セガの発表を受けた各メーカーの反応は? 任天堂、SCE、マイクロソフト、カプコンのコメントを独占掲載!


 セガがドリームキャストの製造を中止、ソフトコンテンツ事業に特化するとのニュースはすでに報じられている通りだが、各メーカーはこの件をどう捉えているのだろうか。電撃オンラインでは任天堂、SCE、マイクロソフト、カプコンの4社に話を聞いた。

■任天堂
任天堂 広報室:
「私どもは現在、ゲームボーイアドバンス、ゲームキューブを連動させて取り組んでおり、DCの生産を中止するということで、任天堂がなにかを対応するということはありません。私どもの方向性はなんら変わらないものです。ソフトメーカーの方々には、私どものソフト作りに賛同いただければ、特段の事情がない限りライセンスさせていただきますし、良いソフトを作ってくださいと切望しています。これは業界全体の問題だとも思うのですが、今、真剣にみんなが良いソフトを作らなければいけない。セガさんにも良いソフトをお作りになってほしいと思います」

■ソニー・コンピュータ エンタテインメント
エグゼクティブ・バイス・プレジデント 佐伯雅司氏:
(※佐伯氏には、コメントという形ではなく、電話インタビューで詳しい話を聞くことができた)
――セガがPS陣営に参入というニュースが入ってきましたが、どういう感想をお持ちですか。
佐伯氏「もう大歓迎。“いっしょに面白いことやろうよ”という気持ちです。セガさんとタッグを組むことで、PS2というフォーマットに対する安心感がさらに強力になるのが嬉しいですね。」
――『ソニック』シリーズを始めとするセガサターンのソフトが、欧米でPSoneに移植されるとの発表もありました。
佐伯氏「ええ、それも大歓迎です。欧米ではPSoneに対するニーズがまだまだあるし、互換性がある以上必ずしもPS2で出す必要はないですから。(サターンソフトの移植先として)PSoneを選んでくれたのは正解だと思います」
――ネットワークに関して「セガとSCEが相互に協力を検討する」との発表もありましたが、具体的にはどんなことを予定されてますか?
佐伯氏「具体的なことはまだちょっと言えないんですが、ネットワーク対応はセガさんとのシナジーで加速するでしょうね。それにネットワークソフトの開発力においてセガさんの先行具合っていうのは自他ともに認めるところだと思うので、そのへんの先駆的なノウハウをPS2陣営で活かしてくれることに期待しています」
――PS2は強力な味方を得た感じですね。
佐伯氏「プラットフォームホルダーとしては本当にありがたいです。今回発表されたソフトラインナップも非常に強力ですから。なによりもユーザーの皆さんが喜んでくれてるんじゃないでしょうか。めでたい日だと思いますよ(笑)」

■マイクロソフト
マイクロソフト Xbox事業部 広報担当:
「ゲームソフトをご提供いただけるメーカーとして、セガさんにもご参入いただくことができればうれしく思います。Xboxは現在、ゲームファンのみなさんの期待に応えることができる作品の準備をしながら、春の東京ゲームショウに向けて、いろいろな仕掛けを用意しています。こちらもご注目ください」

■カプコン
カプコン常務取締役 岡本吉起氏:
「ドリームキャストに関しては、カプコンとしても全力でバックアップをしてきたつもりですが、セガさんにもユーザーの皆さんにも、ぼくたちの力及ばず、残念に思ってます。ですけど発表を受けて、動いているDCソフトのラインを止めるなどありえないことですからご安心ください。セガさんの今回の決断は、上場企業としてすこぶる正しい決断だと思います。今後、優良ソフトメーカーとして一刻も早く業績回復されることを願います」

以上、ゲーム業界の未来図を大きく変えるニュースだけに、各社の反応もさまざま。SCEとのネットワーク展開、ゲームキューブ・Xboxへの参入の行方などまだ不明瞭な点もあるが、今後ともセガの動向に注目していきたい。

■関連ホームページ
セガ ニュースリリース
http://www.sega.co.jp/sega/corp/news/nr010131_2.html
ユーザー向けリリース「SEGAを応援してくださるみなさんへ」
http://www.sega.co.jp/sega010131.html

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