2018年11月26日(月)
スクウェア・エニックスが2018年12月6日に配信する、PS4用ダウンロードソフト『THE LAST REMNANT Remastered(ラスト レムナント リマスタード)』。本作のオリジナル版(Xbox 360)からPC版へ移植される際の追加要素を、改めて紹介します。
『ラスト レムナント リマスタード』は、2008年にXbox 360用ソフトとして発売されたRPG『ラスト レムナント』のリマスター版です。
リマスター版(PS4)は、オリジナル版(Xbox360)からゲームエンジンの変更とともに、テクスチャの高解像度化、暗部のディティールが分かるようにライティングの調整が行われ、グラフィックがより美しくなっています。
●『THE LAST REMNANT Remastered』リマスター版グラフィック比較ムービー
また、ラッシュのフィールド上での高速移動機能が追加されている他、オリジナル版からPC版に移植される際の追加要素もすべて収録されています。
……と、公式サイトなどでもさらっと“PC版に移植される際の追加要素もすべて収録”と紹介されているのですが、実はこの時かなりゲーム要素に変更が加わっているんです。
おそらくオリジナル版しか遊んだことがない方は、リマスター版を遊ぶとその違いに驚くはず。そのくらいさまざまな要素が調整・変更されています。本記事では、PC版移植時の変更点や追加要素を、改めてまとめて紹介します。
一番大きな変更点といっても過言ではないのが、“リーダーユニット数の制限”がなくなった点です。
『ラスト レムナント』はパーティーの組み方が特徴的で、最大5人1組のユニオンを5つまで組んでパーティーを編成します。戦闘に参加できる最大人数は18人なので、4人のユニオンを3つ、3人のユニオンを2つにする、あるいは5人のユニットを作って他のユニットの人数を減らす、など自分の戦略に合わせたパーティーを編成できます。
パーティーは“リーダーユニット”となる“ユニークリーダー”と“一般リーダー”の他、アスラム兵からメンバーを選んで編成します。オリジナル版ではリーダーユニットの編成数に制限があり、アスラム兵の選定も重要でした。しかし、PC版ではこの制限が撤廃され、リーダーユニットのみでパーティーを編成できるように!
特に“ユニークリーダー”はパーティーに組み込んで戦闘させることで新たなアーツ(技)を覚えたり、キャラクターごとに用意されたストーリーやクエストも楽しめるため、一度に戦闘に連れていける数が増えたのはうれしいポイントです。
とはいえ、一部のユニークリーダーが使える“エクストラアーツ”はユニオンリーダーに設定していないと使えません。どんな風にパーティーを組むかの楽しさは損なわれていないのでご安心を。
主人公のラッシュと敵対することになる“覇王”が率いる覇王軍の中でも、精鋭を集めた直属部隊の“七人衆”。オリジナル版ではゲーム内で戦うことになるのは1度きりでしたが、それぞれがかなり強烈なキャラクターかつ強敵ということで、非常に人気がありました。
PC版では、条件を満たせばギルドで七人衆を雇用可能に! 覚醒しさらに強くなった七人衆と戦い勝利しなければならず、その条件は厳しいですが、ぜひ彼らに挑んで仲間にしてください!
また、七人衆の追加に伴い、七人衆専用の陣形が覚えられる陣巻も4つ追加されています。
PC版ではクリア後に、上級者向けのハードモード“乱殺マニアクスモード”が追加されます。乱殺マニアクスモードでは敵のパラメータが大幅に上昇しており、ボス戦はもちろん雑魚戦ですら、しっかりと士気(モラル)管理をして戦略を考えて戦わないと厳しいものになっています。
なお、オリジナル版では不可能だったクリア後の引き継ぎ(マテリアルなどの一部のアイテムやお金、地図など)が可能になっているので、引き継ぎをした状態で乱殺マニアクスモードに挑戦することもできます。
『ラスト レムナント』のバトルは敵味方ともに複数人のユニオンがぶつかり合う、迫力あるバトルが特徴的です。とはいえ、たくさんのキャラクターが行動することになるため、慣れてくるとやや戦闘が長く感じてしまう部分がありました。
PC版では、“バトル倍速モード”が追加されており、毎ターンのコマンド入力時に倍速モードのON/OFFを切り替えできます。余裕で勝てそうな雑魚戦の時や、アイテム集めをしたい時などで何回も戦闘が必要な際に便利です。
あわせて、“クリティカルトリガー”のオートON/OFFも、コマンド入力時に切り替えできます。倍速だと手動でのトリガー入力がほぼ不可能なので、倍速モードを使う時はオートにしておきましょう。
先に紹介した“リーダーユニット数の制限”の撤廃により、ユニークリーダーの育成がかなり行いやすくなっています。
また、仲間キャラクターが戦闘中に使うアーツの選択ができるようになっており、特定のアーツを覚えさせたり、禁忌術法の発動などがやりやすくなっています。さらに、一部の装備スタイルが複数あるキャラクターは、パーティーメニューであらかじめ使用する装備スタイルを決めておくことができるようになりました。
他にも、仲間の所持アイテム欄が詳細化され、仲間が現在所持しているアイテムと所持金、今欲しがっているアイテムもわかるようになっています。
Xbox 360版ではDLCとして用意されていた、高難度のギルドアドベンチャーが追加されるチャレンジパック2種と、追加陣形が取得できる陣形セットは最初から収録されています。
ただし、チャレンジパックで追加されたダンジョン“超古代遺跡”に挑むために必要なアイテムは、物語の終盤にならないと出現しないクエストでのクリア報酬に変更されています。
ここまで紹介した他にも、細かな調整が多数行われています。そのうちいくつかを簡単に紹介します。
日本語ボイスに加え英語ボイスを収録。気分を変えて英語ボイスで遊んでみるのもおもしろいかもしれませんね。
オリジナル版では主人公であるラッシュはユニオンから外すことができず、常に戦闘に参加することになっていました。PC版では外せるように変更されています。
使用武器や欲しがる武器の変更、習得アーツの変更など細かな調整が行われています。また、ステータスの調整も行われているので、オリジナル版とはだいぶ使用感が変わるキャラクターも存在します。
また、物語終盤で仲間にできるキルネアには、イリーナと協力して放つユニークアーツ“大乱れ雪月花【咲乱】”が追加されています。
店での武器防具の売買中やステータス画面で、武器防具のデザインがプレビューできるようになりました。戦闘時に武器と防具(盾)の見た目が反映されるので、見た目重視で選んでみるのもアリかも!?
キャラクターが就くことができるクラスが追加されています。追加されたのは術法戦士のセイント、サイレント、ニンジャの3つで、セイントとサイレントはソバニ専用のクラスとなります。
これだけ多くの要素が追加・変更されている『ラスト レムナント リマスタード』。これまで本作を遊んだことがないという方はもちろん、オリジナル版を昔遊んだ人も新たな気持ちで楽しめると思います!
名作RPGながらこれまで遊ぶチャンスがなかった方も多い作品だと思いますので、ぜひこの機会に、美麗グラフィックで遊べる『ラスト レムナント リマスタード』をプレイしてみてください!
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