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2019年4月9日(火)

新作『EDF:アイアンレイン』レビュー! よりドラマティックに、より自由にプレイできる魅力を紹介

文:うま

 ディースリー・パブリッシャーが4月11日に発売するPS4用ソフト『EARTH DEFENSE FORCE: IRON RAIN(EDF:IR)』。そのプレイレビューをお届けしていきます。

『EARTH DEFENSE FORCE: IRON RAIN』

 本作は『地球防衛軍』シリーズをベースにしつつも、ナンバリングタイトルとは一線を画した新たな世界観やゲームシステムを楽しめる最新タイトル。開発にユークス、テーマ曲は新垣隆さん、クリーチャーデザインに大山竜さんが起用されています。

 今回は、新たな息吹とともにリリースされる『EDF:アイアンレイン』の魅力を紹介していきます。

宇宙からの侵略者とのハードな物語

 本作の物語では、宇宙からきた未知の侵略者“アグレッサー”との戦いの物語が描かれています。

 地球防衛組織“アースディフェンスフォース(EDF)”によるアグレッサーの母艦“ハイヴクラフト”への総攻撃から7年後の地球が舞台。母艦を撃墜した後もアグレッサーが送り込んだ巨大生物は繁殖を続けて、地上は廃墟となっていました。プレイヤーはハイヴクラフトとの戦いで7年間昏睡状態になっていたEDF隊員“クローサー”を操り、アグレッサーとの戦いに再び身を投じることになります。

『EARTH DEFENSE FORCE: IRON RAIN』

 チュートリアルは7年前のハイヴクラフトとの戦い中に行われます。この戦いでクローサーは偶然に新型エナジーコアを手に入れたり、EDFの精鋭部隊や彼らが使用していた新型エナジーコアの技術が失われたりといった展開があります。そのエピソードをチュートリアル中に体験できるので、すごくテンションが上がりました。

『EARTH DEFENSE FORCE: IRON RAIN』
▲クローサーが昏睡状態に陥った理由など、当時の戦いがチュートリアルで体験できます!

 “アグレッサーとの戦いの物語”と書きましたが、相手にするのはアグレッサーだけではありません。この世界にはアグレッサーと戦うもう1つの地球防衛組織“カインドレッド・レベリオン(KR)”が存在しています。彼らはEDFとアグレッサーの戦いの場に乱入してエナジージェムを奪ってくるため敵対しているのですが、この設定どおりミッションによっては乱入してくることがあります。

『EARTH DEFENSE FORCE: IRON RAIN』
▲旧式のウォーメックを操り、戦いを挑んでくるKR。

 プレイヤーキャラクターや仲間の兵士にも設定・背景が用意されており、まるで洋画を見ているかのようなストーリーを楽しるのも魅力の1つとなっています。

『EARTH DEFENSE FORCE: IRON RAIN』
▲ブリーフィング画面ではメンバーの会話や、EDF隊員向けのラジオが流れています。

アグレッサーに対抗する4種のPAギア

 クローサーは戦闘用強化外骨格“PAギア”を身にまとって戦います。このPAギアは能力が異なる複数のタイプが用意されており、ミッションが進むことで新たなPAギアが開発されていきます。

 各PAギアにはそれぞれ“エナジームーブ”と呼ばれる特殊能力があり、使うには画面右下に表示されているエネルギーを一定量消費します。

 また、クローサーの使うPAギアにのみ搭載された新型エナジーコアの特殊能力“オーバードライブ”を使えます。発動すると一定時間移動速度や攻撃速度がアップし、“エナジームーブ”は無制限に使えるように。ただし、1回の出撃に1度しか使えないという、まさに切り札といえるシステムです。

『EARTH DEFENSE FORCE: IRON RAIN』
▲オーバードライブ発動時に発生するエネルギーには、近くの敵をまとめて吹き飛ばす効果も!

 またすべてのPAギアは、L3ボタンを押し込むことでダッシュできるので、ミッションクリア後のアイテムを回収しやすいのがうれしいです。

 さらに、使用しているPAギアによっては、敵の攻撃を受けた時にタイミングよくR1ボタンを押すことで“バックフリップ”と呼ばれる受け身をとれます。一定のエネルギーゲージを消費しますが、吹き飛ばされた後に、敵に囲まれたり追い撃ちされたりするのを回避できます。

『EARTH DEFENSE FORCE: IRON RAIN』
▲ジェットリフターとヘビーストライカーはダッシュにもエネルギーを消費するので、エネルギー管理が重要です。

扱いやすさNo.1のオーソドックスな“トルーパー”

『EARTH DEFENSE FORCE: IRON RAIN』

 最初に作られたPAギア。攻撃力や防御力のバランスがよく、クセがないのが特徴です。アイテムを所持できるキャパシティの数値が一番多いので、マルチプレイでのアイテムによる支援は他のPAギアよりも得意です。

『EARTH DEFENSE FORCE: IRON RAIN』
▲回復アイテムを大量に持ち込めるので、ソロでも耐える力が高いです。

 エナジームーブは障害物などを吹き飛ばしながらステップ移動する“E-ダッジ”。連続して5回まで出せるので、敵に囲まれた時などに使って敵を吹き飛ばしてから、ダッシュで逃げるなどの使い道ができそうです。

『EARTH DEFENSE FORCE: IRON RAIN』
▲左スティックと組み合わせることで、ステップしつつ進行方向にいる障害物などを吹き飛ばせます。

安全な空中から一方的に攻撃できる“ジェットリフター”

『EARTH DEFENSE FORCE: IRON RAIN』

 背中の飛行ユニットで自由自在に空を飛べるPAギア。敵からの攻撃を受けにくい空中から攻撃ができるので、回避が苦手な人でも扱いやすいところが魅力です。半面、全PAギア中もっとも防御力が低いので、ポジションには注意しましょう。

『EARTH DEFENSE FORCE: IRON RAIN』
▲飛べるため、ミッションクリア後のエナジージェムの回収は非常にやりやすいです。

 エナジームーブは飛行能力の“E-フライト”。360度自由に飛行できるうえに、ホバリングできます。L3ボタンのダッシュと組み合わせて高速移動も可能です。

『EARTH DEFENSE FORCE: IRON RAIN』
▲ダッシュ後すぐに“E-フライト”を解除することで、慣性で滑空したりもできます。

攻防に優れた移動要塞“ヘビーストライカー”

『EARTH DEFENSE FORCE: IRON RAIN』

 ミッションを進めると使えるようになる新型PAギア。同じ武器を2丁同時に装備できるので、攻撃力はバツグン! 防御力も高いので「やられる前にやる!」というタイプの人にオススメです。

『EARTH DEFENSE FORCE: IRON RAIN』
▲移動力は低いものの、ダッシュが使えるので気にならないかと。

 ヘビーストライカーはエナジームーブも2種あり、移動系の“E-スラスター”の他、大半の攻撃を無効化できる電磁バリアの“E-フィールド”を展開可能。このバリアは敵の攻撃を防ぎつつ、こちらの攻撃は通過させるので一方的に攻撃できるのが強みです。

『EARTH DEFENSE FORCE: IRON RAIN』
▲NPCの“E-フィールド”を盾にすることも可能! ただし自分の攻撃は味方の“E-フィールド”に阻まれてしまうので注意!

ワイヤーを使って空中を立体的に動く“プロールライダー”

『EARTH DEFENSE FORCE: IRON RAIN』

 鹵獲したKRの試作PAギアを研究、解析して作った最新鋭のPAギア。基本能力はトルーパーに似た性能ですが、エナジームーブの“E-ニードル”を打ち込み、引き寄せることで空中を立体的に移動できます。その瞬間的な移動速度は、ジェットリフター以上!

『EARTH DEFENSE FORCE: IRON RAIN』
▲“E-ニードル”は建物や障害物だけではなく、敵にも打ち込めます。

 プロールライダーの最大の特徴は、オーバードライブ時に召喚できるサポートバグ“G-L.I.A.R.(ジライヤ)”! アグレッサーの巨大生物をビークルのように乗りこなし、敵を攻撃できます。

『EARTH DEFENSE FORCE: IRON RAIN』
▲初めて実戦投入したG-L.I.A.R.のストームアント。アゴによる近距離攻撃や、酸による遠距離攻撃ができます。

武器とPAギアを自由に組み合わせてミッションに挑め!

 本作では、武器のシステムが一新されていることに驚きました。出撃前に武器を2種類まで同時に選択可能ですが、どのPAギアでもすべての武器種のなかから2つまで装備できるのです!

『EARTH DEFENSE FORCE: IRON RAIN』
▲飛行可能なジェットリフターで、空中から実弾兵器を使えるようになりました。

 武器の入手方法もナンバリングタイトルとは異なり、ミッションをクリアしていくごとに新しい武器の開発プランが提示されます。プランが提示されたらゲーム内通貨のクレジットと、武器ごとに必要な色のエナジージェムと交換で新しい武器が開発できます。そのため、ミッションに合わせて新しい武器を作ってから挑めます。

『EARTH DEFENSE FORCE: IRON RAIN』
▲欲しい武器をピンポイントで購入できるのはうれしいところ。

ソロでも多人数でも楽しい“キャンペーンモード”

 アグレッサーとの戦いのドラマが楽しめる“キャンペーン”モードはミッションクリア形式で、クリアしていくことで新しいミッションが選択できるようになって物語が進んでいきます。

 ナンバリングタイトルでもおなじみの難易度選択は本作にも用意されており、いつでも変更が可能です。

 1度クリアしたミッションは何度でも挑めるので、武器開発に必要な特定の色のエナジージェムを集めるために同じミッションを繰り返し戦うこともできます。

 この“キャンペーン”モードは1人で遊べますが、オンラインでのマルチプレイも可能です。最大6人まで同時にプレイ可能で、ルームに集まった仲間とともに戦えます。

 もう1つのマルチプレイとして、1台のPS4にコントローラーを2つつなげて遊べる“画面分割”マルチプレイもできます。

『EARTH DEFENSE FORCE: IRON RAIN』
▲“画面分割”マルチプレイは、最大2人まで同時にプレイできます。

 今回のマルチプレイは復活のシステムが新しいものになっており、2種類用意されていました。HPが0になっても一定時間経過することで自動で復活できます。もう1つが、体力の最大値を減らすことで即復活するというもの。どちらの復活方式を選ぶかは、プレイヤーの自由です。

 ただし注意しなければいけないのが、復活できる回数がチームメンバー全員で合計4回までとなっているので、いくら復活できるとはいっても不用意に倒されてはいけません。味方を復活させたり自分や味方の体力を回復できるアイテムを持ち込めるので、それらをうまく使って戦うのがポイントになりそうです。

『EARTH DEFENSE FORCE: IRON RAIN』
▲PAギアごとに決まったキャパシティの量だけアイテムが持ち込めるので、何を持ち込むのかはしっかり考えましょう。

オンライン対戦モード“マーセナリー”

 本作ではオンライン対戦モード“マーセナリー”が用意されています。このモードは最大8人まで参加可能で、ゲーム中の設定どおりにEDFとKRの2チームに分かれて、アグレッサーが落とすエナジージェムを奪いあいます。

 スタート時に所持している武器やアイテムは敵味方全員同じものなので、ゲームの進行度などによる差はありません。

 また、“キャンペーン”モードとは異なり何度でも復活できるうえ、復活時に“リスポーン・ボーナス”でパワーアップできる場合もあるので、対戦アクションが苦手な人でも参加しやすいです。

『EARTH DEFENSE FORCE: IRON RAIN』
▲敵チームだけではなくアグレッサーも交えた三つ巴の戦いに、戦場は大混乱!

豊富なカスタマイズで、洋画の主役気分を味わえる!

 本作をプレイして一番驚いたのは、映画の主役になって宇宙人と戦っている気分になれたこと。主人公の性別や外見などを何度でも自由にカスタマイズできるので、EDFの無名の1兵士ではなく、自分が“クローサー”という主人公になった気になれました。

 ドラマ性が非常に高く各ミッションが物語としてつながっているので、ミッションをクリアしていくごとに先が気になってどんどん進めたくなったのも外せません。仲間も全員キャラクターが設定されているため、バトル中の彼らの会話なども映画の1シーンのようでたまりません!

『EARTH DEFENSE FORCE: IRON RAIN』
▲ヘルメットや隊員服なども変更可能。これらのカスタマイズパーツも、ミッションを進めていくと新しいものが追加されていきます。

 次に驚いたのが、PAギアと武器やアイテムの組み合わせの楽しさです。自由に武器とPAギアを組み合わせられるようになったおかげで、例えばトルーパーでクリアが難しいミッションがあってもすぐに他のPAギアに変えて挑むことができます。また、手持ちの武器では届かない距離の敵を倒す必要がある場合などに、即座にスナイパーライフルを開発する、といったことができるようになりました。

『EARTH DEFENSE FORCE: IRON RAIN』
▲ミッションに合わせて、自由に武器とPAギアを変更して攻略できます!

 今までの『地球防衛軍』シリーズでEDF隊員だった人たちはもちろん、システムが大幅に変更されているのでシリーズをプレイしたことがない人にも、地球を救う新作アクションゲームとしてオススメできる作品です。では発売日以降に、オンラインでお会いしましょう!

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