2018年11月27日(火)
『イドラ』の特徴や魅力に迫るプレイレポ。『PSO2』プレイヤーにもオススメする理由は!?
セガゲームスがサービス中のiOS/Android用アプリ『イドラ ファンタシースターサーガ』のプレイレポートを、『PSO2』現役アークスのライター・ユートがお届けします。
本作は、『ファンタシースター』シリーズの30周年記念作品です。剣と魔法が支配する世界、戦乱の大地“ヴァンドール”を舞台に新たな星の物語が描き出されます。
『ファンタシースター』シリーズの原点回帰をコンセプトに作られた本作の魅力を掲載していきます。なお、以下の内容と画像は先行プレイ時のものです。
物語は1つのファンタジーとしてシリーズを知らなくても楽しめる
剣と魔法の世界・ヴァンドールを舞台に、オリジナルストーリーが展開する本作。原点回帰が謳われているだけあり、『ファンタシースター』4部作さながらに主人公キャラは外見や名前が固定となっています。自分のように『ファンタシースターオンライン』以降からシリーズに入った人にとっては、少し新鮮に感じられる部分かもしれません。
▲本作の主人公であるユリィ。人当たりがいい優しい青年です。 |
キャラは固定ですが、ゲームを始める際に決めた誕生日によって、主人公・ユリィの属性が変化するシステムが用意されています。
属性は4種あり、火、水、風は3すくみ、土は同じ属性に対してダメージが上がるという関係。相性以外にもバトルに影響を及ぼす部分があるので、一概にどれがいいとは言えないかと。その辺の詳細は後ほどに。基本的にはこだわりすぎず、自分の誕生日の属性や、好みの属性にしてもいいのではないでしょうか。
▲選んだ月日で属性が変化。今回は自分の誕生日の水属性でスタート! |
星統暦という聞きなれない時代の1245年。船乗りとして働くユリィの船が、魔物に襲われるところから物語は始まります。乗船していた鉄仮面の少女の力も借りて魔物を撃破していくユリィたち。しかし、そこに謎の巨大生物が出現します。
▲巨大生物の名はイドラ。かつてこの世界を滅ぼした災神・ダークファルスの眷属であると、鉄仮面の少女は語ります。 |
なんとかイドラの撃退に成功したものの船は半壊。鉄仮面の少女・ステラがリーダーを務めるイドラ討伐部隊・白羊騎士団の助言もあり、船はイドラが向かったシェルタン半島に停泊することに。島で騎士団に同行することになったユリィは、イドラを追う帝国の部隊との出会いも経て、船を襲ったイドラ・ケートスと再び対峙。彼はそこで、ステラが持つ人を超えた力を目にします。
かくしてケートスを撃破して、白羊騎士団に正式に所属することを決めたユリィ。胎動を始めるダークファルスだけでなく、人同士の争いという危機もはらむヴァンドール。彼はここで、どういった運命をたどっていくのでしょうか……?
▲章の終わりには次回予告ムービーが入ります。 |
以上が、ストーリー序章の内容。ちなみに、イベントシーンはフルボイスです。いくつかの用語が出てくるものの、『ファンタシースター』シリーズを知らない人でも、1つのファンタジーとして楽しめる範囲かなと。シリーズを知っていると“ダークファルス”が気になりますし、一部の登場人物や装備アイテムにも気になるものがチラホラ。
▲装備アイテムであるシンボルの強化などを担当するフラミィさん。名前こそ違うのですが、どこかで会っていませんか……? |
▲シンボルの見た目は『PSO2』に登場する武器と同じ。ストーリー間に挿入される壁画のようなものにも、『PSO2』に登場する種族と似た特徴を持つ人々が……。 |
かつてこの世界はダークファルスによって一度滅ぼされたと、作中では語られています。もし『PSO2』の世界とつながりがあるとしたら、そちらの結末とは!? 『イドラ』としての展開を楽しめるだけでなく、『PSO2』を遊ぶ楽しみも増える物語だと個人的には感じられました。
クエストと育成はじっくりと遊びこめる内容に
本作はクエストをクリアしていく形式のゲーム内容。前述の物語もクエストの1つ“ストーリークエスト”で展開するものです。他には“デイリークエスト”や“期間限定クエスト”、“探索クエスト”などが用意されています。
▲“ストーリークエスト”以外のクエストは、行動力を消費してプレイします。 |
▲“探索クエスト”は、“ストーリークエスト”でクリアしたエリアが解放される仕組み。難易度は複数用意されています。 |
基本的には“ストーリークエスト”を進めて、行き詰ったり行動力が回復したりしたら他のクエストに挑戦する流れになると思います。“期間限定クエスト”には集めたもので得られる交換品なども用意されているので、きっと熱が入るはず!
キャラの入手はガチャやイベント、シンボルはガチャやイベントに加えて、ゲーム内で獲得できるメセタでの購入や、カケラを集めて生成するといった入手方法もあります。キャラ、シンボルの強化ももちろん可能。特徴的な部分としては、キャラにはバトルに影響する“運命分岐”という進化、シンボルには特殊能力が存在することでしょう。
▲クエストクリアで絆レベルを高めて、専用エピソードが展開する“列伝クエスト”を解放。それをクリアしていくことで、所属勢力などが変わる“運命分岐”を行えます。 |
▲特殊能力は、シンボルのレベルを上げると自動で付与されます。 |
キャラには限界突破やレアリティ強化、バトルで使用できる“エレメンタルブラスト”の強化などもあり、じっくりと育成を楽しめる作り。クエストクリア時に経験値が得られるのもポイントで、キャラを育成しつつシンボル用のカケラを集める感覚は、『PSO』シリーズに代表される育成兼武器堀りの楽しみと少し似ているように思えました。
滑らかな動きと大迫力の演出のバトルも注目ポイント!
クエストで発生するバトルはターン制のコマンド選択式という、原点回帰を意識したシステム。通常攻撃やスキルなどを選択して戦っていくのが基本ではありますが、戦略性を高めるさまざまなシステムが搭載されています。
▲キャライラストの横にあるコマンドアイコンを選択したのち、右下の戦闘開始をタップするとターンがスタート。何も選ばずに戦闘開始をタップすると通常攻撃が繰り出されます。 |
スキル効果には攻撃、支援、回復などキャラに応じたものを存在。強敵と戦う時は、使えるスキルによる役割分担を考えるのが大事になるはずです。
本作独自の部分として、属性アイコンの下に書かれた数字と、画面右の“リバースラッシュ”というアイコンに注目。
まず属性部分の数字ですが、こちらは攻撃や被ダメージ、敵の撃破などでたまっていきます。ためた属性値を使うことで必殺技的なコマンドである“エレメンタルブラスト”を放てる他、たまっていく過程でキャラの通常攻撃がパワーアップする、使用できるスキルが増えるといった効果も。また、属性値は同じ属性のキャラ同士で共有されるので、パーティを同属性で固めるほど数値を素早く高めることができます。
“リバースラッシュ”は、カンタンにいうとパーティ切り替えです。本作のキャラはロウとカオスという勢力にわかれており、それぞれの勢力でパーティを組んでバトルを行うことになります。やや極端な例ですが、ロウは水属性、カオスは火属性で固めて、敵の弱点に応じて切り替えて戦う、といったことができるわけです。
▲パーティが切り替わるだけでなく、同時に強力な攻撃も繰り出します。主人公をはじめとしたニュートラルのキャラは、ロウとカオスのどちらのパーティにも編成可能です。 |
今回のプレイでは主人公を含めて水属性のキャラが多く手に入ったので、属性値がたまり次第“エレメンタルブラスト”を使い、再び素早くためるといったことができました。オート機能でサクサク進めた部分も好印象です。ただ、相性が悪い風属性の強敵が出てくるクエストでは、さすがにかなり苦戦しましたが……。
最初に手に入るキャラ次第なところもありますが、属性値がたまる速さを優先するか、バランスを重視するかなど、属性を意識したパーティ編成を練れそう。属性値のたまり具合に応じて、“エレメンタルブラスト”をどのタイミングに使うかなど戦略の立て方も変わってくると思います。
序盤ということで今回は平気でしたが、キャラが増えてくると、それぞれのクラスの特徴を生かす編成を考えたり、“運命分岐”での所属勢力変更に悩んだりする場面も出てくるんだろうと。バトルは遊びの肝となる部分なので、遊びこまないと見えてこない深さをきっちりと感じさせてもらえた気がします。
しかし! それだけじゃ終わらないのが『イドラ』のすごいところ!! なんと、プレイヤーがイドラになって戦うこともできるんです。
▲“イドラ”になっても、コマンドを選ぶ、属性値がたまるなど基本部分は通常のバトルと同じです。 |
こちらは見た目の話になってしまいますが、イドラとイドラがぶつかり合う攻撃中の画面は「特撮物の怪獣映画か!」と言いそうになったほど迫力満点でした。
▲公式がアップしている動画で動いているものがあるので、そちらをぜひチェックしてみてください。 |
▲ちなみに、普通のキャラが見せるアニメーションも、動きが滑らかで目を見張る出来栄え。こちらもぜひ動画で! |
イドラに変身して戦う時のためのイドラパーティもあり、リーダーに設定したキャラに応じて、さまざまな形態のイドラを操ることができます。
以上、やや簡単にではありましたが、本作で特徴的だと感じられた部分や、楽しめたことなどをレポートさせていただきました。サービス開始時には『PSO2』との連動要素・イドラポイントも加わるようなので、ストーリーなどを楽しみつつためていきたいですね。
最後に細かい部分ではありますが、プレイする際はぜひBGMやSEも聞いてみてください。BGMはファンタジー風で、『PSO2』プレイヤー向けの表現にはなりますが、エピソード5のBGMに似た雰囲気を感じさせてくれるはずです。SEに関しても『PSO2』を踏襲したような音になっているので、遊んでいる人ならばこちらでもきっとニヤリとできるでしょう。間近に迫った配信日を楽しみにしつつ……さて、オラクルにも行くか!
(C)SEGA
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