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2018年12月3日(月)

豪華クリエイター陣集結! JAPAN Studio “Fun” Meeting 2018を レポート【電撃PS】

文:電撃PlayStation

 2018年12月1日、SIE本社SSJ品川ビルにてSIE JAPAN Studio主催のイベント・JAPAN Studio“Fun”Meeting 2018が開催されました。

 本イベントは、東京ゲームショウ 2017期間中に幕張で開催された“Jスタとあそぼう リアル”に続く第2回目のリアルイベント。抽選で選ばれた約100人のユーザーさんと、JAPAN Studioのクリエイターが自由にコミュニケーションを取れるまたとない機会になっています。この記事では、本イベントの模様をレポートしていきます。

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SIEタイトルを存分に楽しめるウェイティングタイム

 この日のイベントは二部構成。メインイベントは夕方からのパーティなのですが、パーティ会場オープンまでの間“ウェイティングタイム”としてJAPAN Studioの歴代タイトルがそろった“ゲームラウンジ”が社員食堂に設けられていました。

 こちらでは歴代JAPAN Studioタイトルが遊べたのに加え、PS Classicや『Days Gone』『みんなのGOLF VR』など発売前のタイトルをひと足先に触れる機会も用意されていました。

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▲ラウンジではトロとピポサルのフィギュアがお出迎え。
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▲思い思いに好みのタイトルをプレイしていました。
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▲PS VRコーナーも大盛況!
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▲来場者にはオリジナルクッキーがプレゼント。トロとピポサルに加えて、食べると啓蒙が高まりそうなデザインのものもありました。

ユーザーとクリエイターの距離がとにかく近いパーティタイム

 そして夕方からは、本イベントのメインとなるパーティへ。吉田修平氏をはじめ、JAPAN Studioのクリエイター陣が多数来場したこのパーティ。大きな特徴となるのが、ユーザーとクリエイターの距離が近いこと。

 パーティはユーザーとクリエイターの区別いっさいなしの立食形式で、ユーザーからクリエイターへ直接質問をぶつけるのも自由。ファンとしてクリエイターに会えたことを喜ぶ人もいれば、長年新作がリリースされていないタイトルの今後の構想をクリエイターさん本人に聞くユーザーさんも見られました。

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▲ステージ上にはクリエイター陣が次々と登壇。その数約30名!!
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▲カメラには収まりきらないほどの人数で、いっせいに乾杯!!

 また、パーティ会場には歴代JAPAN Studioタイトルの年表や秘蔵の資料も展示。さらに、スマホアプリを使うとスペシャルコンテンツが見られる試みも用意されていました。

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▲各年の発売タイトルや、その年のPS関連のできごとが記された年表。
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▲台本やラフイラストなど、歴代タイトルの貴重な資料も展示されていました。
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▲破壊神さま、ワタシの非売品フィギュアですよ!
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▲食事はビュッフェスタイル。約200人が集まったパーティですが、どのメニューも切れることなく提供されていました。
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▲JAPAN Studioタイトルをテーマにしたメニューも用意。こちらは『GOD OF WAR』がテーマの“親子のキズナ丼”。サーモンといくらが酢飯に乗った親子丼です。
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▲『みんなのGOLF』がテーマの““グリーン”カレー”は、サフランライスでいただくココナッツチキンカレー。お好みでかけられたペーストは多分ほうれん草のペーストです。
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▲食べるのに少し勇気がいる!? 『勇者のくせになまいきだ。』テーマの“ニジリゴケゼリー”。ほのかな甘みと軽い柑橘系の風味がマッチしていました。
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▲SIE本社ビルをデザインした、記念のケーキも!!

思い出もライバル心もいっぱいのぶっちゃけトーク

 さて、レポート記事で飯テロをするのはこれぐらいにしてと。イベント中盤には“Jスタ年表 徹底解説! 出でよ生き字引!”と題したトークイベントが実施されました。

 このイベントは、初代PS発売以降の歴史を1年ずつ振り返りながらクリエイターさんが思い入れのあるタイトルを振り返っていくという内容。それぞれのクリエイターさんからいろいろな思い出が語られました。

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▲このトークショウでは“自身がかかわっていないタイトル”限定で、思い入れのあるタイトルを語っていました。

 SIE ワールドワイド・スタジオのプレジデントの吉田修平氏の場合1997年発売の『どこでもいっしょ』が印象に残っているタイトルの1つだそう。当時吉田氏もポケットステーション対応タイトルを開発しており、同じチームに所属していた女性スタッフが「トロがいなくなった」と趣味でプレイしていた『どこでもいっしょ』に本気で泣いている姿を見てうらやましく感じたそうだ。

 2010年に発売された『みんなのGOLF ポータブル』も吉田氏の印象に残っているタイトルだそう。当時海外を飛び回ることの多かった吉田氏にとって、『みんゴルポータブル』は出張先で手軽にプレイできた結果一番やり込んだタイトルになったそうです。

 ちなみに吉田氏は現在の立場上ある時期以降に発売されたタイトルはすべて“自身がかかわったタイトル”になるため、ある程度古いタイトルから思い入れのあるタイトルを選ばざるを得なかったとも語っていました。

 『勇者のくせになまいきだ。』シリーズを手掛ける山本正美氏は、一番負けられないタイトルとして、2003年の『オペレーターズサイド』を挙げていました。『オペレーターズサイド』はUSBマイクを使ったタイトルであり、同じくマイク対応タイトルの『デカボイス』を開発中だった山本氏は強いライバル意識を感じていたそう。

 ただ、ふたを開けてみたところ『デカボイス』は『オペレーターズサイド』に惨敗してしまったと、山本氏は自嘲ぎみに話していました。ほかにも『勇なま』開発当時に『LocoRoco』に勝手に仲間意識を感じるなど、開発者目線でほかのタイトルへの思い入れのタイトルが多いようでした。

 また、いろいろな形でハマったタイトルを挙げたクリエイターさんも多くいました。『New みんなのGOLF』シリーズなどを手がける本村健太郎氏は、1998年に発売された『STOLEN SONG』にハマったそうです。

 ギター演奏を楽しめるこのタイトル、本村氏は限定版に同梱されていたピック型のコントローラ“Vピック”でプレイしていたそうですがあるときからこのVピックの反応が悪く。仕方なくVピックを太ももにたたきつけるようにプレイしていた結果、太ももが赤黒く変色してしまったそうです。

 そんなちょっと痛々しいエピソードを語ってなお『STOLEN SONG』はイメージキャラクターに起用されている布袋寅泰氏のファンにぜひプレイしてほしいタイトルと語っていたのが印象的です。

 『Bloodborne』や『Déraciné(デラシネ)』などを手がける山際眞晃氏は2008年発売の『Little Big Planet』にハマった結果、転職を決めたそう。当時新しいことをやりたいと考えていた山際氏は、このタイトルに触れて「なにかすごそう」と感じてSIE(当時はSCE)に転職したいと心に決めたそうです。

予測不能な問題も飛び出した、ウルトラクイズ!!

 そして、この日最後の催し物となったのが“Jスタウルトラクイズ大会”。JAPAN Studioに関するさまざまなクイズに答えて、最後まで勝ち残ったユーザーさんに貴重なプレゼントが送られるという内容です。せっかくですから、来場者が一喜一憂した問題をすべて紹介しましょう。

・第1問:初代PSにあるボタンはPOWERとOPENだけである。〇か×か?
・第2問:『レジェンド オブ ドラグーン』はポケットステーションに対応していない。〇か×か?
・第3問:『サルゲッチュ』の古代の原っぱにいるピポサルは4匹。〇か×か?
・第4問:『人喰いの大鷲 トリコ』の冒頭のシーンでトリコに刺さっているのは剣。〇か×か?
・第5問:『GRAVITY DAZE 2』のパワーアップ“スペシャルアタック”の一段階目で“影響範囲アップ”を取得できるのはルーナチューンである。〇か×か?

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参加者は会場前方で正しいと思う方向(〇なら左、×なら右)に移動する形式。ほかの人の回答もわかるのですが、そのためか人数の多さに魅かれて間違った答えを選んでしまう人も。(※クイズの答え……第1問:×、第2問:×、第3問:〇、第4問:×、第5問:×)

 これらの5問で3名に絞られたユーザー。そして最後の問題は“これから行う『NEW みんなのGOLF』の試合で勝つのはクリエイターチームかユーザーチームか?”というもの。

 その場で募集したユーザーさん3名とクリエイター陣による3ホールマッチでの勝負が行われました。試合の流れは3ホール目までまったく勝敗の見えないものだったのですが、最終的には接待プレイの“せ”の字もないクリエイター陣の勝利。

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▲ひと足早いクリスマス衣装でのゴルフ勝負。

 結果最後まで残ったユーザーさんには、非売品どころかJAPAN Studioスタッフでさえ見たことがないものまで混ざった、豪華Jスタグッズがプレゼントされました。

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▲トロからASTROまで、さまざまなJAPAN Studioタイトルのキャラクターがあしらわれたグッズがまとめてプレゼント!!

 クイズ大会が終わって少したつと、残念ながらこのリアルイベントも閉幕の時間。貴重な資料が見られ、著名なクリエイターと直接話せ、ご飯もおいしい。しかも酔っぱらったクリエイターさんを見る貴重な機会でもあります(笑)。

 ゲームメディアとしていろいろなイベントに取材に行く機会がありますが、正直ここまで取材に行って楽しいと思えるイベントはなかなかありません。今回は抽選から残念ながら抽選に漏れてしまったユーザーさんがいるそうなので、次回の開催はぜひより大規模で! JAPAN Studioさん、よろしくお願いします!!

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▲パーティ最後には、ユーザーとクリエイターが集まっての記念写真も!
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▲おみやげにはオリジナルピンバッチとポーチが。JAPAN Studioのロゴだけをあしらったグッズは商品化されたことがなく、大変貴重とのこと。

 なお、本イベントを主催したJAPAN Studioの公式番組“Jスタとあそぼう”の2018年12月6日放送回には吉田修平氏の出演が決定。パーティ会場では“もしかするとアーカイブ化不可能かもしれないトークをするかも”と話していました。ぜひ、生放送をチェックしてみてください。

写真満載でイベントを振り返る

 とにかくユーザーを楽しませよう、そしてクリエイター自らも楽しもうという試みが満載だった本イベント。ひとつひとつ振り返っていてはキリがありません。ここからはイベントの模様を撮影した写真をお届けします。少しでもイベントの楽しさがユーザーさんに伝われば幸いです。

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