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2018-11-26 20:15

【『ヒプマイ』3rd LIVEレポ後編】最終決戦を制するはプライドか神頼みか!?

文:ガルスタオンライン,ichico

 12人の男性声優による音楽原作キャラクターラッププロジェクト『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』が、11月17日に東京・Zepp DiverCity TOKYOにて3rd LIVEを開催!

 各ディビジョンが言葉をプライドをぶつけ合った火花散るバトルの模様を、前後編あわせて1万字超えのロングレポートにてお届けします。

 本稿はライブ後半戦の模様をレポートする後編。前半戦の内容こちらに掲載中ですので、ぜひ両方お楽しみください♪

『ヒプマイ』3rd LIVEレポ後編
『ヒプマイ』3rd LIVEレポ後編

【公演概要】
■ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- 3rd LIVE@オダイバ《韻踏闘技大會》
■日時:2018年11月17日
■会場:Zepp DiverCity TOKYO
■出演:木村昴(山田一郎役)、石谷春貴(山田二郎役)、天﨑滉平(山田三郎役)、駒田航(入間銃兎役)、神尾晋一郎(毒島メイソン理鶯役)、速水奨(神宮寺寂雷役)、木島隆一(伊弉冉一二三役)、
伊東健人(観音坂独歩役)、白井悠介(飴村乱数役)、斉藤壮馬(夢野幻太郎役)、野津山幸宏(有栖川帝統役)
■ゲスト出演:ラッパ我リヤ、サイプレス上野とロベルト吉野、たかはし智秋(勘解由小路無花果役)

ディビジョン同士の火花が散る、ライブ後半戦!

 各ディビジョンのカラーが打ち出されたライブ前半戦を終えると、ゲストライブから始まるライブ後半戦へ! 碧棺左馬刻のソロ曲“G anthem of Y-CITY”の作詞を手がけたサイプレス上野さんがロベルト吉野さんとともに登場し、まずは左馬刻バースの一部を披露となりました。ご自身も同じヨコハマ育ちということで、「今日はホーミーのMAD TRIGGER CREWと一緒にパーティーができるということで、ヨコハマからやってまいりました」と挨拶します。パフォーマンスは“ヒップホップ体操第二”。「手を上げるだけの超簡単な体操」という説明の通り、手を上げるだけでステージと客席が一体になれるとってもハッピーな1曲。カメラマンさんもハンズアップを促され、タジタジに!? ヒップホップの楽しみ方を新たに教えてもらったステージでした。

『ヒプマイ』3rd LIVEレポ後編
『ヒプマイ』3rd LIVEレポ後編
『ヒプマイ』3rd LIVEレポ後編

 そんな2人に続くはMTCの2人! ディビジョンナンバー“Yokohama Walker”で、しっとり大人な雰囲気を魅せてくれます。もちろんここでも、前半戦と同じく左馬刻パートを2人でフォロー。ブルーに染まるステージから、いつもよりテンションの高いラップを披露してくれました。最後は盛り上がってくれたオーディエンスに「最高だった」とお礼を言う2人。駒田さんが、「先に行かせてもらう、アイツが待ってる」と足早にステージをあとにすると、見えなくも存在する左馬刻の姿に歓声が上がりました。

『ヒプマイ』3rd LIVEレポ後編
『ヒプマイ』3rd LIVEレポ後編
『ヒプマイ』3rd LIVEレポ後編

 続くFling Posseは“Shibuya Marble Texture -PCCS-”で、すぐさまシブヤカラーに会場を塗り替えます。ステージ上部に登場した3人は、のんびりと散歩するようにオーディエンスの近くへ。斉藤さんが幻太郎のパートにて2人と出会えたことに感謝するリリックを披露すると、白井さんと野津山さんはニッコニコ。もちろんそのあと「嘘ですけどね」と言われると、2人はがっくりと肩を落とし残念顔に。キャラクターとキャストがリンクするリアクションに、歓声が絶えません。さらに、「せっかく3人揃ったから!」と白井さんがステージ上で自撮りに挑戦するも、「2人とも、あっちに大金と美女が!!」と斉藤さんによる嘘が再び炸裂! 「大金!?」「おねえさーーん!!」と2人が走り出し、2nd LIVEに続きまたしても撮影に失敗してしまうポッセなのでした(笑)。

『ヒプマイ』3rd LIVEレポ後編
『ヒプマイ』3rd LIVEレポ後編

 麻天狼による“Shinjuku Style ~笑わすな~”では、不穏なシンジュク空間に一二三の「Come on!」コールが響き渡ります。独歩パートでは伊東さんが「はははは笑わすな!」と、いつもより増し増しな煽りスタイルを見せてくれるなど、狂気に満ちた本曲にフロアも熱狂。シンジュク最強説、ここにあり!!

『ヒプマイ』3rd LIVEレポ後編

 Buster Bros!!!の“IKEBUKURO WEST GAME PARK”は、3人によるサイファー風の歌い出しが特徴。ハイスピードなリリックのやりとりも、兄弟ならではの息の揃え方で完璧にこなします。そんな3人に喰らい付くオーディエンス。ステージとフロア、2つのパワーがぶつかりあい、会場の熱気は飽和状態! 曲中のブレイクタイムでは、一郎が生でヒューマンビートボックスを披露。石谷さんと天﨑さんも「Zepp HOO!」「ライビュHOO!」と呼びかけ、オーディエンスとの一体感をアピールしました。

『ヒプマイ』3rd LIVEレポ後編

 そこに現れたのはMTC。ステージにはイケブクロとヨコハマディビジョンが集まり、Buster Bros!!! VS MAD TRIGGER CREWによる“WAR WAR WAR”が披露されることに!

 バトルナンバーということで、一気に緊迫感が増すステージ。「オイ、左馬刻いねえいけどだいじょぶか?」と木村さんが挑発すると、「むしろ俺1人でも十分なくらいだ!」と駒田さんがアンサー。1番手の二郎vs銃兎パートでは、至近距離で睨み合い&ディスりまくり! 石谷さんが駒田さんの胸に指を突き立てると、その場所を駒田さんが軽く払うそぶりを見せるなどバトルを盛り上げます。

『ヒプマイ』3rd LIVEレポ後編

 続く三郎vs理鶯パートも、額を突き合わせバチバチしまくり! 威圧感むき出しの神尾さんに対し、決して目を逸らさず睨み据えるソルジャーな眼差しの天﨑さん。見ているこちらの汗が噴き出すような、言葉による殴り合いが続きます。そんな弟たちに反し、駒田さん&神尾さんと相対した木村さんは、2人の殺気を軽くいなし涼しげな顔。元The Dirty Dawgのメンバーらしく、落ち着き払ったラップを見せ付けます。また駒田さんも「まずはヤツにちゃんと様を付けろ!」とリリックを変え、ヨコハマの絆を体現!

『ヒプマイ』3rd LIVEレポ後編

 そんなBBとMTCの熱に当てられたのか、続く“BATTLE BATTLE BATTLE”でもFling Posseと麻天狼の熱く激しいバトルが展開! カラフルなシブヤに対し、モノクロなシンジュク。ステージ上には、色と言葉の渦が……!! 時代錯誤と幻太郎を煽り立てる一二三に、食ってかかろうとする帝統。そしてそれをやんわりと抑える幻太郎――と、ここでもキャラクター同士の関係性を明確に表現するキャスト陣。

『ヒプマイ』3rd LIVEレポ後編

 寂雷vs乱数のシーンでは速水さんのまわりを飛び跳ね、笑顔とリリックでウザいぐらいに挑発する白井さん。また麻天狼のターン「どんな辛い過去もひっくり返すだけだろ」では、伊東さんが木島さんの肩を抱き寄せ、女性恐怖症である一二三の過去を乗り越えようとする2人を表現します。互いの主張と生き様をぶつけあった、圧巻のステージとなりました。

 ディビジョンバトルナンバーのラストは、発売されたばかりの“DEATH RESPECT”! 初披露となる楽曲に、本日一番の歓声が上がります。「おやおや、3匹の狼の泣きっつらが見れるとは最高ですね」(銃兎)、「ちょうどいい具材だ」(理鶯)、「一度私の病院に入るか?」(寂雷)と互いに一歩も引かないMTCと麻天狼。ベースがうなる決戦感たっぷりの1曲を、敵意むき出しの5人が魅せに魅せまくります。

『ヒプマイ』3rd LIVEレポ後編

 麻天狼を潰さんと、テンション高くライムを繰り出すMTC。その2人を受け止める速水さんと、“破天荒な暴れん坊”木島さんと伊東さんの麻天狼。リスペクトを置き去りにした、バチバチバチなバトルを繰り広げた2組には、フロアから割れんばかりの歓声と最終決戦に向けた期待の眼差しが向けられました。

 ここで、本日2組目となるゲストライブへ。“Shinjuku Style~笑わすな~”の作詞と編曲を担当したラッパ我リヤがビートボックスを披露しながら登場すると、“DEATH RESPECT”の興奮冷めやらぬオーディエンスはすぐにそれに反応。「ヒプノシスマイク最高だぜ!」の言葉を皮切りに、「ヤバスギルスキル 10」のパフォーマンスをスタートさせます。「Say! 麻天狼!」「Say! ヒプノシスマイク!」とコールレスポンスをするなど、『ヒプマイ』ラブなステージを繰り広げてくれました。

『ヒプマイ』3rd LIVEレポ後編
『ヒプマイ』3rd LIVEレポ後編
『ヒプマイ』3rd LIVEレポ後編

 その後ステージには、キャスト11名が勢ぞろい。「やっとしゃべれるぜ!」という木村さんがMC役となり、キャスト1人ずつが挨拶をしていくことになります。白井さんは「おねえさーーん!(乱数声) 白井悠介です!(地声)」と2つの声帯を使い分け挨拶。それに続く形で「ユゥメノゲンタロゥ役ノォ(外国語なまり)、斉藤壮馬でーす!」(斉藤)、「アリスガワダイスゥ役ノォ(外国語なまり)、野津山幸宏でーす!」(野津山)と挨拶し、ポッセの仲よしぶりをアピールしました♪ 

 ここからは『ヒプマイ』の旬なお知らせタイム。眼鏡市場とのコラボ企画やAGF2018&ライブグッズ情報、オリジナルマイクのネックレス発売などの情報がアナウンスされました。発売時期などの詳しい情報は、公式サイトおよび、公式Twitterをチェック!

 するとここで、「今回もライブを盛り上げたようだな、下郎ども!」の声が……! その声の主は、内閣総理大臣補佐官及び警視庁警視総監、行政監察局局長・勘解由小路無花果(声優:たかはし智秋)!

 たかはしさんが姿を現すと、会場には「無花果様ーーーー!!」の絶叫が響き渡ります。彼女によってもたらされたのは、MAD TRIGGER CREWと麻天狼によるFinal Battleの優勝発表会が12月12日に実施されるというスペシャルな情報。「この下郎どもの決着、会場の客たち見届けてくれるな?」の声に、オーディエンスは盛り上がります。

『ヒプマイ』3rd LIVEレポ後編

 その後、決戦を控える2つのディビジョンから代表者が挨拶。MTCを代表して駒田さんは「レコーディングでもライブでも出せるものはすべて出し尽くしました。戦ってきたディビジョンたちへの最大のリスペクトを含めて、我々が絶対勝つ!」と勢いのあるメッセージを送ります。

 それに対し麻天狼を代表した速水さんは、「下郎と呼ばれたのは初めてです……あとでゆっくり話し合おう」と無花果節にひとこと物申す形からスタート(笑)。また、「我々3人は生まれてから今までずっと善行を施してきたよね。だからここで初めて神に頼ってもいいよね!?」と神頼みの姿勢。「(観音坂の)観音様と、伊弉冉様と、私(神宮寺)の神。ここは神頼みでも勝ちたいです! よろしくお願いします!!」とお祈りし、フロアには笑いが溢れることとなりました。

 最後に各ディビジョンの代表者から挨拶が。「バチバチぶつかるバトルの曲は、見ててもやってても死ぬほど楽しい。これからもMTCの応援を欠かさないで!」(駒田)、「こうしてZeppで、そしてライビュで応援していただいて本当にありがとう!!」(神尾)と話すMTC。続く麻天狼は速水さんから振られた伊東さんが、きょどりながらも挨拶することに(木島さんの「がんばれー! どっぽちーん!」という応援付き)。「現時点での我々の最強の姿を目に焼き付けて! 帰るまでがライブですので、気を付けて帰ってください!!」(伊東)とかわいらしく締めました。

 Fling Posseは白井さんが「無花果おねえさん、エッチかったー!」と切り出すも、「というわけで、幻太郎よろしくー!!」と斉藤さんにバトンタッチ。しかし『ヒプノシスマイク』という言葉を早々に噛んでしまい、周りから「う、嘘ですよね……!?」とツッコまれる始末(笑)。『ヒプマイ』と言い換え、「ライブに初めて参加させていただきました!

 みなさんの熱気と各ディビジョンの本気度を目の当たりにして、『ヒプマイ』は“幻”ではなく形を持って実在するんだなと思いました」と語ります。「でも……もっと夢見たくないですか? 私のMCネームは“Phantom”。幻は何度でも現れますから。そして現れたときだけ、一夜の実体となる。またステキな幻の夜に会いましょう!」と夢野幻太郎の名前にかけたメッセージを送りました。

 Buster Bros!!!からは石谷さんと天﨑さんが挨拶です。「日本列島声出せいくぜ! SAY HOO!」と、ライブを見てくれたすべてのオーディエンスと感謝のコール&レスポンス。「この景色を何回も見たいですよね? きっと4回、5回と続いていくんじゃないでしょうか!?」(石谷)、「今後もしかしたらいっぱいの人数で見れることが期待できるかもしれません。そのときは(ステージまで)距離がありますから、見えない場合は眼鏡を買っていただいて」(天﨑)、と眼鏡市場とのコラボを盛り上げるメッセージで締めとなりました。

 さらにゲストの2組を再び迎え入れ、出演者全員でスペシャルバージョンの“ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-”を披露! 夢のひとときを惜しむかのように、最後まで声を出し手を上げるステージとフロア。最後は会場全員で「Peace!!」と締め、3rd LIVEは終幕となりました。

『ヒプマイ』3rd LIVEレポ後編

 終演後には特報として、Final Battleの優勝発表会にプレゼンターとしてZeebraさんが参加することも発表された3rd LIVE。これからも展開が続いていく『ヒプマイ』ワールドの大きなうねりを楽しみつつ、4th、5thと開催されるであろう今後のライブにも思いを馳せることとなった1日でした。それではみなさん、リズムの合間でまた逢う日まで!!

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