2018年12月26日(水)

『ソウルキャリバーVI』初のバランス調整によるキャラランクの変動をチェック。気になる“2B”の強さは?

文:栗田親方

 バンダイナムコエンターテインメントから好評発売中の武器格闘アクションゲーム『ソウルキャリバーVI(SCVI)』の連載コラム。30年以上の格闘ゲーム歴を持つベテランプレイヤー栗田親方が、本作の攻略情報や日々のプレイ体験などをゆるっとまとめてお伝えしていきます。

※攻略内容は、執筆時点でのゲーム内容をもとに編集部が独自に調べたものです。あらかじめご了承ください。

『ソウルキャリバー6』
『ソウルキャリバー6』
▲アップデートで追加された“露出の多い女性の服”でセクシー具合が上方修正されたザサラ子さん。実に素晴らしい!(一般的な中年男性の感想)
『ソウルキャリバー6』
▲「トレーニングモードで練習しつつランクマッチ待ち受け」を主なプレイスタイルにしてるうちにRP25000を突破。とても実力相応とは思えませんが、形だけは日本人No.1ザサラメールに!(なんか恐縮ですがw)

 前回のコラムからうっかり1カ月ほど経ってしまいましたが、2B追加&バランス調整を記念して久々の更新! まとまった攻略を届けようとすると更新が滞りがちなので(大いなる言い訳)、今後は内容を軽めにしつつコンスタントに更新していこうかなと考えております(努力目標)。

連載第5回:最強キャラランキングを個人的見解で決め打ち!

 12月18日のアップデート(Ver.1.10)で初のバランス調整が入ったので、初期バージョン(Ver.1.00)でのキャラ評価とあわせてキャラランクをまとめてみました。

 といっても厳密に解析したってほど精度の高いものではなく、私個人が主観気味に判断してのものなので、“話のネタ”程度に参考にしてもらえればと!(やや弱気)

 なお、1月のアップデート(Ver.1.11)でもバランス調整が入ることが明言されているので、それまでの暫定評価という形になります。とはいえ、特に“危険”だったキャラにはすでにマイルド調整が入っていい感じなので、次回の調整にも期待大ですね!

『ソウルキャリバー6』
▲現在の最強キャラ(暫定)は、扱いは難しいが圧倒的ポテンシャルを誇るラファエルさんかと。1月のアップデートで王者陥落はあるのか!?
『ソウルキャリバー6』
▲操作がラファエルより簡単なため、初期バージョンでは実質的に最強キャラともいえたアズウェルさん。大幅な弱体化で明暗が分かれた形。

 というわけで各バージョンでの評価をつけてみたのが下記の表。文字数が多めでアレですが、評価内容に関するコメントをつけてありますので、気になるキャラはチェックしてみてくださいな~(理解度の低いキャラは若干あやしいですがw)。

 なお、ザサラメールがメインキャラである都合上、当キャラとの相性によってキャラ評価にバイアスがかかっている可能性は否定できません。悪しからず。

『ソウルキャリバー6』
▲注目の急上昇キャラは御剣&グロー。どちらも初期バージョンではあまり目立たずでしたが、数々の強化でちょっとした翼を授かった気配あり。
『ソウルキャリバー6』
▲ちょっとかわいそうだったのは、主力武器を2つも弱体化されてしまったウィッチャーのゲラルトさん。Ver.1.11での強化はあるのか!?

【参考ページ】キャラクター技調整 Ver.1.10(公式HP)

【参考ページ】Ver.1.11を含むアップデート情報(公式HP)

Ver.1.00(初期バージョン)&Ver.1.10のキャラ評価ランク

※さまざまなプレイヤーの意見や各種大会での実績を参考にしつつ、最終的には筆者が独断と偏見によって決めたキャラランクです。

※「調整」欄の矢印は、「↑」が強化で「↓」が弱体化。数が多いほど程度が大きくなります。

※「CE」はクリティカルエッジ、「RE」はリバーサルエッジの略称です。

キャラクター 1.00 調整 1.10 評価メモ
ラファエル SSS ↓↓ SS 10フレームという最速の小技からヒット確認可能コンボができるだけでも強いうえ、リーチが長く確定反撃を受けない最強クラスのCE、圧倒的に最強のREを持つ完璧超人(ただし、使いこなすにはハイレベルなプレイスキルが必要)。Ver.1.10でコンボダメージなどが弱体化されたが、まだまだ強い。ただし、Ver.1.11でREが調整予定になっているため、その段階までいくともう少し大人しくなるかも?
アズウェル SS ↓↓↓ A+ アズウェルの強さを根底から支えていた「最速の後ろ歩き」が弱体化されたため、普通に殴り合わざるを得ない局面が増加。「REに弱い」という明確な弱点も突かれやすくなったため、この1点だけでも大幅に弱体化されたといえる。さらに数々の“壊れ技”クラスの強技にも調整のメスが入っており、相対的な弱体化具合は全キャラ中でも随一。ただし、もともとのポテンシャルが非常に高かったため、しっかり使いこなせばまだまだ上位を維持できると思われる。
アイヴィー S+ ↓↓↓ A+ ここぞというときに頼りになったCEの弱体化が致命的で、各種コンボのダメージ減とあわせて大幅に弱体化される結果となった。とはいえ「遠距離では強く、近距離では弱い」というキャラコンセプト的には真っ当な判断かと。アズウェルと同様、しっかり使えば十分に強い良キャラという位置づけになったのではないだろうか。
シャンファ S S “砂漠の女王”という異名を持つリングアウト能力の調整に注目が集まったが、今回のVer.ではノータッチ。最上位クラスの凋落とも相まって、現状では準最強キャラといえる位置につけている。ただし、前述のリングアウト能力はおそらく1月のVer.1.11で手が入ると思われるので、そこでの評価変動が見ものといえる。
ソフィーティア A+ A+ コンボダメージに補正がかけられたぶん弱体化されているが、もともとが異常なダメージすぎただけで、微減した今でも壁コンボのダメージは群を抜いているレベル。Ver.1.11でこれ以上の弱体化がなければ、十分に最強キャラを狙える可能性を秘めている。
ジークフリート A+ A+ ソウルチャージ時のベースホールドを使ったゴリ押しなど、各種構えを活かしたパワフルな連係は健在。キャラ対策によって相対的に弱まっていく可能性はあるが、見えない2択からのワンチャン火力も半端ないので、よほど攻略が進まない限り上位は揺るがないだろう。
ナイトメア A+ A+ ジークと同様にパワータイプの構えキャラ。最高峰の性能を持つREと各種リベンジ技によって相手の行動を制限できるのも効いており、こちらも当分の間は上位キャラ安定と思われる。
ヴォルド A+ A+ ぶっちゃけ理解度が低くて正確に判定できないが(すいませんw)、大会結果や巷の評判を聞く限りかなりの強キャラと推測される。ジ・ラックの構え対策が進んだとしても、背向け状態からのローリスク&ハイリターンな攻めなども強いため、もしかしたらジーク&メア以上の強キャラなのかもしれません(などとお茶を濁してみる)。
ソン・ミナ A+ A+ 女の子なのに力こそパワー! そのうえリーチも長いという強力なキャラ(しかもかわいい)。意外に近距離で出せる素早い技がいくつかあるのも強みである。構えなどに頼らないオーソドックスなスタイルのため、攻略が進むほどより上位に食い込んでいきそう。
ザサラメール A A 遠近どちらでも闘えるオールラウンダーで、大幅に苦手なキャラがいないのは大きな強み。代名詞といえるボイス・フロム・アビス(CE)が横移動に弱くなったのは痛手だが、アイヴィーのCE弱体化に比べれば「ホッ」と胸をなでおろすレベル。そしてこの格差により、唯一無二のインパクトCEとして今後もヘイトを集め続けることだろう。
マキシ A A 常に構えを駆使して闘うテクニカルキャラだけに、理解度の低い私が正確な評価を下すのは難しいが(言い訳先行入力)、ヴォルドと同様に大会実績や巷の評判から判断するならこのあたりかなと。対策が進むほどランクは下がると思われるが、果たして?(終始あいまい)
キリク A A 近~中距離で闘えるスタンダードなキャラ性能と、常にHPが減るというピーキーなソウルチャージ性能を併せ持つ中堅キャラ。Ver.1.10では2つの技の隙が大きくなり、3Bの硬化差が「-10→-12」、4Aの硬化差が「-12→-14」と弱体化したが、ランクが大幅に変動するほどではなさそう。使い手が少ないので未知数な部分もあるが、おそらく開発サイドでも想定していた強さに仕上がっていると思われる。
ゲラルト A ↓↓ B+ 伝家の宝刀イャーデン(当身技)のゲージ消費量が「25%→50%」に倍増したのと、1AAをガードされたときの硬化差が「-10→-12」と増えたのが非常に痛い。確かに“インパクトの上位版”といえるイャーデンは危険な強さだが、Ver.1.11でアッパー調整が来なければ、ちょっとさみしい性能に落ち着いてしまいそうだ。
吉光 A A プレイ人口の少なさなどもあって強さを正確に判断できているかは不明だが(かなり弱気)、近距離戦では優秀な中段技&下段技がしっかり揃っており、トリッキーな戦い方のわりに実直な強さを持っている。調整でも大きな変化はないため、あとはプレイヤーのやりこみ次第といったところだ(やや投げっぱなし)。
タキ A A 圧倒的な展開スピードを持っているため、個人的にはかなりの強キャラと感じている。ただし、使いこなすには高いプレイスキルが必要なほか、スピードに慣れて対策を立てられると苦しくなりそうな点などを考慮して、やや低めの評価となった。
御剣 B+ ↑↑ A+ もともと地味な強さは持っていたが、66Kや居合中Kなど大幅強化された技が多く、かなり“怖い”キャラに仕上がってきている。メインビジュアル以外でも目立てる日は近いかも?
セルバンテス B+ B+ 下段技による崩しが弱く、いわゆる最速ジオダ(214Bの“4+B”を完全に同時に入力したジオ・ダ・レイ・ラファーガ)の火力&プレッシャーが頼りの船長は、お世辞にも強いと言える性能ではなかった。調整でいくつかの技が強化されたが、前述の最速ジオダの入力が難しくなったため、ほぼプラマイゼロな印象(最速時と通常時のコンボが同じになったぶん、安定感は増したのかも?)。
グロー B+ ↑↑ A 『キャリバー6』の新キャラとして派手めな技を揃えて華々しく登場したグローだが、対策されると相手を崩し切れず、ソウルチャージのワンチャンに賭けるしかない博打キャラというのが初期Ver.の印象。今回の調整で強引に攻め込める技が増えたため、中堅どころまでランクを上げてきそうな勢いが感じられる。
ティラ B B もともと低評価だったティラちゃんだが、Ver.1.10でのアッパー調整は特になし。ただし、バトルディレクターのおおさかさんが「まだ攻略が進んでいない」という意味深な発言をしているので、100%使いこなすプレイヤーが出てきたら大化けする可能性を秘めている。この一点には大きな魅力を感じる(そしてかわいい)。
タリム B ↑↑ A 本作随一の近接戦特化キャラ。いけるキャラにはいけるがダメなキャラにはダメというピーキーな性能だけに、総合評価は低め(大会でのキャラかぶせ要員としてはワンチャンあるかも?)。現Ver.で猛威を奮っている6BBコンボもVer.1.11での調整が明言されているだけに、大きな伸びしろはないかもしれない(とてもかわいいが)。
アスタロス B B 火力だけは十分すぎるほどあるので上位プレイヤーの“圧”はかなりのものだが、いかんせんチャンスを作るのが難しい気配……。今回の調整でかなり強化も施されたが、大幅にキャラランクを引き上げるほどではなさそうである。
2B A+ Ver.1.10で追加された新キャラ。高い機動力と近~遠距離で闘えるオールラウンダーぶりが強そうだが、そのぶんダメージ効率は控えめなため、要所で読み負けると苦戦を強いられる。とはいえ実装直後で未知の部分も多いため、期待値も込めて「A+」とした。なお、前方へのリングアウト能力が非常に高く、狭いステージでは危険な存在だ。

※2Bおよびティラは有料DLCキャラクターです。

新キャラの2Bは高機動な連係&釣りが楽しいオールラウンダー

 まだ実装から1週間程度なので正確な評価は難しいですが、強さ的には今のところ“中の上”から“上の下”といったところ。

 構えの一種といえる“攻性転身”からの択はかなり強いんですが、相手が対応に慣れてくると、読み負けたときの被ダメージがかなり高くなってくるんですよね。つまり“ダメージ効率”はあまり高くないといえるでしょう。

『ソウルキャリバー6』
▲ロケットパンチ(攻性転身中B+K)以外はREに弱いという弱点も。各種構えや多彩な連係を生かして的を絞らせずに闘いたい。

 現状でわかっている大きな強みは、前方へのリングアウト能力が非常に高いこと。特に固有システムである“気絶値”が溜まり切っていれば、リーサルヒットをからめて恐るべき距離を運搬できます。もちろんステージ限定になりますが、リングアウトの研究も今後の伸びしろ的に重要かと。

 あとは、ブレイクアタックすらかわせる必釣体勢回避(蹴り以外の対上中段に対してタイミングよくB+K)など、各所に伸びしろを感じますね~。というわけでまだまだ未知数な2Bさんですが、1月のアップデートが来るころには評価も固まってきてることでしょう!

『ソウルキャリバー6』
『ソウルキャリバー6』
『ソウルキャリバー6』
『ソウルキャリバー6』
▲6Bがカウンターヒットすると、「6BB→攻性転身KK」というコンボが確定。砂漠ステージの中央ぐらいから余裕のリングアウトが可能ですね。4Kのリーサルヒットからも狙えます。
『ソウルキャリバー6』
▲イスに座って敵を釣り上げるのが楽しい2Bさん。支援ガトリングがカウンターヒットすると、支援キャスティング(ポッド)での“釣り”が確定。その後はさらに4Kがつながるので、“気絶値”が溜まり切っていれば上記のコンボまで発展しちゃいます! 新たな“砂漠の女王”となるのか!?

【参考記事】『ソウルキャリバーVI』動画まとめ

【参考記事】リバーサルエッジ(RE)対策に有効な“RE対応技”を紹介

【参考記事】全21キャラのクリティカルエッジの詳細データを掲載

データ

▼『SOULCALIBUR VI(ソウルキャリバーVI)』
■メーカー:バンダイナムコエンターテインメント
■対応機種:PC
■ジャンル:対戦格闘
■発売日:2018年10月19日
■希望小売価格:オープン

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