2018年9月21日(金)
千葉・幕張メッセで開催されている東京ゲームショウ2018(TGS2018)のアークシステムワークスブースで行われた『The MISSING -J.J.マクフィールドと追憶島-』開発トークショーの模様をお届けします。
▲左からSWERYさん、森利通さん。 |
登壇したのはアークシステムワークスの森利通さんとWhite OwlsのSWERYさん。早速、SWERYさんから本作の説明が行われました。
本作は死ぬことができない“追憶島”を舞台に、いなくなった親友を探すJ.J.を主人公に展開していくゲームとのこと。
死ねないということで手足が千切れたり、首の骨が折れたり、大火傷してもJ.J.は蘇るそうです。
▲モデルはボストンなどアメリカの少し寒い地方をイメージしているとか。 |
現状のバージョンよりも、元々のバージョンは少し表現が過激だったと語る森さんは、SWERYさんから企画を聞いた段階で少し引き気味だったとのこと(笑)。
SWRYさんいわく、ストーリーは最終的に感動が待っている、謎が謎を呼ぶと、失礼ながらトークの最初のほうでお聞きしたワードからはあまり想像がつかないので筆者も興味をひかれました。
そしてお話はキャラクターのことに移っていきます。主人公のJ.J.とエミリーは女子大生で親友なのだとか。J.J.は責任感が強く、エミリーはそんなJ.J.に甘える関係性。そのためいなくなってしまったエミリーを探しにJ.J.は“追憶島”の奥地へとさまよいこみます。
ここでSWERYさんからイラストレーターの爽々さんを起用した理由が語られます。表現が過激なゲームなので、爽々さんのかわいいイラストで緩和しようと思ってお願いしたそうです。な、なるほど……!
また、強烈なビジュアルで印象的な髪鳴り女についてはストーリーにもかかわってきますと発言がありました。いったい、どのようにかかわってくるのでしょうか。すでに謎が謎を呼んでいます。
J.J.かF.K.を格ゲーにという冗談も飛び出しつつ、話はJ.J.が巡る世界のことに。
いくつかの世界が登場すると前置きがあり、例えば倒錯の世界では首の骨が折れて世界が反転し、それがパズルを解くうえで重要になってくるとか。
ものすごく自然に“首の骨が折れる”というワードが出てきて少しは驚きそうなものですが、ここまでにバラバラになる、手足が千切れるといったワードを聞きすぎて、もはや「そうなんだ」と普通のリアクションをとっていました。
ここで気になるゲームオーバーについてですが、J.J.は死ねないのでゲームオーバーはないのでは? と少し疑問が浮かびます。
どうやら首だけの状態まではいけるらしく、それ以上は無理ということでなんとなくゲームオーバーの状況が察せました。
後半はお2人の対談コーナーが展開。そもそも何故アークシステムワークスで本作が発売されることになるのか? には、SWERYさんが答えてくれました。
元々、アークシステムワークスの木戸岡社長と講演をともにしたことをきっかけに何かやりたいと話していたそうで、SWERYさんの独立を機に話を持ち掛けたとのこと。
▲トーク中に公開されたゲーム映像。J.J.危ない! と思った次の瞬間。 |
▲バラバラなんですけど……。首だけあるので大丈夫らしいです。 |
作っている時に苦労したことは? と聞かれた際には、SWERYさんから「あまりないですかね」と答えが飛び出していました。ただ、最初のころに欠損を戦闘に使うかパズルに使うかで悩んだそうです。
ゲーム上で見たJ.J.の色使いが素晴らしいと森さん。暗い中に赤がとても映えていて綺麗だと語ってくれました。これに対してSWERYさんは、とてもこだわったところだと応じます。
最後に森さんは、波長があう人にはすごくささるタイトルだと思うとコメント。SWERYさんからは、自身の新しいスタジオであるWhite Owlsの第1弾タイトルとして力を入れて作ったものなので、楽しみにしてくださいとコメントがあり、トークショーは締めくくられました。
■東京ゲームショウ2018 開催概要
【開催期間】
ビジネスデイ……9月20日~21日 各日10:00~17:00
一般公開日……9月22日~23日 各日10:00~17:00
【会場】幕張メッセ
【入場料】一般(中学生以上)1,200円(税込)/前売1,000円(税込)
※小学生以下は無料
※ゲーム画面はすべて開発中のものです。
(C) White Owls Inc. / ARC SYSTEM WORKS
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