2018年12月11日(火)
ダウンロード用ゲームから佳作・良作を紹介する“おすすめDLゲーム”連載。今回は『Artifact Adventure Gaiden』をお届けします。
『Artifact Adventure Gaiden』は、1月19日よりPCにて配信された、レトロテイストアクションRPGです。日本語に対応しているので、安心してプレイできます。
2019年にNintendo Switchで『Artifact Adventure Gaiden DX』の発売が決まっている本作について紹介していきます。
レグルス王国に突然訪れた厄災によって故郷の村を滅ぼされ、記憶を消された主人公は、王の命令により3年後に再びやってくる厄災に立ち向かうことになります。
主人公は仲間を集め、世界中を冒険してクエストをクリアし、レベルを上げて厄災に立ち向かう準備をします。
準備が整ったと思うところで王に話しかけることで、3年後に来る厄災に挑むことができます。
本作の魅力はとにかく“自由”ということ。どれくらい自由かというと、始まってすぐに3年後の世界へ行き、ラストダンジョンにチャレンジできてしまいます。……もちろん勝率は、かなり低いと思いますが。
決まったストーリーラインはなく、旅に連れていく仲間から冒険する場所、クエストからスキルに至るまで自由に選択して冒険することができます。自分の思う通りに気の向くまま冒険して準備を整えましょう。
仲間は一緒に戦ってくれませんが、主人公のパラメータをアップさせたり、特殊能力やスキルを得ることができます。
まずは大臣が用意した優秀な人材3人から1人を選びます。1度仲間を決めると変更できませんので、慎重に選びましょう。
レグルス王国に長年仕えた老騎士。仲間にするとローランドが画面全体を攻撃するスキル“神速の刃”が使えるようになります。
世界のほぼすべてを冒険してきた冒険者。仲間にすると街や洞窟などに瞬時に移動できる“ファストトラベル”と、洞窟を抜け出せる“死者の道”が使用可能となります。
王国を救うためにやってきた貴族。戦闘能力は皆無ですが、莫大な旅の資金を提供してくれます。
それ以外に城の中にいる志願者を2人まで仲間にすることができます。薬師や元盗賊、犬に至るまでさまざまな志願者がいます。こちらも仲間にすると変更できませんので気をつけましょう。
フィールドに出現するモンスターシンボルに当たるか、蜘蛛の巣や水上の渦などモンスターが潜んでいる場所を調べることでバトルがスタートします。
バトルは2Dアクションとなっており、次々と現れるモンスターをすべて倒しきると勝利となります。
武器は振る必要がなく、装備してモンスターに当てるだけでダメージを与えられます。敵の攻撃を移動やジャンプで避けつつ、倒していきましょう。
アクションと聞くと難しい印象を受けるかもしれませんが、バトルの難易度はそこまで難しくありません。また、死んでもゲームオーバーにはならず、HP1でフィールドに戻されるだけなので、回復してすぐに再チャレンジすることも、別の場所へ避難することも可能です。
主人公は“アーティファクト”と呼ばれるスキルを装備することができます。バトルなどで任意に発動できる“アクティブ”と、つねに発動する“パッシブ”の2タイプあり、各タイプ3つまで装備することができます。
アーティファクトは仲間から伝授される他、人から購入したり、ダンジョンなどで入手できたりします。本作にはMPがなく、アイテムが必要なスキル以外は、一定時間経過すれば再び使用できるようになります。
プレイしていて感じたのが、自由度の高さゆえなのか、システムの説明が少ないということです。特にバトルの説明がなく、どうやって戦ったらいいのか戸惑ってしまう方もいると思います。実際、筆者もスキルや武器を装備しない状態でバトルに突入してしまい、戦い方も分からずにボコボコにされました……。スキルと武器は忘れずに装備してください!
バトルなどに慣れてくれば、この作品の魅力である自由度が満喫できると思います。特におもしろいと感じたのが“クエスト”。通常のRPGであれば、クエストを達成した際に結果が分かりますが、本作ではクエストの結果は3年後に分かるようになっています。クエストには選択肢があり、どれを選んだかによって3年後の結果が大きく変化するわけです。
自分の選択が3年後にどう影響を与えたのかが分からないまま、ラストダンジョンに赴くワクワク感とドキドキ感がたまらないです。違う人物を仲間にしたり、クエストの選択肢を変えたりすることで、2周目、3周目と何度も楽しめるのもいいですね!
初代ゲームボーイのようなレトロテイストな画面とピコピコサウンドも秀逸で、レトロゲームが好きな人も満足できるクオリティだと思います。レトロで自由な世界を冒険して、3年後の世界の結末を楽しんでみてはいかがでしょうか?
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