2018年11月16日(金)
連載が半年前に終了していながら、9月30日より突然Twitterにて大きな反響を呼んでいたコミック『専門学校JK』(全2巻/KADOKAWA刊)。その連載再開が、著者ほっけ様のTwitterアカウント(@nukosama)より本日発表された。再開時期はなんと早くも12月、連載場所は電撃ツイッターマガジン(@dentsuma)となる。
▲ぬこー様ほっけ様Twitterアカウント(@nukosama)にて本日配信された告知マンガ。調査…とは? |
『専門学校JK』は、アニメ・エンタメ系専門学校で学ぶ学生たちのリアルすぎる実態を赤裸々に描いた、異色とも言えるスクールデイズ4コマ。電撃PlayStationの付録「デンプレコミック」や電撃ツイッターマガジン(ともにKADOKAWA)にて連載され、すでに本連載は4月に終了、6月に完結巻となる2巻が刊行されていた。
編集部によると1巻の売れ行きが芳しくなく、やむなく2巻完結となってしまったとのこと。つまり『専門学校JK』は、世の中に数多く存在する、いわゆる“打ち切りマンガ”の1つにすぎなかったのだ。そんな『専門学校JK』が再浮上するきっかけとなったのは、著者ほっけ様(アカウント名は「ぬこー様」)による『専門学校JK』を宣伝する2度のマンガ付きツイートだった。
9月30日のツイートでは、『専門学校JK』には“夢見がち”の域を出ない専門学校生たちのリアルな現実が描かれていると伝える宣伝マンガを公開。10月18日にツイートされた宣伝マンガでは、昨今のSNSにおける爆発的な情報の広がり方と電子書籍の普及による相乗効果で、紙では少部数しか印刷されない打ち切りマンガにも、大きなチャンスが生まれている──と説明されている。どちらも約20,000件以上のリツイートと約35,000件以上の「いいね」がされ、約1ヶ月の間に2度にわたって『専門学校JK』がネット上で大きくクローズアップされることとなった。
『悲しい』打ち切り漫画がなくなるかもしれないので漫画にしました。 pic.twitter.com/Mwkn6tdUi8
ぬこー様ほっけ様@c95土曜日A-32a (@nukosama) 2018年10月18日
そんな9月30日以降、初めて『専門学校JK』を読んだ一般ユーザーのなかには、『専門学校JK』の画像を添付したネタ的なツイートをする投稿者も数多く登場。専門学校生たちのリアルな実態を表現した語句を切り取ったそれらの画像ツイートは、「心や精神がえぐられる」といったテキストとともに多くの人に共感されていった。なかには5,000件や10,000件を超えるリツイートがされるものも複数出てくるなど、TL上で『専門学校JK』関連のツイートを見かけない日はないほどの、一時騒然とした状況ともなった。
▲4コマ目左下に入る[本当]のマークが押されたナレーション。本作の特徴の1つとも言えるこの部分だけを切り取って、多くの読者が画像ツイートをしていた。 |
突如Twitter上で話題となったことで、電子書籍の売り上げを大幅に伸ばし、わずか1ヶ月ちょっとで連載再開が決まる運びとなった『専門学校JK』。単行本で完結していながら、SNSでの拡散をきっかけに公式連載が復活するケースは異例中の異例だ。
だが2巻終盤では大宮はるこらメインキャラクターたちの卒業後が描かれており、専門学校の物語としては、もはや完結してしまっているようにも見える。それをどのように再開するのだろうか?
「現在構想中ですが、ストーリー的にはいろいろな再開のさせ方、描き方があると思っています。ギャグマンガなので、そこらへんはなんでもありで幅広く考えられますし(笑)。今回の連載再開を後押ししてくださったファンのみなさんの声もお聞きしつつ、もう少しじっくり考えてみたいですね!(ほっけ様)」
12月、電撃ツイッターマガジンでの連載再開に大きな注目が集まりそうだ。
▲2巻最終回では、卒業後のそれぞれの進路がすでに描かれている。ここから……どんな再開となる!? |
(C)HOKKE-SAMA 2017
(C)HOKKE-SAMA 2018
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