2018年8月25日(土)
9月1日~12月16日の期間、大徳寺真珠庵で現代作家が描く襖絵の特別公開が行われます。
真珠庵は、とんちで有名な一休宗純禅師を開祖とする大徳寺の名刹です。曽我蛇足、長谷川等伯の方丈襖絵が寺宝としてありますが、修復へ入ることになり、約400年ぶりに方丈襖絵が新調されました。
新襖絵のコンセプトは一休さんゆかりの寺院だけに“なんでもあり”。漫画家の北見けんいち氏、映画監督の山賀博之氏、アートディレクターの上国料勇氏など、現在第一線で活躍するクリエーターらが作品を手がけました。
本一般公開では新襖絵の他にも、通常非公開の書院“通僊院”や茶室“庭玉軒”、村田珠光作庭と伝わる“七五三の庭”が公開されます。
代表作は『王立宇宙軍オネアミスの翼』(原案・脚本・監督)。学生時代に設立し、自ら代表を務めるガイナックスは、大ヒットアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』の制作会社です。
洋画家を経て1999年、スクウェア(現スクウェア・エニックス)に入社。『ファイナルファンタジーXII、XIII、XV』など、シリーズの数々のゲームタイトルにおいてコンセプトアーティスト、アートディレクターを歴任。2017年春に同社を退社後、フルスクラッチを設立。現在フリーランスで活躍中です。
NHK Eテレのアニメ『オトナの一休さん』の絵を担当。児童書の挿絵や時代物に定評があり、優れた紙芝居に送られる第53回高橋五山賞や第44回講談社出版文化賞“さしえ賞”を受賞。著書に『ゴッホ』、『こっけい以外に人間の美しさはない』、『画家の肖像』があります。
赤塚不二夫氏の弟子となり、赤塚氏からは何度も「お前は下手だから漫画をやめなさい」と言われるも、持ち前の忍耐力と反骨心で遅咲きのデビューを飾りました。代表作である長寿マンガ『釣りバカ日誌』が、1979年に連載を開始してから38年。77歳になった今も精力的に活動を行っています。
京都精華大学芸術学部卒業後の2年半を真珠菴にて暮らしました。平成24年に出家得度、専門道場での生活を経て現在京都市在住。大学時代より継続している絵画造形の一方で、児童福祉施設での職務において子どものこころについて学んでいます。
瞬間の集積または痕跡による絵画/写真作品を制作。1人の音楽家とステージに立って即興で交わされる間合いから描かれる“KAKIAIKKO”で、2000年絵画の全国公募展関口芸術基金賞(峯村敏明・選)グランプリを受賞。2016年に完成した観音寺本堂の天井画『鳳凰図』では特製花火を用いて新境地をひらきました。
■大徳寺真珠庵“現代作家が描く襖絵”拝観案内
【拝観期間】9月1日~12月16日
【公開内容】
現代作家6名が描く方丈襖絵
書院“通僊院”(重要文化財/未就学児拝観不可)
茶室“庭玉軒”(未就学児拝観不可)
伝村茶珠光作『七五三の庭』
【拝観休止日】10月19日~21日
【拝観時間】9:30~16:00(受付終了)
【拝観料】
大人:1,200円
中高生:600円
小学生以下:無料(保護者同伴)
【連絡先】京都春秋(TEL075-231-7015/FAX075-231-6420)
※境内は撮影禁止です。
※未就学児は書院 通僊院と茶室 庭玉軒の見学はできません。
※境内は撮影禁止です。
※文化財保護のため、荷物は境内荷物預かり所に預ける必要があります。
※真珠庵にはお手洗い(男女兼用)が1つしかありません。大徳寺駐車場のお手洗いを使用してください。
※拝観時、本堂室中はお参りできけるよう正面の襖が開けられています。
※建物の構造上、車いすでの拝観はできません。
※杖の使用者のため、杖カバーが用意されています。
※境内ではスタッフの指示に従ってください。
※拝観の妨げになると判断された場合は、拝観料返納の上での退去となる場合があります。
※暴風警報や大雨警報、地震など、文化財保護の目的および拝観者に危険と判断された場合は、事前の予告なく拝観休止となります。
※休止を決定した場合は、その時点で公式サイトや公式Twitterで告知されます。
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