2018年11月28日(水)
『あかねさす少女』アプリ変更点をマフィア梶田さんがチェック。うらまるさんが行きたい世界とは!?
アニメ&ゲームで展開する『あかねさす少女』。そのインタビュー企画の第7回を掲載する。
今回はさまざまな媒体・分野で活動しているゲームライターのマフィア梶田さんと、本作の公式コスプレイヤー・うらまるさんの対談をお届け。
▲マフィア梶田さん(左)と、うらまるさん(右)。 |
作品にどっぷりハマっているお2人には、アニメの魅力を語ったり、アプリ『あかねさす少女』の変更点などを確認したりしていただいた。
なお、インタビュー中は敬称略。
友だちを性的に見ている自分を見せられる優の気持ち
――この対談を収録している段階ではアニメは6話まで放送されていますが、おふたりは放送をチェックされていますか?
マフィア:自分は第1話を先行上映で見させていただき、2話以降は普通にファンとして楽しんでいます。
うらまる:わたしも最新話まで見ました!
マフィア:『あかねさす少女』は独特な魅力があります。最初は平行世界モノと聞いて重いテーマを描くかと思ったのですが、今のところはそんなこともなく。ヒロインたちが目的もなく平行世界に行って、なんとなくそこで過ごしたりしていて、とても斬新だなと思います(笑)。
うらまる:大変なことに遭うこともあるけど、みんな楽しそうですよね(笑)。
マフィア:うん。特に斬新だと思ったのは別の世界の自分とあっさり会ってしまうところ。平行世界モノやタイムトラベルモノだったら世界への影響を懸念して会わないように工夫するのがセオリーなのに……。画面内に同じ顔の人物がズラリと集まるシュールさはなんともいえない“魅力的な違和感”を味わわせてくれますねぇ。
うらまる:女の子が17歳で結婚しなくちゃいけない世界で、3人の明日架が鉢合わせになるシーンはおもしろかったです。
マフィア:そうそう。あのシーンも本来であればこの世界の明日架に気付かれないように事件を解決しなければいけないのに、あっさり見つかってる(笑)。でも、そんなお決まりを無視して勢いで押していく作風が妙な清々しさを感じさせるんですよ。ちょっと電波なシナリオや演出は狙ってやっているのか天然なのか……ハーブかなにかやっておられる?(苦笑)。
うらまる:ひどい(苦笑)。
マフィア:『あかねさす少女』はアニマックスの20周年記念作品だし、もっと無難なものになると思っていました。だからこそ、ギャップにガツンとやられましたね。今では毎週の放送が楽しみになっています。
うらまる:わたしも先行上映で1話を見た時、最後のほうがマジメだったのでこのままシリアスな方向で物語が進むのかと思ってました。それが2話以降の雰囲気がなんと言っていいか……。
マフィア:この作品の魅力、言葉で説明するのが難しいんですよ(笑)。
うらまる:見ていて不思議な気持ちになりますよね(笑)。個人的にはいろいろな世界に行ったり、そこで出会う明日架たちのキャラクターの性格が違ったりするのがおもしろくて、毎週ワクワクしながら見ています。
マフィア:やたらとみんな物分かりがいいよね。普通なら同じ顔の人間が出会ったらしばらくは揉めそうなものだけど(笑)。
うらまる:意外とすぐに仲よくなっちゃいますよね。
マフィア:でも、ある意味で『あかねさす少女』は今の若者の姿をリアルに描いているのかも。使命とか関係無しに平行世界に行っちゃったり、別世界の自分と仲よくなっちゃったり。考えてみると、それぐらいの適応力は当たり前にあるのかもしれません。
真面目なSF作品であれば世界の理に介入することの恐ろしさは避けて通れないポイントですが、彼女たちは世界の“楔”に選ばれてもあまり気負うことなく行動していて、そこも現代的だなと思います。
うらまる:今のところはどの世界もいい方向に進む形で終わっているので、そこは救いですね。
――確かに。ところで『あかねさす少女』には多彩なキャラクターが登場しますが、おふたりのお気に入りは誰ですか?
マフィア:1話の先行上映の時に「クロエは一緒にいて過ごしやすそう」と話しましたが、予想を裏切らなかったですね。孤独を知るからこそ、1人で過ごす時間を大事にしているマイペースな女の子で、共感できる部分は多いです。
その一方で、最近は脳天気な明日架が好きになってきました。彼女がどんな世界でもスタンスを崩さないおかげで作品全体の雰囲気が出来上がっているんですよ。そのことに気が付いてから彼女がとても魅力的に見えています。
あとは、西部劇のエピソードから、みあも好きになりましたね。お嬢様然とした雰囲気なのに、実はヒーローに憧れているお転婆な面とのギャップがグッドです。……それと、ゲームのタイトル画面に出てくる彼女の太ももが明らかに他のキャラクターよりも太ましくてキュンとした(笑)。
うらまる:そうなんですか?(笑)
マフィア:うん、なぜかみあだけムッチムチ(笑)。
うらまる:わたしは先行上映の時から、みあが好きでした。意外なギャップに驚くこともあったけど、正義感の強いところなどを見てもっと好きになりました。あと、自分が明日架ちゃんのコスプレをさせてもらっていることもあり、アニメでは彼女のことを重点的に見ているのですが、いい意味でおバカで一緒にいて楽しそうです(笑)。
マフィア:明日架は“コミュ力お化け”だよね。これまでの物語を見ていると彼女がきっかけで今の仲間たちが結び付いていることがわかるし。
――2話と3話でピックアップされた奈々はいかがですか?
マフィア:もちろんすこすこのすこですよ。1話で「バカなギャルっぽく振る舞っているけど、実は……」という雰囲気を感じていましたが、さっそく2話で伏線が回収されて「早ぇな!」って思いました(苦笑)。特に奈々が「こっちの世界で暮らすわ!」と宣言するシーンは本作の作風を表しているようで印象深いですね。世界の理よりも、自分の都合を考えられる若者らしさ。清々しいです。
うらまる:確かにあのシーンはリアルでしたね。私もギャルだった過去があるので、自分だったらどうするのかを考えました。チョロいんで奈々と同じように「この世界でいいかな」って思っていたかもしれません(笑)。
マフィア:優に関してはまだ担当回に相当するものが来ていないのでわからないことも多いのですが、別世界のエロ優ちゃんがおもしろい立ち位置で登場していますよね。エロ優ちゃんは女子が好きなようで、明日架に対しての劣情がものすごい。だから、優ちゃんは自分の友人に性的興奮を抱いている自分を見て、どんな気持ちなんだろうって(苦笑)。
うらまる:アハハハハ。確かに(笑)。
オート機能も搭載されていて初心者でも遊びやすいゲーム版
――ゲームの『あかねさす少女』はプレイされていますか?
マフィア:はい。アニメが気に入ったのでゲームもプレイしています。自分はゲームライターということもあり、さまざまなゲームを遊んでいますがシステムに関しては過不足ない、優等生な作品と感じました。オート機能や演出スキップがあるので快適ですし、キャラクターの強化素材の入手方法もドロップするクエストにリンクしてくれるのでわかりやすい。
アニメと同時リリースのゲームは様々な事情でクオリティに不安があることが多いのですが、しっかり作っていて関心しました。
うらまる:私は普段あまりゲームを遊ばないのでオートモードがあるのはありがたいです。チュートリアルも親切で、次に押すボタンがわかりやすく表示されていて助かりました。
マフィア:あと、自分が気になっているのはゲームは序盤からアニメとは違う展開になっていることです。アニメの世界と関わりがあるのか、それともまったく別の世界を描いているのか……気になりますね。ストーリーもアニメよりはシリアスな目的をもって世界を巡る展開になっていて、それぞれの棲み分けできていますね。
うらまる:ゲームは主人公が明日架ちゃんではなくナギちゃんというオリジナルキャラクターなので、そこも新鮮ですよね。
マフィア:アニメで解決された各キャラクターの問題がゲームではスルーされているので、それぞれの在り方もゲームではちょっと変わってくるのかな?
しかし、アニメでは現状モブキャラである喫茶店のお爺ちゃんが最高レアのURになっているところは爆笑しました。リリース直後のピックアップキャラがアレでは、カワイイ女の子のキャラを期待していたユーザーからツッコまれたでしょうが(笑)。俺は尖っていて好きですけど、誰も止める人いなかったんですか?
(一同笑)
――ゲーム側のアップデートで変更される要素があるとお聞きしているので、須田プロデューサーからご説明いただけますか?
須田:今回、お客様からご指摘された部分を修正いたしました。
マフィア:どんな問題があったのですか?
須田:ゲーム自体に大きな問題はなかったのですが、ガチャとチュートリアルについて意見が寄せられました。
ガチャで手に入る断片の数が、キャラを使えるようになる必要数と比べて少なすぎるということで、こちらはすぐに対応しました。また、チュートリアルの親切さが足りないという指摘があり、こちらはお時間をいただきましたが、対応しました。
マフィア:断片の数に関して、俺が遊び始めたタイミングではもう修正されてましたね。チュートリアルは個人的には気にならなかったのですが、具体的にどこを変えたのでしょう?
須田:こちらについては、いただいた意見をもとに、開発が考えた“こうしたらよりわかりやすい”というように変更しました。
マフィア:他に、現状で改修している要素は?
須田:右上にプレイサイクルの軸となる、チャレンジがあるのですが、そこへの導線をわかりやすくして、新規のお客様でもプレイしやすく、親切になるように変更を考えています。
あとは、属性が強いゲームなので、キャラを集めてもらう必要がある。チャレンジをこなすと、クォーツが入るようになり、3日~7日くらいで10連ガチャを回せるようにしています。
▲メインミッションのストーリー7章と8章が追加されます。 | ▲ストーリー報酬の個数が変更に。 |
マフィア:それはうれしい!
須田:細かい修正になるのですが、掃討というシミュレーションパートを遊ばなくても素材が手に入る要素がありまして、アンロックするレベルを下げ、もう少し早くから遊べるように調整していく予定です。
マフィア:全体的に敷居を下げると。
須田:そうですね。ただ、キャラが入りやすくなることで、想定していたゲームバランスがゆるくなるので、遊びごたえのある新ステージを加えます。
▲アリーナメダルとアイテムを交換後に新キャラを入手できます。 |
――お2人は、改善してもらいたいポイントはありますか?
マフィア:全体的に快適だからこそ贅沢を言うのですが、オートモードで敵が残り1体になった時も、味方キャラクター全員が行動してから攻撃パートに移行するのは少しテンポが悪いように感じました。3倍速や4倍速の機能があるとうれしいですね。俺からは正直それぐらいしか言うことないです。
うらまる:そうですね。私も特にないです。
マフィア:シナリオに関しては、せっかくなのにオリジナルキャラクターの魅力をどんどん掘り下げてほしい。先の展開が楽しみです。
うらまる:ナギが捜しているという姉妹も気になります!
マフィア:普段はアニメと同じシナリオを追いかけるゲームも多かったですが、それじゃあ退屈ですよね。『あかねさす少女』はゲームとアニメで話が違うので、ファンとしては進めるモチベーションになります。
――ゲームは今度『カードキャプターさくら クリアカード編』のコラボが始まりますが、おふたりはこの作品は好きですか?
マフィア:……というかこの世に嫌いな人なんているんですかね?
うらまる:確かに(笑)。私も小さいころ、以前に放送されたアニメを見た時からハマってます! もちろんクリアカード編も見てます!!
マフィア:コラボするのなら衣装やキャラだけではなくストーリーもガッツリ絡んでくれるとうれしいです!
須田:もちろんストーリーもあります。さくらちゃんが明日架たちのいる『あかねさす少女』の世界にやってくるストーリーになっています。
マフィア:素晴らしい! 我々ユーザーはそういうのが見たいんですよ。さくらちゃんもキャラクターとして仲間になるんですか?
須田:はい。もちろんです!
うらまる:それは楽しみです!
マフィア:『カードキャプターさくら』は魔法少女モノの金字塔で、『あかねさす少女』はどちらかといえば変身ヒロインの亜流ですよね。ただ、セオリーで言えば共通点は多い。なので、さくらちゃんと明日架たちの関わり合いにはすごく興味があります。しかも、明日架たちは高校生でさくらちゃんは中学生なので、明日架たちのほうが年上ではあるものの、アニメ作品としてはさくらちゃんのほうが大先輩なのでどういうふうな関係になるんでしょうね(笑)。
うらまる:確かにさくらちゃんのほうが大先輩ですね(笑)。
マフィア:あとはさくらちゃんの使う“クリアカード”は明日架たちの“デュプリケート”とはまったく異なる力なので、そのあたりをどうゲームシステムに落とし込んでいるのか気になります。
うらまる:わたしはゲームに出てくるさくらちゃんのグラフィックがどういうものになるのか気になります!
マフィア:確かにさくらちゃんは衣装が多いから、どの衣装で登場するのか気になるなあ……。
2人が行ってみたい可能性の世界は?
――『あかねさす少女』のヒロインたちはさまざまな可能性の世界を旅していますが、お2人はどんな世界にいってみたいですか?
マフィア:『あかねさす少女』に登場する世界って少し変わっているんですよね。例えばアニメに出てきた西部劇の世界も、スマホが登場したりと現代の設定なのに馬と銃の西部劇的な世界になっている。
うらまる:普通のパラレルワールドじゃないですよね。
マフィア:あと、西部劇の世界にしろ海の世界にしろ、いつも何か裏がある(笑)。
うらまる:結婚しなきゃいけない世界も……。
マフィア:なんで17歳になったら結婚しなきゃいけないんだという説明は特になかったけど、そこは「こまけぇことはいいんだよ」ということでわざとやっているんでしょうね。
――確かに。
マフィア:裏に何かあるんじゃないかということを考えずに、自分で好きに行く世界を設定できるのであれば“この世でもっとも権力を持っているのはオタクの世界”ですかね。その世界ではオタクであればあるほど税金が免除されて、オタクじゃない人は迫害されます(苦笑)。まぁ、それは半分冗談としてもアニメやゲームといったものの立場が上がっている世界なら暮らしていて楽しいのではないかと思います。
うらまる:私もその世界で暮らしていいですか?(笑)
マフィア:いいよ。コスプレイヤーは税金免除ね。
うらまる:やったー! そんな風に好きなことをやって暮らせるのはいいですね。私は好きなことをやっててお金がもらえる世界がいいかな。もしくは働かなくてもお金がもらえる世界か、お金の概念がない世界で(笑)。
マフィア:それ原始時代じゃない?
うらまる:そうですかね(笑)。あとは魔法少女になれる世界に行ってみたいかなぁ。住みたいかどうかはわからないけど変身してみたいです。
マフィア:『カードキャプターさくら』みたいな世界だったらいいんだけど、最近の魔法少女は大変だから、頑張ってね(笑)。
■アニメ『あかねさす少女』作品概要
【放送情報】
TOKYO MX:毎週月曜日 22:30より放送中
読売テレビ:毎週月曜日26:29より放送中
BS/CSアニマックス:毎週月曜日19:30より放送中
AbemaTV:毎週月曜日 23:00より放送中
他
【キャスト(敬称略)】
土宮明日架:黒沢ともよ
灯中優:Lynn
みあ・シルバーストーン:東山奈央
七瀬奈々:小清水亜美
森須クロエ:井上麻里奈
橘田蔵人:平川大輔
谷治雄大:山口太郎
千波トモヤ:河西健吾
迫間仁:大塚明夫
氷石紗呂:勝生真沙子
ホワイトゴート:宮本充
月見里真結希:楠木ともり
桜賀輝:河瀬茉希
松朱子:鈴代紗弓
大久保大地:久保田梨沙
アニー真楠田:久保ユリカ
土宮今日平:桑島法子
虻田四億:清川元夢
【アニメメインスタッフ(敬称略)】
監督:玉村仁
シナリオ原案:打越鋼太郎
シリーズ構成:ヤスカワショウゴ
キャラクター原案:桂正和
コンセプトアーティスト・キャラクター原案:浅田弘幸
キャラクターデザイン:原田大基
メインテーマ作曲:伊藤賢治
音楽プロデューサー:Ryu☆
他
【アニメ主題歌(敬称略)】
オープニングテーマ:『ソラネタリウム』/歌:MICHI(10月24日発売)
エンディングテーマ:『壊れかけのRadio』/歌:和島あみ(10月24日発売)
【ゲームプロジェクト主題歌(敬称略)】
主題歌:『いけない世界』/歌:MICHI
(C)Akanesasu Anime Project
(C)Akanesasu Game Project
(C)CLAMP・ST/講談社・NEP・NHK
データ
- ▼『あかねさす少女』
- ■メーカー:アニマックスブロードキャスト・ジャパン
- ■対応機種:PCブラウザ(DMM GAMES)
- ■ジャンル:SRPG
- ■配信日:2018年10月15日
- ■価格:基本無料/アイテム課金