2018年12月15日(土)
『PSO2』ファントムの特徴やスキルを吉岡ディレクターが解説。アークスX’masパーティー2018会場の様子も
12月15日に渋谷ストリーム ホールにてイベント“『PSO2』アークスX’masパーティー2018”が開催。その中で公開された『ファンタシースターオンライン2』の新クラス・ファントムの情報を紹介する。
渋谷ストリーム ホールは、渋谷駅直結の多目的ホール。4Fは受付、5Fは展示やTCGコーナー、6Fが試遊会場と生放送配信スペースとなっていた。
▲『PSO2 TCG』コーナーでは、カードの体験に加えて、販売コーナーも。 |
▲フォトスポットはクリスマス仕様のロビー。 |
▲来年1月16日まで予約受付中の『ジェネ』フィギュアが展示されていた。 |
▲イドラポイントをためて、アイテムと交換できるアプリ『イドラ』のコーナー。 |
ファントムの紹介に加えて、体験レポートを以下でお届けする。
なお、生放送で公開されたアップデート情報やコラボ情報については、別記事を参照のこと。
吉岡ディレクターのクラス解説
ここでエピソード6を担当する吉岡哲生ディレクターが紹介された。吉岡さんはもともと『ファンタシースター』シリーズが好きで、セガに転職してきたエピソードを告白。エピソード4ではメインプランナーを行い、シリーズディレクターになったとのこと。
EP6全体のコンセプトは後日公開されるということで、今回はファントムの説明やアクションについて紹介された。
ヒーローは同様に打・射・法を使える新クラス。カタナ、アサルトライフル、ロッドを使える。カタナは剣術と体術を組み合わせた連撃、ロッドは砲撃と鎌のようなロッドPAの波状攻撃、アサルトライフルは射撃&ビットによる同時攻撃が特徴だ。カナタはブレイバーより、少し重めの攻撃となっている。
固有アクションは2つあり、“シフトPA”と“ファントムマーカー”。武器アクションを短く押した後はフォトンアーツ(PA)の挙動が変化して“シフトPA”となる。そのため、通常PAとシフトPAを使い分けることがポイントになるとのこと。
攻撃が命中した敵にマーカーが付与されるのが“ファントムマーカー”。攻撃を続けるとマーカーが蓄積して、武器アクションを長押しした攻撃を当てると、マーカーが起爆されて追撃が出る。複数の敵が出現した場合は、複数の敵にマーカーを付けられる。なお、最後に当たったところにマーカーが移動するが、蓄積値は変わらない。
回避アクションはステップの距離がこれまでのクラスよりも長く、全武器で共通となっている。敵の攻撃を回避してから攻撃するとカウンターショットが発動。この攻撃はマーカーが蓄積しやすいという。
ロッドでテクニックを出す時には、テクニックに応じて追加攻撃が発生。前方を攻撃するものと、自身の周囲を攻撃するものがあるようだ。ダメージはそれほど大きくないが、PPを回収しやすいという特徴があるとのこと。
テクニックをチャージすると、人魂のような状態になり、通常よりも速い速度で移動できる。無敵時間もあるため、安全に回避することも可能だ。
戦闘でたまるファントムギアを50%消費してアクティブスキル“ファントムタイム”を使用することが可能。発動から5秒間は無敵で、ステップの無敵時間が大幅に延長される。再度入力すると、ファントムタイムフィニッシュが発動する。ファントムタイムフィニッシュはカタナ、ライフル、ロッドごとに変化するという。
プレイが終わるとクラスについて補足することに。
ファントムはヒーローと比べてテクニックを軸にした戦闘スタイルが特徴。操作難度が高い一方で、使いこなせると高い戦闘力を発揮するという。サブクラスは設定できないが、通常クラスのサブクラスとしては設定できる。
このファントムは、LV75以上のメインクラス比率20%が目標。LV75以上のヒーローから約50%の移行を、またブレイバー、レンジャー、フォースからはそれぞれ約20%が移行することを想定しているとのこと。こちらの調整は今後も続けていくとのこと。これまでのクラスと共存できることを意識しているようだ。
ファントム配信にあわせて、“上級クラス”の名称を“後継クラス”に変更。後継クラス解放に必要な条件が見直され、解放しやすくなるように調整される。変更後はヒーロー、ファントムともに、打・射・法いずれか2クラスのクラスレベル75以上にすることで解放される。
ファントムのプレイレポート
『電撃PlayStation』編集部で記事作成を担当しております、レトロです。
本日のイベントにて詳細の判明したエピソード6で実装される新クラス・ファントム。イベントにあわせ、僕も体験プレイをしてきましたので、そのレポートをお届けします。
とはいえ、今回は配信にてかなり手厚くファントムについての解説が行われました。そちらもあわせて見てもらいつつ、ここでは実際に触った使用感と会場で試遊した人に配布された資料を紹介していきます。
ファントムについて
“武器それぞれに、多彩なアクション”『ファントムシフト』ד絶え間ない攻撃から繋がる、重く強力な一撃”『ファントムマーカー』
上記が発表されたコンセプトです。使用する武器は以前発表されたとおり、カタナ、アサルトライフル、ロッドの3カテゴリ(呼称はファントム カタナ、ファントム ライフル、ファントム ロッドのようです)。他にも、全クラスが使えるガンスラッシュ、テクニックが使用可能です。また、ファントムにサブクラスは設定できないものの、ファントムをサブクラスに設定できる部分は新しい試みです。
フォトンアーツ(PA)は各武器ごとに4種類あるのですが、武器アクションである“ファントムシフト”中にPAを出すことで、別の挙動に変化する特性があるのです。つまり、PA1つにつき2つの挙動があり、24種類のPAが存在することに。24種類を駆使したバトルが、ファントムのポイントになります。
ここからは、ファントムのアクションやスキルのなかで、特に重要になりそうなものをピックアップしていきます。
ファントムシフト(武器アクション)
武器アクションであるファントムシフト。ファントムシフトには3つの武器の共通仕様として、チャージ有無で性能が変化します。
共通仕様
チャージなし:発動時に無敵時間が発生、シフトPAにつながる、現在のコンボ段数を維持する
チャージあり:マーカーの起爆、シフトPAにはつながらない、現在のコンボ段数を維持する
ファントム カタナ
チャージなし:回避しつつ前方の近距離を攻撃
チャージあり:前方近距離へ高速な斬撃を放ち、マーカーを起爆
ファントム ライフル
チャージなし:自由に移動しながらビットによる射撃攻撃
チャージあり:貫通するショットを放ち、ヒットしたマーカーを起爆
ファントム ロッド
チャージなし:ロッドからフォトン弾を放つ
チャージあり:前方広範囲を刈り取るように範囲内のマーカーすべてを起爆
このように、武器アクションであるファントムシフトだけでも、多彩な用途があるんですよ。ここまでの説明を読んで「起爆って何?」と思った人も多いはず。ファントムには“ファントムマーカー”というスキルがあり、習得しているとエネミーに攻撃することでマーカーが付与されます。攻撃をし続けることでマーカーが蓄積されて(全2段階)、チャージしたファントムシフトで起爆、強力な追加ダメージが発生します。
マーカー自体は同じエネミーであれば、どの部位を攻撃しても蓄積はされ続け、起爆時にダメージを与えた部位にヒットする仕組みです。例えば、ロックベアの腕にマーカーを蓄積し続け、最後の起爆時に頭に攻撃すれば、しっかり弱点に追撃を与えられるといった感じです。ちなみに、ダメージはもちろん、PP回復量も高いようなので、うまく使えばPPを枯渇させずに戦えるかもしれません。
ザコが複数いる場合はそれぞれのエネミーにマーカーが蓄積されるので、そういう時の起爆にはロッドのチャージしたファントムシフト、となるかと。
ファントムタイム(クラススキル)
ヒーローのヒーロータイムのようで、異なる点が多い“ファントムタイム”。具体的にどういう効果かというと下記のとおり。
・発動から5秒間は完全無敵
・ステップの無敵時間が大幅に延長
・消費PP20%減
・2段階のストックが可能
2段階ストックできるというのが大きな特徴で、ヒーロータイムよりも臨機応変に使っていくことができそう。発動直後の5秒間の無敵も、緊急回避という意味ではかなり優秀な印象です。また、スキル“ファントムフィニッシュ”を習得していると、再度スキルボタンを押すことで、強力なフィニッシュ攻撃が発動! この部分はヒーロータイムフィニッシュと同等と考えてよさそうですね。
ドッジカウンターショット(クラススキル)
ステップで攻撃を回避することで発動し、カウンター弾をストック。攻撃時にカウンター弾を発射します。感覚としてはヒーローカウンターに近いと思いますが、回避後に強制的に攻撃するヒーローカウンターとは違い、カウンター弾をストックできる部分が長所。自分のタイミングで攻撃できるので、回避のしがいもあるというもの!
ステルステックチャージ(クラススキル)
テクニックをチャージすると、自動でステルス化するスキル。既存クラスのテクニックチャージ時と比べて移動速度が速く、一定時間の無敵も発生! ファントム ロッド時だけでなく、ファントム カタナやファントム ライフル装備時もステルス化します。
なお、メインクラス限定のスキルなのでサブクラス時には効果がないのであしからず。ただ、“テックショートチャージ”などサブクラス時にも恩恵を発揮するスキルはあるようなので、サブクラスとしてのファントムにも期待ですね!
その他ファントムのスキルについては、配布された資料に詳細がありますので、そちらをご覧ください。
フォトンアーツ&プレイレポート
最初にお伝えした通り、各武器ごとに4種類のPAがあり、シフトPAを含めると8種のPAが存在。詳細を書き連ねると長くなってしまうので、そこは資料のほうをご確認ください。ということで、ここからはプレイレポートと雑感をまとめていきます。
まず、触ってみて思ったのは“できることが多い”ということ。1つの武器で戦うだけでも多彩なアクションを展開でき、十分に戦えるポテンシャルを感じました。なかでも、個人的なお気に入りになりそうなのがファントム ライフル。射撃とビットで波状攻撃を仕掛けることで真価を発揮する武器で、敵の動きや出現パターンを把握することにより、かなりの殲滅力を発揮しそうな印象。
“ナハトアングリフ”は弾速の遅いビットを撃ち出し、ボタンを離すタイミングで起爆するPA。敵に重なるようなタイミングで起爆することで追加ダメージも入るので、かなり強力です。シフトPA版では長押し中にダッシュし続けるPAで、ボタンを離すと射撃攻撃を行います。攻撃はもちろん、高速移動にも役立つのは間違いありません。
“クーゲルシュトルム”は前方を薙ぎ払うように射撃するPA。長押しで発射タイミングが調整できるのですが、発射時に無敵時間が発生! シフトPA版はボタン長押し中にPPが尽きるまで連射攻撃する性能で、通常版と同様にボタンを離す瞬間に無敵時間があるので、どちらも攻撃だけでなく回避にも役立つのがうれしいところ。
といった感じで、PA1つとっても奥が深いんですよ。ファントムカタナ、ファントムロッドも同様で、極めたら強くて気持ちいいクラスであることは間違いありません! ですが、ちょっと触ったくらいでは、その性能を引き出すことはできない気もしました。僕自身のプレイスキルが低めなのを考慮しても、慣れるまでファントムの性能を引き出すまでは、しっかりやり込みが必要という印象がありました。
ヒーローが誰でも強く戦えるクラスであったのとは対照的に、ファントムはテクニカルな要素が多く、強く華麗に戦えるけれど人を選ぶ大器晩成型のクラスという立ち位置になっているのかもしれません。配信後に触ってみて、自分に合うかどうかを試してみてほしいです。トップクラスの技の多彩さが、あなたを待っているはずですよ!
(C)SEGA
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