2019年4月17日(水)
『FFT』を彷彿とさせるSRPG『Fell Seal: Arbiter’s Mark』製品版の配信日が決定
Steamで2018年8月から早期アクセスが行われていたSRPG『Fell Seal: Arbiter’s Mark』について、製品版が海外向けに4月30日より配信されることが発表されました。
『Fell Seal: Arbiter’s Mark』は、『ファイナルファンタジータクティクス』(以下、FFT)など日本の作品にインスパイアされたというタイトルで、クラスシステムに重点を置く自由なキャラカスタマイズが特徴的なターン制タクティカルRPGです。
米国のインディーデベロッパー・6 Eyes Studioが開発を行い、パブリッシャーは1C Entertainmentが担当して、海外向けにPS4/Xbox One/PC用ソフトとして販売されます。
ストーリーの舞台設定は、遠い昔に強大な魔獣を倒して人々を守った7人の英雄が“Immortal”と呼ばれ、人間を超越する存在として世界を守護し秩序を管理しているファンタジーな世界観になっています。
主人公のKyrieは、Immortalに代わって各地に赴き、秩序を守る法の執行者として活動する“Arbiter”という職に就く女性で、悪を見過ごせず己の任務を果たそうと行動するちに、Immortalの後継者争いに巻き込まれていく物語が展開します。
▲審判、陪審、処刑の権限を与えられたArbiterは、必要とあれば武器をもって事件を解決します。 |
▲Arbiterである主人公は、7人のImmortalで構成された評議会に仕えています。 |
▲バトルは、敵味方に関係なく行動順が回ってきたユニットから動くターン制。通常攻撃やスキルで敵と戦います。 |
日本からも購入可能なSteam版の対応言語は、ローンチ時点では英語をはじめとする海外の6言語になる予定で、日本語は含まれていません。FAQにて将来的に対応言語を広げる可能性があることも示唆されていますが、そこでは中国語などが挙げられています。
『FFT』を彷彿とさせる自由度の高いキャラカスタマイズ
『Fell Seal: Arbiter’s Mark』のクラスシステムは、メニュー画面から任意のクラスチェンジが可能で、1人のキャラで複数のクラスを育てられるシステムになっています。
各クラスは、キャラ自体のレベルとは別に習熟度としてのレベルが設定され、クラスレベルが一定値に達することで新たなクラスを選択できるようになります。
また、戦闘で獲得したAPを消費して各クラスのアビリティツリーから任意のアビリティを修得可能。アビリティはスキル(クラス固有のコマンド)、パッシブ、カウンターの3カテゴリに分かれ、修得済みのアビリティは、プレイヤーの任意でキャラにセットできます。
▲スキルとパッシブは、現在のクラスのものが自動でセットされる他に、任意でスキル1枠、パッシブ2枠を選択可能。カウンターは修得済みのものから1つ選びます。 |
ゲーム画面を見ても感じると思いますが、筆者が早期アクセス版をプレイした時は、キャラの育成に関して言えば、かなり『FFT』のジョブシステムを彷彿とさせるカスタマイズシステムになっていると感じました。もちろん差異はあるものの、『FFT』を遊んだ人であれば、ゲームプレイで戸惑う部分は少ないと思います。むしろ、あまりに似すぎて戸惑うかもしれません。
なお、本作は汎用キャラの外観を自由にカスタマイズ可能です。項目ごとに外観パーツや色を選択する形で、さまざまな見た目のユニットを作れます。また、海外的なテイストの強いイラストが多いですが、自由に選べるポートレイト(顔グラフィック)も複数用意されています。
▲外観のカスタマイズは、街にあるギルドで行えます。雇用時に外観を設定したり、雇用済みのキャラの外観を変えたりすることができます。 |
1本のタクティカルRPGと考えるならプレイは楽しい
開発元の6 Eyes Studioはゲームクリエイター同士で結婚したLeclerc夫妻が興したスタジオで、本作のゲーム開発は、スタジオ創設前から長年の構想がありつつ、2015年から正式に着手したといいます。早期アクセス中は、コンテンツ追加の他にもバランス調整が頻繁に行われており、満を持しての製品版リリースと言えそうです。
Steamのレビューは“非常に好評”で、早期アクセス版の評価は高い本作。筆者の感想を添えると、『FFT』と比較しなければ「これはこれで遊んでいて楽しい」と感じる作品であると思います。とはいえ、『FFT』を頭から消し去ることが難しい作品ではあるのですが。
日本人にとってはゴールデンウィークの真っ最中というベストなタイミングで出るので、タクティカルRPGが好きで言語に抵抗がない人は、注目したいタイトルの1つに数えられるのではないでしょうか。
※画像はすべて開発中のものです。
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