News

2019年1月29日(火)

『FINAL FANTASY DIGITAL CARD GAME』CBTレビュー。同時ターン制バトルの快適さがやみつきに!

文:滑川けいと

 スクウェア・エニックスが2019年内の配信を予定している、新作オンライン対戦カードゲーム『FINAL FANTASY DIGITAL CARD GAME(以下、FF DCG)』。本作のクローズドベータテスト(CBT)のプレイレビューをお届けします。

『FINAL FANTASY DIGITAL CARD GAME』

 1987年に1作目が発売され、今なおシリーズが続く大人気RPG『ファイナルファンタジー』。『FF DCG』は、『ファイナルファンタジー』のキャラクターカードを使用して戦うオンライン対戦カードゲームで、“Yahoo!ゲーム ゲームプラス”をプラットフォームに展開されます。

 本作のCBTが1月18日~25日の期間に実施されました。この記事では、CBTに参加して感じた本作の魅力を紹介します。

ストレスフリーで進行する同時ターン制のカードバトル

 本作は、デッキを組んで戦うオンライン対戦カードゲームです。ブラウザで遊ぶことができるので、外出しているときはスマホ、家にいるときはPCと、環境に応じてプレイできます。

 カードに描かれているのは、シリーズ作品に登場したキャラクターたち。『ファイナルファンタジー』や『ファイナルファンタジー タクティクス』など、歴代のタイトルから多くのキャラクターがカードになって登場します。

 バトルは、毎ターンたまっていく“CP”を消費して手札からカードをフィールドに出して戦い、先に相手のリーダーの体力を0にしたほうが勝者というルールです。ただ本作では、カードバトルでよく見られる自分のターン、相手のターンといったものはなく、互いが同じタイミングでフィールドにカードを出して戦う“同時ターン制”を採用。『ファイナルファンタジー』シリーズでおなじみの“アクティブタイムバトル(ATB)”を彷彿とさせるバトルシステムとなっています。

 カードにはそれぞれ“スピード”が決まっており、バトル時はフィールドに出ているカードのスピード順で行動していくことになります。

『FINAL FANTASY DIGITAL CARD GAME』
▲カードごとにフィールドに出すための必要CPが決まっています。
『FINAL FANTASY DIGITAL CARD GAME』
▲攻撃順は、フィールドの中心に表示されます。
『FINAL FANTASY DIGITAL CARD GAME』
▲カードの中には効果を持っているものも。条件を満たすと発動します。

 バトルにおいてキーとなるのがリーダー。リーダーは、フィールドに出ているカードと同じように相手に対して攻撃できる他、一定確率でリーダースキルを発動します。

 また、リーダーは体力を0にされても2回まで復活でき、復活するごとにグレードが上がって攻撃力やHPといったステータスが増加します。相手に、より大きなダメージを与えられるようになるので、うまくいけば劣勢を立て直すこともできるわけです。

『FINAL FANTASY DIGITAL CARD GAME』
▲一定確率でリーダースキルが発動! リーダースキルの効果はリーダーごとに異なるので、好きなリーダスキルを持っているリーダーを選びましょう。
『FINAL FANTASY DIGITAL CARD GAME』 『FINAL FANTASY DIGITAL CARD GAME』
▲左がグレード2で右がグレード3のリーダーのステータスです。ご覧の通り各ステータスがアップしている他、リーダースキルも変化します。

悩めるデッキ編成では育成要素もあり!

 バトルで使用するのは、リーダーを1枚、フィールドに出て戦ってくれる“メンバー”や効果発動するのみの“召喚獣”のカードを12枚入れたデッキです。

『FINAL FANTASY DIGITAL CARD GAME』
▲デッキに入れられるリーダーやカードは、ショップでパックを購入することで入手します。

 とはいえ、気に入ったメンバーや召喚獣を自由に12枚入れられるわけではありません。メンバーや召喚獣にはフィールドに出す際に必要なCPとは異なる、星で表示された“コスト”があり、ひとつのデッキには星の合計が10より多くならないようにするという制限があります。この制限があるため、豊富なカードの中から12枚を選ぶのは、いい意味で悩まされました。

 デッキにもっと強いメンバーを入れたい、そんなときに利用したいのが“属性ボーナス”です。本作のカードは火、水、風、土と無属性の5つの属性のいずれかに属しており、リーダーの属性にデッキを統一することで入れられる星が10から15にプラスされます。

 火属性は攻撃に長けている、風属性はスピードが高いなど、属性ごとに特性に傾向があるので、これまたどの特性を重視するのかで悩むわけですが……。それでも属性ボーナスによる恩恵は大きいので、ゲームを初めてプレイする方は、いずれかの属性に統一するのがよさそうです。

『FINAL FANTASY DIGITAL CARD GAME』
▲星が多いほど強力な効果を持っています。
『FINAL FANTASY DIGITAL CARD GAME』
『FINAL FANTASY DIGITAL CARD GAME』
▲デッキが完成したら、CP3までのメンバーを2体まで初期配置に登録できます。合計CPは4なのでCP3とCP1、またCP2を2体しっかり入れておきましょう。

 最大の特徴は、本作のカードにそれぞれレベルがあることです。レベルを上げると攻撃力や体力などのステータスが増加して、バトルを有利に進められるようになります。特にリーダーは常にバトルに参加することになりますし、体力が上がればそれだけやられにくくなるので、優先的にレベルを上げていくといいなと感じました。

『FINAL FANTASY DIGITAL CARD GAME』
『FINAL FANTASY DIGITAL CARD GAME』
▲所持しているカードを手に入れる、グロウエッグと呼ばれるアイテムを使用すると経験値を獲得。一定までに達するとレベルが上がります。

オンラインによるプレイヤー同士のバトルは白熱必至!

 CBTが開始し、さっそくゲームをスタートした筆者。チュートリアルを終えて1つのデッキを受け取り、本作のスタートラインに立ちました。

『FINAL FANTASY DIGITAL CARD GAME』 『FINAL FANTASY DIGITAL CARD GAME』
『FINAL FANTASY DIGITAL CARD GAME』 『FINAL FANTASY DIGITAL CARD GAME』
▲チュートリアル後に受け取れるのは、上の画像の中から1つのみ。これらのデッキはショップでも購入できたので、後からでも入手は可能です。

 さらにパック購入ができるチケットを30枚手に入れたので、さっそくパックを引いてみました!

『FINAL FANTASY DIGITAL CARD GAME』 『FINAL FANTASY DIGITAL CARD GAME』
『FINAL FANTASY DIGITAL CARD GAME』 『FINAL FANTASY DIGITAL CARD GAME』
『FINAL FANTASY DIGITAL CARD GAME』 『FINAL FANTASY DIGITAL CARD GAME』
『FINAL FANTASY DIGITAL CARD GAME』 『FINAL FANTASY DIGITAL CARD GAME』
『FINAL FANTASY DIGITAL CARD GAME』 『FINAL FANTASY DIGITAL CARD GAME』
▲10連分のパック開封の結果です。

 本作はオンラインで他のプレイヤーと対戦できる“マッチ”、1人でじっくり遊べる“ソロプレイ”の2種類のモードがあります。

『FINAL FANTASY DIGITAL CARD GAME』
▲ソロプレイでは難易度を選んで戦う“プラクティス”、レベル5で統一された“シミュレーション”を選べます。今回はプレイできませんでしたが、アドベンチャーモードもあるようです。

 オンライン対戦カードゲームということで、醍醐味はやはり他のプレイヤーとの熱いバトルでしょう! 手に入れたカードでデッキ編成後何度かソロプレイをしてゲーム性を把握してから、オンラインバトルに挑戦!

『FINAL FANTASY DIGITAL CARD GAME』
▲CBT、そして夜遅い時間というのもあり、少しだけ時間を要しましたが、無事マッチング!

 前述した通り、本作は同時ターン性バトルなので、出すカードを選択する“セットフェイズ”、素早さ順に攻撃を行う“バトルフェイズ”の2つのフェイズを繰り返していきます。

 ソロプレイ時は強いメンバー重視でデッキを組んで戦っていたのですが、いくら強くても攻撃前に倒されてしまっては元も子もありません。そこでオンラインプレイでは、素早さ重視で戦えるメンバーをデッキに入れてみました。

 とはいえ、同時ターン性バトルですから、セットフェイズでいくら現在のフィールドの中で一番素早いメンバーを出しても、相手はそれを上回る素早さのメンバーを出してくるかもしれません。それが判明するのはバトルフェイズになってから。「現在フィールドの状況はこうだから、相手はこれを出してくるかもしれない」、「フィールドのこの位置に出してくるだろうから、このメンバーをセットしよう」など、ここで読み合いが発生してくるわけです。バトルフェイズでその結果がわかるという、ターン性とはまたひと味違った読み合いが楽しめました。

『FINAL FANTASY DIGITAL CARD GAME』
▲こちらは手札0で相手は3枚。一度相手を倒しているものの、手札的には少し厳しい状況です。
『FINAL FANTASY DIGITAL CARD GAME』
▲相手の猛攻をしのぎ、“究極召喚獣”を発動! 究極召喚獣は1回のバトルで1度だけしか使えませんが、強力な能力を持っています。
『FINAL FANTASY DIGITAL CARD GAME』
▲挑戦の結果、見事勝利! 対戦後はプレイヤー経験値が入り、最大までたまるとプレイヤーレベルがアップします。

 プレイした所感ですが、同時ターン性バトルというのが大きく、相手の考える時間を待つ必要がないのでスムーズにバトルが進む印象です。それにドット絵のメンバーたちもかわいく、見ているだけでも楽しめました。カードゲームが好きな人はもちろん、『FF』シリーズが好きな人にもぜひプレイしていただきたいですね。

 本作は2019年内に配信予定ということで、今から正式サービスが待ち遠しいです!

※画面は開発中のものです。
(C) 2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.

データ

▼『FINAL FANTASY DIGITAL CARD GAME (ファイナルファンタジー デジタルカードゲーム)』
■メーカー:スクウェア・エニックス
■対応機種:PC/iOS/Android
■ジャンル:カード
■配信日:2019年
■価格:基本無料/アイテム課金

関連サイト