2018年8月10日(金)

『CoD:BO4』βテストインプレッション。スペシャリストの能力でチーム戦志向の人も楽しめる!【電撃PS】

文:電撃PlayStation

 10月12日にPS4/XBOX ONE/PCで発売の『コール オブ デューティ ブラックオプス 4(CoD:BO4)』。本作は、数ある『コール オブ デューティ』作品のなかでも10年以上の歴史を持つ人気作『ブラックオプス』シリーズの最新作です。

『CoD:BO4』

 今作は、前作『CoD:BO3』のスペシャリストシステムを継承しつつ、地に足をつけたバトルを実現した対戦モード“マルチプレイヤー”、発売時から3つのマップが選べる協力プレイモード“ゾンビモード”に加え、『ブラックオプス』シリーズのキャラクターやロケーションで戦うバトルロイヤル“ブラックアウト”の3つのモードが用意されています。

 去る8月3~7日には、本作のマルチプレイヤーが体験できるβテストがPS4で実施されました。今回は、このβテストをもとに、従来の『コール オブ デューティ』ファンから最近の流行のひとつであるチーム戦重視のFPSが好きな人まで楽しめる、本作の新しいマルチプレイヤーについて解説していきます。

『CoD:BO4』

 なお今週末は、PS4版のほか、XBOX ONEとPC版でβテストが実施されます。PS4版は第1回のβテストの内容に新ルールの追加やレベル上限の開放が行われるとのことなのでお楽しみに!

アクションはアグレッシブかつ爽快、キャラクターの耐久力は高めに

 今作のアクション部分は、前作『CoD:BO3』からスラストジャンプやウォールランといった操作がなくなり、プレイヤーは地に足をつけたスタイルで戦います。

 立ち回りとしては、ダッシュ中に◎ボタン長押しで高速のスライディングができる点が特徴で、相手のいそうな曲がり角の先へ飛び出したり、低い障害物を使って前進したいときに有効です。また、スライディングや障害物の乗り越えといったアクション中でも銃を撃つことが可能で、プレイヤーの発想しだいでかなりアグレッシブに戦うことができます。

『CoD:BO4』

 また、キャラクターに耐久力を示すゲージが表示されるようになったのも本作の特徴のひとつと言えます。このゲージはダメージを受けても自然回復せず、初期設定でL1ボタンに割り当てられている回復ボタンを押すことで、ゆっくり回復を始めます。今回のβテストをプレイした感触では、従来作よりもキャラクターの耐久力は高めに設定されているようで、多少のダメージであれば、回復してから障害物に隠れてしばらく耐えれば早めに戦線に復帰できます。

『CoD:BO4』

スペシャリストごとの“武器”や“特殊装備”を活用して戦う

 前作から引き続き、今作のマルチプレイヤーでは四肢を義体化したスーパーソルジャー“スペシャリスト”を使って戦います。スペシャリストには、ゲージをためて使う“武器(前作のペイロードに相当)”と“特殊装備”があり、通常の銃器に加えてこれらの装備を使いこなすことでスペシャリストの特徴を生かした戦い方が可能です。

 今作のスペシャリストの能力は、前作に比べてよりチーム戦で効果を発揮できるものが増えているのも見逃せないポイントです。味方のために復活ポイントや防弾アーマーの補給場所を設置したり、センサーを配置して周囲の相手の位置を味方と共有するなど、味方全体の力を底上げできる能力を活用することで、チームの勝利に加え自身の戦果を高めることができるのです。

『CoD:BO4』

 なお、TEAM DEATHMATCHのように相手を倒すのが主目的となるルールで戦う場合は、戦術的な色合いが強い特殊装備を、手榴弾や火炎瓶といったより攻撃的な装備に変更することもできます。逆に、特殊装備や武器の使用頻度を高めるカスタマイズも可能です。『CoD:BO4』のマルチプレイヤーは、従来のようにバリバリ撃ち合いたい人から、チーム戦で味方に貢献して勝利をつかみたい人まで、より幅広い遊び方のできるシステムになったと言えるでしょう。

カスタマイズは柔軟な運用が可能な“Pick10”システムを踏襲

 さまざまなアタッチメントを装着した武器をはじめ、手榴弾などの装備品やPERK(パーク)と呼ばれる特殊能力を組み合わせて、プレイヤーオリジナルのクラス(兵科)をカスタマイズできる要素は、ファンならずともおなじみの要素ではないかと思います。

 『CoD:BO4』のカスタマイズ要素は、過去作に引き続いて“Pick10”と呼ばれるシステムを採用しています。これは、武器やそのアタッチメント、PERKを1つにつき1ポイントと換算し、10ポイントの範囲内で装着するものを決めていくというものです。たとえば、アサルトライフル(+1)を装備し、これにスコープ(+1)と照準のブレを抑えるグリップ(+1)をつけた場合は、全部で3ポイント消費ということになります。

『CoD:BO4』

 このシステムの特色は、立ち回りに不要と思われる装備やPERKのカテゴリを空欄にすることでポイントを節約し、必要と思われるカテゴリに集中させることができるという点にあります。また、武器のアタッチメントは2つまで、PERKは1カテゴリにつき1つまでといった制限をさらに1ポイント消費して解除する“ワイルドカード”という能力も存在します。Pick10は、キャラクターが過剰に強くなることを抑えつつ、プレイヤーの柔軟なカスタマイズを可能とするカスタマイズシステムなのです。

 今作のカスタマイズの特徴は、キャラクターのパッシブな能力を底上げする装備“ギア”のカテゴリと、武器レベルを最大に開放すると使用可能になる“オペレーターMOD”の存在があげられます。

『CoD:BO4』

 ギアには、スペシャリスト固有の武器や特殊装備のチャージを加速させる“装備チャージ”や任意回復の能力を高める“スティムショット”のほか、ほかのプレイヤーの足音が聞き取りやすくなる“音響センサー”といったものが存在します。

 オペレーターMODは、βテスト中のためか一部の武器のみの実装でしたが、近接攻撃力を高める銃剣の装着などかなりユニークなアタッチメントがそろっています。オペレーターMODの装着には専用のワイルドカードが必要となるため、かなりリスキーな選択であるともいえるでしょう。

 PS4で実施されたβテストは、テストながら複数のマップとゲームルールが実装されており、最終的にキャラクターのレベル34まで上げられるなど、かなり遊び応えのある充実したゲーム内容でした。

 第2回のテストでは、1回目の進行データを引き継ぎつつレベル上限が40まで開放されることが予告されていて、上限に達したプレイヤーには製品版で好きな装備を解放できる“トークン”のプレゼントが行われるとのこと。ゲームデータのダウンロードはPlayStation Storeの体験版の項目から行えるので、ぜひ参加してみてください。

関連サイト