核戦争から約200年 巨万の富と欲望を集める街があった──『Fallout: New Vegas（フォールアウト：ニューベガス）』特集ページ
▼『Fallout: New Vegas（フォールアウト: ニューベガス）』
■メーカー：ベセスダ・ソフトワークス
■対応機種：PS3/Xbox 360 ■ジャンル：RPG
■発売日：2010年11月4日 ■希望小売価格：8,190円（税込）
“自由になんでもできること”をウリにしているRPGは数多いものの、その中でもトップクラスに“プレイヤーの思い通りにいろいろなことができる”のが、ベセスダ・ソフトワークスが作るRPGの特徴だ。もちろんそのスタイルがしっかりと受け継がれている本作は、はたしてどんな内容の作品となっているのか？ その内容や注目すべきポイントを紹介していこう。
『Fallout』シリーズの世界は“核戦争から200年が過ぎたアメリカ”という設定になっている。本作に登場するニューベガスはアメリカ南西部にあたる場所で、比較的核の影響は少ないらしいが、それでも放射能による汚染がそこかしこに残っている。また、放射能によって変異を起こした生物たちや、倫理観が崩れた世界を生きるうちに、他者から略奪することで生きる糧を得ることが当たり前になってしまった連中も多数存在している。現代人が考える“普通の生活”を送ることすら難しい世界――それが、本作の世界なのだ。
ニューベガスを俯瞰（ふかん）で写したところ。崩壊しかけた高層ビルや、あり合わせで作ったようなバリケードが、荒涼とした雰囲気を感じさせる。
▲ 舗装が波打ち、移動することさえ困難な状態の道。プレイヤーは、こうした世界を旅していくことになる。
▲ 放射能による突然変異で凶暴化した生物が襲来!! 一瞬の油断が命の危険を招いてしまうことも……。
▲ ニューベガスではギャンブルも行われている。世界が荒れ果てても、スリルを求める人間の性質は変わらない。
週末の世界の厳しさをよりリアルに！ ハードコアモードとは？
最大の敵、それはハードコアなこの世界!!
こうした終末の世界の厳しさを、よりリアルに味わえるために搭載されたのが“ハードコアモード”だ。このモードに切り替えると、食事や睡眠、水分補給といった“ゲームであるがゆえに排除されてきた要素”をキチンとこなさねばならなくなる。その厳しさをじっくり味わったレポートも掲載予定なので、ぜひ楽しみにしていてもらいたい！
本作の戦闘は、アクション要素の強いリアルタイムでの戦闘となっているが、“V.A.T.S.”というシステムを駆使して、ゲーム内時間を停止して手や足を狙い撃つことも可能だ。プレイヤーが行うことは攻撃部位の選択だけなので、アクションが苦手な人でも“手を狙って武器を落とさせる”、“足を狙って移動速度を低下させる”といった戦闘プランが簡単に組み立てられるのだ。アクションが苦手な人だけでなく、得意な人も積極的に使っていくといいだろう。ただし、自分の能力や敵の位置によって命中率が変化するので注意！
戦闘を有利に進められる“V.A.T.S.”。ただし使用するためには、AP（アクションポイント）を消費する必要があるので、ご利用は計画的に……。
プレイヤーを助けてくれる頼もしいコンパニオンたち！
プレイヤーの戦闘や冒険を有利にしてくれるのは“V.A.T.S.”だけではない。キャラクターの中には“コンパニオン”としてプレイヤーに味方してくれる者たちが存在する。コンパニオンには、右の画像にある“コンパニオンホイール”を使って、自由に命令を下していくことが可能となっている。
武器の状態なども、戦闘の内容に大きく影響してくる。あまりに状態が悪くなると使用不可能になってしまうので、こまめに手入れをしておこう。
本作では、筋力や知力、体力といった7つの基本ステータス（ゲーム中ではS.P.E.C.I.A.L.と呼ばれている）をゲーム開始後すぐに設定することになるのだが、その後は、冒険を進めてレベルアップした際に“SKILLS”の値を上昇させたり“PERKS”を取得することでキャラクターの個性を構築する成長システムを採用している。ここでは、SKILLSとPERKSがどういうものなのか紹介しつつ、本作より新たに導入された“TRAITS”という要素について紹介していこう。
SKILLSとは、プレイヤーの各種能力を1～100のパラメータで表示したもの。Barterを上げればアイテムの売買時に有利に取引することができ、Survivalを上げれば食料や飲み物を摂取した際に回復する体力の量が増えるといった具合だ。SKILLSは全部で13種類あり、レベルアップの際などにプレイヤーが自由に割り振ることができる。すべてに均等割り振って汎用性のあるキャラクターにするのもいいし、特定のものを強化して“専門家”にするのもいい。すべてはプレイヤー次第だ。
PERKSは“プレイヤーの特技”にあたるもので、レベルが2上がるごとに1つ覚えられる。戦闘に役立つものでは、弾薬のリロード速度を上げたり、暗い室内や日没後に早く目が慣れるようになったり、特定の敵に与えるダメージが増えたり、といったものがある。他に、アイテムを所持できる重量を増やすといったものもアリ。ただし、PERKSすべてを取得できるわけではないようなので、どういうキャラクターに育てたいかを意識しながら覚えることをオススメする。
TRAITSは、よりキャラクターを個性的にしてくれるもの。PERKSと似ているが、TRAITSでは“恩恵を受ける代わりに何かを犠牲にする”ようなものが数多く存在している。例を挙げると“APを増やす代わりに防御力を減らす”、“銃器の連射速度を上げる代わりに命中率を下げる”といったものだ。なお、TRAITSを取得せずにゲームを遊ぶことも可能になっているようなので、自分の好みにあわせて取得するかどうかを決めるといいだろう。
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