2019年4月9日(火)
日本一ソフトウェアは、4月25日に発売するPS4/Nintendo Switch用ソフト『殺人探偵ジャック・ザ・リッパー』の本編シナリオ2章および3章に関する情報を公開しました。
本作は、医療技術が発達した架空のロンドンを舞台に繰り広げられるフルボイスのアドベンチャーゲームです。
ロンドンの裏社会を牛耳るマフィア“ゴッドスピード・ユニオン・ファミリー”。その副首領であるローリィ・ゴッドスピードは市街地で懐かしい顔を見つけ、思わず声をかける。
「先生……。もしかして、ミシェル先生ですか?」
「まぁ。ローリィ? 本当にお久しぶりね」
声をかけた相手は、ローリィが幼少のころに師事した女家庭教師、ミシェル・マージョリー・ウィリアムズであった。
▲再会を喜ぶ2人。ミシェルはかつて、ローリィの女家庭教師(ガヴァネス)でした。 |
病気療養を終えてロンドンに戻ってきたと語るミシェルだが、ローリィは部屋へ招かれて困惑する。隙間風の吹く粗末なアパート、出がらしの紅茶、くたびれた服……。ミシェルは、明らかに生活に困窮していた。
力なく微笑むミシェルの姿に違和感を感じたローリィは助力を申し出るが、もう教師と生徒ではないから、マフィアとは関係がないから、とやんわりと断わられてしまう。
かつて先生と慕ったミシェルの困窮具合を心配したローリィは、アーサーにミシェルの素行調査を依頼する。
▲ミシェルは病気療養から戻り、清貧を絵に描いたような生活を送っています。 |
▲アーサーはローリィからの依頼を快諾。ミシェルの身辺調査に乗り出します。 |
アーサーの調査の結果、ミシェルには多額の借金があることが判明。しかし彼女は散財をすることもなく、縫子の内職をしながら教会へ通うという慎ましい生活を送っていた。
「賭けごとも暴飲暴食もしねぇ。となると怪しいのは……」
「あの教会か。もっと突っ込んだ調査が必要だ」
ミシェルが通う教会について探っていくアーサーは、ハリーとシャーロットに遭遇する。ロンドン市警もまた教会に関する捜査命令を受け、探っているのだという。
“サルーフ福音教団”と呼ばれるその教会では、怪我や病を治す“癒しの奇跡”の恩恵に授かれる、という噂が流れている。ミシェルの身を案じたアーサーは、謎に包まれた教会への潜入を開始する……。
▲教会前で遭遇するハリーとシャーロット。彼らも何やら捜査を進めているようですが……。 |
▲怪しげな教会に出入りするミシェル。調査が必要です。 |
▲ロンドン市警のハリーと秘密裡に協力することも。彼は、手にしているのは証拠品だと言っていますが……? |
かつて女家庭教師(ガヴァネス)として、“ゴッドスピード・ユニオン・ファミリー”の子女たちへ教育を施した女性。
ローリィには特に懐かれており、歳の離れた姉妹のような仲でした。病気療養のためにマフィアを抜け、空気のよいロンドン郊外の高原にて静養生活を送っていました。
最近ロンドン市街へと戻ってきてからは、縫子の内職をしながら教会へ通う慎ましい生活を送っています。円満にマフィアを足抜けしており、今は手の甲のタトゥーを手袋で隠しています。
“サルーフ福音教団”の指導者を務めており、その中性的な美貌と官能的な美声が相まって、歌う姿は天使と称されています。
美しい歌声に心酔する信徒は多く、歌声は病や怪我の痛みを消し去る“癒しの奇跡”を起こすと噂されています。
ロンドン議会の議員。慈善事業団体等と協力しつつ、ロンドン市街地で問題となっている浮浪者、貧民、労働者階級への雇用創出事業を手掛けています。シャーロットとハリーの捜査対象です。
“ゴッドスピード・ユニオン・ファミリー”を束ねる首領。マフィアの長として、掟に反する者には厳しい制裁を与えることで恐れられています。
ミシェルの借金について首を突っ込もうとするローリィに対して、組織としてのルールを守ること、ミシェルの問題には手を出さないことを冷酷に告げます。
強面で筋骨隆々の大男。平時にはマフィアとしての仕事もこなしますが、彼の役目はローリィのボディーガード。格闘や銃器の取り扱いに優れ、有事の際にはローリィの剣となり盾となる忠実な手駒です。
トラブルにかかわるローリィに対しても、自らは手を貸すことを宣言します。
ヒューイット探偵事務所へ、ロンドン市警の警部でありアーサーの実の父であるエドガー・ヒューイットから依頼が持ち込まれる。かつてアーサーの母親を殺害した強盗殺人犯、ジェームズ・ラスボーンの素行調査依頼だ。
ジェームズは刑期を満了して刑務所から出所したが、再度犯罪に加担する可能性があるとのこと。母親の仇を監視調査し、犯罪組織との関与が見られれば報告するという依頼を、アーサーはしぶしぶながら承諾する。
▲エドガーから告げられたのは、かつて母親を殺害した仇の調査依頼でした。 |
出所後、テムズ川のドブさらい(スカベンジャー)の仕事に収まっているジェームズ。ドブさらいはテムズ川に流れ着くさまざまな物を売り払って小銭を稼ぐのだが、川には落とし物からゴミ、身元不明の遺体などが流れてくる。
かつて家に盗みに入り、金だけでなく母親の命まで奪った憎き相手。仕事として冷静に監視をするかたわら、密かに復讐心をたぎらせるアーサーに気が付いたジャックがたしなめる。
「自分の母親の仇を監視するなんてな。断ってもよかったんじゃねぇか?」
「……いや、僕は探偵だ。探偵として仕事をするだけだ」
「そうかい。だったらちゃんとしろ。ウジウジみっともねぇ真似するんじゃねぇぞ」
ある時ジェームズは裏路地でガラの悪い男たちに囲まれる。犯罪組織と接触した証拠を掴んだと思われたが……。ジェームズは震えながら啖呵を切る。
「僕はもう、お前たちには従わない! まっとうに生きて、今までの罪を償うんだ!」
ジェームズは犯罪組織との縁を切り、生活をやり直す強い意志を持っていた。反抗が死を意味すると知っていても、彼は意志を曲げなかった。
▲犯罪とは縁を切り、貧しくともまっとうな暮らしを営もうとするジェームズ。 |
▲しかし犯罪組織が黙っているはずもなく、悪党たちの影が忍び寄ります。 |
「ボサッとすんなよアーサー。このままじゃ、ジェームズはテムズ川でサルベージされる側になっちまうぜ?」
「分かってる。さすがに見過ごせない」
「お前さんの母親を殺した仇を助けるのか。いいんだな?」
「……」
大切な家族を殺した仇を助けるのか、それとも見捨てるのか。アーサーは選択を迫られる……。
▲憎き相手を前にして、アーサーは迷い、葛藤します。 |
ロンドン市警の警部。警察官たちを統括する現場指揮を執る立場であり、犯罪捜査計画作成や指揮、実働部隊を率いての検挙まで幅広くこなす質実剛健の警部。
アーサーの父親ですが、親子仲は上手くいっておらず、長らく別居状態となっています。2人の間に生まれた溝には、エドガーの妻、メアリーの死が深く関与しています。
かつてアーサーの母親を殺害し、逮捕された強盗殺人犯。社会的には刑期満了により罪を償った者ではありますが、元犯罪者の彼を見る世間の目は冷たく、まともな職にはありつけていません。
今はテムズ川でのスカベンジャー(ドブさらい)という汚く、危険な仕事に就いています。
テムズ川のドブさらい(スカベンジャー)たちを取りまとめ上げる青年。貧しさを苦にせず笑い飛ばす豪快さを持ち合わせており、兄貴分として君臨しています。
貧民街で浮浪者や浮浪児を見つけきてはドブさらいの仕事を紹介し、金品を見つけた際には上がりを受け取っています。
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