2019年1月18日(金)

『ACE COMBAT 7: SKIES UNKNOWN』トークショーなどで盛り上がった発売イベントをリポート!【電撃PS】

文:電撃PlayStation

  バンダイナムコエンターテインメントより現在好評発売中のPS4/Xbox oneソフト『ACE COMBAT 7: SKIES UNKNOWN(エースコンバット7 スカイズ・アンノウン)』(Windows版はSTEAMにて2月1日発売)。本作は、ナンバリングタイトルとしては12年ぶりとなる、人気フライトシューティングシリーズの最新作です。去る1月17日に、本作の発売イベントが東京・秋葉原のソフマップAKIBA4号店 アミューズメント館で開催されました。

ACE COMBAT 7
▲左から玉置絢氏、河野一聡氏、下元学氏。

和気あいあいとした雰囲気で行われたトークショー

 会場には、『エースコンバット』シリーズブランドディレクターの河野一聡氏と、本作のプロデューサー下元学氏、VRモード担当プロデューサーの玉置絢氏が出演。デジタル版のプレイがスタートした昨夜0時から、かなり遅くまでSNSの評判をチェックしていたという3人によるトークショーからイベントはスタートしました。

『ACE COMBAT 7: SKIES UNKNOWN(以下、ACE7)』は“空の革新”をテーマに、単なる背景ではなく立体的に空を埋め尽くす雲や自機にさまざまな影響をもたらす天候など、空の再現にこだわって作られているのが特徴のひとつ。さらにライセンサーの協力によって細部まで作り込まれた航空機のディテールも見逃せないポイントです。下元氏によると、雲の中に航空機は飛び込むとどのような影響を受けるのか、といったディテールは、航空自衛隊のパイロットに実際にインタビューを行い、その内容をもとにゲームに落とし込んでいったとのこと。また、河野氏のSNSアカウントにときおり入る、ファンからの指摘にも応えつつ作られたそうで、『ACE7』そういう意味でもファンとともに作りあげたタイトルだと語っていました。

ACE COMBAT 7

 そして、話題は『エースコンバット04』や『5』と同じ“ストレンジリアル”を舞台とした物語へ。本作の物語は、『エースコンバット04』や『5』を手がけたのち、『この世界の片隅に』で日本アカデミー賞最優秀作品賞に輝いた片渕須直氏が脚本を担当しています。河野氏は、最初は『ACE7』の物語を作るにあたり、片渕氏に匹敵する軍事知識をもち『エースコンバット』の脚本が作れる人を推薦してもらえるよう、河野氏が片渕氏にメールしたところ「推薦できる人は見当たらないので私自身がやります」と返信されたエピソードを紹介。しかし、片渕氏の本音は「別の人に担当させたくなかった」そうで「かわいげがあるよね(河野氏談)」とのことでした。

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 続いての内容は、本作の対戦モード“マルチプレイ”について。下元氏と玉置氏は、昨夜0時からオンラインで実際にほかのプレイヤーと対戦したとのこと。“チームデスマッチ”ルールで手ひどくやられた、と語る下元氏は、成績によってプレイヤーにつく★マークが最大の3つになった瞬間、相手チーム全員から狙われるようになったとか。自機に群がる対戦相手を味方プレイヤーが攻撃しやすいように誘導したり、あらん限りの空戦機動で振り切ろうとしたけれどもうまくいかなかったと語る下元氏は、「★マークがついた味方が狙われていたら積極的に狙う相手を倒しましょう」とコメントしていました。

 玉置氏は参加者全員が敵同士となる“バトルロイヤル”で、相手に狙われた時に低空の障害物が入り組んだエリアにすばやく逃げ込むようにしていたら、最終的にほかの機体からあまり狙われなくなって2位で対戦を終えられたとのこと。これからマルチプレイを遊ぼうと考えている人は、2人の体験を参考にしてみるといいかもしれません。

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 さらに話題はPS4版限定の“VRモード”へ。河野氏が発売直後のSNSをチェックしたところ、「VRモードがすごい」という話題で持ちきりだったそうで、思わずVRモード担当プロデューサーの玉置氏に嫉妬してしまったとか。玉置氏によると、『エースコンバット』をVRゲーム化することは、ファン以外にも社内から強い要望があったそうで、『エースコンバット』シリーズのみならずフライトシューティングというジャンルの未来を提示できればと考えて制作にあたったとコメント。河野氏からは「最初から最後までパイロットの視点で作ってほしい」とリクエストされたとのことで、そこから飛行前点検よろしくハンガーで実物大の機体をチェックするシーンからはじまり、離陸から空中戦への移行、そしてミッションクリア後の着陸まで総合的なパイロット体験ができる、本作のVRモードが生まれたそうです。また、VRでは地上からこちらに向かって飛んでくる地対空ミサイルをよく確認できるなど、“自分がやられるかもしれない恐怖”が出しやすいともコメントしていました。

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 なお、トークショーの最後には、別売りの『シーズンパス』購入者向けに配信されるコンテンツのティザートレイラーが上映されました。内容については秘密ということで詳しく書けませんが、今後の情報をお楽しみに、ということでした。

『ACE7』開発者3人のお気に入りの機体は……?

 トークショー終了後に行われた来場者からの質問コーナーでは、ゲストの3人が好きな機体を聞かれていました。

 玉置氏は“F-15C”をピックアップ。写真集などをたくさんコレクションするほど好きな機体だそうで、各地の基地祭や航空ショーで気軽に見られるところも好きだとか。

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▲F-15C

 下元氏はかつては機首のガトリングガンが印象的な“A-10”が好きだったそうですが、航空自衛隊松島基地の基地祭で実機を間近で見せてもらうことができて以来、“F-2”がお気に入りとのことでした。

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▲F-2A

 河野氏は、“フランカー”シリーズ(NATOコードネームに“フランカー”がつく、“Su-27”をはじめとしたロシアのスホーイ製の機体)がお気に入りとのこと。氏いわく、“首”(おそらくキャノピーの後方から主翼の前端あたりのフォルムと思われます)が好きだそうで、機種によってこのあたりに小さい翼(カナード翼)がついたりつかなかったりするところもいいと語っていました。そこで、下元氏から「フランカーの魅力はお尻(後方に長く突き出したテールコーン部分だと思われます)でしょ!?」と反論される場面もあり、3人とも航空機にはただならぬこだわりのあるところがうかがえました。

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▲Su-33

プレゼント抽選会やサイン会などファンにはたまらない催しも!

 イベントの終盤には、プレゼント抽選会やサイン会が実施されました。賞品は『エースコンバット』シリーズの河野氏のサイン入りプラモデルや、『ACE7』公式ライセンスを受けたThrustmaster社のフライトスティックなどかなり豪華。河野氏の「サイン入りで価値を下げました」と冗談めかしてましたが、ファンにとってはかなりのお宝になったハズ。さらに最後は、パッケージのスリーブに河野氏と下元氏の両名がサインをいれて記念撮影を行い、イベントは終了となりました。なかには背中に手製で『エースコンバット・ゼロ』のガルム小隊のエンブレムを入れた革ジャンにサインをしてもらう方もいて、ゲストと参加者の『エースコンバット』熱の感じられるイベントとなりました。

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