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2019年2月8日(金)

“eSPORTS国際チャレンジカップ”を支える運営スタッフを1日体験。キャンペーンに当選した2人に密着取材

文:電撃オンライン

 1月26日、27日、“闘会議2019”と同時開催された日本eスポーツ連合主催の“eSPORTS国際チャレンジカップ~日本代表VSアジア選抜~”。このイベントにて、“求人検索エンジンIndeed”のキャンペーン当選者が、裏方スタッフとして働いていた。

“闘会議2019”

 裏方スタッフは、“Indeed”のトレンドで探せる仕事として“eスポーツ”というフリーワードを入力して検索した人を対象に募集。国際大会“eSPORTS国際チャレンジカップ~日本代表VSアジア選抜~”で行われた『ストリートファイターV アーケードエディション』の大会で、アシスタントスタッフとして、尽力した。

“闘会議2019”

 “Indeed”ブースでは、仕事検索体験をした人を対象に3,000円分のプリペイドカードが当たる抽選会を実施。さらにブースでは闘会議を楽しめるユーザーに向けて、eスポーツを通して、自分の好きなワードで仕事が探せる求人検索エンジンであることをアピールしていた。

 裏方スタッフに応募者から選ばれたのは、水谷伊吹くんと黒木一登くん。プロのスタッフと一緒に行動し、設営や進行などを行うという。

“闘会議2019”
▲左が水谷くんで、右が黒木くん。

 プロのスタッフへのあいさつが終わったら、すぐに作業がスタート。ステージ上では前のイベントの取材が行われているが、その横では機材の取り外しやセッティング変更がすでに始まっていた。プロ選手がチェックするまでには準備を終わらせる必要があるためだ。

“闘会議2019”

 プロのスタッフから作業内容を聞いて、動き出す2人。わからないところ、不安があるところはスタッフに確認したり、教えてもらったりしつつ、機材のセッティングや搬入を行う。

“闘会議2019” “闘会議2019”

 ゲームの大会では、プロ選手が機材を持ち込むことが多いが、運営側は機材がちゃんと動作するのか、しっかり接続されているのか、バックアップの機材は問題なく動作するのかなどを確認しておく必要がある。特にプロゲーマーは1秒に満たないわずかな反応すら気になるため、チェックは何度も入念に行われる。

“闘会議2019” “闘会議2019”

 セッティングが終わるとプロゲーマーが登壇し、機材や環境を確認。世界をまたにかけて活躍する人気プレイヤーが自分たちの用意した機材をさわっているところを見て、緊張した表情を浮かべる2人。

“闘会議2019”

 プロゲーマーによる確認が終わると、水谷くんらは裏にある控室に向かう。ルールや選手の順番など、覚える項目は無数にある。それらが記載されている紙を手にしたら、再びステージに戻る。予期しないことや、急な対応を迫られた際にも落ち着いて判断する必要があるため、スタッフはいろいろなことを想定しておく必要がある。

 セッティングが終わったが、ステージ開始までの時間はそこまでない。再度、確認事項に目を通したら、プロゲーマーと最後のミーティング。選手順に問題はないか、ルールを間違えていないかなど、入場するギリギリまで確認は行われていた。

“闘会議2019”

 試合が始まったらもう安心……というわけにはいかない。当然、試合の勝敗を確認しておく必要があるし、キャラクターを変更するか、問題なくプレイできているのか、ラウンドが変わる際には順番をどうするのかなどを確認することに。

“闘会議2019”

 今回はトラブルは起こらなかったが、機材が動かなかった場合やルール違反をしていた場合は、スタッフが判断して問題を確認することになる。真剣勝負に挑む選手は、マネージャーや周りの人だけでなく、スタッフによる現場つくりにも支えられているということだ。

“闘会議2019”

 なお、試合は日本代表がアジア選抜に大差で勝利。ときどさん、ネモさん、ふ~どさんは普段互いに競い合っているため、「チームメイトになると心強かった」や「国を背負って戦うことが楽しかった」とコメントしていた。

 プロのスタッフとともに、イベントを裏から支えた黒木くん、水谷くん。イベント終了後、プロのスタッフは「わからないことはすぐに聞いてくるし、ゲームに慣れているため、こちらも助けられた。この経験を生かしてこれからもがんばってください」と2人にコメントした。

 ゲーム媒体の編集にも同じことが言えるのだが、ゲームにかかわる仕事は大変だが、楽しいことが多い。自分が知っているジャンル、タイトルであれば、それにかかわっているだけでワクワクするだろうし、今回であれば有名なプロ選手と仕事とはいえ交流するため、テンションも上がる。

“闘会議2019”

 一方で、遊んでいる時とは別の面で気にすることがあったり、自分ではなく選手や他のスタッフとの連動が必要だったり、ルールを把握したりと、イベントを失敗させないために覚えることは多く存在する。さらにいえば、自分が苦手なジャンルのゲームにかかわることもある。

 それが“仕事”であるため当然だし、もちろん大変ではあるが、好きなものだからやりきった時の喜びは大きいし、努力することも比較的楽しんでやれるだろう。もしイベント運営やeスポーツという業界に興味がある人は、“求人検索エンジンIndeed”で“eスポーツ”や“自分の気になるワード”で検索してほしい。

迷っているなら動き出そう!

 イベント終了後、2人に本日の体験について語っていただいたので、以下に掲載する。

――今回、申し込んだきっかけはなんだったのですか?

黒木:僕は役者になりたいと思っていました。外に出るのは得意ではないんですが、しゃべるのは好きという、ちょっと変わった性格をしています(笑)。eスポーツについて求人していることをCMで見て、話題のジャンルで興味があったので応募しました。

水谷:僕は『コール オブ デューティ(以下CoD)』シリーズで、大会を開いています。ある時にオフラインイベントを開き、配信したのですが、課題・問題がありました。どうすればイベントの質を上げられるかを考えた際に、プロの人が開いているイベントに参加して雰囲気を学ぶことがいいだろうと考えました。eスポーツで求人しているのを見て、空気を味わいたいと応募しました。

――今日は実際に参加されてみて、いかがでした?

“闘会議2019”

黒木:アルバイトはやったことがありました。仕事ですが、基礎を覚えて臨機応変に対応することは共通しています。初めてのことなので頭をフル回転させて挑んだところ、あがられず堂々とやれました。その仕事が自分に興味のあることだと楽しいので、いい体験ができました。

水谷:今日は大会のスタッフの簡単な手伝いをさせてもらいました。ルールブックの中身や始まる前の準備を見て、ゲームを使った大会というコンセプトは同じなのに、質がまったく違うと思いました。

 遊びでeスポーツの大会を見るものと、仕事でかかわる目線は違うと感じました。運営であれば自分たちだけでなく、出場選手にも気を配り、彼らのパフォーマンスに対しても責任が伴うわけです。

 これまで『CoD』以外の大会は見てこなかったのですが、今日のステージを最初から最後まで見させてもらって、こんなに盛り上がる環境を作れることに驚きました。自分たちの行っている大会に余裕が出てきたら、他のタイトルについても、広げていきたいですね。

――大変だったことは?

黒木:英語ですね。僕が担当したアジア選抜のメンバーは英語で話すので、聞き取れないことも多々ありました。勉強はしてきたのですが、全然足りませんでした(苦笑)。

 ただ、「できないできない」とマイナスに考えるとミスをしてしまうので、「自分ならばできる」といういいイメージを持って挑みました。

“闘会議2019”

水谷:選手は真剣に戦っているので、それを阻害しないように意識を割くことです。プロのスタッフの方にアドバイスしてもらったり、助けてもらったりしたのでしたが、それでも悪影響が出てしまうのではないかと緊張しました。無事に大会が終わった時はホッとしましたし、すごくうれしかったです。

――もしまたこのような募集があった際に、迷っている人に何かアドバイスがあればお願いします。

“闘会議2019”

黒木:もし興味があるなら行動したほうがいいと思います。心配を恐れて行動しないことのほうが、悔いが残りますし、むしろ失敗こそが成功の鍵ではないかと。全力でやると、今回の自分の経験のように違う方向に広がることもあると思うので、まずはやってみてください。

水谷:実はeスポーツの企画のためだけに来たのではなく、イベント運営だったり、人の動かし方だったりと、他のことにも応用できる知識が入ってくるだろうと思い、応募しました。実際にその通りで、すばらしい経験となりました。もし悩んでいるなら、絶対にやるべきです!

 僕は三重県に住んでいて、来るのにお金がかかるので、やや厳しい一面もありました。ただ、得られるものはかなりありました。やれる場所にあるなら、それを体験してみて、それをどう生かすのかこそがポイントだと思います。

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