2019年4月10日(水)

『最果てのバベル』先行レビュー! コロプラが贈る王道ファンタジーJRPGの魅力を分析してお届け!

文:電撃PlayStation

 コロプラが贈る王道ファンタジーJRPG『最果てのバベル』。そのレビューを電撃PlayStationのRPG好きライターであるカワチとハチの視点でお届けします。

 『最果てのバベル』はシナリオに野島一成氏、サウンドに崎元仁氏、コンセプトアートにINEI氏といった豪華クリエイターを起用したスマートフォン向け新作RPGです。

 現在事前登録受付中なので、まだ登録していない人はチェックをお忘れなく!

『最果てのバベル』

先が気になるストーリーも戦略性のあるバトルも最高!

 どうも! 30代後半のおっさんライター、カワチです! タイトルが発表されたときはこの時代に王道で勝負するなんて度胸のあることをするな~と思っていた『最果てのバベル』。しかし、プレイしてわかりました! ストーリーもシステムもとても丁寧に作られたRPGで、まさに王道ならではの熱さや楽しさが詰まった作品であることが!! ここでは自分の感じた魅力などをレポートしていきたいと思います。

前向きな性格をした主人公の存在が心地いい!

 本作は文明を失いかけた人間たちが住む巨大な塔・バベルを舞台に、家の部屋から出たことがない少年・ライの冒険を描くものになっています。

『最果てのバベル』
『最果てのバベル』
▲10年間、部屋を出ていなかったライがとある事件をきっかけに外に出て、謎の少女・マイリージャと出会うことで物語が始まります。

 プレイしていて関心したことは、ライがとても前向きだということ。彼は精霊に取りつかれやすく、取りつかれてしまうと他人を傷つけてしまうという理由で部屋から出たことはありませんでした。そんな状況であれば普通は陰を落としてしまうと思うのですが、彼はすごくピュアで前向き。運命に振り回されるツラさを表に出しません。外に出ることができたときに無邪気に感動する姿を見ていると、こちらもうれしくなります。

『最果てのバベル』
『最果てのバベル』
▲真っ直ぐな性格ですがすがしい人物。

 外の世界を知らないというのはライだけでなくプレイヤーも同じ。そのため、主人公と同じ気持ちでプレイできるため、とても感情移入できます。

 また、行ったことのある場所に一瞬で跳ぶことができるシステムにより、いろいろな外の世界を知っていくことでどんどん移動できる場所が増えていきます。ストーリーとシステムがしっかり組み合わさっていておもしろいですね。

『最果てのバベル』
▲外のことを何も知らなかったライですが、冒険することで“飛翔”する場所が増えていきます。

 ただ、物語の要所で違和感のあるポイントが見つかります。ライは天真爛漫で誰も恨まない優しい男ですが、まるで彼がそうなるかのように育てられていたかのように仕向けられた感じもします。また何も知らないという仲間たちが、何か大切なことを隠しているような場面も……。

 舞台となるバベル自体にも大きな秘密があるようで、本当にこのまま王道のストーリーが続いていくのかな……? という疑問がありました。シナリオを手掛ける野島一成さん自身が心をえぐるような重い物語をたくさん発表してきた方なので、本作にも世界を揺るがすような大きな秘密があるのではないかとにらんでいます。

 また、ライ以外のキャラクターたちも魅力的。運命的な出会いを果たすヒロインのマイリージャは勝ち気な性格をしており、天真爛漫なライとの対比がおもしろいです。2人とも天然ボケっぽいところがあるのですが、不思議と会話が噛み合っていていいコンビなんですよ! マイリージャは歯に衣を着せぬ発言をするタイプですが、不思議と憎めないので彼女を好きになる人も多いハズ。ぜひゲーム内で2人の出会いをチェックしてみてもらいたいですね。

『最果てのバベル』
▲ぶっきらぼうな性格をしたマイリージャ。

 一緒に旅をする仲間も妹分のポッケや真面目で正義感の強いイタク、記憶喪失で冷静な性格をしたトノトと、それぞれ個性的です。とくに自分は場を和ませてくれるポッケがお気に入りですね。かわいい!

『最果てのバベル』
『最果てのバベル』
『最果てのバベル』
▲ライとともに戦う仲間たち。まったく異なるタイプのキャラクターです。

ジョブの組み合わせを考えるのが楽しい!

 システム面に目を向けると、まずきちんとマップを移動して探索できるのがうれしい! スマートフォンのゲームだと移動パートが簡略化されていることが多いですが、しっかり自分で探索できるのが楽しいです。エリアが切り替わったときに敵が強くなるのも、昔ながらのRPGをプレイしているようで、RPG好きにはくすぐられるポイント。町人などからサブクエストを受注することができたりと、やりこみ要素があるのもうれしいですね。

『最果てのバベル』
▲マップを探索しながら目的地を目指します。

 戦闘は通常攻撃やスキルを使って敵を殲滅するターン制のバトルになっています。敵にはブレイクゲージがあり、攻撃を加えることでゲージをためることが可能。ゲージがMAXになるとダウン状態になり、敵に大ダメージを与えることができます。そのため、単純に強力な攻撃で敵を攻撃すればいいだけではなく、いかに素早くダウンさせるかも重要になってくるので戦略性があります。

 また、ダウン状態になった敵には一方的にダメージを与えられますが、これがとても爽快! ボスはHPが高めに設定されていますが、ブレイク状態のときに弱点属性で攻撃すればゴリゴリとHPを削れるので、とても気持ちいいです。

『最果てのバベル』
▲ダメージだけでなくブレイクも重要!

 また戦略性という意味で重要になってくるジョブは、メインのほかにサブを2つ設定することが可能。メインのジョブによって装備できる武器の種類が変わるほか、メインとサブに設定したジョブによって使えるスキルも変わってきます。スキルの属性によって敵の弱点を付いたり、回復によって仲間の態勢を整えたりと、考えることがたくさんあるので悩ましいところ……。ゲームのバランスも絶妙で、ギリギリでボスに勝てたときはかなりうれしいです。

 スタミナのようなシステムもないため、ガッツリとやり込めるのも魅力な本作。バトルはジョブやスキルの組み合わせによって無数の戦略性が生まれますし、徐々に謎が明らかになっていくストーリーも秀逸で、先が気になってプレイが止まりません。

 手のひらで壮大なJRPGの世界を楽しむことができるので普段はスマートフォンのRPGをプレイしないという人もぜひ本作をプレイしてみてください。

さまざまな要素により、ストーリーがさらに魅力的に!

 みなさん、こんにちは! 涙腺がゆるい系ライターのハチです。今回は間もなく配信予定のRPGアプリ『最果てのバベル』をひと足先にプレイさせていただいたので、そのレポートをお届けさせてもらいます。

 本作の一番の魅力はなんといっても『ファイナルファンタジーVII』や『ドラゴンズドグマ オンライン』などの名作を生みだしてきた野島一成氏が手掛けているシナリオ! 17年間、部屋から出たことのない少年レイが鳥かごに入れられている少女マイリ―ジャと出会い、物語が進んでいきます。少年と少女の出会いはまさに王道であり至高!

『最果てのバベル』

ウロウロ迷って探してダンジョン攻略!

 RPGといえば、ダンジョンで迷ったり敵を倒してのレベル上げなどをイメージしますが、本作も森やバベルなどを探索しながらストーリーを進めていきます。回り道やお宝が落ちていたり、王道RPG要素満載でアプリゲームであるということを忘れそうになります。イベントが起こる場所や開くことができる扉、話せる人物などにはわかりやすくアイコンが表示されているので、パッと見てわかりやすいのもいいところ。パーティメンバーみんなでダンジョンを走っていく姿がとてもカワイイので、冒険がより楽しくなります。

『最果てのバベル』
▲右上に表示されているのがマップ。進んだ道が黒く浮き出ていきます。タッチすると拡大もできるので、マップを見ながら進んで行きましょう!

 今回実際にプレイさせてもらいましたが、普通にRPGゲームをプレイしている感覚でした。アプリゲームのイメージとして、ストーリーはオマケ程度、スタミナの制限などで進めたいのに進められないなど、RPGというジャンルのゲームをプレイするにはイマイチ冒険感が足りない……と思っている人もいることでしょう。しかし『最果てのバベル』は、スタミナを気にすることなく深いストーリーをじっくりを楽しむことができます。キャラクターは見た目はもちろん、バックボーンも非常にしっかりしており、ストーリー性を十二分に感じることができるのではないでしょうか。とにかく気になった方はぜひ、『最果てのバベル』の世界へ飛び込んでみてください。

『最果てのバベル』

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