2018年11月3日(土)
ダウンロード用ゲームから佳作・良作を紹介する“おすすめDLゲーム”連載。今回は高難易度アクションゲーム『ザ・ビデオキッド(THE VIDEOKID)』をお届けします。
本作は、80年代のレトロゲームを彷彿させるドット絵、高い難易度のアクション、そしてさまざまなカルチャーからパロディーがふんだんに盛り込まれているアクションゲーム。80年代のレトロゲームを愛した、開発者の本作の魅力をお届けいたします。
Steam、PS4、Switch、Xbox Oneにて配信されている本作についての魅力を紹介します。PS4とSwitch、Xbox Oneは日本語版が発売されています。なお、画面はNintendo Switch版のもの。
主人公はスケボーでストリートを駆け抜けながらビデオを配達して、主人公の恋人・ジェシカの場所にたどり着ければゲームクリアとなります。コースに登場する障害物や車や通行人に、当たってしまうと失敗になるので、ジャンプやムーブといったスケボーのトリックを駆使し避けていきます。
シンプルな操作方法やドット絵で構成されたグラフィックは、まるで80年代のアーケードゲームを彷彿させます。
ビデオテープを投げてポストに入れるとお金を稼げます。他にもコースに落ちているお金や宝石を拾うことでも稼ぐことができます。お金はゲームオーバーになっても引き継がれるので、何度もプレイすることで貯まっていきます。
貯めたお金は、ショップで“主人公の服”や“スケボーのトリック”を購入可能。“主人公の服”を購入すると、ゲーム中の主人公の見た目が変わります。服以外にも……某クッキーが好きそうなモンスターのような見た目になれたり、性別そのものが変わったりする服まであります。
▲このままプレイ可能なので、行き詰まった時に着替えることで気分転換ができます。 |
▲どこかで見たことあるような“主人公の服”が用意されています。これ以外にも多数あるので、プレイして確認してください。 |
“スケボーのトリック”を購入すると新しいトリックが使用できるようになり、高得点を得られるようになります。PS4やSteamにはハイスコアのトロフィーがあり、トロフィーコンプを目指すために欠かせないアイテムなので、お金を稼いで買っていきましょう。
▲いろいろな技を決めることで高得点が近づきますが、何よりコンボが決まると気持ちいいのです! |
服やトリックを購入しても能力がアップすることはありません。見た目やトリックが変わるだけでゲームの難易度はそのままです。
ゲームの舞台となるストリートは、1つの長いコースで構成されています。『ザ・ビデオキッド』では、残機がないため、失敗すると即ゲームオーバーに! コンテニュー機能やそれをカバーする類のアイテムはないので、スタートからゴールまでノーミスでクリアしなければなりません。
しかもストリートに登場するお邪魔ギミックは、プレイする度に配置や出てくるタイミングなどが変わるために、その場その場の判断力が問われます。
▲非常に高難易度なので、最初のうちは10%も進まずにゲームオーバーになります。 |
自分の腕が上達していくことで進めるようになるという、アクションゲームの魅力を味わえることでしょうか。
本作には、ビックリするぐらいの量のパロディーがちりばめられています。ミスが許されないゲームなのに、「えっ! あのカメのキャラクターは!?」とか「この車に乗っているアヒルは……まさか」など、パロディーネタが気になってしまい、ミスが多発します。
誇張なしに5秒に1回くらいは、なにかしらのパロディーネタが登場するので、プレイに集中するのか? それともコース周りに集中するのか? いろいろと考えてプレイしないとクリア間近で……大変なことになります。
▲ゲームのタイトル画面に登場する服ですが、過去や未来へ行く某映画の主人公の服にそっくり! |
▲あえて元ネタが何かは言いませんが、思わず笑ってしまうことは何度もありました。 |
パロディーは、80年代に流行した映画やアニメといった、アメリカンカルチャーばかりですので、その世代が好きな人にとってはすごくワクワクするゲームになっていると思います。筆者もその世代のタイトルが好きなので、思わずニヤニヤしてしまいました。
先ほども書きましたが、本作の難易度は本当に高いです。お邪魔ギミックを横に避けるか、ジャンプして避けるかの操作だけにもかかわらず、ここまで悩むのか……と思わせる難易度です。
1回のプレイ時間は2~5分程度なので、ゲームオーバーになっても「あと1回だけ……」と、何度も何度もプレイしたくなり、気づくとずっと遊んでいるという中毒性の高いゲーム。ぜひハマっていただき、苦しみながら恋人ジェシカに会えるまでコンテニューを繰り返して楽しんでもらいたいです。
▲何度も何度も倒れる主人公。しかし、繰り返しプレイすれば着実に前に進めるので、諦めずに挑戦してください。 |
(C)2018 Pixel Trip Studio / VideoKid Games (C)2018 Chorus Worldwide Games