2018年12月18日(火)
ダウンロード用ゲームから佳作・良作を紹介する“おすすめDLゲーム”連載。今回は『BLACK BIRD』をお届けします。
『BLACK BIRD』は、10月にNintendo SwitchとPCで配信されている2Dシューティングゲームです。『勇者ヤマダくん』などを開発しているOnion Gamesの新作で、ダークな世界観が発売前から話題となっていました。
ある日、街角で哀れな少女が死んでしまいます。しかし、誰1人として彼女の死を悲しむ者はおらず、皆彼女を素通りしていきます。
そこへ怪しげな黒い紳士が彼女をステッキで突きました。すると彼女は卵になり、やがて王国に古くから伝わる厄災“黒い鳥”としてよみがえります。
プレイヤーは黒い鳥を操作してすべての命を喰らいつくし、王国を滅ぼしていくことになります。
本作は“循環型シューティング”というジャンルで、ステージ内は左右自由に移動可能。ステージ内では各所に設置された司令塔を探して、破壊していきましょう。司令塔の場所は、画面下に表示されています。
司令塔をすべて壊すと、ステージボスが出現します。ボスの動きにはパターンがあるため、よく観察して避けながら攻撃していくことに。
黒い鳥にはライフがあり、敵の攻撃を受けることでライフが減ります。すべてのライフがなくなるとゲームオーバーに。ステージ1からのスタートとなるので注意しましょう。
敵を倒すと、緑の宝石の形をした命を落とします。これをたくさん入手すると、黒い鳥が進化していきます。
進化すると見た目が変わって弾の種類が変化したり、威力や数が増えたり、ボムが強化されたりします。
緑色のリングが一際大きく輝いたら進化の合図! ステージ内でたくさんの命を集めて進化していきましょう。
ただし、ステージに長くいすぎると強力な敵が出現してしまいます。進化したタイミングを見計らってボス戦に向かいましょう。
ステージ内のあちこちに、アイテムの入った呪われたツボが隠されています。壊すと中から強化アイテムの虫が出てきます。アイテムは3種類あって、ライフやスピードをアップさせたり、ボムを増やしたりことができます。撃つたびに種類が変化するので、好きなアイテムに変えてからゲットしましょう。
白っぽいオーラを放つ丸い虫。使えるボム数が1つ増えます。
黄色っぽいオーラを放つ毛虫。取ると、ライフが1つ増えます。
青白いオーラを放つ羽虫。取ると、移動スピードが1段階速くなります。
ゲームを進めると“プラクティスモード”をプレイできるようになり、行ったことのあるステージを練習することができます。司令塔の破壊からボス戦まで一通りプレイできるので、苦手なステージはプラクティスモードで練習してから挑みましょう。
黒い鳥の体は大きいですが、ダメージを受けるのは目の部分のみ。弾が迫ってきても落ち着いて、目に当たらないように避けていきましょう。
敵の攻撃時、特にボスの攻撃中は、無理に攻撃せず避けることに専念しましょう。大きく動き回ると、別の弾に被弾する可能性があるので、焦らずに目に当たらないように少しずつ動かして、隙ができたら攻撃していきましょう。
普段シューティングゲームをやらないという人は、慣れないうちはどうしても被弾が多くなってしまいます。敵の動きに慣れないうちは、呪われたツボから入手できる強化アイテムは“ライフアップ”を選んで、被弾に耐えられるようにしておきましょう。
世界を滅ぼす黒い鳥が主人公という設定やダークなオペラやミュージカルで使われそうなBGM、ステージクリアごとに表示される少女の謎だらけのストーリーなど、ゲームのそこかしこから醸し出されるダークな雰囲気が秀逸だと感じました。
個人的に好きだったのは、BGMに合わせて敵の増援が来るところ。ゲームとBGMがシンクロする新しい楽しさがあると同時に、タイミングに合わせてオブジェクトが出てくるリズムゲームのような心地よさも味わえます。各ステージのBGMに合わせて違った形で増援がくるのも凝った演出で楽しかったです。
ステージは全部で4つ。ステージ1~3は比較的サクサク進められて、ラストのステージ4のボス戦は特に難しいのですが、シューティングゲームを普段あまりやらない人でも楽しめるような難易度となっています。
これだけ聞くと「難易度的に物足りないし、ボリュームが少ないのでは?」と感じる人がいるかもしれません。しかし、1度クリアすると“トゥルーモード”という新たなモードをプレイできるようになります。トゥルーモードでは、各ステージの敵数やボスの攻撃が変化し、得点によってエンディングが異なるマルチエンディングに。
そうです、ここからが『BLACK BIRD』の本番になります(笑)。難易度はかなり高く、エンディングは8種類もあるので、やりこみ要素はしっかりあると思います。本作の真のエンディングを見たい人、腕に覚えのある人はぜひチャレンジしてみてください。
(C)2018 Onion Games, K.K.
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