任天堂から、9月14日に配信されたNintendo Switch用ソフト『ゼノブレイド2』の追加シナリオ『黄金の国イーラ』のプレイレポートをお届けします。なお、単体でプレイ可能なパッケージ版『ゼノブレイド2 黄金の国イーラ』は9月21日に発売。
昨年12月1日に発売され、膨大で壮大なストーリーや、レアブレイド収集といったやりこみ要素などが好評を得たNintendo Switch『ゼノブレイド2』。そのタイトルから……ついに新たなストーリーが出ます! 追加コンテンツの『エキスパンション・パス』または単品購入で遊べる新ストーリーのタイトルは『黄金の国イーラ』。
本編をプレイ済みの方ならピンとくるでしょう。この物語は、本編でも登場したシンが主人公となっています。パートナーは、シンのドライバーであるラウラ。追加ストーリーは、この2人の物語。こう聞くだけで、ちょっと涙腺にきます。
さっそくですが、『黄金の国イーラ』のプレイインプレッションをお届けします。本編にも登場したキャラクターが、本作ではどうなっているのか。そして、本編とはちょっと異なるシステムもあります。そのあたり、じっくり見ていきましょう!
500年前……彼らは肩を並べて歩いていた
『黄金の国イーラ』は、本編『ゼノブレイド2』からさかのぼること500年。本編で活躍したレックスやトラは、まだいません。主人公は“イーラの秘宝”と呼ばれる、強力でレアなブレイドのシン。ドライバーは、傭兵をしながら各地を転々とする若い女性ラウラ。2人が旅をしている場面から、物語は始まります。
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▲あれ? シンが……優しい? 本編とあまりに違うシンに、不覚にも心が持っていかれそうになりました。 |
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▲ラウラが同調しているもう1人のブレイド、カスミ。本編をプレイしている人は、見覚えがあるかと。
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ラウラは、離ればなれになった母を探すために旅を続けていました。シンは、ラウラを護り旅を支えることを誓っています。もちろん、カスミも同様です。そんな彼らは、旅の途中でとんでもないドライバーとブレイドに出会ってしまいました。
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▲天の聖杯、ヒカリちゃん。本編よりも角がある性格のようです。
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▲そのヒカリのドライバー、本編では伝説の英雄とされているアデル。ようやく姿を見ることができました。
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アデルは、あちこちで破壊活動を繰り返している天の聖杯メツを倒すために、ヒカリとともに旅をしていました。もともと盗まれたコアクリスタルであったシンと同調していることをとがめないかわりに、ラウラ一行はメツ討伐を手伝うことになったようです。
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▲アデルの友人、スペルビア皇帝ユーゴ。本編のネフェルとよく似ています。
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▲皇帝のブレイドといえばカグツチ。本編では、このころの記憶は失っているのですけど、マメに日記を書いていたおかげで「こういうことがあった」程度に知っているようです。
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▲ワダツミももちろん登場! 多忙な皇帝に従って、彗星のごとくあちこちを飛び回る多忙なブレイドです。
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▲この少年は、なんとサタヒコ! 本編ではちょっとチャラめなサタヒコですが、500年前は純粋で無口な男の子だった様子。
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ひとりぼっちだったサタヒコを保護したり、皇帝一行と合流したりして、シンの周りはどんどんにぎやかになっていきます。シンが食事を作り、仲間たちと和気あいあいとしているシーンは、ギャグ風演出もところどころにあってすごく楽しいのですが……本編の様子を知っていると、ちょっと哀しくもあります。
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▲本編では回想だったシーンが、本作ではリアルタイムのものとして流れます。 |
攻撃手を“スイッチ”するバトル
『黄金の国イーラ』では、新しいブレイドと同調することはありません。ラウラのブレイドはシンとカスミ、アデルのブレイドはヒカリ……といった組み合わせで、固定メンバーで進行します。よりいっそう、ドライバーとブレイドの絆という部分が強調されています。
本作では、バトルシステムもドライバーとブレイドの“絆”が重要になっています。たくさんのブレイドを状況に応じて入れ替えていた本編と異なり、入れ替わるのはドライバーとブレイド。つまり、ドライバーがつねに攻撃手になるのではなく、前衛後衛を交代し、ドライバーがサポートをしてブレイドが前に出て攻撃をすることが可能です。
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▲基本的な戦い方は本編と同じ。敵に近付いて抜刀するとオートアタックが始まり、アーツゲージが蓄積していきます。
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▲左下にある“サポーターゲージ”が満タンになったら、攻撃とサポートを交代する“アタッカースイッチ”ができます。
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▲今度はカスミが後ろに下がってサポートを担当し、シンが前に出て攻撃します。
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スイッチ直後はアーツゲージがたまった状態になっているので、一気に攻めるチャンス! また、スイッチすることでHPが回復するので、ピンチの際にはうまく活用したいです。何より、ササッと前衛後衛を交代し、すぐさま新しい役目を器用にこなす姿がカッコよすぎます!
ちなみに、ラウラ以外のドライバーでも、ドライバーとブレイドをスイッチする戦い方が可能。ブレイドがガンガン前に出る姿を、この機会に存分に楽しんでください。
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▲ユーゴの場合、カグツチとスイッチすることができます。前線で舞うように戦うカグツチの姿は必見!
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仲間とのひとときをキャンプで楽しむ
もうひとつの新システムは“キャンプ”です。本編では宿に泊まることで、雲海の満ち引きを調整したり、レベルアップしたりしていました。本作では、宿のかわりにキャンプを行います。実はこのキャンプ、本編の宿よりもできることが多いんです。
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▲みんなで火を囲んでキャンプ! なんだか落ち着く場面ですね。
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▲キャンプ中は、各キャラクターが特技を生かして、料理やアイテムを作れます。キッチンを探す必要がなく、一気にできるので便利です。
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▲仲間との会話では、次の目的を確認しつつ、キャラクター同士のやりとりを見てニヤニヤしたり、ホッコリしたりすることができます。
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▲休むと、本編の宿泊と同じようにレベルアップすることが可能です。
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さらにもうひとつ“ヒトノワ”という新システムがあります。これは、ラウラとシンが今までに出会った人の記録です。困っている人に話しかけて問題を解決してあげると、その人はラウラとシンを支持してくれるようになります。こうして、ラウラとシンの周りにヒトノワが広がっていくわけです。本編では単独行動が多かったシンの周りにたくさんの人がいるのは、ちょっと感慨深いですね。
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▲今までに出会った人の名前が残ります。世界中の人々との絆を感じます。
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▲問題を解決すると、輪の中に加わります。どんどんヒトノワを広げましょう!
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シンとラウラの旅を見守ることができる『黄金の国イーラ』。本編プレイヤーの皆さんは、500年後に彼らがどうなっているのか、先の歴史を知っているはず。本編で感じたさまざまな疑問の答えが、『黄金の国イーラ』に用意されていると思います。
そして、『ゼノブレイド2』をまだプレイしていない人でも楽しめるのがポイント! 本編との繋がりを知らなくても、物語として確立されているので本作のみで楽しめます。……ただ、最後までプレイしたら、きっと本編が気になってしまうと思います!
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▲この方は……本編ではずいぶん年老いていたあの方!? 本編が先でも本作が先でも、ゾクッとする瞬間がたくさん味わえると思います!
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