2019年2月5日(火)
ダウンロード用ゲームから佳作・良作を紹介する“おすすめDLゲーム”連載。今回はiPhone・Android向けアプリとして配信されている『相鉄線で行こう』をお届けします。
2018年12月13日にリリースされた本作品は、アートディンクが手がける都市開発鉄道会社経営シミュレーションゲーム『A列車で行こう』と神奈川県中央部を基盤とする“相模鉄道(相鉄線)”とのコラボレーション。ゲームを通して、相鉄線や魅力溢れる相鉄線沿線を楽しめるアプリとなっています。
本作についての魅力を、30年来の相鉄線ユーザーである筆者がお届けします。
本作品の舞台は、相鉄沿線。“相模鉄道”の社長となり、線路を敷いて、駅を作り、関連施設を結ぶことで、街が活性化していきます。
案内役である相模鉄道のマスコットキャラクター“そうにゃん”と一緒に、相鉄線沿線を盛り上げつつ、スタート駅から線路を繋げて、1年以内に“相鉄20000系”列車をゴール駅まで無事に届けるのが目的のゲームです。
ゲーム内には、相鉄沿線に存在する施設や建物が登場するので、“相模鉄道”の社長となり盛り上げていく気分を味わえます。
『相鉄線で行こう』には、難易度別の3ステージが収録されています。いきなり高難易度のステージに挑戦することはできず、簡単な難易度のステージを高評価でクリアしないと開放されません。3つのステージは、それぞれ相鉄線になじみのある路線なので、相鉄線ユーザーなら「おぉ! ここの街の開発をできるのか!」とテンションが上がると思います。
基本的に黄色の車体の“モヤ700系”を操作して“線路の敷設”や“駅の建設”を行います。線路は、スマホやタブレットの画面をタップするかドラッグで簡単に敷くことができ、失敗しても“戻る”ボタンですぐに戻せるので、気軽に線路の敷設を行うことが可能。
しかし、さすがは本格的な鉄道シミュレーションゲーム! そう簡単に線路を敷かせてくれません。“線路の敷設”には、資材が必要であったり、その資材を集めるために資材を保管する“資材駅”を建設したり、資材を運ぶために貨物列車を動かしたり……鉄道工事ってすごく大変ということを身にしみて感じます。
何より、資材を購入するにも、駅を建設するにも、電車を動かすにも、当然ですがお金がかかります。本作は、赤字になってもゲームを続行できるのですが、高評価でクリアすることが不可能に。なるべく早く線路と駅を繋ぎ、乗客を増やして収入を増やしていかないと、アッという間に赤字に転落してしまいます。
▲レポート画面で、会社の収益や事業状況を逐一確認できます。赤字にならないよう、社長の腕が問われます。 |
▲線路と駅が通ると街が発展していきます! |
敷設した線路には、通常車両3両と“相鉄20000系”の計4両を運行させることが可能ですが、慣れないうちは車両を動かすことに一苦労! 考えて線路を敷かないと、車両同士が接触しそうになりATS(自動列車停止装置)が発動し、ゲームの進行が一時止まってしまいます。
▲線路のポイント切り替えが可能。事故が起きないように個別で設定できるようになっています。 |
▲車両間隔など気をつけないと、ATSが発動してしまい全車両が車両基地に戻ってしまいます。 |
▲駅では、発車時刻や時刻表の調整といったやりこみ要素もあります。 |
本作には、自分で発展させた街や線路を運転席から眺める“車窓モード”が搭載されています。普段のゲーム画面は縦画面ですが、“車窓モード”では横画面でも楽しめるので、臨場感ある風景を楽しめます。また、駅に列車が到着した際のアナウンスなどは、実際に相鉄線で使用されているものを使用しており、リアル相鉄線を体感できます。
ゲームのチュートリアルやアドバイス役として相模鉄道のマスコットキャラ・そうにゃんが登場します。この、そうにゃんがすごくカワイイ! マップ上にも巨大なそうにゃんがいて、さまざまな表情を見られるので、そうにゃん好きにもオススメしたいです。
▲マップ上にそびえ立つそうにゃんがカワイイ! |
▲応援してくれるそうにゃんと一緒に、クリアを目指します。 |
1年以内に“相鉄20000系”列車をゴール駅まで無事に届けるのが目的のゲームですが、1年経過しても遊び続けることができるため、自分が描く理想の街や路線を作ることが可能です。
▲ゴールすると総合評価が表示されます。高評価を目指すのが楽しい。 |
▲555日目のデータ。街はビル群となり収支も600億を超えました! |
他にも、全ステージクリア後に開放されるモードがあったり、さまざまなミッションがあったりと、無料とは思えないクオリティとボリュームの本作品。神奈川県在住の方だけでなく、SLG好きもぜひ堪能してください。
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協力:相模鉄道株式会社
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