ間に合っていたでしょう。さりげなく、ソルロックが出ているのですが……ケンタロスに会いたかった!
ちなみに、ソルロックはハイウェイの向こう側。距離があるだけでなく、時間的にも厳しいので難しそうです。
アンノーンのいるポケストップに到着。すれ違った2人の女子が「Lucky today!(今日はラッキーDay!)」と言っていました。おそらくアンノーンを捕まえたのでしょう。とりあえず、「ウォンチュー!」と心の中で呟いてから自分も探すことに。
あっさり見つかりましたが、ホエルコの影にいるのはデフォルトなんでしょうかね。
2つめのアンノーンはもちろんうれしいんですが……ケンタロス。せめて会いたかった。そして、このE3で捕まえられることは難しくなったと思いました。“チャンスの神様には前髪しかない”と言います。その機会をつかむことができなかったんですよね。
会場に戻る間にも遠くアンノーンがいるのを確認したのですが、距離的に諦めました。この時期、会場の近くでは何度も確認できたので、もしかすると多く出ていたのかもしれません。
なお、会場から引き上げる際に、先ほど手に入れたタイプのアンノーンがいました。
夕飯に中国料理を食べたのですが、正直ケンタロスを逃がしたショックが大きくて、ずっと悔やんでいました。あの時に、しっかり確認しておけば……。
現地時間6月13日の模様
明け方作業をしている際にアプリを起動させると、ラプラスの姿が。バトル向けではなかったのですが、やや貴重なのでいい傾向です。正直、心は折れかけていたのですが、やるべき作業もあるので気を引き締めて……作業します。
会場に着くと、偉い人はメーカーの偉い人への取材で豪華ホテルに、残りのメンバーはメディアルームに向かいます……とその時アプリを見ると!
アンノーン! しかも近い場所にいるようです。先ほど駐車所で別れた偉い人らを追い抜いて向かいます。
しかも、予想していなかったタイプのアンノーンとも遭遇。今日もホエルコとセットですね。
続いて、目的のタイプをゲットしたことで、メダルもゲット。さまざまなスポーツが行われているステイプルズ・センターの周りにはポケストップが多くあるので、助かりますね。
再度現れたアンノーンを捕まえました。限定ポケモンを狙っているのですが、いつのまにかアンノーン捕獲レポートになっているような気がします。
この日のランチはワッフルチキン。メイプルシロップは2つくれたので、全部かけました。甘じょっぱいチキンとワッフルを満喫しました。少なく見えてちゃんと量があったので、食べるのになかなか時間がかかったことを覚えています。
取材中に何回かアプリを立ち上げて見たのですが、ケンタロスは見つからず。夕方に持っていないアンノーンがいたので向かうことに。
今年はE3会場の入口に荷物検査があり、バッグやポケットの中を見せたり、ベルトを外したりする必要があるため、可能なら出たくないんですが、持っていないポケモンを見つけた時に、仕事がなければ行くしかありません。まさに今です!
さらにすぐ横に別のアンノーンもいたので、一緒にゲットすることに成功。本当にアンノーン祭りですね。
この日の夕飯はリトル・トーキョーと呼ばれる日本人街でのラーメンでした。ここのラーメンは米国で食べていると思えないほど、日本人好みのラーメン。自分は醤油にしました。日本人スタッフが丁寧に対応してくれて、落ち着いて食べられました。
いよいよ明日は取材最終日です。
現地時間6月14日の模様
この日も朝からアンノーンを発見。昼まで仕事をこなしつつ、周辺をチェックしていました。
移動中に軽くチェックした時に持っていないアンノーンがいたのですが、仕事中につき、移動できず。
取材が終わり、昼食をどうするのか……先日のように会場の中で済ませるのか、外の店に行くのか……迷ったのですが個人的に贔屓にしている中国料理の店に今年は行っていなかったので、行くことに。
アプリを立ち上げたところ!
目の前になんと、ソルロック! そして興奮して撮影を忘れてタッチ。画面が変わってからあわてて撮影しました。これは絶対に捕まえたい! ケンタロスでできた心の隙間を、まさしく太陽のように照らしてほしい!
震える手でモンスターボールを投げて、見事にゲット!
おおおお! これで今回狙っている限定ポケモンは残りケンタロスのみです。はやる気持ちをおさえつつ、中国料理に向かうとカイオーガ発見!
日本国内でも見るように、多くの人がジムのあるビルにたまって携帯を見ています。というわけで、ランチの前にもう一戦。海外のポケモンユーザーと力をあわせてカイオーガに挑みます。
さすがにカイオーガは手に入りませんでした。ただ、異国の地でのバトルはワクワクしましたね。
中国料理屋では今年もチャーハンを頼みます。ただ、ここの店に限らずこちらの店は量が多いんですね。今回は米の量を減らすようにお願いしてちょうどよかったです。
さらに会場に戻るタイミングでアンノーンを入手。取材の時間に間に合って(当然ですが)、さらに間の時間をフル活用。今年はかなりいいのでは?
夕方に見たアンノーンも欲しかったのですが、それはさすがに欲張りですかね。
ケンタロスを逃した時は、心は雲に覆われていたのですが、この日の夕暮れのようにすっきりしていました。もちろん、悔しいは悔しいんですが!
現地時間6月15日の模様
このタイミングでフリーザーとバトル。リサーチをこなして挑めるようになっていたのですが忘れていて、ロスで、しかも明け方に戦うという。
最終日は帰国する日になります。飛行機は夜の便であったため、土産の買う時間となっていました。つまり、ポケモンを探せるわけです。
ロサンゼルス市内にあるセンチュリーシティモール(Westfield Century City)に全員で向かいます。まあ、お目当てのケンタロスはもちろん見当たりません。そんなものです、わかっています。
車が駐車場に入ろうとしたその瞬間でした。
このシルエットは! 思わず偉い人がいる車内で「限定ポケモン、出ました!」と叫んでしまいました。駐車後、他のメンバーが昼飯を探そうとしているのを見て、いつものセリフを言いました。
「すみません、ポケモンがいるので行ってきます!」
いまさらですが、偉い人にドリンクのオーダーまでお願いして、携帯を片手に走り出す下っ端編集ってどうなんでしょうね(笑)。
ケンタロスがいるのは、ショッピングモールを抜けた先のブロックのようです。ただ、アメリカの1ブロックはただでさえ大きいうえに、ショッピングモールは人が多く走りにくいです。急ぐだけ急いで向かいます。
ショッピングモールを抜けました。あのビルの向こうあたりでしょうか。しかし、いつまで出ているかわからないので、急がなくては!
と思っていたら!
「見つかりませんでした」
いや、待ってよ! 嘘でしょう!! もうその先。目と鼻の先ですよ!
諦めが悪いので「まだ近くをうろついているのでは?」とか思いながら、ポケストップに向かいます。
間違いなくこの場所です。
ただ……いないようです。ビルの周りを見つつ、時間をかけて探したのですが、やはりいません。
サワムラーのハイキックで蹴られたように頭がグワングワンしています。今回二度目……二度目ですからね。しかも今回は目の前まで来ていたわけです……。
覚悟……そう、自分には覚悟がなかったのかもしれません。見つけた時点で、運転していた副編集長のRustyの首をつかんで、最寄りのポケストップまで運転させるとか、駐車スペースを探すのを待たずに車から飛び出すとか、手はあったわけですからね。
昼飯を頼んでいた偉い人らと合流して、逃がしたことを伝えました。偉い人らは「また来年E3で捕まえればいいよ」と慰めつつ、さりげなく海外出張を押し付けてきました。テクニシャンですね。そんな気の使われ方に「いや~、他のは捕まえたし、今年で終えたかったんですけどね、また来年ですわ」と笑いながら返しつつも、心は土砂降りでした。
ランチ後はショッピングモールを見ることに。ただ、ここがどちらかといえば現地の家族向けのお店が多く、さらに楽しみにしていた本屋もそこまでいいものがありませんでした。
“言うことなし”のイルミーゼを見つけたのですが、楽しそうな人々を見ながら思うはケンタロスのことばかり。そんな折に『電撃PlayStation』の西岡編集長から、まだ店を見れていないから集合時間を30分伸ばしてほしいという連絡が。正直「え? ここで見るところ、もうなくない!?」とか思ったその時です。
まさかの三度、ケンタロス!
とりあえず、ショッピングモールの出口に向かって走り出します。さっき入ってきた場所なので、今度は道に迷いません。個人的に、疲労している場合や長時間運動している場合、ふくらはぎの肉離れが心配ですが、肉離れになってから考えればいい! とりあえずギリギリまで走ろう!
そう、もうあんな悔しい思いはしたくない! せめて会いたい。
一応、場所を再度確認。先ほど逃がした場所のさらに向こうのようです。とにかく走ります。まだ時間はありそうですが、すぐに見つかるとも限りません。
走ります。
道路の手前まで来ました。この向こうにいるようです! 赤信号を待つ間のもどかしさといったら……これまでの人生の中でもトップクラスに歯がゆい時間で、まさに筆舌に尽くし難いというものでした。
信号機が変わるやスターターピストルを聞いた選手のごとく走り出します。ポケストップのすぐ横にいるのですが、ケンタロスはいません。まだいるのか? 大丈夫なのか!?
ドキドキしつつ、うろうろしながらあたりを見渡していると、そこにあった店のスタッフが声をかけてきます。
「ランチを探しているなら待たずに入れるぜ!」
むしろ、ケンタロスを待たせているのです。今回も逃して、二度あることはサンドパン……否、三度あるとなるのか、三度目の正直となるのかはまさにこの瞬間にかかっています。スタッフの誘いを流して道の奥に進むのですが、行き止まり。右に曲がっていこうとしたのですが、その先に行くと隣のポケストップが反応してしまいます。
逆側に回ろうかと戻ったところ……
三度目の正直! そして1年越しのケンタロスとのご対面!
興奮して「よしっ!」と小さく声が出ました。ちなみにさっき声をかけてきた店のスタッフはまだチラチラこちらを見ていて、店に入ってくることを諦めていない様子。
スルーしながら“ズリのみ”を渡して、ハイパーボールを投げます。
まさかのワンショットでゲットッ!
ついに! ケンタロスが図鑑に登録されました!
本当にうれしい!
“全体的にバトル向きではない”とのことですが、大好きですね!
自分も胸が、そして目頭が熱くなります!
先ほど逃したビルの横を通り、ショッピングモールに戻します。つい2時間前は泣きたくなっていましたが、今度は別の意味で泣きたくなっています。
渡米していた1週間でもっともスリリングで、気持ち的にアップダウンのあった2時間だったといえるでしょう。
そして、ショッピングモールでkbjが見たのは……
疲れているのか、椅子に座って寝るてけおんの姿でした! いくらお金持ちが多くて安全そうな場所とはいえ、怖くないの!? フリーダムてけおん!
車に戻り、取材メンバーが集まった際に再度ケンタロスを見て捕まえたことを報告しました。こうして今回のE3はやっと終わりを迎えたのでした。……カッコよく締めていますが、国内に戻ってからまだ記事は残っていたのですが。
サンタモニカでは再度『ポケモン GO』を立ち上げつつ、ストリートを見て回ります。
▲「極度乾燥(しなさい)」とはどういうことなのか、という感想を抱きました。 |
▲去年やっていた本屋を見に行ったところ、まさかの閉店……。買う予定があったので驚きましたし、残念でした。 |
桟橋“サンタモニカ・ピア”の先端には多数のポケモンが。さらにどこまでも青い水平線にはテンションが上がりますね。
沈みゆく夕日を見つつ、食事を終えて取材陣は空港に。
海外ということで大変なうえに、今回はネタが多すぎて疲労感がすごかったのですが、それ以上に楽しさがあり、興奮しながら出国審査をしました。
振り返ると、今回の始まりはスターバックスの『ポケモンGO フラペチーノ』でした。あれがあったからこそ、限定ポケモン、そして多数のアンノーンを入手できたといっても過言ではないかと。いや過言かもしれませんが、いい弾みになったのは確かかと。
今回手に入れたアンノーンは5種。これはまったく予想していなかったです。
そして、ガルーラはイベントで手に入れていたため、限定ポケモンの残りはヘラクロス、コータス、ジーランス、トロピウスの4種。なかなか難しい地域ばかりですが、機会があれば狙っていきたいと思います! ではまた!!
※画像はゲーム画面をキャプチャしたもの。
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