2018年8月15日(水)
さまざまなゲームを遊び、愛するゲーマー女優である綾那さんのゲームコラム“綾那のゲームに夢中”の連載第12回をお届けします。
生死にかかわるほどの猛暑のなか、皆さまは如何おすごしでしょうか? 私は相変わらずゲーム漬けの日々を送っております。
はてさて、前回は“夏といえばホラー!”ということで、ホラーゲームについて書かせていただきました。夏といえばね、ホラーなんですよ!! ね!!
ということで、今回書かせていただくゲームはこちらになります!
『エコーナイト』!
こちらのタイトルは、1998年にPSで発売されたホラーゲームとなります。またホラーゲーです! 苦手な方、ごめんなさい。
1998年に発売されたということで記憶がややあやふやなこともあり、改めてゲームをプレイしつつ画像を調達してまいりました!
ストーリーだけでなく、当時プレイして白目を剥いていた記憶も思い出しましたね。あれから20年ほどたった今でも、実際に何度か声をあげながら遊ばせていただきました。
『エコーナイト』のストーリーをざっと説明していきます。
主人公リチャードのもとに父親から手紙が届きます。
そこには見覚えのない小さな鍵が同封されていました。「今まで手紙など寄越したこともなかった父がなぜ……?」と思っていると、アンカー市警察から電話がきます。
絵描きの父の家が燃え、本人が行方不明だというのです。そんな父の家を探索していると、リチャードは赤い本を見つけます。
突然その本に吸い込まれてしまい、リチャードは若き日の父の記憶を垣間見ることになります。そこで出会うのはウィリアム・ロックウェルという老人。
不思議な光を放つ“赤い石”を持つ老人の殺害を試みる父だったのですが、自らの孫娘を盾にした老人の卑劣なやり方に負けて返り討ちにあってしまうのです。
赤い石は何なのか、老人は何者なのか、分からないまま現実世界に戻ってくるリチャード。地下へと進んでいくと、今度は豪華客船の描かれた絵画を発見します。
そして次の瞬間、リチャードは24年前に消息不明になったはずの豪華客船オルフェウス号の中に閉じ込められてしまうのです。
リチャードは、船の中で成仏できない亡霊たちから逃げつつ、彼らを成仏させて、赤い石の運命と対峙していくことになるのです。
先ほど言ったように、舞台は豪華客船オルフェウス号の中。この船に乗っている乗客はみな死んでいて、影のような存在となっているのです。
未練があるので成仏できず、船の中で今も苦しんでいるということで、リチャードは彼らの魂を救済していくことになります。
▲何を伝えれば成仏できるのか。そして彼女とは? |
▲無事に成仏すると、アストラルピースという宝石を入手できます。 |
船には魔物と呼ばれるゴーストがいて、彼らはこちら公に襲い掛かってくるのですが……まだハードスペックに限りがある時代ということで、ゲームはポリゴンが荒いのですが、それがまぁ恐ろしいんですよね!
最初に出会うことになるのは、赤いワンピースを着た少女の魔物です。笑い声とともに現れ、主人公を空中に浮かせるとぶん投げて攻撃してくる恐ろしい少女です。
▲このエリナという少女は今でもトラウマ。 |
ですが魔物は光を嫌うので、電気を付けていけば出現しなくなるのですが、そこはホラーゲーム。「簡単に電気を付けさせると思うなよ!?」という仕組みになっているわけですよ。
改めてプレイしたのですが、以前に遊んだ時と同じところで声をあげてしまいました(笑)。いや、笑っているけど、怖かったですね。
ウィリアムによって殺されたロックウェル家のメイドであるリサも外せません。
リサは怨霊を放って攻撃をしかけてきます。近づかれる前に素早く移動すればなんてことはないのですが、いきなり扉をバーンと開けて出てくることもあるため、心臓に悪いことこのうえなし! 扉を開けて出てくる魔物は彼女しかいないのですが、この特性を使った謎解きがありまして、当時小学生だった私はそれに気付くまでに相当時間がかかりました。
ここの謎解きはとてもユニークなので、ぜひとも体験して絶望してもらいたいですね!
「わかったぞ!」と思ってやってみて意気揚々と進んだ後に、“とあること”が起きたために椅子から転げ落ちるかと思いました。
数百年も前に赤い石の力に飲み込まれ、不運な死を遂げることになったアンドリュー王を紹介します。アンドリュー王は後半に出てくる魔物なのですが、自らの所まで吸い寄せる攻撃でダメージを与えてくるのがえげつないです。掃除機なのか、王よ。
この王の顔が、めっちゃ怖いんですよね……。暗闇の中からぬっと顔を出てくるので、そりゃ白目も剥きます。この『エコーナイト』の暗闇はプレイヤーのメンタルをがっつり削るほどに怖いんです!!
▲プレイしてて「うわぁ」と声が出てしまう怖さ。回れ右、まったなし。 |
あとは特別怖い部屋ではない場所……むしろ子ども部屋のはずなのに、雰囲気がありすぎて何かあるのではないかと身構えてしまう部屋も。こちらもいい味を出しています。なぜこんなに、我々の精神に影響しそうな部屋なのか……。
▲我が子を探す母親の影が物悲しいです。 |
本作のエンディングはグッドエンド、ノーマルエンド、バッドエンドと3つあります。
私が記事のためにプレイした時は時間の都合もあり、“あるミニゲーム”を飛ばしてしまったのでノーマルエンドだったのですが、余すことなくプレイすればグッドエンドを見られると思います! あと本作は音の演出も秀逸で印象的なのでそちらも体験してほしいです。
ちなみに演出などをさらに磨きあげた続編『エコーナイト#2 眠りの支配者』もあります。どちらもPS Storeでアーカイブスを配信されているので、気になる方はチェックしてください!
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