2018年12月19日(水)
スクウェア・エニックスが2018年12月6日に配信を開始した、PS4用ダウンロードソフト『THE LAST REMNANT Remastered(ラスト レムナント リマスタード)』。本作のバトルシステムについて、攻略情報を交えて紹介します。
『ラスト レムナント リマスタード』は、2008年にXbox 360用ソフトとして発売されたRPG『ラスト レムナント』のリマスター版です。オリジナル版(Xbox360)からPC版に移植される際に追加された要素がすべて収録されている他、ゲームエンジン変更によりグラフィックが高画質かつ美麗になっています。
『ラスト レムナント』は、敵、味方ともに複数人で構成されたユニオンがぶつかり合う特徴的なバトルシステムを採用しており、ユニオンごとに指示を出して戦います。このため、ユニオンの組み方が大きくバトルの勝敗に影響してきます。
序盤はユニオン数や戦闘に出せる人数も限られていますが、最終的には18人で5つのユニオンを組んでバトルが可能です。ユニオン作成はかなり頭を悩ますものですが、初心者向けに意識しておきたいポイントを紹介します。
回復ができるキャラクターをユニオン内に入れておかないと、そのユニオンは回復行動ができません。他のユニオンに回復を任せてしまってもいいのですが、特に序盤は全ユニオンに回復ができるキャラを2人は入れておいたほうが安定します。
序盤で回復が使いやすいアーツは、“救助術法”と“薬草”の2種になるので、そのどちらかを覚えているキャラクターをうまくばらけさせて編成しましょう。
▲特に“薬草”の“回復薬”は、一定量のHPが回復できるので序盤におすすめ。 |
●序盤で回復が使えるユニークリーダー
救助術法 | ダヴィッド(※)、エマ、パグズ、ボルソン(※)、バイオレット |
薬草 | ラッシュ、パグズ(※)、ブロクター、ボルソン、ガブリエル |
※はアーツ相談で追加取得するキャラクター。
また、HPが0になり“KO”となってしまった味方を復帰させるには、序盤は“薬草”の“気付け薬”しか使えません。“回復薬”を何度か使わないと“気付け薬”を覚えないので、うまく“回復薬”を使う状況に持ち込んで覚えましょう。
なお、“薬草”での回復は“コンポーネント”を消費します。持っていないとアーツが使えないので、ダンジョンに向かう前に、お店で購入するなどして忘れずに補充しておきましょう。
本作には通常のアーツの他、キャラクターや武器ごとに使える固有の技・エクストラアーツがあります。これらは一部のウェポンアーツ以外は、使用キャラがユニオンのリーダーでないと使用できません。
序盤にエクストラアーツが使用できるのはラッシュとダヴィッドの2名のみとなるので、この2人をユニットのリーダーにしておきましょう。
▲ラッシュはマルチキャスト、ダヴィッドはエクス・マキナとゲイ・ボルグが初期から使用できます。 |
物語が進むとエクストラアーツが使えるキャラクターが増えるので、選択の幅が広がります。それまではラッシュとダヴィッドのエクストラアーツが、戦闘の切り札になります。
1つのユニオンに編成できる人数は5人まで。となると、最大の5人で組んだほうが強いと考えるのが普通でしょう。確かに、5人で組んだユニットは手数も多くなるため強いのですが、全体攻撃を食らってしまうと一気にHPが減ってしまうなどデメリットもあります。
ユニオンの数が多いとその分、ロックアップ(味方と敵のユニオンが接近状態になると発生する)中の敵に横から攻撃できるサイドアタックなどが狙いやすくなるため、味方に有利な状況を作りやすいです。
▲サイドアタックは敵から反撃されることなく、しかもボーナスダメージも加算される攻撃です。積極的に発生を狙いたいところ。 |
ただし、だからといって1ユニオンの人数を減らしすぎてしまうのもNGです。HPが高いキャラクターなら3人でユニオンを組んでもいいですが、できる限り4人でユニオンを組めるようにしましょう。
ユニオンごとに設定できる陣形も、パーティーを考えるうえで大事な要素です。陣形内のキャラクターを配置する場所によって、ステータスにプラス効果、あるいはマイナス効果が付与されます。
▲陣形の中にはその陣形にするだけで、特殊なエフェクト(特定種に特攻を得られるなど)が発動するものもあるので、新しい陣形を覚えたらチェックを忘れずに。 |
最初から所持している陣形“フリーファイト”は、前衛キャラクターのSPDがアップします。他にも、前衛のATKが上がる“セラパレスシフト”や、リーダーの守りを固める“八方美陣”などが序盤に使いやすい陣形としておすすめです。
また、特定のキャラクターを陣形に組み込むと、陣形が強化される場合があります。ただ、序盤はメンバーも少なく狙って強化するのは難しいと思うので、あくまで「強化されたらラッキー」くらいの考えで組んでみましょう。
序盤のユニオン作成で意識したいポイントは以上の4点です。編成に慣れてきたら、さらに以下のポイントにも注目してみると、より戦いやすくなるはずです!
コマンドの中には“ファイティングアーツで攻めろ”“ミスティックアーツで攻めろ”といったアーツ指定のものがあり、この指示を受けたユニオン内で該当のアーツが使えないキャラクターは、通常攻撃を行うのみになってしまいます。
上記の状態を回避するため、ある程度仲間がそろってきたら戦士系と術士系でユニオンを分けて構成するのがおすすめです。
特に術士ユニオンは、条件次第で超強力な“禁忌術法”が発動することも! 何も考えずにパーティーを組んでいるとなかなか発動できない技なので、戦闘に慣れてきたら意識してユニオンを編成してみてください。
▲禁忌術法は、ユニオンのメンバーで放つ合成術のようなもの。使用するアーツの種類により発動できる禁忌術法が異なります。 |
各キャラクターは、よく使うアーツの傾向やステータスにより“クラス”というものに就きます。キャラクターごとに戦いやすいアーツを使っていれば、おのずと適正があるクラスに就けるので、普段はあまり意識しなくてもいい要素ですが、リーダーを決める際にはちょっと注目してみてください。
クラスの中には、リーダーに適した特殊なエフェクト(効果)を持っているものがあります。リーダーにおすすめのクラスを一部紹介しますので、特に物語後半の強敵相手には、クラスまでチェックしてユニオンを考えてみてください。
●リーダー向けのクラス(一部)
クラス名 | エフェクト | 内容 |
モンク、ナイト 他 | ディフェンダー | リーダー時に“盾になれ”というコマンドが出る。陣形1~3のメンバーが防御態勢を取り、ダメージを半減。 |
レンジャー | 側面確保 | リーダー時に“側面から攻めろ”というコマンドが出る。条件無視で側面攻撃を仕掛けられる。 |
ソードマン、ランサー 他 | カウンター狙い | リーダー時に“カウンター”のコマンドが出る。待機し、攻撃してきた敵に強反撃を行う。 |
グラディエーター、コマンダー 他 | コマンダー | リーダー時に“チャンスをうかがえ”のコマンドが出る。待機し、味方がロックアップした敵に側面攻撃を行う。 |
バード、セージ 他 | 障害ST時間短縮 | ユニオン全員の全ての状態異常からの回復を早める。 |
ブックマン、アルケミスト 他 | セーフティ展開 | 即死・カーズ・石化でのKO無効(本人のみ)。 |
続いて、戦闘中に気を付けたいバトルのコツを紹介します。“士気(モラル)”の他、ロックアップについてや、コマンド選択のコツを覚えて、バトルをより有利に進めましょう!
バトル中に画面上部に表示されている“士気(モラル)”。最初は何となく赤くなったり、青くなったりしているな、程度にしか見ていないと思いますが、実は士気こそがバトルで最重要と言ってもいいほどの要素なんです。
▲画面上部の赤と青のバーが士気(モラル)を表すゲージです。赤に傾くと敵が有利に、青に傾くと味方が有利になります。 |
モラルの傾きによってバトルコマンドの内容が変わってくる他、敵に与えるダメージ、敵から食らうダメージも補正が入ります。とにかく、赤くなってしまっている場合は何一ついいことがない状況なので、すぐにゲージを青くするように立ち回りましょう。
ゲージを青に傾けさせるためには、敵ユニオンを撃破する、クリティカル攻撃を行う、エクストラアーツを使う、サイドアタックなどを成功させる、といった行動を行えばOKです。
他にも、アーツを使ってモラルをコントロールすることもできます。どのアーツも使えるようになるのは中盤以降ですが、以下のアーツを使えるキャラクターは、ぜひユニオンに組み込んでおきましょう。
●敵のモラルを低下させるアーツ
カテゴリ | アーツ名 |
バトルトラップ | 撤退花火、アポカリプスの箱 |
戦術術法 | ブラフ、コンフューズ、コマンド |
工作術法 | ウィークネス、ブリーチ・エージェント |
●味方のモラルを上昇させるアーツ
カテゴリ | アーツ名 |
バトルトラップ | 応援花火 |
戦略術法 | エール |
先ほどから何度か出ている“ロックアップ”や“サイドアタック”。これらもバトル中に有利に立ち回るために重要な要素です。
本作は、敵味方ともに複数のユニオンがバトルを行います。1つのユニオンに対し、相手の1つのユニオンが近距離で対峙している状況が“ロックアップ”です。一度ロックアップすると、どちらかが全滅するまでターゲット状態が維持されます。無理にターゲット変更すると、ロックアップ中の敵から大ダメージを食らいます。
▲1ユニオンVS1ユニオンで接近して戦闘になることが“ロックアップ”です。 |
ロックアップ状態からさらに味方のユニオンが同じ敵に攻撃を仕掛けると、側面から攻撃できる“サイドアタック”が発生します。この場合、敵ユニオンから反撃を受けることなく攻撃でき、ボーナスダメージも加算されます。
サイドアタックをしたユニオンが2つある状況で、さらに味方ユニオンが同じ敵に攻撃を仕掛けると、背面から攻撃できる“リアアサルト”が発動します。サイドアタックより大きくボーナスダメージが加算されます。もちろん反撃もされません。
サイドアタック、リアアサルトを狙うためにも、ユニオン数は多めに確保しておきたいところ。敵のユニオンの数が多いうちは、敵側のサイドアタックを防ぐためにそれぞれロックアップを狙い、敵の数が減ったら味方側のサイドアタックを狙って一気に倒しましょう。
▲大型の敵やボスなどはマルチロックが可能で、複数のユニオンとロックアップをしてくるので注意が必要です。 |
戦闘画面で右上に表示されている、各ユニオンの位置がわかる“バトルマップ”。自由に移動できるゲームじゃないし……と、あまり注目していない方も多いのではないでしょうか。
ターゲットのユニオンをロックアップする前に、別の敵ユニオンから先にロックアップされてしまう“インターセプト”が発生しがちの方は、ぜひこのバトルマップを確認してみてください。自分のユニオンから遠くのユニオンを狙っていませんか?
▲意外と見落としがちなバトルマップ。慣れてきたらターゲットにするユニオンの位置をチェックしましょう。 |
ユニオンのステータスにもよるので100%とは言えませんが、なるべく近くにいる敵ユニオンから狙っていったほうが、インターセプトが発生しにくいです。
他にも、後方にいる術士ユニオンを、援軍で来た敵ユニオンが後ろから狙っていそう、という場合は、別のユニオンを向かわせて守るなどの戦法も可能です。画面上の情報を最大限に活用しましょう!
バトルでコマンドを選択中、□ボタンを押せばそれぞれのキャラクターの使用するアーツなどの行動予定が確認できます。コマンドは最大5つまでが状況によって表示されるので、場合によっては使いたいコマンドが出てこないこともあります。
そんな時は、ターゲットを変更してみましょう。出現しているコマンドが変わる場合があります。ただし、前述した通りロックアップ中はターゲット変更はご法度です。開幕で敵のモラルを下げたいけどモラル低下のコマンドが出てない……! という時などに便利です。
▲狙う敵を変えると出てくるコマンドも変わります。これを利用してある程度狙ったコマンドを選ぶことも可能です。 |
バトル中に、画面中央にボタンが表示され、表示されたボタンをタイミングよく押すとプレイヤーに有利な結果が得られる“トリガーチャンス”。序盤はなかなかタイミングよく押せないと思いますが、なるべくオートにはせず練習することをおすすめします。
▲いきなり表示されるので戸惑いますが、慣れてくればしっかり押せるようになるはず。 |
このトリガーチャンスは、攻撃時は入力に成功するとCOMBOが発生し、ユニオン内の味方が連続攻撃を仕掛け、最後の攻撃は必ずクリティカルヒットになります。ちなみにこの時表示されるボタンは、キャラクターの装備している武器によってある程度決まっています。
防御時はボタンが完全にランダムで表示されるので、攻撃時より覚えにくいのですが、成功すれば敵に反撃して気絶させたり、ダメージ無効化などの効果が得られます。
攻撃時、防御時ともに得られる効果がかなり大きいので、できるだけ使いこなせるようにしておきましょう。
以上が『ラスト レムナント リマスタード』のユニオンの組み方とバトルのコツになります! それでも詰まるようなら、クエストなどの寄り道をしっかりとクリアしていくのがおすすめです。キャラクターを成長させられるだけでなく、報酬で新しい陣形や装備をもらえたり、新しい仲間に出会えることも!
戦いに慣れてきたら、キャラクターごとに使えるアーツや陣形の強化、クラスなども考えてパーティーを編成してみてください。わかってくると本当にやめ時がわからなくなるくらい、ずっとユニオンについて考えちゃいます。
皆さん、ぜひ今回紹介したコツを活用して、『ラスト レムナント リマスタード』を楽しんでくださいね!
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