『ファイナルファンタジー(以下、FF)IV』と、そのアフターストーリーとして展開中の『FFIV ジ・アフターイヤーズ』の2作品を収録した、完全版『FFIV』が3月24日に発売! 電撃オンラインでは、本作の特別企画を毎週更新で掲載! 読者投稿企画や電撃の編集者・ライターによる思い出コラム、レビューなどをお届けしていく。
本作は、1991年に発売されたスーパーファミコン用ソフト『FFIV』と、そのアフターストーリーを描いた正統続編『FFIV ジ・アフターイヤーズ』の2作品を収録したもの。初のパッケージ化となる『FFIV ジ・アフターイヤーズ』は、個別に配信されたフリーシナリオをすべてこの1本に集約。また、オリジナル版に深く携わった時田貴司さん監修による、新シナリオが追加されている。グラフィックは両作品ともに16:9で完全リニューアル。ハイエンドグラフィックへ一新された上に、演出の迫力も大幅にアップしている。
▲『FFIV ジ・アフターイヤーズ』の主人公はセシルとローザの息子・セオドア。PSP版では、新規に制作されたオープニングムービーが収録されている。
▲戦闘システムはオリジナル版同様“アクティブタイムバトル”を採用。また、『FFIV ジ・アフターイヤーズ』には“バンド・システム”という連係技が搭載されている。
『FFIV コンプリートコレクション』では、『FFIV』と『FFIV ジ・アフターイヤーズ』の2つの時代をつなぐ新エピソード“インタールード(間奏曲)”が追加! 時田貴司さんによる完全監修のもと、空白の時代の物語が明らかになる。
▲平和を取り戻した世界で、英雄たちが再び集う!
ギャラリーモードでは、『FFIV』関連作品で描かれた天野喜孝氏のイラストを、ギャラリー形式で収録! その他、DS版で制作された『FFIV』のCGムービーの鑑賞や、本作で使用されているBGM(アレンジ&オリジナル)を聴くことができる。
▲イラストは、ゲーム中で条件を満たすと順次公開される。
[2011.04.11]読者投稿企画その3:キャラクター人気投票の結果を発表!
電撃オンラインで募集した、読者投稿企画の結果発表第3回をお届けします。今回は、『FFIV』&『FFIV ジ・アフターイヤーズ』登場キャラクターの人気ランキングを掲載! 以下で、両作品のトップ10と、いただいたコメントをピックアップして紹介します。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
■『FFIV』&『FFIV ジ・アフターイヤーズ』キャラ人気ランキング
『FFIV』 |
1位 |
カイン |
2位 |
リディア |
3位 |
ゴルベーザ |
4位 |
セシル |
5位 |
ポロム |
6位 |
エッジ |
7位 |
パロム |
8位 |
シド |
9位 |
テラ |
10位 |
ヤン |
『FFIV ジ・アフターイヤーズ』 |
1位 |
セオドア |
2位 |
アーシュラ |
3位 |
カイン |
4位 |
ルカ |
5位 |
ゴルベーザ |
6位 |
パロム |
7位 |
リディア |
8位 |
謎の男 |
9位 |
エッジ |
10位 |
イザヨイ |
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
『FFIV』のキャラ人気ランキングでは、カインが圧倒的な票数で1位を獲得しました。主人公であるセシルの票数と比べると、その差は約2倍。好きな理由では「なんと言ってもセシルの親友にしてライバル、そしてカッコいい台詞や性格にほれました。彼が2度裏切った時は「カイン頼むよ」と思ったものです。竜騎士であるカインの魅力はジャンプ。あの効果音は絶対忘れられません。(ミコノスさん)」や「子どものころは嫌いでしたが、大人になると彼のことが理解できたと思います。強く、弱いところが好きです(サラリームーンさん)」などのコメントをいただきました。他にも「兜を取ったら○○(ネタバレのため伏せ字)」という意見や、「裏切り」というキーワードが非常に多かったです。
2位のリディアも1位のカインに負けず劣らずの人気でした。「幼少期の事件。そして成長した姿(ファイアが使えるようになる)が涙を誘う。あと、ゲームキャラで私が初めて萌えたキャラだから(笑)。これが一番大きいですね^^(ACEさん)」「幼かった子が、色っぽくなって帰ってくるのにドキドキしたので。あと、強力な魔法を使えるので。(テープカッターさん)」というおふた方のように、美少女から美女へと成長した姿にグッときた人が多かったようです。でも、「なんで成長しちゃったんだ……」という意見もちらほら……。
『FFIV ジ・アフターイヤーズ』のランキングでは、主人公セオドアが第1位に。コメントでは「少しずつ成長していく姿に共感できたから。立派な戦士になっていく姿がよかった。(モモンガーガラさん)」「まだ未熟な面がありながらも、それを自分の力できちんと克服して努力をしていく彼の姿は、必死さが伝わっててこっちも思わず頑張れとは言わずにおれない感じがして。その頑張る姿が好き。(冬の麦茶さん) 」など、偉大な父を持ったことでコンプレックスを抱えつつも、次第に戦士として成長していく彼の姿が好評でした。
続く2位には、カインとルカを抑えてヤンの娘・アーシュラがランクイン。「アビリティーの“てんけつ”の演出がとってもカッコよかったです。“猫の爪”を二本装備させて、勝手に“ねこむすめ”と呼んでいます(笑)(FFIV大好きさん)」や、「ヤンの娘なのに美人」というところに驚いた人が多かったです。美人というだけでなく、性能的にもかなりの強キャラということで、最後まで使っていた人も多いのではないでしょうか?
というわけで、3回にわたってお届けしてきた読者投稿企画はそろそろ終了となります。ここまで読んでくれた皆さん、ありがとうございました! なお、プレゼントの当選者には後日メールを送りますので、必要事項を記入して返信をお願いいたします!
▲ トップに戻る
[2011.03.28]読者投稿企画その2:『FFIV』に関する読者の思い出を掲載!
電撃オンラインで募集した、読者投稿企画の結果発表第2回をお届けします。今回は、機種を問わず『FFIV』をプレイしたことがある人からいただいた“プレイ当時の思い出や思い入れ”を掲載! それでは以下で、いただいた多岐にわたるコメントの中から、いくつかピックアップして紹介します。なお、次回はキャラクター人気投票の結果を届けするので、お楽しみに!
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
■『FFIV』プレイ当時の思い出は?
▲ トップに戻る
[2011.03.22]読者投稿企画その1:『FFIV ジ・アフターイヤーズ』のオススメポイントは?
ここでは、3月2日~10日にかけて電撃オンラインで募集した読者投稿企画の結果を、3回に分けて掲載します! 第1回では、『FFIV ジ・アフターイヤーズ』をプレイ済みの読者からいただいた“未プレイの人に伝えたい本作の魅力”をお届け! それでは以下で、募集したコメントを紹介していきます。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
■未プレイの人に伝えたい『FFIV ジ・アフターイヤーズ』の魅力は?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
いくつかピックアップして掲載しましたが、特に多かったコメントは“『FFIV』のその後が見られるストーリー”“成長したキャラクター”“バンド技などの新システム”の3つでした。新システムのバンド技は、『FFIV ジ・アフターイヤーズ』で新たに登場したシステムで、2人以上のキャラクターが連係して放つ必殺技。もともと、『FFIV』にはパロム&ポロムが繰り出す“ふたりがけ”という合体魔法がありましたが、それの発展系のようなものなんです。
ふたりがけは2人で放つ技でしたが、今回のバンド技は最大5人で繰り出すことが可能です。その種類も80以上とかなり豊富で、どのキャラを組み合わせるとどんなバンド技が出せるのか、探し出す楽しさがあります。また、リディアとエッジという熱い組み合わせや、意外なキャラ同士の組み合わせなんかもあったり、ファンにはかなりうれしいシステムになっていますよ。
▲リディアとエッジが放つ、忍術と黒魔法の合体技“かえんりゅう”。
▲“パイブレイ・ファイナル”は、セオドア・セシル・ローザ・カイン・シドの組み合わせで発動できる、バロン国の誇りを武器に込めた強力な合体技。
上記で掲載した読者コメントにもあるように、『FFIV ジ・アフターイヤーズ』では十数年の時を経て成長したキャラクターたちを見られるのも魅力。本作を知らない人が見たら、かなり驚くのがパロムとポロムの存在でしょう。特に、前作では子どもながらセシルに淡い恋心を抱いていたポロムの美人っぷりには感動します。さらに、『FFIV コンプリートコレクション』ではドット絵だけでなく、新たに制作されたCGムービーでリアルなキャラたちを見ることもできるので、『FFIV』をプレイしたことがあるけど『FFIV ジ・アフターイヤーズ』は未プレイ……そんな人にぜひプレイしてほしい1本です!
●『FFIV』のキャラグラフィック
▲パロム
▲ポロム
▲セシル
▲ローザ
●『FFIV ジ・アフターイヤーズ』のキャラグラフィック
▲パロム
▲ポロム
▲セシル
▲ローザ
ビフォー/アフター的にキャラグラフィックを紹介したところで、第1回は終了です。次回の更新では、皆さんの“『FFIV』プレイ当時の思い出”を掲載するので、お楽しみに!
▲ トップに戻る
[2011.04.11]『FFIV』Playback最終回:てっけんが語る人と人をつないだ『FFIV』
電撃の編集者/ライターが、『FFIV』プレイ当時の思い出を振り返りながら、あらためて『FFIV』の魅力を語る企画“『FFIV』Playback”。最終回となる第5回では、ライター・てっけんのコラムをお届けする。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
■夏休み明けの教室は、僕らの『FFIV』サロンだった
1978年生まれの僕にとって、SFCの思い出はそのまま中学生時代の思い出と重なります。入学して早々、クラスの話題は『スーパーマリオワールド』でもちきりでしたし、夏休みが明けると今度は『FFIV』が話題の中心になりました。2年生になってクラスが新しくなっても『ストリートファイターII』、『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』、『FFV』と話題は尽きず、受験を控えた3年の冬は『ファイアーエムブレム 紋章の謎』で危うく人生を踏み外しかけました。今にして思えば、せっかくの中学時代に何やってんだ俺、と説教したくもなりますが、あのころはそれで本当に毎日が楽しかったんだからしょうがない。
さて、そんなわけで『FFIV』と聞くと、僕の意識は時間と空間を越えてヒュルヒュルと中学1年の夏へすっ飛んでいくわけです。実際の発売日は7月19日ですが、たしか僕がソフトを手に入れたのは8月も半ばを過ぎてから。あのころはまさに『ドラクエ』『FF』人気が頂点に達していたころで、田舎では発売日を逃したら1カ月以上買えないなんてこともザラだったんですよね……。たまたま家族と買い物に出かけたデパートで在庫を見つけた時には、思わず我が目を疑ったほどでした。
夏休みが明けて学校へ行くと、さっそくクラスでは何人かの友だちが集まって『FFIV』の話題に花を咲かせている最中でした。「どこまで行った?」「スカルミリョーネって……」「ゴルベーザが……」。あらためて振り返ってみると、『FFIV』って誰かに話したくなる/誰かと感動を共有したくなるようなイベントが満載だったんですよね。信じていた友との対立。次々倒れては散っていく仲間たち。暗黒の過去を背負いながら、それでも乗り越えて光の道を進もうとするセシル……。大きなイベントがあると、翌日は学校へ行くのが本当に楽しみでした。「あのイベント、びっくりしたよな!」「まあおれは予想してたけどね」「あいつの倒し方、すぐにわかった?」「あああリフレク使えばよかったのか!」「ゴブリン倒したら召喚魔法落としたよ!」――。今みたいにインターネットや攻略サイトはなかったけど、友だち同士で攻略方法を教え合ったり、自分で考えた攻略方法を自慢したりするのは本当に楽しかったです。『FFIV』がきっかけでよく話すようになった友だちもいます。僕が『FFIV』を思い出す時、真っ先に浮かぶのはゲーム画面ではなくて、夏休み明けの教室で一緒に語り合った友だちの顔なんです。
で、そんな感じでうまく締めくくろうと思ったわけですが、書いているうちに思い出したのが、当時幻のアイテムと呼ばれた“ピンクのしっぽ”のこと。友だちの1人が「ピンクのしっぽってアイテムがあるらしいよ」と言い出したのは、もうみんなゲームをクリアして、他のゲームに興味が移った後のことでした。そいつが言うには「最終ダンジョンのある場所であるアイテムを使うと、ある敵が出てきて、そいつがピンクのしっぽを落とす。それをある場所に持って行くと最強の鎧がもらえるらしい」のだとか。普通に考えてもうさんくさすぎるハナシで、一体どこからそんなウワサを拾ってきたんだ! とその時は一笑に付したのですが、後から考えると、あれ全部ホントだったんですよね……。あの時ウソつき呼ばわりしちゃったSくんに、この場を借りて深くお詫びしたいと思います。Sくん、今度会う時はちゃんとピンクのしっぽを取ったセーブデータを持ってくから許してね!(てっけん)
▲ トップに戻る
[2011.04.06]『FFIV』Playback第4回:FCからSFCへ――Mac佐藤と『FFIV』
電撃の編集者/ライターが、『FFIV』プレイ当時の思い出を振り返りながら、あらためて『FFIV』の魅力を語る企画“『FFIV』Playback”。第4回では、『電撃ゲームス』や『デンゲキニンテンドーDS』で活躍するライター・Mac佐藤のコラムをお届けする。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
■忘れもしない飛空艇の衝撃――SFCの実力を見せつけた『FFIV』の魅力
SFC版『FFIV』が発売されたのは1991年。今年でちょうど20周年ですね。というか、もうそんなに経つのか……。最近はいろいろなゲームやアニメが15周年やら20周年を迎えていて、自分もずいぶんと歳をとったなぁ、などと感慨にふけってしまうのがちょっと悲しいですけど。
そんなことはさておき、『FFIV』と聞いて真っ先に思い出すのは、やはり飛空艇で移動する時の演出でしょうか。真上から見た2Dのマップが、奥行きのある立体的なマップに変わっていくのを始めて見たときの感動といったらもう……SFCで遊んでいて、一番衝撃を受けた瞬間でしたね。意味もなく飛空艇に乗ったり降りたりを繰り返してしまいました(笑)。ちなみに立体的なマップとはいっても、拡大・縮小機能を活用した擬似的な3D表現ですが、3Dの空間を自由に移動できるというのは、SFCが発売されたばかりの当時としてはとても画期的でした。もちろん、ムダにあちこち飛び回りましたとも。
システム的には、ATB(アクティブタイムバトル)がかなり斬新でしたね。戦闘中はリアルタイムで時間が経過し、行動順番がまわってきたキャラクターがコマンドを入力するという、今ではおなじみのシステムですが、SFC版の『FFIV』で初めて登場したシステムです。これによって、発動時間が短い攻撃を使って行動回数を多くしたり、あえて敵の攻撃を受けるまで待ってから回復魔法を使ったりなど、今までのRPGに比べて戦術性が高いバトルを楽しめるようになりました。ちなみに、使うアイテムや魔法を選択している時も時間は経過しますが、これを止められる“ウェイトモード”も用意されています。最初のうちは、こんなものに頼るか! と頑張っていたのですが……結局、途中からウェイトモードにしてしまいました。ヘタレですみません。
SFCは音源も強化されているのですが、ハードが発売されたばかりにもかかわらず、その性能をフルに活用したBGMも外せないポイント。ゲームの音楽とは思えない重厚で深みのあるBGMで、シリーズの中でも強く印象に残っています。特に通常バトルの曲が素晴らしく、個人的には今まで聞いたRPGのバトル曲の中では最高傑作だと思っています。お店で『FFIV』のサントラCDを発見した時は、迷わず手にとってレジに直行していました(笑)。もちろん、今でも手元に残っています。ちなみにサントラCDのライナーノートによると、曲作りは試行錯誤の連続で大変苦労したらしく、作曲者の植松氏は1990年2月~1991年の4月にかけて、まともな休日をとっていなかったそうです。いったいどれだけ苦労したのか……素人には想像もつきません。
この他にも細かい思い出はいろいろありますが、キリがないのでこのへんで。FCからSFCへ、ハードとともに『FFIV』は劇的に進化しました。当時プレイした人は、誰もが強烈な思い出を刻みつけられたことでしょう。それをリアルタイムで味わえたことは、ゲーマーとして幸運だったと思います。夏休みの宿題は手につきませんでしたけどね!(Mac佐藤)
▲ トップに戻る
[2011.04.01]『FFIV』Playback第3回:そみんが『FFIV ジ・アフターイヤーズ』を熱く語る
電撃の編集者/ライターが、『FFIV』プレイ当時の思い出を振り返りながら、あらためて『FFIV』の魅力を語る企画“『FFIV』Playback”。第3回では、『電撃ゲームス』の編集・そみんのコラムをお届けする。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
■あれから約20年、今なお友人と熱く語れる名作です!
SFC版『FFIV』発売当時の自分は中学生。たしか1学期の期末テストが終わって、夏休みに入るかどうかぐらいに発売された記憶があります。近所のゲームショップのおじさんとなかよくなっていたおかげで、発売日にスムーズにゲットでき、友人にうらやましがられたりしたもんです。ちなみに、うちは3人兄弟でお金を出しあってゲームを買っていて、最初は弟と2人プレイ(キャラ分担をしてバトルができたんですよね)で楽しんでいたものの、弟たちが寝たあとに僕1人でガンガンとストーリーを進めちゃったもんで、翌日にすねられたことまで思い出しました(笑)。
さておき、『FFIV』はSFC版だけでも10回以上、さまざまなハードで移植された際も全部1回はクリアしているだけに、ものすごく思い入れが深い作品です。余談ながら、高校生時代、秋葉原で英語版の『FFIV』を買ってきて、辞書を片手にセリフを全部和訳しながら遊んだほどハマっていました。そんな自分が、時田貴司さんを筆頭としたオリジナルスタッフが手掛ける続編『FFIV ジ・アフターイヤーズ』(当時のモバイル版のタイトルは『FFIV ジ・アフターイヤーズ -月の帰還-』)の存在を知った時の喜びといったら、もう! 『FFIV』に隠された開発室で、「ゲームしょくにん ときた たかしが なかまに なった!」→「たのむ…つれてってくれ! ここは もうイヤだー!」なんて感じのセリフも思い出したりしつつ、喜びまくりましたね。開発室といえば、今回のPSP版にも新規で開発室が用意されるとのことで、これまた楽しみだったりします。
ここからはケータイアプリ版『FFIV ジ・アフターイヤーズ』を遊んだ際の思い出になりますが、もうね、『FFIV』ファンならニヤリどころの話ではありません。さすがにオリジナルスタッフが手掛けるだけあって、『FFIV』のお約束がてんこ盛りなんですね。ファンが喜ぶツボをよくわかってらっしゃる(当たり前か)。カルコブリーナが仲間になって驚いたり、ひそひ草の使われ方がニクいアクセントになっていたりと、ファンにとってはうれしい限り。ネタバレしたくありませんが、なつかしのキャラが意外な形で敵になったり仲間になったり、『FFIV』の舞台裏を明かすエピソードがあったりと、とにかくもう熱い展開の連続! それでいて、「このキャラの正体って、○○だよね?」「この流れだと、○○が助けにくるでしょ?」なんて読みが、いい意味で裏切られて思わず興奮しちゃったり(笑)。やり込み要素もふんだんで、本来は離脱するキャラを助けられる隠しイベントとか、特定のキャラ同士での合体技(バンド技)探しとか、一度クリアしたあとも末永く楽しませていただきました。あまりのおもしろさに、中学生以来の友人たちに電話をかけてオススメして、その後の飲み会では『FFIV』&『ジ・アフターイヤーズ』の話題で大盛り上がりなんてことも。僕を含めた、僕の周りの『FFIV』ファンからは「これぞ続編!」と絶賛された『ジ・アフターイヤーズ』。とりわけ、ネタバレOKで気兼ねなく語りあえる友人がいる『FFIV』ファンの方々には強くオススメします。学生時代と同じくらい熱く語れて、新たな思い出が作れると思いますから。たぶんね、こだわりのパーティメンバー論だけでも、軽く数時間は語りあえますぜ。セシル中心の親世代パーティとかセオドア中心の次世代パーティとか、はたまたバンド技狙いでギルバートを中心にした吟遊詩人&踊り子系のパーティとかとか……友人同士でそんな話を始めると、もう止まらなくなっちゃいます。今回のPSP版の新規シナリオを遊んだあとも、あいつらと酒を飲みながら楽しく語りあうのが楽しみです。(そみん)
▲ トップに戻る
[2011.03.28]『FFIV』Playback第2回:スズタクが感じた『FFIV』の“初見殺し”とは?
電撃の編集者/ライターが、『FFIV』プレイ当時の思い出を振り返りながら、あらためて『FFIV』の魅力を語る企画“『FFIV』Playback”。第2回では、『電撃PlayStation』や『電撃ゲームス』で活躍するライター・スズタクのコラムをお届けする。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
■随所に散りばめられた“初見殺し”もいい思ひ出
まだ予備知識がなく、右も左もわからないような初々しいプレイヤーに予想外の演出を食らわせ、衝撃や絶望を与える仕掛け……。ゲーマーなら誰もが一度は経験するであろうこの“初見殺し”を、『FFIV』ではたくさん味わった記憶があります。そもそも僕は『FF』シリーズは『FFVI』が初プレイで、その後『FFV』や『FFVII』を挟んだあとにSFC版『FFIV』をプレイしました。それまで当たり前だと思っていた、ATB(アクティブタイムバトル)の原点に触れるという意味でも新鮮でしたし、当時はソフトを中古で購入したために説明書なしのカセットのみ! 細かい操作方法などは露知らず、そのせいもあってよけいに驚きと発見に満ちた冒険だったのを覚えています。実際の話、バトル中の装備武器の変更やアイテムを捨てる方法に気づいたのは、月面世界に降り立ったあとだったり……。
そんなすっぴん知識の状態で遊んだ『FFIV』は、序盤から最後まで初見殺しの嵐。最初のボスとなるミストドラゴン戦では、もちろん霧の状態に攻撃して手痛い反撃を受けたし、磁力の洞窟では装備をどうしたらいいのかわからず(初プレイ時はいたいけな小学生です)、ドン詰まり。ラストダンジョンでは、ザコ敵も予想のナナメ上をいく攻撃を見せ、初プレイで戸惑った回数はシリーズ中トップだと思います。でも初見殺しの脅威はあくまで“初見”だけであって、仕組みを理解してしまえばラクに攻略できるのも特徴。散々苦汁を舐めさせられたぶん、2回目以降はあっさり突破でき、それが心地よい緩急となってプレイ意欲に響いてくるんですよね。『FFIV』は、そういったプレイヤー側の緊張と緩和のバランスがバツグンによかった印象があります。初見で手ごわかったモンスターも、慣れてくれば愛着がわいてきたから不思議なものです(※ただしフェイズ、てめーのイヤらしさだけはダメだ!!)。
ボス戦などのバトル面に限らず、『FFIV』はストーリー面でも衝撃的な内容が盛りだくさんでした。20年近くたった今でも語り草になるカインの裏切り、ギルバート王子の臆病っぷり、パロム&ポロムの涙を誘う犠牲などなど……。どれも自分の心に(いろんな意味で)感動を与え、ある意味これも初見殺しだったのだと感じます。とくにカインの2度目の裏切りを目の当たりにした時は、TVに向かって手を伸ばし、「ムキー! ゲームの世界に入ってとっちめてやりてええぇえ!!」と悶絶したものです。ちなみに、これまた現在も話題に上がるゴルベーザの「いいですとも!」発言は、初プレイ当時はたいして気にならなかった自分。でも、大人になって冷静に振り返ってみると、やっぱりあのセリフはゴルベーザにしてはシュールだったなあと(笑)。SFC版クリア後にGBA版もプレイした『FFIV』ですが、いま新たにPSPの高画質版でよみがえると聞くと胸が熱くなりますね。本編の再現度はもちろんのこと、未プレイの『FFIV ジ・アフターイヤーズ』にも心躍る初見殺しが待っていればいいなぁ。(スズタク)
▲ トップに戻る
[2011.03.22]当時を振り返る『FFIV』Playback:第1回では編集Oが『FFIV』の魅力を語る
電撃の編集者/ライターが、『FFIV』プレイ当時の思い出を振り返りながら、あらためて『FFIV』の魅力を語る企画“『FFIV』Playback”。全5回でお送りする本企画の第1回では、電撃各紙で活躍する編集Oの熱いコラムをお届け!
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
■語っても語り尽くせない心の1本!
今から20年前の1991年7月19日、世に出たばかりのSFCというハードのスゴさを見せつけてくれた『FFIV』。回転拡大縮小の機能を使った演出、練りに練られた世界観で繰り広げられるストーリー、そして天野喜孝さんが描く魅力的過ぎるキャラクターと、当時の記憶をたどっていくとこの作品にドップリハマっていた自分を思い出します。
まず思い出されるのが、ゲームの発売前に発売された設定資料集のこと。今でこそ設定資料本なんて当たり前のようにありますが、当時はゲームでこのような設定が詳しく用意された作品はあまりありませんでした。インターネットなども当然なく、雑誌や書籍からでしか情報を得られなかったわけですから、そりゃもう食い入るように読んでいた覚えがあります。なかでもシドのイラストをはじめて見たときのことは忘れられないですね。それまでステータス画面の顔しか見たことがなかったので、天野さんの絵でドンと見せられた時は、もう世界観が変わりました。「こんなにヒゲもじゃでマッチョなおっさんと旅できるのか!」と。ちなみに当時は高校受験を控えていて塾通いをしていたのですが、参考書をそっちのけで熟読していました(苦笑)。
そんなワクワクする気持ちを高め、ついに迎えた発売日の7月19日。貯金していたお年玉の1万円を握って(中学生には高かった……)、1学期の終業式におもちゃ屋に駆け込んでゲットしたわけですが、最初にゲームを立ち上げて震えたのがそのサウンド。まさに大空を翔るという表現にふさわしい飛空艇の映像と、流れてきた“赤い翼”のテーマ。これを聞いた瞬間、鳥肌が止まりませんでした。そして、バロン城に到着して画面がググッと水平になって着陸するわけですが、そこでまた感動です。「SFCってスゲー」と、当時はもう大興奮でした。そんな興奮に追い打ちをかけたのが、戦闘終了時のファンファーレ。FC版『FF』で聴きなじんだ曲だったので、余計に音質の広がりを実感できたんですね。なにせ以前植松伸夫さんにインタビューをさせていただいた時、雑談でその話をしてしまったぐらいですから(苦笑)。ちなみにゲームのサントラCDがその年の11月に発売されたのですが、これも塾の行き帰りに聞きまくっていたので、今でもすぐに頭の中で再生できるぐらいです。
とまあ、音楽についての話はこれぐらいにして、次に語りたいのは世界の広さ。冒険の舞台が地上だけかと思いきや、地底があってさらには月面にも行ってしまうなど、『FFIII』の浮遊大陸以上の衝撃を受けました。後にも先にも、まだ別の世界があるのかと驚いたRPGは『FFIV』と『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』ぐらいです。ちなみに余談ですが、個人的に地底に突入する時の演出が好きでしたね。グルグルって回転拡大しながら飛空艇で穴に飛び込むわけですが、この感覚が好きで何度も出入りした覚えがあります。あと、地上に再度戻るときにドリルを飛空艇ファルコンに付けるのですが、あの一連のイベントがまた熱い。男のロマンで燃えましたよ! そして一番語っておきたいのが、味方だけでなく敵にも魅力的なキャラがそろっていて、それぞれに人間ドラマがあったこと。自分自身が主人公となって物語を進めるのではなく、物語の役者として活躍するキャラたちを、映画のように見ていく……。そんないわゆる今の『FF』シリーズの基礎を作ったのは、この作品だったのではないでしょうか。もちろん『FFII』でも人の死や再会など、感動シーンはいくつもありましたが、映像や音楽の強化によりそれをより実感できるようになったと思います。ちなみに個人的に『FFIV』で好きなキャラは、性能ならばセシルで人物像ならばカインですね。その当時は「裏切りやがってこの野郎」みたいな感じでカインの思いなんて読み取れなかったけど、あれから20年も経てば彼の気持ちもわかります、ええ。
こんな感じでとりとめもなく語ってきましたが、この作品は自分にとっての心の1本だなと改めて実感。まあ、なにせSFC版からイージータイプ、プレイステーション版、ワンダースワンカラー版、ゲームボーイアドバンス版、DS版と発売されるたびに、毎回プレイしているぐらいですから。なので、本編&『FFIV ジ・アフターイヤーズ』&新規シナリオの“インタールード”が遊べる本作の発売はメチャクチャうれしいです(実は『FFIV ジ・アフターイヤーズ』は未クリアなので……)。予約済みなので、発売日がホント待ち遠しい。あ、もちろんプレイをする時は『FFIV』本編からで、オリジナル版BGMを選択する予定だったり(笑)。(編集O)
▲ トップに戻る
[2011.03.22]プロモーションムービー&TV-CM映像を期間限定公開!
『FFIV コンプリートコレクション』のプロモーションムービーとTV-CMを、5月30日までの期間限定で公開中! PSP版のために新規に制作された映像も含まれているので、ぜひチェックしてほしい。
■プロモーションムービー(2分31秒)
※プロモーションムービーは5月30日に配信終了します。
■TV-CM1(15秒)
■TV-CM2(15秒)
※TV-CMは5月30日に配信終了します。
▲ トップに戻る
©2011 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
ILLUSTRATION: ©2010 YOSHITAKA AMANO