2018年10月15日(月)
『CRYSTAR ‐クライスタ‐』零たちの前に立ちふさがる敵キャラクターたちを紋章考察とあわせて紹介
フリューが2018年10月18日に発売する、涙をテーマにつづられるPS4用完全新作アクションRPG『CRYSTAR ‐クライスタ‐』。本作に登場する敵キャラクターたちや、零の部屋についてのまとめ情報をお届けします。
『CRYSTAR ‐クライスタ‐』は、“少女の涙”というキャッチーな表現をテーマに、“泣いて戦う”感動のストーリーが体験できる、フリュー初のPS4向け完全新作のオリジナル本格派アクションRPGです。
シナリオ・久弥直樹さん、キャラクターデザイン・リウイチさん、キャラクターデザイン&キャラクターモデリングリード・ntnyさん、インサートイラストレーション・ウエダハジメさん、開発・ジェムドロップ、BGM・削除さん、オープニングアニメーション制作・シャフトといった豪華スタッフが集結し、制作されています。
章の最後に待ち受けるボスキャラクターたち
『CRYSTAR ‐クライスタ‐』では、章立ての構成でフルボイスの物語が楽しめます。各章ごとにビジュアルが異なる辺獄があり、それぞれにボスとなる敵キャラクターが待ち構えています。
▲辺獄は8層からなり、層が変わると見た目もガラリと変わります。 |
待ち受けるボスたちは強力な幽鬼です。中には、零や小衣、千と関わりがある者たちも……。そんな敵キャラクターたちを、紋章と紋章の文字を解読した考察もあわせて紹介します。
南羽 新志(声優:田所陽向さん)
「お、俺は悪くない……ッ!! 子供のことも……、アナムネシスに襲われたのも全部……! 俺はただの被害者じゃねぇか!」
不動寺小衣の元恋人。生前、小衣とともにアナムネシスに襲われ、その際に彼は吸魂されて死んでいます。
小衣の記憶が関係する辺獄II層・虚飾ノ庭で小夜たちの前に現れますが、彼はアナムネシスに従い、幽鬼としての新しい名前“カルネアデス”と名乗ります……。
▲幽鬼となり小衣に甘い言葉をかける新志。一体なぜ、彼はアナムネシスに従っているのでしょうか。 |
▲新志の紋章。 |
新志の紋章には、懐疑論を展開した哲学者カルネアデスに関連する言葉が書かれていますが、個人的には言葉そのものよりも“カルネアデスの板”が物語に関係しているように思えます。
船が難破し乗組員が全員海に投げ出された状況で、1人が命からがら壊れた船の残骸の板にしがみつきます。そこへ、もう1人が同じ板に捕まろうとしますが、2人が捕まってしまうとその板は沈んでしまうでしょう。先に捕まっていた人はそう考え、後から来た者を突き飛ばし水死させます。後に殺人罪で裁判にかけられますが、罪には問われなかった、というのが“カルネアデスの板”の話です。
幽鬼たちによる吸魂をしての“ヨミガエリ”。自分の命を助けるために、他人の命を犠牲にすることは、許されることなのでしょうか?
▲辺獄で自分の記憶を見返すうちに、思っているものとの違いに気づく小衣。新志との本当の関係は……。 |
戸増 恐介(声優:神尾晋一郎さん)
「そう……僕はただ、お腹がすいているだけなんです。空腹を満たしたい。だから、食べるんです!」
検事である千の父親によって、無実を訴えるも有罪となった罪人。千に自分が無実であり、父親が無能だったと告げるために彼女を辺獄にひきこみました。
刑務所にいた時の食事が合わなかったようで、死後の辺獄で際限のない食欲に目覚め、幽鬼“ホッブズ”として暴食の限りを尽くしています。今や千のことすらどうでもいいほどに、食事のことしか考えていないようです。
▲裁かれた罪はえん罪だったと主張する恐介。彼の言葉は真実なのでしょうか。 |
▲恐介の紋章。 |
ホッブズは17世紀のイングランドの哲学者です。政治哲学についても研究しており、法についての著述も多く残しています。書かれた言葉は、“正義”とは何かを考えさせるものです。
ホッブズは、正義は“相互契約”がないと成り立たないとしています。お互いに合致した正しさの基準がなければ判断のしようがないのです。しかしそれは、なかなか実現できないものでもありますが……。
▲ただ食べるために多くの魂を辺獄に引き込んでいた恐介。正義感の強い千は怒りをあらわにします。 |
ブルバキ
「「「……我々は複数にしてひとつ……」」」
集団として意志を持ち、他の幽鬼につき従うことを目的に存在している幽鬼の群れ。アナムネシスを守るかのように零たちの前に現れます。
▲その風貌も相まって、アナムネシスを崇める狂信者のような雰囲気のブルバキ。アナムネシスを追う零たちの前に立ちはだかります。 |
▲ブルバキの紋章。 |
ブルバキとは、フランスの若手の数学者集団のいわゆるペンネームのようなもの。『数学原論』の執筆で有名です。
紋章に書かれた言葉も数学に関するものですが、『CRYSTAR ‐クライスタ‐』における人物の関係を暗示している言葉です。キャラクターたちの関係が明らかになるころ、物語も違って見えてくるでしょう。
水無乃 有理(声優:田中あいみさん)
「零、覚えてる? 私は水無乃有理。あなたの友だち……だった、女の子」
零の中学生時代の友人で、事故に巻き込まれ命を落とした故人。その事故は千と千の母親も遭遇したもので、探索を進める中でその事故を起こした“幽鬼の姫”というものが存在することを知ります。
そして零は、辺獄で魂となった有理と再会します。有理は自分が事故で死んでしまった原因が、零と友人になったせいだと激高。零は理由もわからないまま、幽鬼“パルメニデス”となった有理と戦うことに。
▲友だちだと思っていた有理に冷たい言葉を浴びせられ困惑する零。それでも、悪に落ちようとする友人を止めようとしますが……。 |
▲有理の紋章。 |
有理の紋章に書かれているのは、古代ギリシアの哲学者パルメニデスの有名な思想についてです。パルメニデスは万物は永遠に変化することのないもの(不変)であると考えた哲学者で、ヘラクレイトスの“万物流転”とは真逆と言っていいほどの考えとなります。
これは零と有理の関係も表しているのでしょうか……?
▲零の言葉は届かず、異形と化し襲い掛かってくる有理。みらいを救うためには、戦うしかないようです。 |
零の部屋でできることをまとめて紹介
『CRYSTAR ‐クライスタ‐』では辺獄と“零の部屋”を行き来し物語が進みます。零の部屋では辺獄で戦うための準備や、収集物の確認ができる他、辺獄とは異なる生活感のある彼女の様子を眺めることもできます。
“断末魔の思念”を泣いて浄化し強くなる
辺獄には、“幽者”と“幽鬼”という2種類の敵がいます。頭上にわっかがあり赤く発光している幽鬼には名前があり、違う名前の個体ごとに異なる“断末魔の思念”を落とします。
▲“断末魔の思念”を取得すると、画面に断末魔の叫びが文字となり浮かび上がります。 |
たまっていく“断末魔の思念”は、零の部屋で“断末魔浄化”をすることで、辺獄の装備品である“思装”になります。涙を流すことで精神的に成長し、成長した零の思想が彼女を強くするのです。
また、集めた思装は調合・変容というカスタマイズができます。自分のプレイスタイルにあった思装を見つけてみましょう。
99種の死者の記憶を集める“死者回想録”
“断末魔の思念”を得ることで、零は幽鬼たちの記憶の一部を知ることができます。取得した記憶は、零の部屋で“死者回想録”として閲覧することが可能です。
閲覧できる死者のエピソードは99種。集めることで、深く語られなかった敵の背景や、想定外の関係性などが判明します。
また、各章のボスにも“死者回想録”が用意されているので、何度もボスを倒しエピソードを集めるやり込み要素として楽しめます。
代行者として辺獄で挑む“シレン”
零の部屋から辺獄に向かうには、代行者であるための義務“シレン”を選びます。鏡の前で手首の紋章を切るようになぞって、辺獄に移動します。
物語を振り返ることができる零の“日記”
“日記”では零の視点でこれまで何があったのかを確認できます。イベントが進行するごとに更新されるので、物語を振り返りたい時などに活用しましょう。
愛犬“セレマ”と遊んで癒される
“ セレマ”という項目はそのものズバリ、零が飼っている愛犬の“セレマ”を撫でることができます。
▲セレマは真っ白なサモエド犬で、零と同じ年の15歳。もう老犬となり、部屋ではいつも大人しく過ごしています。 |
仲間キャラクターと会話ができる“通話”
スマートフォン“Xperia XZ2”を用いて、小衣や千と通話ができます。通話シーンでは仲間の代行者の私服姿も確認できます。
削除さんの楽曲が視聴できる“音楽鑑賞”
“音楽鑑賞”では、ワイヤレスステレオヘッドセット“h.ear on 2 Mini Wireless WH-H800”と“ウォークマンA40シリーズ”を用いて、削除さんが手掛けた作中すべてのBGMを自由に視聴できます。
“Xperia XZ2”と“h.ear on 2 Mini Wireless WH-H800”、“ウォークマンA40シリーズ”は実在するモデルとなり、タイアップ登場商品です。
※“Xperia”は、ソニーモバイルコミュニケーションズの商標または登録商標です。
※h.ear(TM)はソニーの商標です。
※WALKMAN(R)、ウォークマン(R)およびそのロゴは、ソニーの日本国およびその他の国における登録商標または商標です。
協力:ソニーモバイルコミュニケーションズ株式会社
協力:ソニービデオ&サウンドプロダクツ株式会社
(C) FURYU Corporation.
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