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2019年1月17日(木)

舞台『逆転裁判 逆転のGOLDMEDAL』ゲネプロレポ。成歩堂と御剣がラップバトルを展開!?

文:kbj

 1月16日~21日に東京のシアター1010にて、舞台『逆転裁判 -逆転のGOLDMEDAL-』が上演される。

舞台『逆転裁判 -逆転のGOLDMEDAL-』

 本公演は、カプコンの人気ADV『逆転裁判』を題材にした舞台。成歩堂や真宵、御剣というおなじみのキャラに加えて、人気キャラのゴドーや、岩元辰郎さん描きおろしのオリジナルキャラクターが登場する。

 舞台となるのは、世界のスゴ腕弁護士・検事が技を競う夢の大会“司法オリンピック”。ゲームを手掛けた巧舟さんが物語を完全監修している。

 公演に先駆けて、公開ゲネプロが行われたので、その模様を写真とあわせて紹介。キャスト陣のコメントもお届けするので、あわせてご覧いただきたい。

キャスト陣のコメント

舞台『逆転裁判 -逆転のGOLDMEDAL-』

 写真左から、ヨークシャー・ベルジャン役の小南光司さん、深鴫ヨーコ役の大矢真那さん、綾里真宵役の中村麗乃さん、成歩堂龍一役の加藤将さん、御剣怜侍役の小波津亜廉さん、ゴドー役の友常勇気さん。

加藤将さん(成歩堂龍一役)

 個人的に初めての座長ということで、先輩方に頼りっぱなしでした。本番で皆を引っ張ることでその恩返しをしたいと思います。日本一の舞台にしようと、キャスト、裏方など、スタッフ一同、魂を込めています。演出のほさかようさんも言っていたのですが、見ている皆さんには舞台を楽しんでいただきたいです。

舞台『逆転裁判 -逆転のGOLDMEDAL-』

 役で気にいっているのは、決めポーズです。巧さんも「ナルホドくんはスピード感なんだよ」と言われていたので、スピード感を出していきたいです。

 SEの中にはゲームのものを使っているものもあるので、ファンが見られたら絶対に上がると思います。『逆転裁判』を愛して、キャラになりきって公演をやっていきたいと思うので、劇場に来てください。

中村麗乃さん(綾里真宵役)

舞台『逆転裁判 -逆転のGOLDMEDAL-』

 すごい緊張していて、「ウウッ~」ってなっています。当たり前ですが、稽古場に乃木坂46のメンバーがいない。そして、初めてお会いした方と毎日過ごすという、初めてのことがたくさんありました。ただ、皆さんがいい方ばかりだったので、楽しく稽古してこられました。

 見どころは、舞台オリジナルのキャラ。ここに並んでいるメンバー以外にもいるので、人気キャラだけでなく、そちらにも注目してほしいです。いろいろ不安があるのですが、それ以上に楽しい舞台にしたいので頑張っていきます。

小波津亜廉さん(御剣怜侍役)

舞台『逆転裁判 -逆転のGOLDMEDAL-』

 僕は成歩堂のライバルである御剣役です。固いイメージがあるキャラですが、少し違ったコミカルなシーンも盛り込まれています。作品のスパイスになれるように演じていきます。

 御剣でもっとも苦労したのは、ジャボ(胸元にあるヒダのついた飾り)です。3段になっていて波が3つというのを再現するのが大変で、前々日くらいまで直したという思いが詰まっています。

 僕はシリーズをプレイしたことがあり、『逆転裁判』のポイントは裁判シーンだと思います。セットが組まれることで、画面が切り替わる裁判シーンをそのまま切り取ったようになっているので、そこの再限度はぜひ確認してください。

大矢真那さん(深鴫ヨーコ役)

舞台『逆転裁判 -逆転のGOLDMEDAL-』

 私は普段緊張することがあまりありません。ただ、ヨーコはすごく緊張感のある役なので、緊張感のある中で2時間10分やっていきたいです。

 中村さんと一緒に昼ごはんを食べた際には、乃木坂46とSKE46の話をしました。乃木坂46は控えめのようですが、SKE46はガツガツしている。同じ女の子でもまったく違うのでおもしろかったですね。

 キャラで気に入っているのは、頭に刺さっている“うさぎのナイフ”です。物語の重要な鍵になるので、ナイフの抜き差しで失敗しないように頑張ります。

友常勇気さん(ゴドー役)

舞台『逆転裁判 -逆転のGOLDMEDAL-』

 今回の『逆転裁判』は歌あり、ダンスあり、謎解きありと、要素の詰まっている2時間10分。何卒、足をお運びいただければと思います。

 見ての通り、仮面がキャラのキーになります。目の前に線があるので、それをどうさばくのかがポイントです(笑)。ただし皆との関係は良好なので、信じて舞台に立とうと思います。

小南光司さん(ヨークシャー・ベルジャン役)

舞台『逆転裁判 -逆転のGOLDMEDAL-』

 皆さんがすべて言ってくれたので話すことがないのですが、1カ月間、ビッチリ稽古を重ねてきたので、あとは本番を見ていただくだけ。僕らの全力をぜひ劇場で見てください。

 このキャラは、見た目すべてが好きです。とにかく目もうるさいし、耳もうるさい。稽古場ではすごく静かですが、舞台上ではにぎやかにいきたいです。

物語と見どころを紹介

 以下で、公演前半部分を中心に物語を紹介する。ネタバレは除いているが、新鮮な気持ちで舞台を楽しみたい人は注意してほしい。

舞台『逆転裁判 -逆転のGOLDMEDAL-』

 物語は、機密チップを持ったジュナン・マルットソンが、世界司法連盟のある場所に入るところからスタート。ジュナン・マルットソンは追われているようで、なんとかその部屋に入ったが、あえなく捕まってしまう。

舞台『逆転裁判 -逆転のGOLDMEDAL-』 舞台『逆転裁判 -逆転のGOLDMEDAL-』
舞台『逆転裁判 -逆転のGOLDMEDAL-』 舞台『逆転裁判 -逆転のGOLDMEDAL-』

 一方、成歩堂龍一と綾里真宵は“司法オリンピック”に出場することに。司法オリンピックは、世界のスゴ腕弁護士・検事たちが技を競い合い、その頂点を極める夢の大会。この大会で優勝すると“司法連盟理事の椅子”をもらえるという。

舞台『逆転裁判 -逆転のGOLDMEDAL-』 舞台『逆転裁判 -逆転のGOLDMEDAL-』
舞台『逆転裁判 -逆転のGOLDMEDAL-』 舞台『逆転裁判 -逆転のGOLDMEDAL-』

 同じく大会に参加する、御剣怜侍、狩魔冥の前に現れたのは、世間の闇に抗議する団体“Rabbits”の深鴫ヨーコ(と矢張政志)。そして、大会実行委員長であるゴドー検事は、何を考えてこの大会を開催したのか?

舞台『逆転裁判 -逆転のGOLDMEDAL-』 舞台『逆転裁判 -逆転のGOLDMEDAL-』

 これまで『逆転裁判』の舞台は何回か行われてきたが、今回はキャストが一新。なお、オバチャンこと大場カオルを演じている久下恵美さんは続投している。その久下さんによるオバチャンのキレは本作でも健在。セリフがないシーンでも、舞台にいると思わず目で追ってしまうオーラはさすがであった。

舞台『逆転裁判 -逆転のGOLDMEDAL-』 舞台『逆転裁判 -逆転のGOLDMEDAL-』
▲シリーズでおなじみの矢張は、“Rabbits”を盛り上げるメンバーとして登場。オバチャン同様に、ステージせましと走り回る。
舞台『逆転裁判 -逆転のGOLDMEDAL-』 舞台『逆転裁判 -逆転のGOLDMEDAL-』
▲“司法オリンピック”の開催場所である司法連盟理事本部の理事長であるジャック・クローマックと、副理事長のアンティーノ・ニバンテス。ニバンテスは先代から理事長を支えてきたという。
舞台『逆転裁判 -逆転のGOLDMEDAL-』 舞台『逆転裁判 -逆転のGOLDMEDAL-』
▲ステージ上でもコーヒーを飲んだり、コーヒーに例えた独特な言い回しなど、ゴドーらしさは健在。舞台ならではのギミックや、効果音をうまく使った演出はぜひチェックしてほしい。
舞台『逆転裁判 -逆転のGOLDMEDAL-』

 コミカルなシーンが多数見受けられた今回の舞台を、新キャストは生き生きとした表情で表現していた。マイペースな真宵に振り回される成歩堂、シリアスさと外した時のギャップが大きい御剣などおなじみのキャラはもちろん、とにかく長いセリフをかまずに話し続けるヨークシャー・ベルジャンが印象的だった。

 今回の公演は、ゴドー役の友常さんがコメントしていたように、歌やダンスとさまざまなアクションが用意されている。裁判では“ラップ裁判”や“ダンス裁判”など、これまでに見たことも聞いたこともないようなバトルが繰り広げられる。

舞台『逆転裁判 -逆転のGOLDMEDAL-』 舞台『逆転裁判 -逆転のGOLDMEDAL-』
舞台『逆転裁判 -逆転のGOLDMEDAL-』 舞台『逆転裁判 -逆転のGOLDMEDAL-』

 ……正直なところ、ちょっと唖然としてしまう場面もあったが、物語が進むにつれてその理由がわかると、「ああ、なるほど」と感心してしまった。

舞台『逆転裁判 -逆転のGOLDMEDAL-』 舞台『逆転裁判 -逆転のGOLDMEDAL-』
舞台『逆転裁判 -逆転のGOLDMEDAL-』 舞台『逆転裁判 -逆転のGOLDMEDAL-』

 今述べたように、突然始まった“司法オリンピック”に右往左往する成歩堂と同様に、観客である自分もやや戸惑った場面もあったが、中盤以降に物語がまとまって進みだすと、『逆転』シリーズらしい疾走感や爽快感を味わえる舞台『逆転裁判 -逆転のGOLDMEDAL-』。ゲームを思わせる演出やセリフ回しなどもあり、『逆転裁判』シリーズが好きな人であれば、間違いなく楽しめるであろう。

舞台『逆転裁判 -逆転のGOLDMEDAL-』 舞台『逆転裁判 -逆転のGOLDMEDAL-』
舞台『逆転裁判 -逆転のGOLDMEDAL-』 舞台『逆転裁判 -逆転のGOLDMEDAL-』

 公式Twitterでは当日券の様子をアナウンスしている。もし興味のある人で、会場に足を運べる人は観覧してみては?

■舞台『逆転裁判 -逆転のGOLDMEDAL-』概要
【公演日程】2019年1月16~21日(全9公演)
【会場】シアター1010(東京都足立区千住3丁目92 千住ミルディスI番館11階)
【チケット価格(税込)】
●S席 パンフレット付き 9,800円 / パンフレットなし 7,800円
●A席 6,800円
※パンフレットはグッズコーナーで販売されるパンフレット(2,500円)と同じもの。
【スタッフ(敬称略)】
原作:CAPCOM
監修:江城元秀(CAPCOM)、巧舟(CAPCOM)
脚本:斎藤栄作
演出:ほさかよう
キャラクターデザイン:岩元辰郎
総合プロデューサー:大関真(SET)
製作:舞台『逆転裁判 -逆転のGOLD MEDAL-』
製作委員会:舞台『逆転裁判 -逆転のGOLD MEDAL-』製作委員会

【出演】
成歩堂龍一:加藤将
綾里真宵:中村麗乃
御剣怜侍:小波津亜廉
ゴドー:友常勇気
深鴫ヨーコ:大矢真那
ヨークシャー・ベルジャン:小南光司
ジャック・クローマック:小西成弥
糸鋸圭介:鈴木雅也
矢張政志:反橋宗一郎
狩魔冥:花奈澪
大場カオル:久下恵美
マルデア・バレンボー:鵜飼主水
アンティーノ・ニバンテス:田上ひろし
コジロー:竹村仁志
タリーノ:原勇弥
ネミーノ:園田玲欧奈
ジュナン・マルットソン:辻大樹(※辻は一点しんにょう)

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