2019年4月10日(水)
『礎の楯 -AEGIS-』がコアなゲーム性でおもしろい。思考する戦略性と撃ちまくる爽快感の融合【TOKYO SANDBOX】
4月6日・7日に、都内のベルサール秋葉原で開催されていたインディーゲーム展示会“TOKYO SANDBOX”。会場に出展されていたゲームの中から、ライターの気になるタイトルをピックアップし、試遊レポートをお届けします。今回は、ゲーム性が奥深いアクションシューティング『礎の楯 -AEGIS-』を紹介!
『礎の楯 -AEGIS-』とは
『礎の楯 -AEGIS-』は、ゲーム制作チーム“コトシロ”によるPC用ソフトで、タワーディフェンスと2Dアクションシューティングを組み合わせ“防衛シューティング”と銘打たれた作品です。
WAVE形式で次々と襲い来る敵からコアを守るのが目的で、プレイヤーキャラが銃で応戦しながら、敵がドロップする部品を集めて防衛用のユニット(装置)を開発し、それを自由に設置して防御拠点を築き上げ、より多くのWAVEをしのぎきることを目指します。
出展されたバージョンでは操作がコントローラに対応しており、左スティックで移動しながら右スティックで照準し、敵を射撃していきます。いわゆるツインスティックシューター系と同様の操作感覚でプレイできるので、その手のゲームを遊んだ経験がある人なら、すんなり入れるでしょう。
なお、コントローラには対応していませんが、本作のアルファ版をゲーム公式サイトからダウンロードすることもできます。
ユニット建造と武器の強化で守りを堅固に
防衛の要となるユニットは、出展バージョンだと3種類で、コアに投入する部品の数を増やすほど高コストなユニットを建造できます。製品版では、9種類のユニットが登場する予定とのことです。
▲出展バージョンでは、壁を兼ねた足場や一直線に武器を発射する迎撃装置などが建造できました。 |
また、敵は部品だけでなく銃火器をドロップし、それを拾うことでプレイヤーキャラが使うメイン武器を切り替えたり、装備しているメイン武器の強化および弾丸の補充を行ったりすることが可能。さらに敵を自動迎撃する防衛ユニットには、手持ちの強化した銃を取り付けることもできます。
プレイヤーキャラは何回でもコアから復活できますが、自分の腕だけに頼ろうとするとメイン武器の弾切れでにっちもさっちも行かなくなるので、どのようにユニットを配置して要塞化していくかという戦略性は、おそらく先に進むほど重要になるだろうと感じました。
やり込める奥深さを感じるディープなゲーム性
本作は、敵の迎撃とドロップアイテムの獲得を軸に、使用する武器の選択や管理、ユニットの建造と配置をリアルタイムに行う必要があり、連続的に一瞬の判断が問われます。
先の手を考えながら目の前の敵に対処し、必要とあらば臨機応変に作戦を切り替えるプレイは、やり込める奥深さをひしひしと感じ、実にゲームらしい遊びを体感。ドット絵のかわいらしさとは裏腹に、かなりディープなゲーム性を楽しめます。
武器やユニットの種類が増えるほど戦術の幅が広がるので、そうした要素が充実するほど奥の深いゲームになるだろうと思いました。リアルタイムストラテジーのような考える楽しさと、アクションシューティングの撃ちまくる爽快感の両方を味わえる作品です。
Steamで早期アクセス実施。リリースは年内予定
なお、本作のゲーム開発は、企画からグラフィック、プログラムに至るまで、サウンド以外すべてをロッドメン氏が担当しているそう。同氏によれば、早ければ4月中、遅くとも5月にはSteamで早期アクセスを開始したいと話していました。
早期アクセス版は、ひたすら敵の攻撃を耐えしのぐエンドレスモードをプレイでき、製品版にはシナリオモードも搭載されます。製品版のリリース時期については、早期アクセスで得たフィードバック次第ではあるものの、年内には行いたいとのことです。
一言にすると“ゲームらしいゲーム”で、コアなゲームを好きな人が楽しめるプレイ感を持った作品なので、そうしたゲームを探している人は注目してみてください。
(C)2019 Kotoshiro.