2019年3月18日(月)
応援企画第1回! 『ルルアのアトリエ ~アーランドの錬金術士4~』のプレイに備える予習講座【電撃PS】
コーエーテクモゲームスのガストブランドから3月20日に発売される、PS4、Nintendo Switch用ソフト『ルルアのアトリエ ~アーランドの錬金術士4~』。キャラクターデザインに岸田メル氏、サウンドに『アーランド』シリーズを手掛けた中河健氏、柳川和樹氏、阿知波大輔氏の3人を迎え、『アーランド』シリーズファンが待ち望んだ最強布陣で制作されています。
しかも『アーランド』シリーズ1作目となる『ロロナのアトリエ ~アーランドの錬金術士~』の発売から10周年という節目の年での発売となり、さらに『アトリエ』シリーズとしても初の4作目になるため、これまで以上に多くの注目と期待を集めています。そんな期待値を発売日に向けてさらに上げるべく、電撃PlayStation編集部による特別企画をスタート。第1回では、発売後のプレイを円滑に導くシステムの予習講座をお届けします。
▲本作の主人公は『アーランド』シリーズの人気キャラクター、ロロナの娘であるルルア。母のような錬金術士になろうと、奮闘していくことになります。 |
アルケミリドルの解読を柱にさまざまな要素をこなす
『ルルアのアトリエ』の物語は、主人公のルルアがとある出来事で手に入れた謎の本、アルケミリドルを解読することで進行します。解読といっても暗号を解析するような難しいものではありません。アルケミリドルの各ページの文書には不明瞭なキーワード(?で括られた文字)があり、そのキーワードに該当するものを採取、調合、バトルなどを通じて達成することで解読が可能に。ページの解読が終わると、物語を進めるイベントなどが発生するのです。
▲文章は内容が不明瞭な赤色の文字になっている箇所があり、そのヒントが右ページに提示されます。書かれている文字や図柄を参考に、条件を満たしていきましょう! |
アルケミリドルの目次ページの左側には、ストーリーを進めるのに必要なメインページ、そして右側には、ストーリーには関連しないものの、解読するとさまざまなメリットがある“基本編”“応用編”のサイドページがあります。“基本編”は先の章の項目もオープンになっており、がんばれば序盤で達成できるものも存在。そして“応用編”は、その章の“基本編”をすべて解読すると開示される仕組みです。
▲サイドページの解読は、基本的に必須ではありません。でも、物語を進めるのに役立つアイテムのレシピなどが手に入るので、積極的に解読にはげみましょう。 |
なお、メインページ、サイドページはともに、開示前に行っていた行動が内部的にカウントされています。例えば“フロジストンを入手する”といった解読条件は、ページが開示される前にすでにフロジストンを手に入れていれば、そのページが開示された段階で条件達成になるのです。あらためて挑戦し直す必要がないのでご安心を。
よりよい材料を集めてこだわりのアイテムを調合
アルケミリドルの解読をはじめ、バトルでのサポート、街の依頼など、さまざまな場面で必要となるのが調合です。本作の調合は主に①目的の効果の発現、②材料にある特性の引き続き、③品質の向上の3つを考えながら行います。
▲ルルアには戦闘レベルに加え、錬金レベルがあります(調合すると経験値を入手)。調合できるアイテムにはアイテムレベル(図鑑のLv)があり、ルルアの錬金レベルがアイテムレベルを満たしていないと調合できません。 |
①材料の錬金成分の増減で効果の発現を狙う
調合で大事な要素の1つ目は、錬金成分をうまく増減して効果を発現させることです。この効果は爆弾のフラムならば“火ダメージ・小”、回復アイテムのヒーリングサルヴならは“HP回復・小”のように、アイテム自体の性能を左右する大事な項目なので覚えておきましょう。
錬金成分は火、氷、雷、土の4属性があり、調合時に材料を選択するとその値が画面右下のゲージに反映されます。
▲これはフラムの調合例。選択中のフロジストンは火が2、土が1の錬金成分を持つので、右下のゲージは火が2、土が1増えています。 |
このとき注意したいのが、錬金成分は調合するアイテムによって、反属性の関係を持つこと。反する錬金成分は相殺されることになります。
▲フラムの場合は火と氷、土と雷が反属性。そのため、(火薬)の材料に火が3、氷が1の錬金成分を持つ湖底の溜まりを選ぶと“3-1=2”となり、火のゲージが2増える結果に。 |
なお、この錬金成分はブーストアイテムで錬金成分を増やしたり、特定の錬金成分同士を入れ替えたりして、ある程度コントロールが可能になります。ブーストアイテムは調合中に一度だけ投入が可能で、例えば「あと1つゲージが増えれば効果が発現するのに!」という場合など、調合の切り札的な存在です。
▲ブーストアイテムは物語が進むと使えるようになり、調合や採取などで入手可能です。一部貴重品はありますが、けっこうガンガン手に入ります。 |
▲錬金成分で発現する効果とは少し異なりますが、覚醒効果の活用も調合では大事です。材料選択時に黄色のマークが付いた項目で選んだ材料は、覚醒効果でさらにいい効果を追加できることがあります。 |
②材料にある特性を引き継いで強力なアイテムを調合
『アトリエ』シリーズの調合で欠かせないのが、材料が持つ特性を調合アイテムに引き継ぐことです。特性は攻撃や回復の威力を増すもの、アイテムの使用回数を増やすものなどさまざまです。目的の特性を完成品にいかに残せるか、ここの試行錯誤が『アトリエ』シリーズの調合のだいご味でもあります。
▲特性は調合するアイテムにより、引き継げるタイプが決まっています。また、強力な特性ほど、引き継ぐのに必要なPPが多くなります。 |
さらに一部の特性は、特定の特性同士を調合で掛け合わせると、上位のものに変化します。この変化を考えて材料を選ぶことも、ゲーム後半では大事になってくるのです。
▲例えば“品質上昇+”と“品質上昇++”の特性を持つ材料を選ぶと、上位の特性である“プロの完成度”の特性を引き継げるようになります。完成前にR1ボタンを押せば、引き継ぎ特性を確認可能です。 |
②高品質の調合品ならばアイテムの効果が上昇
調合で最後にこだわりたいポイントは、完成品の品質です。これが高ければ高いほど、使用するアイテムの効果や装備品の強さがアップします。序盤はなかなか高品質の材料は手に入りませんが、探索道具(後述)の栄養剤を使うと、採取できる材料の品質を上げることが可能です。
▲栄養剤での品質上昇は、『アトリエ』シリーズのお約束の1つ。これができるようになってからが、ある意味調合の本番です! |
採取地ではバトルや材料の採取を行う
調合に欠かせない材料は、基本的に街の外に出かけて採取地で自ら採取して集めます。採取地ごとに入手できる材料が異なり、後半に登場する採取地ほど高い品質、強力な特性が付いた材料が取れるのです。
▲採取地は物語の進行や、アルケミリドルの解読を進めると増えていきます。なかには過去の『アーランド』シリーズで登場した採取地も! |
採取地は採取可能な場所がキラキラで表示され、辺りには魔物が徘徊しています。魔物と戦う、材料を採取するなど、目的に応じて探索を進めます。時間や天候の変化で、魔物のタイプや採取できる材料が変わることもあるので覚えておきましょう。また、場所によってはジャンプでの移動が必要になる場合もあります。
▲採取地に入る前に“ひと休みする”で、時間の調整が可能です。夜にしか出現しないお化けと戦いたいときなどに便利ですよ! |
採取地の探索で重要なのが、先述した探索道具です。例えばより多くのアイテムを所持できたり、つるはしで岩を破壊できたりと、装備しておくと探索を便利に進められるようになります。
▲探索道具のなかには使用回数があるものも。ただし、使い切ってもなくならず、量販店(後述)で補充すれば回数は復活します。 |
前衛3人、後衛2人の組み合わせで戦うバトル
本作のバトルはキャラクターの素早さ順を基準に、直前に選択した行動によって次の行動順が決まります。バトルに参加できるメンバーは、前衛3人と後衛2人の計5人です。行動を直接指示できるのは前衛の3人で、後衛の2人は前衛の行動に応じてアシストスキルでサポートします。
▲こちらは隊列の画面。この場合、前衛のセンターにいるルルアは、後衛のピアニャ、ロロナからサポートを受け、左のステルクはロロナ、右のニコはピアニャからサポートを受けます。 |
バトルメンバーのバトルスタイルをチェック!
現在発表されているバトルメンバーはルルアを含めた8人です。ここでは彼女たちのバトル能力をご紹介します。
ルルア(使用武器:錬金杖)
ルルアの攻撃手段は基本的に調合したアイテムですが、じつは錬金杖での殴りもいけちゃいます。味方全員のMP回復など回復役も得意です。
エーファ(使用武器:大砲)
その華奢な外見とは裏腹に、使用武器は大砲とワイルド。軽々と振りかぶるその姿のギャップに注目です。バトルでは、自身の攻撃範囲を単体・複数に変えられるスキルを持ち、多数の敵がいるバトルでも活躍できます。
フィクス(使用武器:カード)
フィクスは手品師らしく、カードを武器に戦います。なお、彼はアルカナという専用のコスト持ち、これを消費しながら発動するスキルが強力です(全体攻撃など)。さまざまな属性攻撃ができるのも彼の強みです。
オーレル(使用武器:片手剣)
正統派の剣士のオーレルは、素早さを生かした剣技が主力。後衛に回れば味方を回復するなど、多彩な能力の持ち主です。同じ剣士のステルクとはタイプが異なります。
ピアニャ(使用武器:チャクラム)
ルルアの師匠であるピアニャは、錬金術士ながら杖ではなくチャクラムと呼ばれる投てき武器で戦います。前衛にいるときは、直接ダメージを与えるだけでなく、敵を状態異常にするスキルを使用可能です。もちろん錬金術士なので、アイテムを使うことができます。
ニコ(使用武器:イカリ)
元海賊のニコは、その怪力を生かして大きなイカリを振り回して戦います。前衛では敵の攻撃ターゲットを引き受けるなどのスキル、後衛では回復系スキルなどが使え、パーティを攻守ともに引っ張る何かと熱い漢です。
ロロナ(使用武器:装飾杖)
伝説の錬金術士であるロロナは、アイテムを使った戦いが得意です。敵の属性耐性を下げるスキルを複数持ち、回復系のアクティブスキルでのサポートもできます。
ステルク(使用武器:大剣)
アーランド有数の剣の腕を持つステルク。その名にはじない強さを誇り、強力な範囲攻撃で敵を斬り払います。さらに、ボスクラスの敵に対して攻撃力が上昇するスキルも習得するため、ボス戦では特に頼りになる存在です。
特定のメンバーの組み合わせで発動するプライマルアーツを活用!
バトルに参加するメンバー選びで重要なポイントが、前衛3人の組み合わせで発動するプライマルアーツです。これはバトル開始時、そしてバトル中に隊列を変更したときに発動する特殊効果のことで、どれも発動すれば大きな力となってくれます。
▲現在どんなプライマルアーツが発動しているのかは、バトル中の行動選択時に表示されます。 |
錬金術士のみが扱えるインタラプトで行動に強制割り込み!
さらに錬金術士のみが可能なバトル中の行動として、インタラプトというシステムが採用されています。こちらは装備画面でインタラプトアイテムに調合アイテム(攻撃系、回復系)を装備しておけば、戦闘中にゲージがたまった時点で、行動に割り込んでアイテムを使えるようになるのです。使用してもその後の行動順に影響がなく、インタラプトで使ったアイテムはなくならない点も見逃せません。
▲インタラプトとして装備しているアイテムは、使用してもなくなることはありません。さらに、アルケミリドルの解読を進めることで、インタラプトスキルも強化されます! |
キャラクター固有の必殺技は威力も見ごたえも抜群!!
『アトリエ』シリーズのバトルでの花形要素といえば、キャラクター固有の必殺技です。『ルルアのアトリエ』にももちろん用意されており、キャラクターにもよりますが、基本的には画面右上に表示されるAPゲージが100%以上になると発動できるようになります。
▲専用のBGMが流れ、まさに“必殺技”と呼ぶにふさわしい演出なのでぜひご期待ください! |
バトルの基本はブレイク状態から一気に大ダメージを狙う!
最後に紹介する要素は、バトルの基本ともいうべき“ブレイク状態”です。攻撃を与えると、その対象の気絶値(行動順を示すキャラのアイコン横にあるゲージで確認可能)が増え、この気絶値が最大までたまるとブレイク状態になります。ブレイク状態の対象に攻撃を加えると、通常よりも大ダメージを与えられるようになります。敵が強くなる中盤以降は、ダメージ量は多くないものの、気絶値が高めな攻撃を重ねて、ブレイク状態から一気に畳みかける……というようなスタイルもポイントになります。
▲気絶値は敵だけでなく味方にもあります(写真ではルルアがブレイク状態)。ブレイク状態は攻撃を受けるか、一定ターンが経過するまで行動できません。 |
アルケミリドルの解読を軸に、『アトリエ』シリーズでおなじみの調合、採取、戦闘の3要素が絡み合うゲームスタイルの『ルルアのアトリエ』。第1回ではそんなシステムの遊び方をお伝えしました。アルケミリドルの解読は自由度がありながら、物語の導線がしっかりと用意されているので、工夫して遊びたい人も、純粋にストーリーを楽しみたい人もきっと満足できるはずです。第2回では先行して本作を遊びつくした担当スタッフの視点で、ロングレビューをお届けする予定です。
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