2019年2月27日(水)
アプリで綴られるもう1つの『オーバーロード』!? 大人気ダークファンタジーのアプリがついに配信
iOS/Android用アプリとして配信中の『MASS FOR THE DEAD(マス・フォー・ザ・デッド)』のインプレッションをお届けします。
『マス・フォー・ザ・デッド』はTVアニメシリーズも人気のダークファンタジー『オーバーロード』を題材にしたアプリ。App Store&Google Playで無料部門1位を獲得。さらに配信開始からわずか1日で50万ダウンロードを記録するなど、注目を集めています。
『オーバーロード』は、サービス終了したはずのオンラインゲームの世界に囚われてしまった主人公が、個性豊かな配下とともに世界征服へと乗り出すさまを描いています。本作のストーリーはゲームオリジナルで、原作小説やTVアニメとは導入部分から展開が異なります。
ダイブ型MMO『ユグドラシル』のサービス終了を惜しみつつギルドの仲間に別れを告げる……ところまでは同じなのですが、本作ではログアウトできないばかりか、主人公モモンガがたちが作り上げた拠点・ナザリック地下大墳墓が壊滅的な打撃を受けた状態から物語が幕を開けます。
プレイヤーはモモンガではなく、彼の配下に創造されたと思しき“名もなきホムンクルス”。ナザリック地下大墳墓の数少ない生き残りとして創造主モモンガを支えるべく、外の世界を偵察することとなります。
モモンガとなって配下を操り世界征服を目指すSLGにでもなるのかと思ったのですが、筆者としては予想外のオリジナル主人公によるRPG。しかも序盤から異なる展開とあってなかなかワクワクします。アニメ準拠の声優陣によるボイス演出もファンにはうれしいポイントですよね。
▲少々気になったのが数画面分の広さを持つホーム画面。地下大墳墓の荘厳な雰囲気を味わいつつ、画面右端にはアイテム回収ポイントまで用意されていました。 |
▲画面上部もそれなりに広さがあるため、今後何かしらのギミックが追加されないかと期待してしまいます。 |
気になるオリジナルストーリー
全体的にクセのないシステムで、オーソドックスなコマンド入力式RPGを遊んだことのあるプレイヤーならサクサクと楽しめます。
RPGとして抑えるべきところは押さえてあるものの、ゲームとして特段ひねったことをしているわけではないので、見どころとしてはオリジナルストーリーになると思います。
▲崩壊した玉座に敵がポップ!? ナザリック地下大墳墓を襲った異変とは? |
▲ナーベラルやスラ子を伴って外の世界を探索すると、“汚染された”モンスターに襲われている人間と遭遇。彼らいわく、世界に出現した“罅(ひび)”が影響しているようですが……。 |
▲ゲームオリジナルキャラであるスライムのスラ子。わりと愛らしくてぜひとも冒険のおともにと思いきや、残念ながら戦闘には参加してくれないようです。 |
バトルの難易度は「レアキャラがいないとどうにもならない!」などということもなく、むしろ力押しの脳筋パーティでオートプレイだと苦戦するだろうなというバランスでした。
それなりに手応えのあるボスも、序盤から“溜める”を使って“奥義”を準備することで突破できます。なによりも、ボス相手でも麻痺などの弱体魔法が通じるなど、RPGにありがちな不条理さを感じさせない点は好感触でした。
▲特定の種族特攻を使ってくるボスもいて、戦い方を考えさせられます。 |
▲奥義はカットイン後、キュートなデフォルメキャラによる演出も見どころに。 |
あと、OP楽曲『MASS FOR THE DEAD』を手がけるのは、アニメでもおなじみのOxTさん。遊んでいる人の中でもこちらはかなり評判なので、ファンはぜひチェックしてください。
実は遊んでいて気になっていたところが一点だけあったんですよ。それはレベルアップ時の体力全快で上限を超えて回復しないこと。ところが2月26日のメンテナンスでこちらを実装! ユーザーの意見を見て迅速に対応されたようです。より遊びやすくなったため、ユーザー的にはうれしい限りかと。
※記事中の画面写真はすべて開発中のものを使用しています。一部画面表示が正式リリース版とは異なります。
(C)丸山くがね・KADOKAWA刊/オーバーロード製作委員会
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