2018年8月15日(水)
日本ファルコムが贈る人気ストーリーRPG『軌跡』シリーズ。その最新作にして、エレボニア帝国を舞台にした物語の終幕を描く『英雄伝説 閃の軌跡IV -THE END OF SAGA-』の発売日(9月27日)が迫っています。ここでは、『閃の軌跡IV』の電撃PS誌面連動企画で、過去作の出来事を振り返る特別企画をお送りしています。
『軌跡』シリーズはゼムリア大陸を舞台に描かれる物語です。これまで『リベール王国編(空の軌跡)』『クロスベル編(零/碧の軌跡)』『エレボニア帝国編(閃の軌跡I~III)』と3つのシーズンに渡って展開してきました。(ちなみに、各シーズンごとに物語は完結しますが、過去作をプレイしているとニヤリとできる演出もあります。)
企画第2弾となる今回は、『閃の軌跡IV』にも登場するクロスベルが舞台の、『零の軌跡』と『碧の軌跡』の見どころやキーワードを振り返っていきます!
『クロスベル編』は、対立する2大国家・エレボニア帝国とカルバード共和国の緩衝地帯である貿易・金融都市クロスベル自治州が舞台。クロスベルは小規模な自治州ながら、2大国家から資本や最新技術が流れ込んで繁栄し、大陸全土に影響を持つ“IBC国際銀行”も有しているため、大陸経済の要と言える都市となっています。
本作では、クロスベル警察の新部署《特務支援課》に配属された4人の若者たちが、2大国の利権や思惑に縛られた不条理な社会の“壁”に情熱をもって立ち向かう、熱い物語が描かれていきます!
ロイド・バニングス CV:柿原徹也 |
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本作の主人公で、クロスベル警察の新米捜査官。真面目な常識人で、不正や暴力に対しては敢然と立ち向かう熱血さも併せ持つ。
エリィ・マクダエル CV:遠藤綾 |
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クロスベル自治州の代表の1人であるマクダエル市長の孫娘。人当たりがよく優等生的な性格だが、競技射撃が趣味という凛々しさも備える。
ティオ・プラトー CV:水橋かおり |
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大陸有数の技術力を持つ“エプスタイン財団”に所属している少女。新装備“魔導杖”の実戦テストのため、クロスベル警察に出向してきた。クールな言葉と素っ気ない態度が印象的だが、別に人嫌いというわけではない。
ランディ・オルランド CV:三木眞一郎 |
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クロスベル警備隊に所属していた元警備隊員。女グセが悪く素行不良でクビになりかけたところを警察に引き取られた。軟派で軽い性格だが、年上ならではの面倒見の良さや頼もしさも垣間見せる。
警察学校を卒業したロイドは、クロスベル警察の新部署《特務支援課》に配属される。当初は知名度もなく困難な立場にあったが、マフィアがらみの事件を解決するなどして活躍し、人々から認められていく。
そんなある日、彼らは闇オークションでキーアという少女を救出。時を同じくして、街では違法薬物《グノーシス》による事件が頻発するように。事件の裏で手を引いていたのは、《D∴G教団という教団の残党・ヨアヒム。彼はキーアを手に入れるために、《グノーシス》服用者を操って街を襲撃する。
ロイドたちは遊撃士のエステルたちの協力のもと、敵の本拠地に潜入。ヨアヒムを倒し、街に平和を取り戻すのだった。
▲キーアとの出会い。天真爛漫でなついてくれる彼女を、ロイドらは守ると心に誓う。 |
▲《グノーシス》でヨアヒムに操られ、街を襲う警備隊員たち。その目的はキーアにあった。 |
《D∴G教団》の事件から数カ月。周辺各国の首脳が一堂に会する《西ゼムリア通商会議》が開催される。その場で帝国と共和国の思惑に左右されるクロスベルの現状を憂いていたディーター市長が“国家独立宣言”を行い、大陸は大混乱に陥った。
やがて結社とクロイス家により、キーアが《零の至宝》として覚醒。両大国の侵攻を防ぐ奇跡を見せる。《特務支援課》は《碧の大樹》へと乗り込み、キーアを取り戻すことに成功。だがクロスベルはこのあと帝国に占領され、2年におよぶ苦難の季節を迎える。
▲《帝国解放戦線》のオルキスタワー襲撃。『閃の軌跡』の裏側が見られる。 |
▲計画を成就させたクロイス家のマリアベルは、使徒・第三柱として結社に加入。 |
ここからは、『零の軌跡』と『碧の軌跡』で語られたなかで、とくに重要なキーワードをピックアップ。『閃の軌跡IV』に関連する可能性もあるので、要チェックです!
《D∴G教団》とは、空の女神《エイドス》の存在を否定し、真なる叡智を宿した存在《D》を信奉する集団。使用者の能力を限界まで引き出す薬物《グノーシス》の人体実験を、拉致した幼い子どもたちに行っていた。
大陸各地にロッジと呼ばれる拠点を有していたが、七耀暦1198年にリベール王国の遊撃士カシウス・ブライトが指揮した作戦により壊滅。残党のヨアヒムがクロスベルで暗躍していた。
▲《グノーシス》は《プレロマ草》(※)を原料に作られる薬物。叡智の一端を見られる。 |
※《プレロマ草》とは、クロスベルの地にのみ咲く霊的な草。元は消滅してしまった《幻の至宝》の眼となる依り代だった。
ティオ・プラトー |
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《教団事件》の被害者の1人でロイドの兄・ガイに救出された。人体実験の結果高い感応力を持つようになり、機械とリンクすることで相乗的な効果を発揮する“エイオンシステム”を使用する。
レン |
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《教団事件》の被害者の1人。結社のヨシュアとレオンハルトに救出され、結社の一員となった少女。悪魔的な頭脳と、結社の人形兵器《パテル=マテル》とリンクする能力を持っていた。
エンネア |
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《教団事件》の被害者の1人。幼い頃から洗脳と異能開発を施され、教団の使い手として結社と死闘を繰り広げた。アリアンロードに「せめて己の目で世界を見てみなさい」と諭され、結社の《鉄機隊》に加入。
七耀暦1204年8月のクロスベル市・オルキスタワー。各国の首脳陣が一堂に会した《西ゼムリア通商会議》において、ディーター市長が“クロスベル国家独立宣言”を行う。
これに反発した帝国と共和国はクロスベルに軍を送り込むも、《零の至宝》の力で壊滅させられ、自国でも内戦やテロ活動が活発化してしまう。その後、《特務支援課》によって《零の至宝》が無力化されたことを受け、クロスベルは帝国に占領された。
▲両大国の均衡を保つ緩衝地帯だったクロスベル。この宣言からすべてが動き出した。 |
▲事件時のクロスベルは、ドーム状の結界を展開し、敵を寄せ付けない《絶対不可侵》の街に。 |
因果を操る力を持ち、1200年前に自身を消滅させてしまった“幻”の至宝《虚ろなる神(デミウルゴス)》。古の錬金術師クロイス家は失った《至宝》を、人の手で再び創り出そうと考えた。
まず《至宝》の器となるホムンクルスを生み出し、《D∴G教団》に信仰対象として預けて傀儡(かいらい)にして器に叡智を蓄えさせる。クロイス家は銀行業をはじめて資金を稼ぎ、クロスベルの地に霊脈をつなぐ巨大な“式”を築いた。
そして『碧の軌跡』にて、霊脈の力を器に注ぎ込む祭壇・オルキスタワーが完成し、1200年間におよぶ計画は見事成就することになる。
▲全長2000アージュの《碧の大樹》。無数に分かれる枝は、分岐する因果を示している? |
▲《零の至宝》の力を受け、列車砲を備えたガレリア要塞を丸ごと削り取る《神機》アイオーン。 |
これでクロスベルを舞台とする『零の軌跡』『碧の軌跡』の物語は終わります。最後は大切な少女を取り戻した代償として、帝国に占領されてしまったクロスベル。エピローグでは、その2年後にクロスベルが解放される集合イラストが描かれました。
ちょうど『閃の軌跡IV』がその2年後にあたるため、いよいよクロスベル解放に向けて《特務支援課》が動き出すことになります。その意味では、『閃の軌跡IV』でクロスベル編も真のエンディングを迎えることになると言えるでしょう。
▲『碧の軌跡』のエンディングイラスト。《特務支援課》はもちろん、そのほかのキャラクターの登場にも期待が高まる。 |
今回紹介した2作品は、PS VitaでPSPのDL版を購入するか、フルボイス化やシステムに改良が施された『Evolution』シリーズ(角川ゲームス発売)で遊ぶことができます。ぜひ『閃の軌跡IV』の前、あるいはあとでも構わないのでプレイしてみてください。
次回は最新作へと直接つながる『エレボニア帝国編』の、『閃の軌跡I~III』を振り返っていきたいと思います。ぜひそちらもお楽しみに!
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