2018年10月11日(木)
セガゲームスは、12月13日に発売するPS4用ソフト『JUDGE EYES:死神の遺言』の新情報を公開しました。
『JUDGE EYES:死神の遺言』は、現代の東京を舞台に連続猟奇殺人の謎を追う、俳優・アーティストの木村拓哉さんが主役を演じる本格リーガルサスペンスアクションです。
公開されたのは、松金組若頭・羽村との出会いのストーリーやバトルアクションの詳細な情報です。
前回までのあらすじ
3年前、ある事件の弁護で奇跡的な無罪判決を得たものの、釈放された依頼人が起こした新たな殺人事件により、弁護士から距離を置くことになった主人公・八神隆之。
その後、八神は神室町で、便利屋まがいの探偵となって糊口をしのいでいた。
そんな最中、とある依頼を受けた八神は、探偵事務所の助手である海藤正治とともに借金回収の仕事を行う。
途中、多少のトラブルがあったものの、なんとか依頼を達成。もともと金回りがいいと言えないのが、弱小探偵事務所の悲しいところだ。
今回の仕事で得たわずかな報酬では、懐事情を改善するのに遠くおよばず。
「また源田先生のところに行ってみるよ。なんか仕事ないかって」
結局は、弁護士時代の恩師である源田龍造を頼るしかないようだ。源田は、八神が弁護士業から離れた後も何かと気にかけてくれ、色々な仕事を依頼してくれるありがたい存在だ。
いつも頼ってばかりで心苦しい気もするが、やむを得ず古巣の法律事務所へ向かうことにする八神。
途中のコンビニで源田への手土産に限定品のどら焼きを買うが、店から出た直後に軽薄なチンピラたちに絡まれてしまう。面倒ながらも、仕方なく相手をすることに。
「まだやるのか?」
バトルを制し、チンピラたちを睨みつける八神。
「おう、なぁにやってんだター坊」
その時、あきらかに極道と思しき人物が、八神とチンピラたちとの間に割って現れた。
「羽村のカシラ……」
現れた人物の顔を見て、八神は渋い顔になる。男の名は羽村京平。松金組(まつがねぐみ)の若頭だ。
羽村が諍いを止めようとしたのでないことは、その人となりを知っている八神にとっては明らかだった。
「お前ら、誰に手ぇだしたかわかってんのか? こいつはうちの組長(おやじ)にとっちゃ息子同然なんだよ」
羽村は、そう言ってチンピラを恫喝すると、間髪入れずにみぞおちに拳をたたき込む。たまらず退散するチンピラたち。
「よしてください、そういうのいいんで」
「よかぁねえ。こういうのはよ。松金組のメンツの問題なんでな」
東城会系松金組。業界では俗に“枝”と呼ばれる末端の組だ。決して大きい組織ではないが、松金組は神室町を根城にしているため、何かと八神と顔を合わせることが多い。しかし、過去の因縁もあり八神と羽村の関係は良好とは言いがたく、できればあまり絡みたくない相手だ。
一方で、自分たち組員を差し置いて組長の松金からかわいがられる八神や海藤は、羽村にとって腹立たしい存在と言える。
「これ。……例の探偵から取り立てた金です。もうウチの取り分は引いてあるんで」
「フン。……海藤のやつは元気か? 1つ聞いといてくれや。……ウチを破門にされたモンが、いつまでこの街にいるんだ、ってよ」
「お前も組長(おやじ)のお気に入りでいるうちは大目に見てやる」
羽村は、手下たちを引き連れ去っていく。取り残される八神だが、背後に去る羽村たちに振り返ることはない。
この後まもなく、八神は羽村と思いがけない形で再会することになる。それは陰惨な事件と、底知れぬ陰謀の渦中へつながる道の始まりとなるのだが、今の八神には、それを知る由もない。
本作では探偵らしい多彩な調査アクションだけでなく、“龍が如くスタジオ”ならではの“誰でも、簡単に、カッコいいアクションバトル”を楽しめるところも、大きな魅力の1つです。
“ドラゴンエンジン”で再構築されたバトルアクションはさらに進化を遂げており、八神という新たな主人公ならではの、多彩なアクションを堪能できます。
本作のバトルアクション最大の特徴は、軽やかな身のこなしとアクロバティックな攻撃です。壁を蹴って跳び上がったり、敵の頭上を跳び越えてからの攻撃など、今までにない立体的なアクションを繰り出すことができます。
この高さを使った攻撃はとても強力で、敵を一時的に行動不能にする他、強敵が繰り出す特殊攻撃に対して、通常では反撃できないような場合でも有効な対抗手段になるようです。
本作のバトルのもう1つの特徴は、2つの戦い方を切り替えることができる“フィジカルスイッチ”です。
リーチが長く、攻撃範囲の広い足技を多用することで、集団を圧倒できる“円舞”と、手数が多く、敵のガードを打ち破る強力な攻撃でタイマンを有利に進められる“一閃”。状況に応じて使い分けることで、危険な敵たちとの戦いを乗り切ることができます。
強敵とのバトルでは、チャージ攻撃やタイミング入力で威力が上昇する攻撃など、強力な技を繰り出せる一閃をいかに使いこなすかが、攻略の肝となりそうです。
主にバトル中にたまる“EXゲージ”を使用することで、“EXアクション”または“EXブースト”という、必殺技を繰り出すことができます。
EXアクションは、豪快かつ強力な技をカンタンに繰り出すことができ、EXブーストは八神の能力を一時的ではありますが飛躍的に強化するものです。
とくに、EXブーストの強化は非常に魅力的で、1・攻撃スピードがアップし、2・基本的に怯まなくなり、3・EXアクション発動の消費ゲージが減り、4・フィジカルスイッチによって攻撃の早期キャンセルが可能になる、というものです。
多少のテクニックが要求されますが、以下のようなコンボを繰り出すこともできます。
『龍が如く』シリーズと世界観を共有する本作の舞台・神室町は危険な街です。調査のなりゆきでトラブルに巻き込まれることもあるのですが、とある事情で神室町の住人を助けた八神は、チンピラ集団“京浜同盟”に目をつけられてしまいます。
街の調和を乱し、住人からも煙たがられる京浜同盟のチンピラは、武器を持っていたり、複数人で襲い掛かってきたりすることも多いです。身の危険を感じたら、手近に落ちている物を拾って戦うのもいいかもしれません。
また、成長要素がふんだんに用意されているので、こまめに八神を強化することも、神室町で生きていくためには重要な要素となっています。
「おう、久しぶりじゃねえか、ター坊。なんだよ全然顔出してくれねえんだもんなぁ」
東城会系三次団体松金組の組長。普段は好々爺として、とくに八神に対しては笑みを絶やさずに温厚に話します。八神が弁護士の道を志した際に後押しをするなど、息子のように面倒を見てきました。
極道の組長としては優しすぎるところもあり、最近では若頭である羽村の台頭を抑えることができず、隠居同然の状況となっています。
「“悪い顔になった”か? ……へっ、当たり前だ。俺ぁな、極道なんだよ」
松金組若衆。かつては海藤の豪胆さにあこがれ、“兄貴”として彼に心酔していました。しかし、1年前に海藤が組を破門になった後、羽村の引き立てにより頭角を現し、松金組内での存在感を増してきています。
「おい、なにやってんだ? そこには入るな!」
松金組若衆である東の舎弟。東が組から経営を任されているゲームセンター“シャルル”で店員をしています。
(C)SEGA
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