2018年9月10日(月)
2018年9月1日。スクウェア・エニックス本社にて、オンラインRPG『ファイナルファンタジーXIV』新生5周年を記念した14時間生放送が行われた。今回は現場からのレポートをお届けする。
メイン放送、今年のプログラムは下記のとおり。
12:00 オープニング
12:30 第46回『FFXIV』プロデューサーレターLIVE
15:00 光の声優さん(ゲスト:三宅 麻理恵/山本 格/杉本 ゆう)
17:30 PvP応援番組“ALIENWARE Presents アドレナリンラッシュTV”ゲスト:岸 大河(ゲームキャスター)/にしむらベイベー(芸人)
19:00 直樹の部屋 Part1 ゲスト:TERU(GLAY)
20:30 NGC『ファイナルファンタジーXIV オンライン』生放送<シーズンIII> MC:えどさん”&ふみいち(ゲームタレントユニット)
23:00 直樹の部屋 Part2 ゲスト:辻元良三(株式会社カプコン“モンスターハンター:ワールド”プロデューサー)
24:30 開発チーム対談
26:00 エンディング
14時間という長丁場でありながらメイン・サブともに非常に濃い内容で、常に視聴者を飽きさせない笑いと驚きに満ちた放送となった。
下記からアーカイブへ移動できるので、まだ視聴していない光の戦士たちはチェックしてみてほしい。
なお、メイン放送のうち、プロデューサーレターLIVEで出た新情報についてはコチラでまとめている。簡単に内容を把握したい方は見てみよう。
▲放送開始前の1コマ。吉田P/D、招待者さん差し入れの栄養ドリンクをグビッ。 |
▲ほかにもオリジナル感あふれる差し入れがズラリ! 愛にあふれるクオリティ。 |
▲こちらはサブ放送背後に置かれた衝立の裏側。こんな遊び心満載なイラストが描いてあった。 |
▲開発者の仕事内容について迫る“開発パネル”。この日はクエストやフィールドNPCをコーディネートするクエストデザイナー・髙柳さんが初登場。 |
▲今年のサブ放送は、デザインセクション:マネージャー・髙井浩さんがゼロから100万ギルためるチャレンジ。波乱万丈の末、今年はついに時間内に目標達成。 |
▲“練っておいしいあの商品”のテーレッテレー! でシナリオセクション:マネージャー前廣和豊さんがツボッたシーン。盛り上がりすぎて吉田さんに注意されるところまでが1セット。 |
▲サブ放送中、サウンドディレクター・祖堅正慶氏が短時間でチップチューン楽曲を制作。そのスピードとクオリティのスゴさに多くのコメントが寄せられた。合間合間にいろいろな人がブースを訪れていた様子。 |
▲先日投票が行われた“光の戦士が選ぶ楽曲総選挙”の結果もサブ放送内で発表された。この日に作られたチップチューン曲も急遽ベスト盤の内容に追加されることに! |
▲笑顔笑顔。いい笑顔のはず……なのに……! |
また、今年もコミュニティサイトを運営するなど思い思いの形で本作を楽しんでいるプレイヤーさんが20名ほど生放送会場に招待された。15時頃からは吉田P/Dと招待者さんたちの座談会も行われ、招待者さんからの数々の質問に吉田P/Dが答える形で会が進行。
吉田氏&グローバルコミュニティプロデューサー室内氏に加え、メインシナリオライターの織田万里氏、石川夏子氏、メイン放送のゲストとして登場したクエストデザイナーの髙柳早紀氏も会に参加し、世界観関連の補足をしてくれた。こちらの様子は招待者さんたちのTwitterや各人のブログなどですでに質問&回答が公開されている。いずれも興味深い内容ばかりなので、ぜひ探してみてほしい。
▲電撃PSからお贈りしたスパークリングワインと、週刊ファミ通から贈られたナマズオ神輿ケーキはこちらで同席者に配られた。ケーキの解体は石川夏子氏。 |
▲スパークリングワインのラベルはオリジナルデザイン。イラストは電撃PS本誌で漫画コラムを手掛ける無糖 党さんによるもの。 |
『ファイナルファンタジーXIV』は、旧版の失敗から立ち直って新生した、世界に類を見ないタイトルである。新生後も多数のコンテンツを実装しつつ年を重ね、拡張パッケージ『蒼天のイシュガルド』『紅蓮のリベレーター』には、多くの光の戦士から讃辞と感動の声が寄せられた。今もプレイヤー数は増え続け、先日発表されたところによると累計登録アカウント数が1400万を突破(※日本・北米・欧州・中国・韓国の5リージョンの累計アカウント数。フリートライアル版のアカウントを含む)したそうだ。
▲GLAYのTERUさんをはじめ、ここ近年で多くのプレイヤーが『FFXIV』の世界に降り立った。“直樹の部屋Part1”でも語られたが、TERUさんは、彼にしかできない遊び方で継続してハイデリンでの生活を楽しんでいる。 |
今年で5周年(旧版からだと8周年)。ここにいたる経緯や苦労などはすでに過去のインタビューなどで多くが語られているが、いずれにせよ吉田P/Dだけでなく、開発、運営陣が全力で駆けてきた結果であることは間違いない。
彼らは自らの仕事に対してとても真摯だ。もちろん力尽きるまで仕事をし続けるという意味ではないが(その傾向も幾分見受けられるが)、こういった14時間生放送の場や過去のファンフェスティバルなどにおいて、開発陣が真剣にプレイヤーからの質問に答えている姿はよく見てきた。
PLLで吉田P/Dが制作状況や体制について誠実に開示しているのは言わずもがな、これまでの開発パネルなどで彼らが自らの仕事について語る姿や、対談の様子、あるいは各種インタビューを見て、開発・運営スタッフの仕事と、それに対する姿勢に感銘を受けたことのある方は多いように思う。
この日の生放送最後の開発者対談でも、『FFXIV』開発のコアスタッフたちが互いにぶつかり合いつつ開発を行ってきた様子が語られた。“飲み会”なだけに笑いにまぎれてはいるが、その内容を聞く限りでも、本当に全力で歩んできたチームなんだというのは察せられるだろう。
それぞれが自分の得意な領域を縄張りとしつつ真摯に取り組み、ときにやりあいながら、より良いものを作るために連携しつつ、完成させてきた(というより各個が妥協せず“最善”を尽くした結果か)。しかもオンラインゲームという無限に続く作品で、自分たちもしっかり楽しみつつ。
こんなチーム、おそらくなかなか存在しないと思うのだ。イベントなどではネタを多分に仕込んでくるためついつい笑ってしまうものの、いち社会人としては「本当は笑ったりなんてできないくらいすごい人たちなんだよなあ」などと思ったりもする。
あまり書くとおべんちゃらっぽくなって気持ち悪いのでこのあたりで切るが、『FFXIV』はそんな彼らによって作られ、これからも続いていくゲームである。感謝しつつ遊ぼう、とまで言うつもりはまったくないものの(開発側もそんなこととくに求めてはいないだろう)、ゲームが存在している後ろにこんなに真摯に仕事に向かっている人たちがいるんだ、ということをときおり思い出して遊んでほしいとも思う。
そうすればいろんなところで少しずつ誰かが幸せになるような気もするし、そうして遊びつつ、各地のF.A.T.E.やファンフェスティバルなどでその声をフィードバックするのも『FFXIV』の楽しみ方の1つだろうから。
ということを感じた5周年記念14時間生放送でした。ずっと視聴していた方、招待者の方、そして放送に関わった開発・運営の方々、長時間お疲れ様でした!
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