2019年4月25日(木)
セガゲームスとf4samuraiが共同で制作するiOS/Android用RPG『ワンダーグラビティ~ピノと重力使い~(ワングラ)』。配信開始から3週間がたった本作の魅力を、改めてフィーチャーします。
『ワングラ』は、父親に着せられた“詐欺師”の汚名をそそぐため、重力使いの“ヒューゴ”が、相棒のピノ“ニール”とともに世界の底“エンドロール”を目指して旅する物語。脚本原案は、特撮番組『仮面ライダー電王』やTVアニメ『進撃の巨人』などを手がけてきた小林靖子さんが担当しています。
この記事では、本作の冒頭部分のエピソードをまるっと紹介するとともに、小林靖子フリークに刺さること間違いなしなポイントを解説! 小林さんの手がける特撮やアニメ作品が好きな人は必見ですよ!!
大陸も海もない広大な空の世界“ウイトラスト”では、人間と「ピノ」と呼ばれる“小さき者”が共存している。
ウイトラスト上層に位置する国“フォグミスト”の空港で働く少年・ヒューゴは、重力のないこの世界の中で“人よりも重力が重い”という特殊な体質を持っている。
ヒューゴの父・レノンは優秀な重力使いであり冒険家でもあったが、世界の底“エンドロール”にたどり着いたと嘘を付き、賞金を持ち逃げしたとして国際指名手配をされたまま行方をくらましてしまった。
“詐欺師の息子”として扱われながらも、父の無罪を信じ、いつか父と同じ重力使いになることを夢見ていたヒューゴは、ある日空港でピノのニールと出会う。
デブリに追われるニールは、「助けてくれたらオレの宝をやる」と人々に宝を対価に助けを求めるが、逃げ惑う人々は誰もニールに見向きもしない。そんな中、ただ1人ヒューゴだけがニールを助けるため、デブリに立ち向かう。しかし、ただの人間でしかないヒューゴはデブリに歯が立つはずもなく、2人はデブリに追い詰められてしまう。
ここまでか……と諦めかけるニールとは対象的に、ヒューゴは決して諦めない。その時、ニールの持つ“ピノのりんご”がヒューゴの強い意志に共鳴して光を放ち、デブリを弾き飛ばす。それを見たニールはヒューゴに自分の“ピノのりんご”を与える。
“ピノのりんご”を食べ重力使いとなったヒューゴは、ニールとともにデブリを倒す。長年の夢が叶い、重力使いとなったヒューゴと一緒にデブリを倒したニールは、ノーツ(相棒)になったばかりのヒューゴが、どの重力使いも使いこなすことができなかった自分を使いこなしたことに驚くとともに今まで感じたことのない身体の重さを感じていた。
一方、重力使いとなったヒューゴは、父の汚名を晴らすため、エンドロールを目指す決意を新たにする。ニールも先程の戦いから、思うところがあるようでヒューゴをノーツとすることを受け入れる。
そこに「エンドロールへいきたい」というヒューゴの言葉を聞いた、飛行船(シップ)リューセーエンデバー号のパイロット・ノンカが現れる。ノンカは急な欠員が出たためシップを機動させられない、とヒューゴにシップの重力使いにならないかと話を持ちかける。
ヒューゴがノンカの誘いを受けようとしたその時、重力使いのアポロとそのノーツのラヴェルがシップの重力使いになりたいと割り込んできた。自分たちのほうがシップの乗組員にふさわしいと主張する2人に憤慨するニール。
「リューセーエンデバーは有名な機体……」と、ノンカを見て自分の記憶にあるパイロットと違うような……と首をかしげるアポロにノンカはテストを受けるよう促す。
テストは、フォグミストの東にある大きな森に墜落したシップからログ(シップの航路を記録する装置)を持ち帰った方をリューセーエンデバーの重力使いに採用するというものだった。
本作の魅力の1つであるストーリー。暖かみのある背景や愛らしいキャラクターのイラストとは対照的に、物語は序盤から不穏な空気をはらみつつスピーディに展開していきます。
希代のストーリーテラー・小林靖子さんが脚本原案ということで、まだプレイしていないけど実は気になっていて……という人も多いのではないでしょうか。そんな方々へ、『ワングラ』をプレイするべき推しポイントを紹介していきます!
真っすぐで素直な“ヒューゴ”と、打算的で嘘を付く“ニール”。対象的な2人を主人公に据えることにより、両方のキャラが引き立ちます。今後、2人の関係にどのような変化が現れるのでしょうか?
“詐欺師の息子”として扱われながらも、父の無罪を信じ、いつか父と同じ重力使いになることを夢見ていたヒューゴ。憧れの父親(有名な冒険家)が詐欺師と呼ばれても信じ続け、汚名をそそごうと奮闘する姿に心が熱くなります。
ヒューゴやニールを引っかき回す、“アポロ”&“ラヴェル”。昔ながらのライバルキャラではあるものの、コミカルで憎めない存在です。アポロのことが好きで好きでしょうがない! というラヴェルの態度も、見ていて微笑ましいんですよね~。
“人よりも重力が重い”という特殊な体質をはじめ、誰も使いこなすことのできなかったニールを初見で使いこなすなど、ヒューゴには冒頭から不可解な事象がつきまといます。ニールもヒューゴと戦った後は身体の重さを感じるなど、ヒューゴの特殊な体質への興味やニールとの特別な関係性を想像させられます。
また、ノンカを見て「自分の記憶にあるパイロットと違うような……」と首をかしげるアポロ。さらに急な欠員の理由など、エンデバー号にもさまざまな謎が散りばめられています。これらの伏線が今後どのように回収されるのか、今から期待が高まりますね……!
(C) SEGA・f4samurai
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