PLAYISMは、同ブランドがパブリッシャーを担当する新作の発表会を9月19日に都内で開催した。
タイトルのラインアップは、Sukeban Gamesが昨晩に海外向けの発表をした『N1RV Ann-A（ニルヴァーナ）』、PAX Westでお披露目されたコンソール版『LA-MULANA 2（ラムラーナ2）』、さらにInfinite Fallが手掛ける『Night in the Woods』の日本語版など。
これらの3タイトルは、9月20日～23日に千葉・幕張メッセで開催される東京ゲームショウ2018（TGS2018）にプレイアブル出展が行われる。それぞれ出展ブースが異なるので、発表内容と含めて下記を参照してほしい。
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▲発表会にはSukeban GamesのFernando Damas氏（左）とNIGOROの楢村匠氏（右）が駆けつけた。
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『N1RV Ann-A』はPC/PS4/Switchで2020年に発売。TGS2018で世界初プレイアブル
『N1RV Ann-A』は、ベネズエラのSukeban Gamesが開発する“サイバーパンクバーテンダーアクション”と銘打たれたアドベンチャーゲーム『VA-11 Hall-A』の続編にあたる。
発売時期は2020年で、対応機種はPC/PS4/Nintendo Switchとのこと。日本語版は、ローンチに合わせて出せるよう積極的に動いているという。
今作では、前作のグリッチシティから人工島セント・アリシアに舞台を移し、女性バーテンダーのサムをはじめとする新たな登場人物らの物語が描かれていく。バーの店名はもちろん“N1RV Ann-A”で、企業が牛耳り歪んだ発展を遂げた島の高級バーとして知られる。
サムにはレオンというパートナーがいるものの、彼がヤクザであるために、2人の関係には溝が生まれつつある状況。しかしながら、彼女は8歳になる息子・トニーを養育するため、努力を重ねる日々を送っている。
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▲サム
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▲レオン
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また、バーを訪れる多様な客は、マフィア組織による恐喝や人身・麻薬売買など、島をめぐるさまざまな犯罪や悪行に悩まされているという。
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▲日本語版のゲーム画面。客の1人との会話シーン。
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▲英語版のゲーム画面。今作でも個性あふれる客が来店するようだ。
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なお、舞台と登場人物を一新した本作は、物語的に単体で楽しめるゲームとして制作されている。ただし、世界観的に『VA-11 Hall-A』とのつながりを考察できる余地は残してあるとのこと。
ゲーム性は踏襲され、客にカクテルを振る舞って物語を進め、作るカクテルによって時に展開が変わる。今作では再挑戦することで、さらなるスコアアップや隠れたミッションの開放、ストーリーを分岐させることが可能だという。バーで稼いだお金は、店のさまざまな支払いや飾り付け、トニーのために使えるとのことだ。
タイトルの発表にともない、Sukeban GamesのChristopher Ortiz氏は、「『VA-11 Hall-A』の最大の特徴は、キャラクター1人1人と彼らが抱える問題に、重点的にフォーカスするところだったと思います。今回のタイトルは、前作よりパワーアップした舞台で、より多くのカクテルの種類を通じてより一層深いレベルでお客さんの人々と交流して仲を深めることが主なテーマとなっています」と作品についてコメントしている。
また、会場にはSukeban GamesのFernando Damas氏が足を運んでおり、昨晩のアナウンス直後から、プレイヤーが非常に盛り上がってくれて幸せだと述べていた。
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▲Fernando Damas氏
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Sukeban Gamesは、TGS2018のインディーゲームコーナーのブース番号9-B60で出展している。世界初のプレイアブル出展となるうえ日本語でプレイできるので、会場へ遊びに行く人は足を運んでみてはいかがだろうか。
さらには、『VA-11 Hall-A』のPS4/Nintendo Switch版が現在開発中で、2019年初頭に発売予定だということも発表された。前作をプレイしていない人は、こちらにも注目だ。
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▲『VA-11 Hall-A』PS4/Nintendo Switch版の発表については、遊び心にあふれた演出も。
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▲『VA-11 Hall-A』のゲーム画面。
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『LA-MULANA 2』PS4/Switch版はパッケージ販売も
『LA-MULANA 2』は、考古学者が広大な古代遺跡を探索する2Dアクションアドベンチャーゲーム。日本のインディーゲーム製作集団NIGOROが手掛け、歯応えのある高難度なゲームデザインや深い謎解き要素がゲームの魅力になっている。PC版は7月31日より配信中だ。
コンソール版はPS4/Xbox One/Nintendo Switchで展開され、2019年春に発売予定となっている。国内では、PS4/Nintendo Switch版のパッケージ販売も行われるという。
パッケージ版の初回特典には、冒険を彩る数々の楽曲を収録したオリジナルサウンドトラックが同梱されるとのこと。パッケージ版の価格は3,980円＋税で、ダウンロード版の価格は未定だ。
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▲遺跡の罠や敵は、プレイヤーを本気で殺しにくる。乗り越えた時の達成感は格別だ。
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▲手強いボスたちとの戦いも、達成感を覚える魅力の1つになっている。
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▲ユニークなキャラクターとの会話も、本作のおもしろさだ。
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会場に駆けつけていたNIGOROの楢村氏は、本作が（難易度の高いことから）万人向けのゲームではないと前置きしながらも、コンソール版やパッケージ版が発売されることで、どう作品が広まって、どうゲームが評価されるか楽しみにしていると話していた。
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▲楢村氏
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なお、本作の出展はホール5のKONAMIブースで行われ、PS4版をプレイできる。9月21日15：00～15：30にはステージイベントも予定されており、当日は楢村氏が登壇するとのことだ。
『Night in the Woods』日本語版が2019年に登場
『Night in the Woods』は、ネコの女の子・メイを主人公とする独特な世界観とアートを持ったアドベンチャーゲームだ。
日本語版は、PS4/Xbox One/Nintendo Switch/PCの4機種に向けて2019年に配信される。価格は1,980円（税込）とのこと。
物語は、メイが大学を中退し、故郷ポッサムスプリングに帰ってきたところから始まる。彼女は何気ない日々を送るが、時を経て家も家族も友人たちも変わったことに気づく。さらには奇妙な出来事が起き、メイは森の中にある何かを求めて探索を繰り広げるようになる。
本作は、発表会の司会も務めていたPLAYISMの水谷俊次さんが日本語版の発売を強く望んだタイトルとのことで、1年半かけて開発元を口説き落としたという。話がほぼまとまった直後に、Independent Games Festivalでの受賞が決まり、その際は我がことのように喜んだそうだ。
TGS2018での出展は、インディーゲームコーナーの9-B43、PLAYISMのブースで行われる。アドベンチャーゲームが好きな人は、ぜひ立ち寄ってみてほしい。
『CINERIS SOMNIA』『Star Sky 3 - ブルームーン 3』などが近日配信
TGS2018に出展はされないが、PLAYISMがパブリッシャーを担当するゲームとして、年末までに配信予定の5タイトルも紹介された。
直近では、『CINERIS SOMNIA（キネリス・ソムニア）』が10月8日から、『Star Sky 3 - ブルームーン 3』が9月25日から、それぞれPC向けに配信される予定だ。
また、『アスタブリード』と『クロワルール・シグマ』のNintendo Switch版、『Will -素晴らしき世界-』のPS4/Nintendo Switch版が展開される。かねてからアナウンスのあった『クロワルール・シグマ』のNintendo Switch版は、来月くらいに配信が始まる予定だという。
『CINERIS SOMNIA』
誰もいない砂浜で目を覚ました少女。残された妹の黄色いバケツ。砂の城。つい先ほどまでそこにいたはずの母親――。『CINERIS SOMNIA』は、美しく奇妙で不可思議な世界を探索する3Dアドベンチャーゲームだ。
『Star Sky 3 - ブルームーン 3』
ブルームーン最終章となる神秘の世界の旅。言葉によらない物語はプレイヤーの想像力をかき立て、探索と発見を繰り返すことで形成されていく、不思議な世界に吸い込まれるような感覚に、いつの間にか深い癒やしを感じることができるだろう。
『アスタブリード』
ド派手に、スタイリッシュに戦場を駆け抜けるシューティングゲームの進化系。ノンストップでゲームプレイが変わり続ける怒涛の展開と、縦・横・奥のシームレスに繋がるマルチスクロールの2.5Dの遊び心地が魅力になる。
『クロワルール・シグマ』
わらわらと湧いてくるモンスターを、必殺技を駆使してなぎ倒す一騎当千バトルアクションゲーム。4人の主人公を操作して、ひたすらモンスターを倒していくプレイは爽快感抜群。4つまで持ち込める武器の組合せを選び抜き、自分だけのスタイルを確立しよう。
『Will -素晴らしき世界-』
「神様、どうかお助けください……」世界中から届く、神様への願い。主人公の少女は、手紙のテキストを入れ替えることで運命を変えることができる。中国のWMY Studioが開発したアドベンチャーゲームの傑作が、家庭用ゲーム機にも登場する。
※画面はすべて開発中のものです。
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