2018年9月29日(土)
カプコンから配信中のiOS/Android用アプリ『BLACK COMMAND』。ゲーム概要や見どころを紹介します。
本作は、戦闘、要人警護や施設・車列の警備、兵站、あらゆる軍事的サービスを請け負うPMC(民間軍事会社)の指揮官となり最強の部隊を目指す、本格ミリタリーシミュレーションゲームです。
銃や用語など、本格的な描写が特徴となっています。完全新規タイトルということで、今回は遊び方、特徴についてお届けします。
プレイヤーはあらゆる軍事的サービスを請け負う民間軍事会社を運営する指揮官。まずは戦闘までの流れをざっと紹介していきます。雇った傭兵を編成し、参加する作戦を選択します。
▲★の数が難易度で、数が多くなると難易度が高くなります。 |
作戦を選んだら、次に紛争に介入する地域を選びます。作戦をクリアするには敵拠点を落とせばいいのですが、戦力が整っている拠点に突っ込んでも返り討ちにあうことがほとんど。
▲拠点の周囲では紛争がぼっ発。紛争を収めることで敵戦力をダウンさせたり、自軍に有利な効果を得たり、といったメリットがあります。 |
▲拠点側の要塞を破壊することで、拠点に攻め込むことができます。 |
序盤は周囲の紛争に介入して敵軍の戦力をダウンさせつつ、自軍の戦力を整えていくのがセオリーとなります。戦闘の目標は敵のせん滅や拠点の破壊、味方の護衛などさまざま。
紛争に参加する前には部隊の戦力をチェック。部隊は5人編成で武器や装備を変更することができます。
▲装備を整えることで傭兵のステータスが上昇していきます。 |
▲リアルな武器設定にも注目。デザインや性能はもちろん、開発ツリーにもこだわりが感じられます。 |
紛争に介入するには規定のコスト(弾薬)が必要です。このコストが、アプリゲームのいわゆる“スタミナ”に相当します。
▲この作戦に必要なコストは200。 |
弾薬が足りない場合はターンを経過させるか、特定のアイテムや課金で補充することができます。
続いて戦闘パートの紹介。作戦が始まると以下のような画面になります。
水色がプレイヤーの操作する部隊で、青が味方、赤が敵。進行ルートを決めるとオートで移動するオーソドックスなストラテジーゲームです。
こちらが移動すると敵も動くので、敵の動きを予想しながら進行ルートを選択するのがポイントとなります。
▲どちらかの索敵範囲に入ると戦闘がスタート。リアル描写のカットインと英語のボイスが戦闘を盛り上げます。 |
マップ中には“狙撃ポイント”や“待ち伏せポイント”など有利なポイントがあります。また、弾薬補充ポイントを見つけたら寄りたいところですが、時間制限もあるので、効率的にルートを選ぶ必要があります。
▲補充できない状態で弾薬が尽きると撤退するしかなくなるので、可能な限り補充しておきたいところ。 |
▲スナイパーライフルがあれば狙撃ポイントから一方的に攻撃ができます。 |
敗北条件は弾薬が尽きる、傭兵が3人死亡、制限時間オーバー。特に傭兵は死亡すると復活しないので、状況によっては無理せずに撤退するのも手です。
▲死亡した傭兵を見送るシーン。どんなに育てても死亡したらそれまで、というシビアさが本作の魅力の1つかと。 |
▲まれに生き残ることがあります。頼む、生きてくれ!! |
実際にプレイしたところ、コスト管理が思った以上にシビアに感じました。1回1回の戦闘はラクに勝てるものの、数戦もこなすとすぐに弾薬が尽きてしまいます。
だからといって戦闘を避けて拠点に突っ込んでも、拠点を攻めている最中に周囲の敵が群がってきてピンチになりがち。そのため、倒すべき敵とスルーすべき敵の見極めが重要になります。ここらへんがコマンダーとしての腕の見せどころかと。
また、限りある物資で状況を判断するリソース管理というのは、実にゲーム的でおもしろいと思います。
▲迫撃砲で敵小隊をまとめて撃破する、味方部隊をオトリに拠点を落とすといった戦法も有効です。 |
作戦を通じたコスト管理もポイントの1つ。コストはターン経過で補充されますが、ターン経過によって紛争地域が増えたり、敵戦力が増加したりすることがあります。紛争地域が増えることは傭兵のレベルアップや自軍の戦力アップも見込めるので、一概にデメリットとは言えませんが、作戦のクリアが遠のくのは確か。
これらの要素から、ただ勝てばいいのではなく、うまくコストを節約しつつ各紛争に勝利していくことが、本作のキモとなります。
さらに、先述の通り死亡した傭兵を蘇らせることはできません。そのため、安全な狙撃ポイントや待ち伏せポイントを利用することが多くなります。ただし、あまり慎重に行動すると制限時間をオーバーしやすいので、ある程度リスク覚悟で攻め込むことも必要となります。
コストや傭兵の死亡、制限時間といった要素がいいバランスでかみ合っており、歯応えがしっかりあるゲームに仕上がっています。難しい分、自分が立てた戦略が決まった時に得られる達成感は本作ならでは。
ミリタリー一色のタイトルなので、この手のジャンルが好きな人にオススメです。あとは歯ごたえのあるアプリをプレイしたい人も楽しめるかと。課金要素で難易度を下げることも可能ですが、課金を控えめにするだけで、ストイックなストラテジーゲームが楽しめます。
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