2019年3月11日(月)
やり込み育成で億超えのとんでもダメージが実現する『魔界戦記ディスガイアRPG』レビュー
フォワードワークスと日本一ソフトウェアが共同開発している、2019年3月配信予定のiOS/Android『魔界戦記ディスガイアRPG』。リリース前の本作を一足早くプレイしましたので、そのレビューをお届けします。
『魔界戦記ディスガイアRPG』は、“魔界”を舞台に、魔王や悪魔、天使、人間たちの活躍を描いたハチャメチャで痛快、爽快なRPGです。本作が『ディスガイア』シリーズの特徴をどのように受け継ぎながら、新たなRPGとして進化したのかに注目です。
また、歴代シリーズのストーリーを本作のシステムで楽しめるコンテンツもあるので、これまで『ディスガイア』シリーズに触れたことがない人にとっても、過去のストーリーを体験しながらシリーズの持ち味である“とんでも数値”と“やり込み育成”を味わう絶好の機会となっています。
『魔界戦記ディスガイアRPG』オープニングアニメ
『ディスガイア』キャラクター大集合! 魔界最強決定戦が開幕!
『魔界戦記ディスガイアRPG』は読んで字のごとく、『ディスガイア』シリーズのキャラクター、世界観などを継承したスマホRPGです。『ディスガイア』ならではの“ハチャメチャ感”や“やりこみ育成要素”などのゲーム性はそのままに、コマンドRPGとして新たな形に進化しました。
シリーズの歴代キャラクターが夢の競演! 作品の垣根を超えながら、おなじみのてんやわんやとした絡みを披露してくれます。
▲ラハールやアデルら歴代主人公はもちろん、プリニーといったシリーズには欠かせないキャラクターまで、大勢のキャラクターが登場します! |
▲最初のガチャ(ゲーム内では“召喚”)はこちらの9人からお目当てのキャラが出るまでやり直せる仕様です。シリーズファンはここでかなり悩むことになりそうですね(笑)。 |
▲チュートリアル終了時のガチャも満足行くまでやり直せるようになっていて、ゲームスタート時は納得いくまでキャラクターたちを揃えて始められます。 |
「『ディスガイア』は遊んだことがないから、そう言われても……」と思った方もご安心を。ゲーム内の“魔界史回想”では、歴代シリーズのストーリーをダイジェストで体験しながらゲームを遊ぶことができます。
▲“魔界史回想”は現時点では『1』のみですが、アップデートで徐々に楽しめるシリーズが増えていくようです。 |
ここで過去の物語を見られる点から、むしろ「これまでシリーズを遊んだことがない人こそ手に取るべき!」と考えることもできますね。少しプレイすれば、異質なゲーム性と奇想天外なエピソードの虜になること間違いなしです!
▲シリーズをプレイしたことがある人も、ぜひ“魔界史回想”で懐かしの物語を体験して、思い出に浸ってみてください。 |
【『魔界戦記ディスガイアRPG』ストーリー】
そこはどんな海よりも深く、どんな闇よりも暗い場所にあるという。闇に魅入られた禍々しき者どもが集う暗黒世界。
彼の地がどこにあるのか? それは定かではない。しかし、誰しもが心の奥底でその存在を信じ、畏れていた……。
『魔界戦記ディスガイアRPG』では、プレイヤーはスマホを通して魔界と通じているという設定。“最強魔王”を決めるべく、プレイヤーは彼らを育て、戦わせ、最強になるための手助けを行います。
冒頭で説明係だったはずのプリニーに裏切られたり、ラハールの見た目が女性になってしまったりと、ストーリーは序盤から大波乱(?)の幕開け。一体、この最強決定戦の行方はどうなってしまうんでしょうか……。
コマンドバトルで『ディスガイア』らしいハチャメチャバトルを堪能!
バトルは、HP、SPを管理しながらキャラクターの攻撃方法を選択するコマンドバトルです。歴代シリーズと比べると、コマンドを選択するという共通点はあるものの、これまでと一味違ったフローとなっています。とはいえ『ディスガイア』らしさは失っていません。
とんでもない強さになるキャラクター
まずは、バトルのキーとなるキャラクターについて。RPGとなった本作でも、レベルの上限は常識を超えた桁違いの9999レベル。“やりこみ育成”と言うだけのことはあるレベルキャップになっており、育成がメインコンテンツである『ディスガイア』らしさをしっかり引き継いでいます。
▲桁違いのステータスとしていい例となるのが、チュートリアルで登場するエトナとフロン。HPの数値が大変なことになっていますが、この作品ではあり得ることです。 |
レベル上げについても、トドメを刺したキャラクターはボーナスを得られるなど、シリーズと同じシステムを採用。あえて最後を育っていないキャラクターに任せるなどの工夫で、一気にレベリングを行うこともできます。
飛び出す億超えの大ダメージ!
続いては、一見するとバグと勘違いしてしまうような数字が出てくるダメージ。キャラクターの育成を極めれば、敵のHPの数万倍の威力を叩き出すこともできます。
序盤は常識的な数字の攻撃力ですが、レベルアップを重ねていくごとに、頭のおかしい数字の片鱗がちらほら。遊んでいるうちに「どこまで火力を伸ばせるんだろう……」と育成意欲が湧いてきます。
タワーを駆使して戦略的な戦いを
そして、『ディスガイア』といえば、味方を乱雑に持ち上げるタワー攻撃。そこからタワー状態のみで使える技で攻撃したり、まるで武器のように味方を敵に投げつけることができます。
このタワー攻撃は見た目のシュールさとは裏腹に、戦略に大きく関わる重要なコマンドです。持ち上げられているキャラクターは攻撃を受けないので回避行動の1つとして利用できる他、タワー状態で敵を倒せば持ち上げられてるキャラクターにも経験値が入るので、育成にも役立ちます。
持ち上げるキャラクターの人数によってダメージは変動。最大で4人を持ち上げられますが、タワーを重ねるごとに攻撃する回数が減り、攻撃が一番下の1人に集中してしまうので注意です。
倍速機能でステージ周回もラクラク
バトルは通常速度、2倍速、4倍速に加え、自動ですべて進行するオートモードが搭載されています。育成で何度もステージを周回することを意識したうれしい仕様になっており、ストレスフリーでバトルを進められます。
倍速時には「〇■▲×~~~!」と、セリフも倍速になって“よくわからないけど何か言っている”という感じになり、このような細かい部分までハチャメチャ感を感じられるのもポイントです。
▲他にも、特定のキャラクターがパーティにいると発動する連携攻撃も。歴代シリーズでの共演などを考慮して、どんな組み合わせがあるのか探してみるのもおもしろいかも? |
スキルと武器の組み合わせが重要!
パーティの編成画面では、キャラクター、スキル、装備を設定します。スキルと装備をしっかり用意しないとバトルは苦しい展開になってしまうので、序盤のうちにしっかりと編成方法を確認しておきましょう。
また、装備した武器の種類によって使えるスキルの種類も変化。例えば、打撃系のスキルを使うのなら拳、斬撃系のスキルであれば剣、といったように、それぞれ武器種に合った装備が必要です。
▲といっても、最初に入手できる武器は名前からして弱そうなものばかり……。序盤はスキルから中心に選ぶ方がよさそうです。 |
▲新しい武器はショップにて購入できます。 |
とは言ったものの、持っているスキルと、その種類やすべてを覚える……というのはなかなか難しいことです。なので、最初は“おまかせ”を活用して自動編成に任せるのが安心。ひとまずはいろいろな武器、スキルを試してみて、気に入ったものがあれば、次の編成の際にはそれらを使えるようにしてみるのがオススメです。
おなじみの“暗黒議会”などサイドコンテンツも充実
“メインストーリー”の1章をクリアすると、コンテンツのゲート解放に必要な“暗黒議会”が利用できるようになります。ここで議題(解放したいコンテンツ)を選択して、可決されると、特殊ステージに挑めるゲートが解放されたり、ショップの品ぞろえがよくなったりします。少し変わっていますが、シリーズを知っている人にとってはおなじみのシステムですね。
議題の中には、簡単に可決できるものもあれば、反対が多くそのままでは可決できないものも……。そこで行われるのは、説得のための話し合い……ではなく“ワイロ”です。反対予定のキャラクターに“高級カニミソ”などの粗品を渡すことで、無理やり可決させます。うーん、なんとも魔界らしい解決方法ですね。
▲ワイロさえあれば大体可決できてしまうので、どちらかと言うとどれだけワイロを用意できるかが大事。魔界では高級カニミソの所持量がものを言うのです。議会とは一体……? |
この他にも、育成やアイテム獲得などに必要なコンテンツが用意されています。
マオのラボ
キャラクターの覚醒を行える場所。覚醒したキャラクターはステータスが大幅に向上します。覚醒で素材となるのは基本的に同じキャラクターですが、レアリティが同じなどの条件さえ合えば、別キャラクターでも覚醒の素材に使用できます。
また、“継承石”を使用すれば、キャラクターの経験値を別のキャラクターに継承できます、後のことを気にせず手持ちのキャラクターの育成に専念できるうれしいシステムです。
魔界調査団
ゲームをプレイしていない間、キャラクターたちにアイテム収集を行わせる放置系コンテンツ。キャラクターを“左遷”し、調査隊を編成して魔界へ向かわせ、アイテムやHL(ゲーム内通貨)を入手できます。
ストーリーで何度も話題に上がりますが、魔界は超ブラック企業。主戦力から外れたキャラクターはこの部署に飛ばされ、数時間続けて過酷な労働をさせられるとのこと。左遷した際にHLがもらえるのも、何とも闇が深い……。
魔界病院
痛い目にあった数に応じて報酬がもらえるという病院。召喚に必要な魔晶石ももらえたりするので、こまめに訪れるといいことがあるでしょう。
ドーピングルーレットは、8時間おきに行動力をもらえるルーレット。自然回復、ランクアップ、ドーピングルーレットの3つをしっかり活用すれば、序盤で行動力で困ることはなくなるはずです。
アイテム界
ここでは、装備品の世界に潜ってバトルに勝利することで装備品をレベルアップすることができます。また、バトル中にはイノセントが出現することがあり、そのイノセントを服従させれば強化完了。 イノセントごとに特殊なバフ効果を与えてくれます。
……といったように、本作には『ディスガイア』シリーズでおなじみのコンテンツがごっそり実装されているので、ゲーム自体も圧倒的なボリュームとなっています。とはいえ、覚醒やアイテム収集などもすべては“育成”という一点に集約されます。
そのため、序盤はいまいち理解できていなくても、キャラクターを育てることだけを考えておけば、自然とこれらの利用方法もわかってくるはず。まずは難しいことを考えずに、レベルを上げてバトルを中心にプレイして問題ないでしょう。
名前は変わっても中身はいつもの『ディスガイア』!
タイトルに“RPG”とわざわざ付けているのを見て、過去のシリーズが完成されていただけに「ここまで来てRPGってどうなんだ?」という不安こそありましたが、蓋を開けてみればそんな心配は杞憂に終わりました。
『ディスガイア』らしい要素をたっぷりと詰め込み、それをRPGの枠組みにうまくはめ込んでおり、シリーズファンも「ああ、これは『ディスガイア』だ」と思えるタイトルに仕上がっていると感じました。
そして、我々を病みつきにさせてくれるのは、なんと言っても『ディスガイア』らしさ満載のハチャメチャ感! バトルのダメージやキャラクターのセリフまで“なんでもあり”という言葉がそっくりそのまま当てはまります。
本作で初めて『ディスガイア』シリーズを触った人は、プレイ中に「いや、おかしいでしょ!」ってツッコミたくなることが多々発生することでしょう。
▲ツッコんだら負けな気がするほど、たくさんのネタが用意されています。 |
でも、それがいいんです。そんな馬鹿らしくなるようなことをやりつつ、ちゃんと育成ゲームとしてやり込めてしまう。気がついたころには、あり得ないほどの大ダメージを決めて気持ちよくなっているあなたがそこにいるはずです。
▲バトル後の経験値でモリモリレベルが上がるのも気持ちいいポイント。ステージをクリアしているだけでどんどんキャラが育っていきます。 |
ゲームシステムはもちろん、『ディスガイア』の魅力といえばてんやわんやのストーリー。今回のテーマでもある、魔界最強は誰になるのか!? という、本作オリジナルのストーリーが気になります! というか、序盤をプレイした感想としては、脱線せずにちゃんと物語が進んでくれるのか心配ですが……(笑)。
果たして、最強魔王の座は誰の手に。『魔界戦記ディスガイアRPG』は、現在事前登録を実施中。リリース日までおそらくもう少しだと思いますので、あなたのスマホが魔界に繋がるまで、首を長くしてリリース開始を待ちましょう!
『ディスガイアRPG』キャラ人気投票“魔界闘一選挙”開催中!
電撃オンラインでは、『魔界戦記ディスガイアRPG』の事前登録開始を記念し、これまで『ディスガイア』シリーズに登場した全キャラクターを対象としたキャラクター人気投票企画、“魔界闘一選挙”を実施しています!
投票開始記事では、『ディスガイア』シリーズの432キャラクターを一挙に紹介しています。投票期間は2019年3月15日まで。毎日投票可能ですので、ぜひ好きなキャラクターを選んで投票してください!
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