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2019年3月26日(火)

【おすすめDLゲーム】『Slay the Spire』はカードバトルと融合した新感覚のローグライクゲーム

文:イナヤ マギ

 ダウンロード用ゲームから佳作・良作を紹介する“おすすめDLゲーム”連載。今回は『Slay the Spire』をお届けします。

『Slay the Spire』

 『Slay the Spire』は、Steamの早期アクセス版が好評を博し、今年の1月24日から正式版としてリリースされたローグライクカードゲーム。すでに日本語に対応しています。

『Slay the Spire』

 “Indie World 2018.12.27”にて、Nintendo Switchにて今冬配信が発表されました。

カードバトルとローグライクが融合した新感覚ゲーム

『Slay the Spire』

 本作は、入る度に変わるマップを冒険して、やられたら最初からスタートするという“ローグライク”の要素と、デッキからドローしたカードで戦う“カードゲーム”の要素が融合した、新感覚のゲームです。

『Slay the Spire』 『Slay the Spire』

 プレイヤーは、毎回ランダムにマップが生成される塔に入り、カードバトルで敵を倒しながら、塔の攻略を目指します。

プレイキャラクターは全部で3種類

『Slay the Spire』

 冒険する際はキャラクターを選ぶことができます。最初は“アイアンクラッド”しか選べませんが、プレイしていくと“サイレント”と“ディフェクト”が選べるように。それぞれHPや初期デッキ、使えるカードの属性が違います。キャラクターの特性をうまく活かして冒険していきましょう。

アイアンクラッド

『Slay the Spire』

 悪魔の力を得るために魂を売り渡した、鉄仮面の兵士の生き残り。攻撃に特化した“レッド”属性のカードを使います。初期HPが高く、高火力で一気に敵を倒すことができるので、初心者にオススメです。

サイレント

『Slay the Spire』

 探検と毒で敵を屠(ほふ)る、霧の国から来た女殺し屋。攻撃+毒の追加ダメージで着実にダメージを与えていく“グリーン”属性を使います。HPが低く、カードの能力にクセがあるので、ある程度ゲームシステムに慣れてから本格的に使うことをオススメします。中~上級者向け。

ディフェクト

『Slay the Spire』

 古代の技術でオーブを操作する、自我に目覚めた戦闘用オートマン。3種類のオーブを生成・解放して戦う“ブルー”属性のカードを使用します。自動でダメージを与える“ライトニング”、ブロックを得られる“フロスト”、解放時に大ダメージが狙える“ダーク”の3種類のオーブを駆使して戦いましょう。オーブの使い方が少々特殊ですが、慣れてくると攻守同時に高い数値が出せるようになるので戦いやすいキャラクターです。

行きたいマーカーをえらんでボスまで進もう

『Slay the Spire』

 マップ内には“敵”、“エリート”、“商人”、“財宝”、“休憩”、“未知”の6種類のマーカーがあります。敵と戦ったり、商人からカードなどを買ったり、財宝を手にしたりしながら奥へと進んでいきましょう。

『Slay the Spire』

 現在いるマーカーから点線で繋がれた場所しか移動できませんので、予めマップを確認して行くルートを決めておくのがオススメです。

敵とのバトルはターン制カードバトル

『Slay the Spire』

 “敵”、“エリート”のマーカーに止まると敵とのカードバトルになります。毎ターンデッキから手札が5枚配られて、カードを使うのに必要なエナジーが3つ手に入ります。カードに必要なエナジーは左上に表示されているので、使う際にチェックしましょう。

『Slay the Spire』
『Slay the Spire』 『Slay the Spire』

 カードには、主に相手にダメージを与える“アタック”、相手のダメージを防ぐブロックを使ったり、一時的にパラメータを上げたりする“スキル”、ターン中やゲーム中など長期間パワーアップなどの効力がある“パワー”の3タイプあります。

『Slay the Spire』

 敵の頭上には、次の相手ターンでどう行動するかがアイコンで表示されていますので、相手をアタックで攻撃するのか、相手の攻撃をスキルでブロックするのか、スキルやパワーでドローやパワーアップするのかを、見極めて行動しましょう。

『Slay the Spire』

 使えるカードやエナジーがなくなったら、ターンを終了させて相手ターンとなります。ターン終了すると余ったエナジーやカードはすべて捨てられてしまうので、使うカードや順番をしっかり考えてから行動に移しましょう。引くカードがなくなった場合は、捨て札が再度デッキとなります。

『Slay the Spire』 『Slay the Spire』

 すべての敵を倒すと勝利となり、報酬としてゴールドとカードがもらえます。カードは3枚のなかから1枚選ぶことができて、以降は自分のデッキに入れて使うことができます。カードは商人や未知マーカーからも入手できます。

『Slay the Spire』

 ゴールド、カード以外にも稀にポーションが手に入ることも。ポーションは戦闘中に使えるアイテムで、キャラクターやカードを強化したり、敵にダメージを与えたりすることができます。最大3つまで持つことができ、自分のターン中ならいつでも使うことができます。ポーションは商人、未知マーカーからも入手できます。

『Slay the Spire』

 エリートとの戦闘に勝利した場合は、ゴールド、カードにあわせて“レリック”というお宝が手に入ります。レリックは持っているだけで便利な効果をもたらすことが多いため、よりたくさんのレリックを入手することが攻略の鍵となります。レリックは他にも財宝、商人、未知マーカーで入手することができます。

ステージのラストにはボスが登場

『Slay the Spire』 『Slay the Spire』

 ステージのラストにはボスマーカーがあり、ボスとバトルします。非常に強力なので、ここに到達するまでにレリックやカードを入手して準備しておきましょう。

『Slay the Spire』

 ボスマーカー前は必ず休憩マーカーになっているので、休憩してHPを回復したり、鍛冶でカードを強化したりしてから挑みましょう。

『Slay the Spire』 『Slay the Spire』

 ボスを倒すと、レアリティの高いカードやボス専用レリックを入手できます。カードやレリックは3つの中から選ぶことに。選び終わると、次のステージの冒険がスタートします。

HPが0になってもキャラクターを強化!

『Slay the Spire』 『Slay the Spire』

 バトルでプレイヤーのHPが0になると、ゲームオーバーとなります。マップやデッキは初期状態に戻りますが、リザルト画面でキャラクターの経験値が溜まり、ロックされている新キャラや新たなカードが解放されるので、どんどんプレイしてロックを解除していきましょう。

運に左右されるデッキ作りがおもしろい良作

 このゲームの最大のおもしろさは、毎回変わるデッキ構築にあると思います。ガードゲームのデッキとは、本来対戦する前にカードの組み合わせやバランスを考えて構築するものなのですが、本作ではカードを入手しながら、少しずつ構築していきます。

『Slay the Spire』

 入手するカードが毎回違うので、当然バランスが悪くなることや、欲しいカードが出てこないこともあります。それでも頭を悩ませながら、うまくデッキのバランスを取り、相性のいい組み合わせを考えて選ぶ……この作業が難しいパズルを少しずつ解くようで楽しい! どんなデッキになるのか自分でも予想がつかないので、毎回ワクワクしながらプレイできるのもいいですね。

『Slay the Spire』

 「カードゲームでバトルとか難しそう!」と思う方もいるかもしれませんが、「6ダメージを与える」や「8ブロックを得る。カードを1枚捨てる」など、カードの能力は非常にシンプルなものが多く、カードに書かれた用語の説明も見られるので、カードゲームをあまり遊んだことないという方でも少しプレイすればすぐに慣れると思います。それでいて、マーカーをどう進むのか、どのカードを選ぶのかなど考える要素が多くて奥深いのが、この作品の魅力だと思います。

『Slay the Spire』

 個人的にはかなり推したい作品! カードゲームとローグライクが融合した新感覚をぜひ体感してみてください。

データ

▼『Slay the Spire』
■メーカー:Mega Crit Games
■対応機種:PC(Steam)
■ジャンル:ETC
■発売日:2019年1月24日
■価格:2,570円(税込)

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