2018年12月10日(月)
皆さんこんにちは。RPGが好きすぎて常に何かしらのRPGをプレイしていないと情緒不安定になる、電撃オンラインスタッフのりえぽんです。
皆さんはスクウェア・エニックスが2018年12月6日に配信した、PS4用ダウンロードソフト『THE LAST REMNANT Remastered(ラスト レムナント リマスタード)』をプレイしていますでしょうか? え? してない? どうして!?
いえ、わかります、わかりますよ。11月12月と大作ゲームがたくさん発売されていますからね。そもそも10年前の2008年に発売されたタイトルのリマスター版だし、今は遊ぶ余裕がない……という方もたくさんいらっしゃるでしょう。
ですが、『ラスト レムナント』は本当に名作なんです! RPG好きには絶対遊んでほしいタイトルなんです! そんなアツいりえぽんの想いを、“『ラスト レムナント リマスタード』をおすすめする10の理由”としてしたためましたので、よろしければご覧くださいませ。
今すぐ遊べなくてもいい、ふと思い出した時に「『ラスト レムナント リマスタード』を遊ぼう」とプレイしていただければ本望です。ダウンロード版ですから、思い立ったらすぐに買えますし! よろしくお願いします!
今やさまざまな時代や世界設定のRPGが世に放たれていますが、やっぱり王道なのは剣と魔法のファンタジー世界モノだと思うのです。『ラスト レムナント』の舞台となる世界も、深く設定が作り込まれたファンタジー世界です。
『ラスト レムナント』の世界で重要となるのは、タイトルにもある“レムナント”です。古代よりこの世界に存在するのですが、それが一体何なのかはわからない“謎の物体”なんです。
▲ダヴィッドが持つゲイ・ボルグもレムナントの1つです。ゲイ・ボルグのように戦闘で使えるものもあったりと、それぞれが強大な力を宿しています。 |
オリジナル版ディレクターの高井浩さんによると、世界設定を決める際かなり議論をしたにもかかわらず、“レムナント”は最後まで謎の物体だったそうです(笑)。ですが、ゲームを進めるとタイトルの『ラスト レムナント』の意味がわかります。
個人的に、タイトルにしっかりと意味があるRPGが大好きなんですが、皆さんはどうでしょうか……!
ファンタジー世界の登場人物は、現実にいたらちょっと“痛い”くらいに突き抜けていたほうがカッコいいと思うんです。『ラスト レムナント』もその辺しっかりしてますよ。
▲“アスラム四将軍”!! もう響きだけで強い! カッコいい! |
▲さらに敵には“七人衆”が! 見た目からして絶対強い!! |
もう、この2組だけで中二ゴコロがギュンギュンとときめいてしまうんですがいかがでしょうか。味方も敵も濃いキャラクターがバンバン出てきて、新キャラがでてくると「このキャラはどんなキャラなんだろう」とワクワクしっぱなしです。
とはいえそんなにぶっ飛びキャラばかりではありません。辺境から出てきて世界の説明役にもなる主人公・ラッシュや、若くして領主様なイケメン・ダヴィッドといった王道系キャラも魅力的!
仲間となるキャラクターも大勢いるのですが、それぞれがとてもいいキャラクターをしています。きっと気に入るキャラが見つかると思いますよ!
本作のストーリーを簡単に説明しますと、辺境の島で妹・イリーナと平穏に暮らしていた主人公・ラッシュが、謎の組織にさらわれてしまった妹を助けるべく旅立ち、偶然にもダヴィッドと知り合い手助けしてもらいながら妹を探すも、いつの間にやら世界の命運を賭けた戦いに巻き込まれている、というお話です。
ラッシュは道中でレムナントを操る力を手に入れたり、イリーナも何やら謎の力を持っていたりと、いかにも王道ファンタジーの主人公らしい展開でパワーアップしていきます。
▲ストーリーが進むとラッシュが使えるようになる、巨像型レムナント“サイクロップス”。戦闘中に呼び出すことができます。 |
メインのストーリーはかなり王道的な展開ですが、先ほど紹介した強烈なキャラクターたちが多数登場することも相まって、先が気になる物語になっていてワクワクします。配信日に公開されたローンチトレーラーをご覧いただければ、そのワクワク感が伝わると思います!
●『THE LAST REMNANT Remastered』ローンチトレーラー
また、数多く用意されたクエストは、メインとは異なりちょっとダークな展開なものやクスッと笑えるユーモラスなものもあって、いろいろと楽しめます。自分の選択で結末が変わるクエストもありますよ。
『ラスト レムナント』はバトルシステムがかなり特徴的で、他に類を見ないバトルシステムを採用しています。最初はかなり覚えることが多く大変ですが、コツさえ掴んでしまえば難しくはありません。
詳しいバトルシステム紹介記事は次回お届けしますが、本作を初めてプレイする方に今すぐお伝えしたいバトルのコツは、とにかく“士気(モラル)”が大事だ! ということです。
“士気”は、エグゼクティブプロデューサーの河津秋敏さんのアイデアによるもので、目には見えない戦場の気の流れのようなものを表現した要素です。
士気が味方寄りか敵寄りかの違いだけで、ダメージ量にかなり差が出るだけでなく、バトルコマンドの内容にまで影響がでます。この士気の管理ができるようになってくると、グンと戦いやすくなります。
▲こんな感じで画面上部の士気ゲージが真っ赤だと、敵に攻撃されると大ダメージを食らってしまいます。士気を押し返す技などを使って早急に立て直したいところ。 |
そして、複数人で構成された“ユニオン”同士で戦うのも本作ならではのバトルシステムです。敵・味方とともに大勢のキャラが入り乱れて戦うバトルは迫力満点! 巨大な敵相手には2つ以上のユニオンで戦ったりと、状況もさまざまでその都度戦略を考える必要があります。
強敵相手だとバトルに数十分かかることもあり得るのですが、戦略を常に巡らせながら戦うので、集中しているとあっという間に時間が過ぎていきます。
突き抜けてカッコいいキャラと王道な物語、他にはないバトルが融合して、まったく新しいRPGのプレイ感が得られる『ラスト レムナント』。遊んだことがない人は、ぜひこのクセになるプレイ感を体感してください!
先に紹介した通り、本作は複数のキャラクターで構成された“ユニオン”を組んでバトルをします。このユニオンに誰をどんな風に編成するかでめちゃくちゃ悩むんです!
バトルに参加できる人数とユニオン数は、ストーリーを進めることで徐々に増えていき、最終的には18人を5つのユニオンに編成することができるようになります。
強いキャラを適当に編成すればいいんでしょ! と思っているあなた。それじゃダメなんです! 『ラスト レムナント』はユニオンの編成を制することこそが勝利への近道となるんです。
まず、回復ができるキャラクターを知る必要があります。本作ではアイテムや魔法での回復ができるアーツを覚えているキャラじゃないと、回復行動ができません。特に序盤は、各ユニオンに1人は回復アーツを使えるキャラクターを入れておいたほうが無難です。
また、各ユニットのリーダーも悩みどころです。ダヴィッドのゲイ・ボルグなど、リーダーにしていないと使えないアーツがあったり、キャラクターの“クラス”によってはリーダー時にしか発動しない効果があるためです。
さらには、ユニットごとの“陣形”も考えなくてはいけません。陣形にはそれぞれ特殊な効果があり、キャラクターを配置する場所によってプラスな効果があるものや、場合によってはマイナスの効果が出てしまうものもあります。
▲陣形までしっかり考えてユニオンを編成したいのですが、これがなかなか大変なんですよ! |
新しいキャラクターが加入したり、新しい陣形を手に入れるたびにユニット編成に頭を悩ませることになりますが、これがまたおもしろいんですよ! 自分の戦い方に合った編成にできるよう、日々精進が必要です。
バトルはいわゆるコマンドバトルなのですが、キャラクターそれぞれに指示を出すのではなく、先ほど紹介したユニオン単位で指示を出すことになります。その指示にあわせて、各自が使用できるアーツやアイテムを使ったり、通常攻撃を繰り出したりします。
使ってくれるアーツなどはコマンド選択時にわかるので、何もかもが手探りという訳ではないのですが、使ってほしい技が出てこないなんてこともたまにはあります。そこも含めて編成や戦略を立てる楽しみがあるんです。
ちなみに本作は、仲間の装備についても自由に変えることができません。仲間が欲しがる素材を集めて装備を強化するか、所持金があれば各自勝手に装備を新調してきます。
ラッシュが持っている装備を譲ってくれと頼んでくることもあるので、それに応じて渡すことも可能です。結構レアアイテムを欲しがることもあるので断っちゃうことも多いんですけど……(笑)。
そんな感じで、仲間のすべてが思い通りにできない分、逆に愛着が出てきたりするんですよね。ユニークリーダーはトークイベントやクエストでそれぞれの人柄もわかったりしておもしろいです!
先ほどさらっと河津さんのお名前を出しましたが、『サガ』シリーズでおなじみの河津秋敏さんが『ラスト レムナント』のエグゼグティブプロデューサーを務めており、さらにディレクターの高井さんも『ロマンシング サガ ‐ミンストレルソング‐』ではバトルディレクターを担当していました。
他にも『サガ』シリーズにかかわっている方が『ラスト レムナント』にも携わっていて、シリーズ作品ではないのですが、どことなく『サガ』っぽいエッセンスが感じられるんです。
例えば戦闘面だけでも、キャラが技や術を戦闘中に新たに覚えたり、ユニオンに陣形の要素があったり、キャラクターにレベルがなく戦闘後にステータスがアップしたりと似ている要素が満載。さらには技に“大乱れ雪月花”があるんですよ!
他にも、各地に存在するレムナントの名前が『サガ』シリーズで聞いたことがあるものばかりだったり、いわゆる選択肢がただの“はい”と“いいえ”じゃなかったり、NPC兵士の名前がクジンシーだったりと、もう『サガ』ファンがプレイしたらニヤニヤしっぱなしになっちゃいます。
▲レムナントの名前は“ヴァレリアハート”に“アンバーマリーチ”、“オブシダン”、“ラバーソウル”、“氷の剣”、“月下美人”などなど、『サガ』シリーズの武器防具が元ネタです。 |
『サガ』ファンだけど『ラスト レムナント』はプレイしたことがなかった! という方は今すぐプレイしてみてほしいです!
今回のリマスター版で追加された要素、ラッシュのフィールドでの高速移動が本当に便利すぎておすすめ理由の1つとしてピックアップしちゃいました。
『ラスト レムナント』はダンジョンがそこそこ広く、さらにクエストやマテリアル集め、レアモンスター探しなどで行き来することがかなり多いタイトルなんです。ラッシュの移動速度はどちらかと言えば遅めだったので、マテリアル集めがちょっと面倒だったりしたんですよね。
▲ダンジョンの中でも“大砂海”は名前の通り広大な砂漠で、何度広さに絶望したことか……。しかもクエストで結構行くことになるという。 |
リマスター版ではL1ボタンを押すだけでラッシュの移動速度が速くなります! 敵との接触も避けやすくなるので、バトルランクを上げすぎたくない時にも役立ちそうです。
●『THE LAST REMNANT Remastered』高速移動機能紹介映像【新機能】
キャラクター、物語、バトルシステムとおすすめポイントがたくさんの本作ですが、りえぽんはBGMも超おすすめしたいです!
本作のコンポーザーは、『キングダム ハーツIII』や『アイドルファンタジー』など最新のスクウェア・エニックスタイトルでも活躍している関戸剛さんと、作曲の他マニピュレーターとして多くの作品を手掛け、『ブレイブリー』シリーズではサウンドディレクターを担当した山中康央さんの2名です。
特に、自らもギタリストな関戸さんの、ロックな戦闘曲がたまらないんです! 戦闘曲は通常時やボス戦などの楽曲の他、前述の“士気(モラル)”による優勢・劣勢時の楽曲も用意されていて、戦闘曲だけでも10曲以上あります。そのどれもがカッコよすぎて、聞いているだけでテンションが上がっちゃいます!
バトル紹介映像でバトル曲を聞いてみてください! サウンドトラックCDも、もちろん購入しちゃいました。テンションを上げたい時に聞くと効果バッチリです!
●『THE LAST REMNANT Remastered』バトル紹介映像
『ラスト レムナント』の世界には、4つの種族が暮らしています。仲間になるキャラクターたちも、その4種族のキャラクターが存在します。
▲ミトラ、ヤーマ、クシティ、ソバニという4種族が登場。アスラム四将軍にはそれぞれの種族のキャラクターがいます。 |
中でもカエルやトカゲのような爬虫類っぽい見た目のクシティは、プレイするとその仕草にメロメロになること間違いなしです。爬虫類が苦手な方はごめんなさい。
あのくりくりな目で下から見上げられた時のかわいさ、歩いている時にお尻がプリプリしてるかわいさ、敵にやられた時もお尻がプリプリしているかわいさ、最高です!
▲クシティかわいいよクシティ。りえぽんは中でもデリアンが大好きです! デリアンが主人公だ! |
▲アスラム四将軍の参謀パグズも推しクシティです! 表情がたまらなく好き。序盤から長く一緒にいられるのもポイント高い。 |
私はリマスター版が出た今だからこそ、クシティグッズが出ることを期待していますとも! 仲間クシティのラバーストラップとか出たら買っちゃいますので、そこのところよろしくお願いします。
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