2019年1月23日(水)
自由なあそびを楽しめるキューブ型ロボット『トイオ』の体験会の様子をお届け
SIEが本日1月23日に開催した、3月20日に発売予定である『toio(トイオ)』のメディア体験会の様子をお届けします。
『トイオ』は、“toioコンソール”とリング型コントローラー“toioリング”、そしてキューブ型ロボット“toioコア キューブ”で構成されており、さまざまなジャンルの専用タイトルと組み合わせることで、枠にとらわれない自由なあそびを楽しめる新プラットフォームです。
イベントでは、『トイオ』と専用タイトルの紹介が行われた他、実際に『トイオ』を使った遊びを体験できました。
プレゼンテーションが始まると、まずは『トイオ』の発案メンバーであるSIE T事業企画室の田中章愛さんが登壇。『トイオ』の製品紹介を始めました。
子どもたちが遊び自体を創造できるような体験を提供したいという思いや、おもちゃで遊ぶ人が、その世界の主人公になって入り込み主人公になって楽しめるというコンセプトであることを語りました。
2012年より研究開発が行われており、開発にあたっては200人以上の子どもに遊んでもらっては改良してもらった他、商品化に向けては、同じく200人以上の保護者に意見をもらったことなど、制作秘話も明かされました。
『トイオ』の製品紹介が終わると、専用タイトルを作ったクリエイターやサポーターの方々が登壇。それぞれの思いをコメントしていきます。
『トイオ・コレクション』の企画やデザインで協力した、クリエイティブディレクターの谷口恭介さんは、ユーザー手に入れた時から、それぞれの遊びで楽しめることが『トイオ』の魅力であるとコメント。『工作生物 ゲズンロイド』の制作にかかわった佐藤匡さんは、自身の勉強成果を凝縮した形のコンテンツになったと感じたと、本作に対する思い入れを明かしました。
『トイオ』サポーターとして参加した、東京大学大学院情報学環准教授の筧康明さんは、フィジカルな世界でデジタルを使って豊かな体験を作ることがいかに可能かということを追求していくという点について、『トイオ』のコンセプトと自身の活動が共通しているということや『トイオ』によって身近にあるものが動くことで、身の回りのものがおもしろく見えるという自身から見た魅力を語りました。
SIE シニアバイスプレジデントで、プラットフォームプランニング&マネジメント統括責任者である西野秀明さんが登壇。『トイオ』コンテンツの一歩であり開発環境の1つであると説明しつつ、新しい体験をユーザーとクリエイターに提供していきたいという考えを述べ、プレゼンテーションを締めくくりました。
シンプルながら奥深い『トイオ』の遊びを体験
プレゼンテーションが終了すると、体験会がスタート。『トイオ』専用タイトルで実際に遊ぶことができました。
『トイオ・コレクション』
5つのあそびが楽しめるキットで、本イベントでは、“フリームーブ”、“リズム&ゴー”、“スカンクチェイサー”を体験しました。
“フリームーブ”は、好きなおもちゃや工作をキューブにつけて、自由に動かせるというもので、今回はおはじきを指定の場所に移動させるという遊びを体験。“ハプニングシール”の上を通過すると、回転したり、停止してしまったりと、さまざまな動きが起きるので、シールを隠した状態でのレースなど、工夫次第でどのような遊びも楽しめるようになっていました。
▲キューブには、レゴ製品や工作物でデコレーション可能でした。 |
▲うずまきのマークの“ハプニングシール”に乗ると……。 | ▲キューブがその場で回転します。 |
“リズム&ゴー”は、音楽ともに条件が出されるので、動きをプログラムして解いていくゲーム。条件を満たしていればプログラムの内容は自由なので、発想力が試される内容でした。
“スカンクチェイサー”は、スカンクを動かして相手のしっぽをふんだら勝ちというルールの対戦ゲーム。シンプルなルールですが、スカンクにはさまざまな種類があり、動作も簡単なので、すぐにゲームに慣れ、対戦を楽しむことができました。
『工作生物 ゲズンロイド』
紙工作をつけて、うごきのプログラムを注入するといろいろな生物が動き出す工作ブックです。
『トイオ』のコアキューブとプレイマットそれぞれのセンサーを活用しているため、障害物や人の動きにあわせて、まるで本物の生物のように動きます。簡単な工作で作成でき、それでいてユニークな動きを見せるので、参加者は“ゲズンロイド”の一挙一動に見入っていました。
『GoGo ロボットプログラミング~ロジーボのひみつ~』
プログラミングの基本要素“順次、分岐、反復”を楽しみながら身につけられる冒険絵本で、絵本の課題にそって“めいれいカード”を並べてプログラムを作成し、“ロジーボ”をゴールに導きます。
“めいれいカード”には、“いっぽすすむ”や“ひだりをむく”といった単純なものをはじめ、“じょうけん”、“くりかえし”など、多彩な命令がそろっています。それにあわせて、最後のほうのパズルは、カードをうまく活用しないとクリアできないようになっていたので、子どもだけでなく、大人でも楽しめる内容になっていました。
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